三谷祐児の国語工房

長年培ってきた国語の指導方法を公開しています。
現在、一番充実しているのは「国語が大切」です。
また、ブログ(終活最前線 おらの細道 おらのセレンディピティ等)も公開しています。
皆様のお役に立てば幸いです。

6年漢字音読集 五十音順

保護者の皆様へ

家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強く3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様にはご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。

  

全国の先生方へ

漢字指導に悩まれている先生も多いことでしょう。ここでは漢字の意味と指導のポイントを載せています。漢字指導の一助になれば幸いです。また、漢字の覚え方を、漢字を分解したり語呂で唱えたりして示しました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせていました。先生がいなくても始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。

 

6年生の皆さんへ

漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。授業で漢字を教わった後、家庭での自主学習や予習として活用してみてください。3か月は続けてみようね。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、必ず君の力になると信じている。さあ、やってみよう!

 

 

 

 

 

  イ   東書p59 光村p45            

 体を表す「月(にくづき)」と胃ぶくろに食べ物を表した米が入った「田」を組み合わせた字。「胃」「胃袋」のことです。

 

① 腸のは、 がもたつき(田月)ます。                 

② 袋のは、 田にくづき。                    

 液 

 

 イ    こと・なる   東書p40 光村p30

 お面をかぶった人を表した字です。「田」がお面の形。「共」が人の形。じっと見ているとそう見えてくるから不思議です。お面は人の顔とは異なりますよね。 「ことなる、めずらしい、正しくない」の意味に使われます。     

 

異     こと・なる

① 変のは、 に耕している国人。

② 常のは、 タトモ。

③ 議のは、 タトモ(田共)ハムニダ。  ※ 意味はありませんが、韓国語のように読むと面白いよ。

    

 

遺 イ ユイ のこ・す   東書p48 光村p130

 たくさんのお金を表した「貴(キ)」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「道を進む途中、お金を失う」ことを表した字です。今は「物を失う(遺失)」また「物を残す(遺産)」意味に使われます。  

 

遺 イ ユイ のこ・す  

① 伝のは、 中一がらします。           

② 産のは、 チュウイチカイドウ(中一貝道)  ※ 道は、「しんにょう」のことです。  

 言 失物

 

 イキ   東書p34 光村p41

 一定の地域を表した「一口一」とそこを守るための武器の形をした「戈(ほこづくり)」と「土」を組み合わせた字。「一定の土地」「限られた土地」「国」「地方」「限られた範囲」の意味に使われます。

 

 イキ

① は、 土)イチロー、はねしノつぶ、つく区域。

 は、 土へんに、イチローはねてしノつぶ。                

 域 

 

 ウ   東書p45 光村p89 

 家を表す「宀」と「羽」と同じ音の「于」を組み合わせた字で、羽が鳥の体を包んでいるように家を包んでいる「屋根」を表した字。「地球を包む空間(宇宙)」「広さ」「大きさ」の意味に使われます。

 

     

① 治のは、 れしいね、人で回、宙旅行。  ※ 6画目はねます。      

② 宙のは、 ウイチジュー、ハネルー。                 

 宙服 宙人

 

 エイ うつ・る うつ・す は・える   東書p34 光村p42

 すぐれて美しい意味の「英」の「央」と太陽を意味する「日」を組み合わせた字。「日の光に照り映(は)えて物のすがたがすぐれて美しく見えること」を意味します。「映えて美しく見えること」「物のすがたを映す」意味に使われます。

 

 エイ うつ・る うつ・す は・える    

   写のは、 が中ってる。                   

② 画のは、 ふたダーイ。  

③ 像のは、 ヒオウ、ヒオウハムニダ。                                 

 映  

 

 エン の・びる の・べる の・ばす   東書p142 光村p97 

 足の意味の「止」と足の前のじゃまなものを意味の「ノ」と道をゆっくり進む意味の「廴」を組み合わせた字。「足もとにじゃまなものがあって、ゆっくりと進む」ことを表しました。そのやめに「時間がのびる」「時間をのばす」意味で使われます。「時間をのばす・時間がのびる」ときにはこの「延」を使います。

 

 エン の・びる の・べる の・ばす

① 期のは、 めてフフっとはらい延期する。          

② は、 める?それでえんにょう?       

 長 雨天順

 

沿 エン そ・う   東書p118 光村p88

 川や水を表す「氵(さんずい)」と谷を表す4~8画目を組み合わせた字。「谷にそって流れる川」を表します。「物にそう」「物にしたがう」「物のふち」という意味で使われます。

 

沿 エン そ・う   

 沿岸の沿は、 っかりハロー、沿道で。                   

 沿線の沿は、 シーパーロ。  ※ 中国語風に読むと面白いよ。パーは「八」。

 沿い 沿

 

 オン   東書p52 光村p45

 囲いの中で手足を伸ばして安心して身を寄せている形の「因」と「心」を組み合わせた字。「人に心を寄せてめぐみいつくしむ心」「人から受けためぐみいつくしむ心に感謝する心」の意味に使われます。     

 

 オン

   師のは、 原にかくし返し。 

② 人のは、 どうがまえ(冂)大一心。    二画目はねません。     

 感謝   

 

 ガ われ わ   東書p227 光村p44   

 武器を表す「戈(ほこづくり)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「自分(我)を守るために武器を持つ」ことで「我(われ)」を表しました。

 

 ガ われ わ

 慢のは、 ノー、手をのばし、めしノつぶとる慢せえ。 

② らのは、 ノーテのばしてしノつぶ。

 先に 々 

     

 カイ はい   東書p195 光村p241

 手の形をした「ナ」と「火」を組み合わせた字。「火の上に手をのせている形」を表した字。つまり、火が消えて灰になっていることを表しています。今は「厂(がんだれ)」です。 

 

 カイ はい  

 色のは、 一ノ火かい?「はい。です。」           

 皿のは、 ノ火。                         

 灰 火山

 

 カク   東書p238 光村p42     

 手の意味の「扌(てへん)」と広げる意味の「広」を組み合わせた字。「手を使ってものを広げる」意味です。「ひろげる」「ひろめる」という意味に使われます。

 

 カク

① 大のは、 (扌)大します、百倍に。

② 張のは、 手(扌)広く。                     

 声器  

 

 カク かわ   東書p21 光村p216

 けものの皮をはいで広げた形を表した字。「皮の毛を抜き取ったもの(皮革)」 また皮はくつやかばんなどすっかり変わったものに作りかえられるところから「変わる、変える(変革)」という意味に使います。  

 

 カク かわ 

① は、 サをとめて、口回「改を!」            

② は、 サイチ、クチジュー(サ一、口十)              

 新のは、 ニジュークチジュー  ※ 「廿」は「にじゅう」と読みます。    

 命 変

 

  カク   東書p208 光村p216  

 すべり止めの石を表した「各」と「門」を組み合わせた字。「門が行きすぎなようにするためにもうけたとびら止め」を表した字。そのようなりっぱな門がある建物「宮殿」「役所の建物」また国の政治を行う最高の行政機関である「内閣」という意味に使います。

 

  カク     

① は、 モンカク(門各)、閣、天守閣ー。          

② は、 モンカーク(門各)。                    

 僚 

 

 カツ わ・る わ・れる わり   東書p68 光村p142 

 傷つける意味の「害(がい)」と刀の形を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「刀で傷つける」という意味です。「さく」「わる」「割り当てられた役目(役割)」の意味に使われます。

 

 カツ わ・る わ・れる わり

① 合のは、 雪っぱな屋根がれました。              

② は、 ガイリ―(害リー)。                     

 れ目  

 

 かぶ   東書p123 光村p137

 もとの字は「朱(シュ)」。「朱」は「木」に切る印の「一」を加えた字で「木をきる」こと「切られた切りかぶ」を表しました。また、切りかぶの心(シン)が赤いところから「朱」に「木」を加えて「株(かぶ)」という字を作りました。わが国では「権利」の意味で「株式」とか「株券」の意味に使われます。「切りかぶ」「権利」に使われます。  

   

 かぶ 

 式のは、 木ノ未来、大に。                          

② 、 キノミ、キノミハムニダ。   ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。   

 主 切り

 

 カン ほす   東書p233 光村p171

 先がふたまたに分かれた武器のほこの形を表した字。「武器を使って侵(おか)すこと」「ほす、ひる(干物)」「かかわる(干渉)」という意味に使われます。

 

 カン ほす 

 満のは、 人で枚イカをす。               

 潮のは、 イチジュー(一十)。                  

 し し草

 

 カン ま・く まき   東書p78 光村p157

 二人で分ける意味の1~6画目と糸の意味の「己(おのれ)」を組み合わせた字。「二人で分かれて糸を巻く」ことを表した字です。イメージしにくいかもしれませんが、糸を巻くときには二人でしないとうまく巻くことができませんよね。今では糸に限らず、ひろく「まく」意味に使われます。また、昔の書物は「まきもの」でしたから「書物」の意味にも使われます。

  

 カン ま・く まき

① は、 二人ベルトをコしきました。        

② は、 二人コーし。                     

 物 

 

 カン み・る   東書p123 光村p154

 「手」と「目」を組み合わせた字。「目の上に手をかざした」形を表した字です。「気をつけて見ること」「注意して見守ること」の意味に使います。 

 

 カン み・る 

 病のは、 手をのばし目で子の病するドクター。       

 守のは、 にのばし病す。               

 過のは、 テメー(手目)。                      

 板 

 

 カン   東書p14 光村p60    

 「竹」と「間」を組み合わせた字。紙のなかった時代は、「竹」でつくった「竹ふだ」を一定のかんかくをおいてならべ、それを皮のひもでとじてまきものにしました。その文書を表した字です。今は「手紙(書簡)」、「省略する、おおまか(簡単)」の意味に使われます。

 

 カン

① 素のは、 を通るの単!                 

② 易のは、 チクマ(竹間)。                    

 潔明瞭 

 

 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ   東書p63 光村p141 

 崖(がけ、厂(カン)」の上に人があぶないかっこうでたっており(「ク」)、下でそれを見て「あやぶんでいる人の様子(5~6画)」を表した字です。「あぶない(危険)」「あやぶむ(危惧)」という意味に使われます。

 

 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ 

   険のは、 イチノ、フしんな男ないぞ              

 害のは、 クイチ(一)ノフーし。                      

 機 ない

 

 キ つくえ   東書p68 光村p60

 机(つくえ)の形をした「几」と「木」を組み合わせた字。「机(つくえ)」の意味です。

 

 キ つくえ

 上のは、 木ノよこに、作りのあり。 

② 上のは、 木ノて、ハネルー。                    

学習机 勉強 

 

 キ   東書p212 光村p126

 軍隊を表す「軍」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をふるって軍隊を指図(さしず)すること」を表しました。「手をふるう」「ふるい起こす(発揮)」「指図する(指揮)」の意味に使われます。

 

 

① は、 だけでは発できません。        

② は、 テワーシャ(扌ワ車)。          

 発油 

 

  キ たっと・い  たっと・ぶ  とうと・い   東書p228 光村p106

 「中」と「一」とお金の意味の「貝」を組み合わせた字。 「家の中がお金でいっぱい」という「身分の高い人」を表した字。 「たっとい」「価値の高いもの」の意味に使われます。また「手紙の中で、相手に敬意を表す言葉」として使われます。

 

 キ たっと・い たっと・ぶ とうと・い    

① 重のは、 中一(たっと)いね。               

② の貴は、 チューイチカイ(中一貝)。            

 金属 

 

 ギ うたが・う   東書p95 光村p63 

 人の「ヒ」、知るの「矢」、赤ちゃんの足をあらわした8~14画目の形を組み合わせた字。「赤ちゃんを知っている人が見て気づかう」ことを表した字。「これでいいのだろうかとうたがう」意味に使われます。

 

 ギ うたが・う

① 問のは、 ヒ矢マ、フト人う。               

 念のは、 ヒ矢マフト(止)。  ※ 止めるの最後は人の形にはらう      

 をかけられる 半信半 

 

 キュウ す・う   東書p27 光村p55    

  「及」は、人を表わした「ク」と手を表した「又」を組み合わせた字。「人を追いかけて後ろからつかまえる」意味を表しました。この字に「口」を組み合わせて水や空気を「口でつかまえる」「すう」意味に使われます。

 

 キュウ す・う  

   は、 ばににんで深呼吸。

 着のは、 ロキュー、くちキュウ、くちおよぶ。   「及」は、「キュー」「およぶ」と読みます。           

 吸入 

 

 キョウ ク そな・える とも   東書p52 光村p67 

 おそなえを両手でうやうやしく持ち、ささげる形を表した「共」と人の「イ」を組み合わせた字。もともと「そなえる」の意味の「共」が「とも」という意味に使われるようになったため「イ」をつけ「そなえる」という意味に使われるようになりました。「そなえる」「さしだす」「おとも(お供)」の意味に使われます。

 

 キョウ ク そな・える とも     

 養のは、 イーサ、一でも。               

② は、 イサイーハ(イサ一ハ)。 ※「ー」を「イー」と中国語のように読ませています。               

 先祖 供える

 

 キョウ むね   東書p27 光村p198 

 肉体を表す「月(にくづき)」と胸の意味の「匈(キョウ)」を組み合わせた字。「むね」の意味に使います。 

 

 キョウ むね

 囲のは、 にくづきノ、フメハコ胸。

② は、 つきノフメはこ。                       

 中 

 

 キョウ ゴウ さと   東書p34 光村p167

 村や町の意味の「阝(おおざと)」とその対象形の1~3画目とこの字の発音を示す4~8画(キョウ)を組み合わせた字。「いなかの村や町」を表した字です。

「ふるさとの村や町(帰郷)」「村里」「土地(近郷)」の意味に使います。 

 

 キョウ ゴウ さと

① は、 くくノヨム、オオザト恋し里かな           

② は、 くくノヨム、オーザット。                       

 土 帰

 

勤 キン ゴン つと・める つと・まる   東書p129 光村p67

 黄土という黄色い色をしたこまかい土の層(そう)を表した「黄」と「土」と働く意味の「力」を組み合わせた字。「こまかく心を使って力をこめて働く」意味に使われます。

 「サ口|」を書いた次は、横画が3本です。2本ではありません。よく働くので3本と覚えましょう。よく間違えます。

 

勤 キン ゴン つと・める つと・まる

 勉のは、 おめは?ッポボーサンカ。

② 労のは、 サロたてサンカ(サロ丨三力)。

 勤 

 

 キン すじ   東書p14 光村p156 

 「力」と「月(にくづき)」を組み合わせて、力を出す時に使う肉であるすじ肉を表した「肋(ロク)」と、すじの発達した「竹」を組み合わせた字。「すじ肉(筋肉)」「すじ(筋道)」「すじ状のもの(鉄筋)」の意味に使います。  

 

 キン すじ    

 肉のは、 タケヅキ(竹月)を出すや肉マン。       

② は、 タケヅキリョク(竹月力)。                

 肉 腹

 

 ケイ   東書p53 光村p137

 「糸(いと)」という字に別の糸の筋を表した「一」を加えた字です。「糸に別の糸をつなぐ」ことを表しました。「つながり」という意味に使われます。

 

 ケイ     

 統のは、 ノいと(ノ糸)。                      

② は、 ノくムショー(ノ糸)                 

 系 銀河

 

 ケイ うやま・う   東書p24 光村p168

神に仕えるみこが、神前に身をかがめて祈りの言葉を唱えることを表した「苟(ク)」といましめる意味の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。

「心をいましめて神をうやまう」ことを表した字です。「つつしみ、うやまう」という意味に使われます。 

 

 ケイ うやま・う

 語のは、 くらのぼくがつくった(攵、ぼくづくり)敬おう。

 老のは、 サ句ノブンお年寄りを敬おう。

 敬 敬

 

 ケイ   東書p44 光村p67 

 心をいましめてつつしみうやまう意味の「敬」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「いましめの言葉」を意味します。「人をいましめること(警告)」「用心する」「取りしまる(警察)」の意味に使われます。

    

 ケイ

 備のは、 いごの、だれノブンなの?ってみて。言わんと察呼びますよ。 

② 護のは、 サクノブン、ゲン(サ句ノブン言)。 

 戒のは、 うやまうゲン。    

 報 告 

 

  ゲキ    東書p210 光村p206

 虎(とら)の形をした「虍(とらがしら」といのししを表した「豕(いのこ)」と「力」を組み合わせた字。「力」は「刀」となり今は「刂」になっている。「とらといのししが力をつくしてはげしく戦う」ことを表した字。今は「はげしい(激務)」「はげしく戦うしばい、げき(演劇)」という意味に使います。 

 

 ゲキ     

 場のは、 トノフなな(七)一つイノノクリスの劇。        

 団のは、 とらがしら、いのこリっぱな小場。  

 劇 劇的なホームラン

  【参考】 虍(とらかんむり・とらがしら・とら) ここでは「トノフ七」と読ませています。豕(いのこ・ぶた) ここでは「一つイノノク」と読ませています。

 

 ゲキ はげ・しい   東書p95 光村p59

 迫(せま)る意味の「白」と追い打ついみの「放」と「氵」を組み合わせた字。「水がせまってきて、岸をはげしく打つ」ことを表しました。「はげしいこと」「程度がつよいこと」を表します。

 

 ゲキ はげ・しい 

① は、 っかりとへとケをはらいしくいこう六年生!

② は、 シハクホウ、ノーブン。 攵は、のぶん、ぼくづくり。              

 流 動  

 

 ケツ あな    東書p140 光村p240

 物を貯蔵する穴蔵を表した字です。今は単に「あな」の意味に使います。   

 

 ケツ あな      

① は、 ウハだらけ。                

② は、 ウーパー(ウ八)穴。 

 虎に入らずんば虎子を得ず   虎穴に入らずんば虎子を得ず=危険を冒(おか)さなければ望みのものは得られないことのたとえ。

 墓穴を掘る      墓穴を掘る=自分の手で自らを破滅に導く行為。

参考】 「穴」の部首は「穴(あなかんむり)。「ウ(うかんむり)」ではありません。小学校で出てくるあなかんむりの字は「空」「窓」「究」があります。

 

 ケン   東書p123 光村p67

 分ける意味の「八」と「二」「人」「刀」を組み合わせた字。「一つの物を二つに刀で切り分け、二人が所有して後日の証拠(しょうこ)としたもの」を意味します。「証拠(しょうこ)として所有する文書(証券)」の意味に使われます。

 

 ケン

券のは、 二人で切った入場券。            

券のは、 ソーリャン(二)ジントウ券(ソ二人刀券)。   中国語風にかっこよく読もう。  

定期券 入場

 

 ケン きぬ    東書p184 光村p171 

 円満で美しい女性を表した7~13画目と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「ふっくらとして美しい糸である絹糸」を表した字。「きぬ」「きぬ糸」という意味に使われます。 

 

 ケン きぬ 

 糸のは、 の雨。 

 の字は、  イトロゲツ(糸口月)。                  

 の道 糸(訓読み)

 

 ケン ゴン   東書p168 光村p77

 「木」と気をつけて見る意味の5~15画目を組み合わせた字。「さおばかり」を表した字で、はかるときにはさおのめもりをよく見てはからないといけません。今は「はかりの重り」の意味に変わり「重い力」「強い力」の意味に使われます。また「本物でない、仮の」の意味もあります。   

 

 ケン ゴン

 利のは、 木ノ二、イーテンチョウサン利です。        

 限のは、 木ノ二ふるとり。                    

 著作権 権力 人 

 

 ケン   東書p208 光村p216 

 「害」の意味の「宔」と「目」と「心」を組み合わせた字。「害になる行いを、目で見て心にいましめる」ことを表した字。これは、人間としてだれもが心がけなければいけない大切なことなので「だれもが守らなければならないおきて、きまり」という意味に使います。

 

 ケン    

 法のは、 れしい十二アミ心、みなで法考えよう。    

② は、 ウジューニ、アミゴコロ(ウ十二罒心)      

 憲 児童

 

 ゲン みなもと   東書p159 光村p105

 がけ「厂」からでる「泉」を表した「原」が「はら」という意味に使われるようになったので、「氵(さんずい)」をつけて、水のもと「水(み)なもと」(今でいう「水のもと」の意味)を表しました。「水流の始まるところ」「物事の始まり」「もと」「起こり」という意味に使われます。

 

 ゲン みなもと 

 氏のは、 ってるの?がけ(厂)いずみ(泉)よ。          

② は、 シがんだれノ日、小さいね。               

 源 源

 

 ゲン ゴン きび・しい おご・そか   東書p55 光村p105  

 もとの字は「嚴」。言い争いを表す「口口」と厳しいがけを表した417画目を組み合わせた字。もとは「厳しい言い争い」をすることを表しましたが、今は「きびしい」という意味に使われます。また「おごそか」という意味にも使われます。 

 

 ゲン ゴン きび・しい おご・そか

 守のは、 一ノT耳ノケはらいます。             

  禁のは、 ツ一ノT、耳ノブン。                    

 重 手厳しい

 

 コ キ おのれ   東書p208 光村p136

 糸まきから糸口を引き出した形を表した字で「糸口」という意味の字です。「糸口」は「物ごとの初め」の意味に使われるようになり、今ではあらゆるものごとの初めである「自分」「おのれ」を表すようになりました。 

 

 コ キ おのれ

① は、 己(おのれ)コしを斬りやがったな!    ※ この場合の己は、「お前」「貴様」の意。  

② は、 コし。                            

 心 自    ※  この「己」は三画。一筆書きはあきまへ~ん。

 

【参考】 ※ 覚えておくと便利です。

巳(み)は上に、                     

己(おのれ)己(つちのと)下につき、

半(なか)ば開ければ已(すで)に已(や)む已(のみ)   

※ 巳(み)は十二支の六番目。へび。

 

呼 コ よぶ   東書p27 光村p54  

 人を呼(よ)ぶためにふく「呼び子(呼ぶ子)」と「口」を組み合わせた字。「呼び集める」「呼ぶ(呼称)」「息を出す(はく)(呼吸)」の意味に使われます。

 

呼 コ よぶ 

① は、 ノソっとまえぶ。

② 吸のは、 ロノソーナ、ハネルー。                   

 吸 び声

 

 ゴ あやま・る   東書p55 光村p91 

 言葉の意味の「言」とおどりを楽しんでいる人の姿を表した「呉(ゴ)」を組み合わせた字。「おどりうかれて言うことば」という意味で「あてにならないことば」を表しました。今は「あやまり」「あやまる」「まちがう」「まちがい」の意味に使われます。「呉」という漢字は、本当に人がおどっているように見えますね。

  

 ゴ  あやま・る

   差のは、 おうで、ひと(|)ことば(ハ)誤りよ。        

 解のは、 ゲンローイーユーハ(言ロ|ユハ)。  ※ 中国語風に読んで楽しもう      

   差のは、 わんでくれ(呉)、誤りやった。 ※ 「呉」は「くれ」と読みます。広島県の呉市の「くれ」ですね。

 字  

 

 コウ ゴウ   東書p208 光村p216

 天子が諸侯に辞令をさずける形を表した1~3画目と天子の意味の「皇(コウ)」の音を表した「口」を組み合わせた字。「天子」という意味の字だったが、今は「きさき、天子の妻」という意味に使います。

 

 コウ ゴウ   

① は、 ノーノー一口陛下。                  

② は、 ノノイチロー。                      

  皇太    ※ 発音 「天皇」は、「テンオウ」ではなく→「テンノウ」。「皇后」は、「コウコウ」ではなく→「コウゴウ」

 

 コウ   東書p233 光村p171

 「老」の意味を表した「耂(おいかんむり)」と「子」を組み合わせた字。「子どもが年老いた親によりそっている姿」を表した字。「子が親をいたわる」「子が親を大切にする」「親孝行」の意味に使います。  

 

 コウ   

 行のは、 ツチノ子、親行。                  

 養のは、 ツチノコ(土ノ子)。     

 親不孝 孝行のしたいときには親は無し 

 

 コウ オウ   東書p208 光村p216

 親指の形を表し大きいという意味を表した「白」と「王」を組み合わせた字。 「王様の中でもとりわけ偉大な王様、大王」という意味の字。「天子の称号」「天皇」という意味に使います。   

 

 コウ オウ 

 居のは、 、天皇。                     

 族のは、 ハクオウ(白王)天皇。                 

 太子 

 

 コウ ク べに くれない   東書p33 光村p147

 昔、中国では、色の名前を表すのに、その言葉の発音を表した字に「糸」を加えるという作り方がありました。紺、緑、紫などがそうです。「紅」もその一つです。「あざやかな赤い色」の意味に使います。

 

 コウ ク べに くれない

 白のは、 夫してくれない(紅)。     

 茶のは、 工。                           

 紅 紅葉(特別な読み方は?)

 

 コウ ふ・る お・りる お・ろす   東書p25 光村p30

 丘やがけや階段を表す「阝(こざとへん、ひだり側)」と下に向かう足の形を二つ重ねた「夅(コウ)」を組み合わせ、「上からおりる、ふる、下につく」意味を表します。「ヰ」は、「ゐ(い)」のかたかなの形です。

 コウ ふ・る お・りる お・ろす

① 下のは、 こざとへんターとはらってエーと飛びり、こわいよ~。

 雨のは、 こざとへん、冬がしらイ(阝夂ヰ)。      

 雪 参 

 

  コウ はがね   東書p149 光村p171 

 けものをとらえるために山にしかけるあみの形を表した「岡(コウ)」と「金(キン)」を組み合わせた字。「山にしかけるあみのようにしなやかで強い金属」を表した字。「はがね」のように鉄をよく鍛錬(たんれん)して「しなやかで強くした金属」という意味に使われます。

 

 コウ はがね 

 鉄のは、 の桃山の、食べた~い。でも、歯がねえ(鋼)。  

② は、 カネオカ(金岡)さん、はがね~。   ※ 金岡さんごめんなさい。  

 鋼 鋼

 

 コク きざ・む   東書p51 光村p58 

 イノシシを表す「亥」と刀を意味する「刂」を組み合わせた字。「いのししの肉を刀できざむ」意味を表した字です。「刻む(時刻)」「むごい(残刻、深刻)」の意味に使われます。

 

 コク きざ・む 

① は、 ふたりぐみ、つ下ノ人レーする。 

② は、 なべぶたく?その人リっパ。             

 む 

 

 コク   東書p45 光村p171 

 稲の意味を表した「禾(のぎへん)」と殻(から)の意味を表した「禾」以外の部分を組み合わせた字。「殻につつまれた農作物」のことを表した字。「米、麦、きび、あわ、豆」などの農作物の意味に使います。 

 

 コク    

 物のは、 サムライワノギルマタ物だ  ※ 殳:ルマタ 

 雨のは、 シワノギルマータ。                     

 倉地帯 雑

 

 コツ ほね   東書p130 光村p157

 骨の関節の形を表した「冎(カ)」と肉の意味を表した「月(にくづき)」を組み合わせた字。「ほね(骨折)」「死んだ人のほね(納骨)」「体(老骨)」「物事の中心(骨子)」「しっかりとした精神(反骨)」という意味に使われます。   

 

 コツ ほね

 折のは、 ふたをしてたてよこさらにワ肉の月。        

② は、 ふたたてよこワづき。                    

 休め 背

 

 コン こま・る   東書p154 光村p153 

まわりを取り囲む意味の「囗(くにがまえ)」と「木」を組み合わせた字。しゅういをとりかこまれて木がのびられなくて「こまる」ことを表した字。「こまる」「くるしみなやむ」意味に使われます。

 

 コン こま・る 

   難のは、 ふた閉じ込めちゃったらります。           

② 苦のは、 ハコキイチ(冂木一)。                    

 困 困

 

 サ シャ すな   東書p68 光村p27 

 石と「小さいものをさらに小さくする」意味の「少」を組み合わせた字。石を小さくした「砂(すな)」を表した字です。体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)です。

 サ シャ すな

① 場のは、 ない浜だ。

② は、 セキショー(石少)、おもろない!       

  糖 漠 鳥取丘 白青松:はくさせいしょう、はくしゃせいしょう 白い砂浜と青い松林 美しい海岸の風景をいう言葉。 

 

 ザ すわ・る   東書p123 光村p70 

 人が向かい合って座っている形の「坐」と片方があいている家を表した「广」を組み合わせた字。「家の中で座る場所を表しました。「座る場所」「人が集まる場所」「すわる」「劇団や劇場」の意味に使われます。

 

 ザ すわ・る  

① 席のは、 フタノ人々土にす。              

② 禅のは、 まだれジンジンドー。  ※ 中国語風に読むと楽しいよ。子どもたちに人気のあった読みです。                   

  右の銘  

 

 サイ ザイ す・む す・ます   東書p163 光村p243 

 りっぱにきちんとととのえる意味の「斉(サイ)」と川の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。 「川が洪水にならないようにととのえる、水をおさめる」ことを表した字。「すくう(救済)」「うまくすます、すむ(完済)」という意味に使います。

 

 サイ ザイ す・む す・ます  

① は、 ずかに文ノ二たてぼう、宿題ませゲームする。

② は、 シブンノニターテ(シ文ノ二ー)。           

 

 

裁 サイ た・つ さば・く    東書p208 光村p45  

 切る意味の「七」ここでは「十」、この「十」と衣服の意味の「衣」と裁断する道具の「戈(ほこづくり)」を組み合わせた字。「衣服を作るために布を裁断する」意味。布は一度裁ったら元に戻すことはできませんよね、そのように「二度と変えることのない権威ある決定をすること」「さばく」の意味に使われます。

 

裁 サイ た・つ さば・く

① 判のは、 色のにめしノつぶ裁く。

② 断のは、 色のについためしノつぶ

 縫のは、 ドイ(土衣)しノつぶ   

 裁 裁決 仲裁                    

 

 サク   東書p63 光村p109 

責めるという意味の「朿(セキ)」と「竹(たけかんむり)」を組み合わせた字。馬を責めるようにむち打つために使う篠竹(しのだけ)」を表した字。「むち」「つえ(散策)」また「文章にまとめられたはかりごと(策略)」の意味に使われます。

 

 サク   

① は、 竹一本のカサ(巾)ヤネ(𠆢)。             

② は、 ケケイーキンヤーネー(ケケ一巾𠆢)。      

 定  

  

 サツ サク    東書p173 光村p88 

紙のない時代は竹を細長く割ったものをうすくけずり字を書きました。こっを竹簡(ちくかん)と言います。昔はこの竹簡を革(かわ)のひもでつなぎ合わせて書物にしました。「冊」はこの書物を表した字です。「書物」「竹簡のように細長い紙(短冊・たんざく)」「本の数え方」の意味に使われます。 

 

 サツ サク   

① 子のは、 どうがまえたてたてよこに十二。             

② は、 ふたはねてたてたて貫く一文字。   ※ 「短冊(たんざく)」の読み、覚えてね。      

 冊 

 

 サン かいこ   東書p44 光村p136

 「天(テン)」と「虫(むし)」を組み合わせた字。貴重な絹糸を作り出す虫なので「天からさずけられた虫」という意味で作られました。「かいこ」のことです。  

  

 サン かいこ    

① は、 虫蚕。                          

 食のは、 テンチュウサン(天虫蚕)。              

 蚕 蚕糸=絹糸

 

 シ いた・る   東書p208 光村p147 

空を飛んでいる鳥が地上に降りようとして「いたりつく」すがたを表した字です。「いたる(必至)」「いたりきわまる(至宝)」「いたって、とても(至難)」の意味に使われます。

 

 シ いた・る

① 急のは、 つのシが土至る。            

   は、 イームード(一ムー土)。  ※ 「一」を「イー」と読ませています。

 難の業(わざ) 冬至(とうじ)

 

 シ わたくし   東書p62 光村p53   

 稲を表す「禾」と鼻の形を表し「私」を意味した「ム」を組み合わせた字。公(おおやけ)用の税の米に対し、私(わたくし)の米を表したのが「私」。今では「わたくし」のことを意味します。

 

 シ わたくし

   服のは、 ノ木ム。                       

② は、 ノキム、ノキムハムニダ。  ※ 韓国語風に読もう!             

 事 語しない

 

姿 シ すがた   東書p26 光村p225

 「先に立つことをせず、人にゆずる」という意味の「次」と「女」を組み合わせた字。「先に立たず、人にゆずる女の人の美しい姿」を現した字です。「すがた」という意味に使います。

 

姿 シ すがた 

 姿勢の姿は、 姿よし。                      

② 姿姿は、 ジジョ(次女)                       

 姿 晴れ姿

 

 シ み・る   東書p23 光村p25

  この字は、神を表す「ネ(しめすへん)」と「見」を組み合わせた漢字です。神様を祭るときには、間違いがないように「気をつけて見る、注意深く見る」ことが大切です。そういう意味を表しました。

 この字は次のように覚えましょう。青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。以下この部分は省略します。

 

 シ み・る      

① 力のは、 えさんえる?力いい。             

② 聴のは、 しめすへんミール。

 覚 界 野 軽

 

  シ   東書p87 光村p192

 つかさどる(役目としてとりあつかう)という意味の「司(シ)」と言う意味の「言」を組み合わせた字。「ある一定の意味をつかさどる言葉」と言う意味の字。「ことば」の意味に使われます。 

 

 シ    

① は、 コト(言)の葉をツカサドっては歌作る。       

② は、 ごんべんツカサド―ル(言る)。        

 詞 形容

 

 シ   東書p87 光村p42

 言うという意味の「言」と意志という意味の「志」を組み合わせた字。「自分の意思を言う」という意味です。「自分の考えを書きうつす」「書きしるした書物」「雑誌」の意味に使われます。 

 シ     

① 雑は、 青年ののる雑誌。

② は、 ごんべんこころざし(言志)。          

 週刊誌 月刊誌 誌  

 

 ジ   東書p201 光村p216

 草がしげり、ふえる」という意味の「茲(ジ)」と「石」を組み合わせた字。「ふえる石、磁鉄鉱」という意味の字。「磁力で仲間の石を引き寄せ吸いつける石」「磁石」という意味に使います。  

 

     

 石のは、 いしソイチ、くムくム磁石棒石。

  器のは、 セキソイチくムくム。                    

 力  磁

【参考】 滋賀県の「滋」は、「シソイチくムくム」 

         

 シャ い・る   東書p201 光村p32 

 体の意味の「身」と手を表す「寸」。弓の形と「身」という字がよく似ていたため「身」が使われたそうです。「弓を射る、打つ、的に当てる、光や熱を出す」意味に使われます。

 シャ い・る 

① は、 軽に十点(、)的をる。

② は、 シンスン(身寸)。

 射 

 

 シャ す・てる   東書p159 光村p33    

 解き放つという意味を持った「舎(シャ)」と手の意味の「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手から物を解き放つ、捨てる」という意味に使われます。

 シャ す・てる

① は、 オボエタロウ、ヤネドロ捨てようよ。   

② 喜捨の捨は、 てへんヤネドロ。                

 て身の覚悟 四五入

 

 シャク   東書p33 光村p125 

 親指を支点にして、他の四本の指をいっぱいに伸ばし、長さをはかる形を表した字です。この長さを「尺(シャク)」と言いました。「長さをはかる物」「ものさし」「物の基準」の意味に使われます。この長さをはかる様子を繰り返すと、ちょうど尺取虫が動いているような形になるので、尺取虫と名前が付けられたそうです。

 

 シャク       

 度のは、 コノはらう尺取虫の葉っぱかな。   ※ 尺取虫:季語夏  

② は、 コノ右ばらい。                        

 八 一     わが国では、一尺は30.3㎝。ただし、裁縫の場合37.8㎝と長くこれを鯨尺と言う。

 

 ジャク ニャク   東書p78 光村p129 

 使う方の手を表した「右」と草を表した「艹(くさかんむり)」を組み合わせた字。「右手で摘みとる草」を表しました。春になると、野原に出ていって「若菜」をつんで食用にしました。「若」はこの「若菜」を表した字ですが、今では単に「若い」の意味に使われます。

 

 ジャク ニャク    

 葉のは、 てと、い人。                  

 草のは、 クサ右。             

 男女 

 

  ジュ   東書p50 光村p100

 神をまつる時の道具のたかつき「豆」を並び立てることを表した「尌(シュ、たてる)」と「木」を君合わせた字。「並び立っている木」の意味で使われます。また、「立てる」という意味にも使われます。木は、立っている木にも切り倒された木にも使いますが、樹は地面に立っている木に使われます。

 

 ジュ   

 林のは、 個、豆十点立する。           

 液のは、 きシまめスン(木士豆寸)。                

 街路樹 樹

 

 シュウ おさ・める おさ・まる   東書p154 光村p67

 ひもがからまった形の「丩(キュウ」と手を表した「又」を組み合わせた字。「稲などをひもでからめる、たばねる」ことを表しました。「取り入れる」「ちぢまる」の意味に使います。

      

 シュウ おさ・める おさ・まる

 納のは、 ボーレイのめよう。

  入のは、 たてぼうレ、また(又)収めよう。           

 書 収

 

 シュウ ソウ むね   東書p51 光村p216

 家の意味の「ウ(うかんむり)」と神の意味を表した「示」を組み合わせた字。「神として祭られる先祖のみたま屋、本家(宗家)」という意味に使います。また「おおもと」「中心」「宗教」という意味に使います。

 

 シュウ ソウ むね

 教のは、 れしさをせば教信じます           

 派のは、 ウニショウ(小)。    

 は、 ウニ小さい            

  

 

 シュウ ジュ つ・く つ・ける   東書p33 光村p44

 都の宮殿を意味する「京」と足の悪い犬の形の「尤(ユウ、もっとも)」を組み合わせた字。足の悪い犬は野犬として生きていくことはできません。そこで都の宮殿に「よりつく」ようになりました。「よりつく」「仕事につく」「つく」「うまくいく」意味として使われます。  

 シュウ ジュ つ・く つ・ける 

   職のは、 ずかにてんとり職したぞ。       

 学のは、 京大のまげあーし、てん。  ※ 「尤」の「尢」は「だいのまげあし」とも言います。            

   業のは、 キョー、もっともだ(京尤もだ)。  ※ 尤(もっと)も=道理にかなう    

  航 

 

 シュウ   東書p214 光村p171

目が変化した「血」と「人」が三つ集まった形の「乑(ギン)」を組み合わせた字。「おおぜいの人、おおぜいの人が目に入る(大衆)」「多くの(合衆国)」の意味に使います。  

 

 シュウ   

① は、 やだ、ノーノーくるしむ民が。        

② は、 チーイーノーノーくー  ※ 中国語風に読んで楽しんでね。   

 国 議院

 

 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える  東書p160 光村p45  

 もとの字は「從」。人が人に従っていく形の「从」と人が行く道を表した「彳」と足を表す8~11画を組み合わせた字。「したがう」という意味に使われます。

 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える

 来のは、 イソう、正(タダシ)のはらいおう。     

② 順のは、 イソう、正(ただし)のはらい。       

 意見にう 業員 

 

 ジュウ たて   東書p183 光村p136 

 人がたてに並んでいる姿を表した「従(ジュウ)」と糸を表す「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「たてに並んでいる糸」「織物を織るときのたて糸」を表します。今は単に「たて」の意味に使われます。

 

 ジュウ たて    

① 列のは、 の列。

② 断のは、 ノロイゾ(ソ)止はらう。            

 横無尽  中国貫道

 

 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める  ちぢ・れる ちぢ・らす   東書p33 光村p114

 昼間広く散らばって働いていた人たちが。集まってきて夜休むところを表した「宿(シュク)」と「糸」を組み合わせた字。糸がちぢむことを表しました。今は、糸に関係なく「ちぢむ」「ちぢまる」「ちぢめる」意味に使います。

 

 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める  ちぢ・れる ちぢ・らす

 図のは、 イトシュク(宿)シュクみます。   

② は、 イトウイヒャーク(糸ウイ百)。

③ は、 イト宿ちぢーむ(縮む)             

縮 縮尺 四十分短授業

 

 ジュク う・れる   東書p44 光村p122 

先祖の祭壇の形を表した「享(キョウ)」と、お供えをする人の姿を表した「丸」と火を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「お供えするものを火でよく煮ること」を表しました。「煮(に)る」「ゆでる」「よく実りうれること」という意味に使われます。

 

 ジュク う・れる 

① 語のは、 ふた(亠)くち(口)こ(子)まる(丸)テンシ(灬)かな。 

② 練のは、 ふたくちこまるしてんのう(四天王)。      

 の卵 習 

※ 学習は、「ふたくちこまるドーふたくちこまる土饅頭」と覚えよう

 

 ジュン   東書p129 光村p30

 糸を表す「糸(いとへん)」と草が芽を出す様子で「物事の初め」を意味する「屯(トン)」を組み合わせた字です。この字の「糸」は「まゆ玉から取り出したばかりにの糸」を表します。今は、糸とは関係なく、「屯」とともに「加工されていない、飾り気がない、まじり気がない」という意味に使われています。

 ジュン

   真のは、 糸ノはこ(凵)、しれば単純。   「凵(かんにょう、うけばこ)」はここでは「はこ」とも読ませています。            

   白のは、 いとノはこ、しー。    糸にはまとめる、束ねるという意味もあります。

 情      

 

 ショ ところ   東書p87 光村p44   

 足の形を表した「夂(なつあし)」とこしかけを表した「几(キ)」を組み合わせた字。「こしかけて足を休める所」を表した字。「家にいること」「治療や手当・方法」の意味に使います。

 

 ショ ところ 

 理のは、 タをはらいつくえ(几)処理する分場。       

 置のは、 ユウ(夕)ばらいツクーエ(几)。

 世術 対

 

 ショ   東書p44 光村p67 

 網(あみ)をはった形の「罒(あみがしら)」と、いろいろ・さまざま・もろもろ・多くのの意味の「者」を組み合わせた字。「「いろいろな所に網を張る」「配置する」「取りしまる仕事をする役所(警察署、税務署、消防署)」「同じ音の“書”(署名)」の意味に使われます。

 

 ショ

 名のは、 あみめ(罒)にいる察署。

② 長のは、 アミモノ(罒(あみ)者)。           

 消防 部

 

諸 ショ   東書p233 光村p67

 多くの、物がとても多いことを表す「者」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「ことばがとても多いこと、さわがしいこと」→「人が多いこと」の意味を表します。「人が多い」「多くの」の意味に使われます。

 

諸 ショ

 君のは、 うそを悪の根源よ。

② 説のは、 ごんべんシャー(言者)。                  

 君 

 

 ジョ  のぞ・く   東書p184 光村p136

 階段の意味の「阝(こざとへん)」と余裕をもってゆっくり行くことを表した「徐」の「余(ヨ)」を組み合わせた字。「ゆっくりと登れる宮殿の階段」を表しました。「宮殿の階段」はいつも掃き清められていますので「汚れを取り除く」という意味に使われます。また算数の「割り算(除法)」の意味にも使われます。

 

 ジョ  のぞ・く 

 外のは、 はた(阝)分だ取りこう。  ※ 「阝(こざとへん)」を「はた」と読ませています。               

 雪のは、 阝余(こざとへんよ)。 

③ 去のは、 こざとへん、やねニさい夜の鐘                    

 草剤 掃除 

 

 ショウ うけたまわ・る   東書p214 光村p44

 中の「了と三」を合わせた形は、天子から命令と一緒にうけたまわる「割り符(わりふ)」を表しています。その「割り符」を両手「フとく」で承っている形の字です。「うけたまわる」は「うける」の尊敬語です。「割り符」は二つに切り割って印とするものです。「卩(ふしづくり)」も「割り符」を意味します。「うけたまわる」「うけつぐ(伝承)」という意味で使われます。

 ショウ うけたまわ・る

   知のは、 リョウさん(了三)フー、くやしいけれど知する。       

   服のは、 リョウサンフークー(了三フく)。  ※ 中国語のように読むと面白いよ。

 承 

 

 ショウ   東書p222 光村p206

 肉の塊を表した「月(にくづき)」と手の意味を表した「寸」と発音を表した「丬(ショウ)」を組み合わせた字。「肉をうまく調理する」ことを表した字。今は「軍隊をうまく統率(とうそつ)する、統率(とうそつ)する人(将軍)」の意味に使います。また、「これから~しようとする(将来)」という意味に使います。  

 

 ショウ  

 棋のは、 タテン(丬)。ああ、一法師の来は?      

 軍のは、 ターテン、ノーツースン(ーンノツ寸)  ※ 中国語のように読んで楽しんでね。         

 将 

 

 ショウ きず   東書p55 光村p128

 人を表す「イ(にんべん)」と、弓矢の「矢(ノ一・や)と陽に当たる意味の「昜(ヨウ)」を合わせた3~13画目とを組み合わせた字。「人が矢に当たること」を意味しました。今は「きず」「心の痛み(傷心)」の意味に使われます。

 

 ショウ きず

   は、 イーノ、一日一ノ、フノノり。          

② は、 イーノ、一日一つの、傷なかれ(勿れ)。  ※ 「勿」は「なかれ」と読みます。        

 口 火

【参考】 勿れ(なかれ)=~してはいけない 禁止の意味 毋れ、莫れ

 

 ショウ さわ・る   東書p96 光村p67

 崖(がけ)を表す「阝(こざとへん)」と音楽の終わりを表した「章」を組み合わせた字。がけがあってそれ以上進めない道を表し、「さまたげる」「さえぎる」の意味に使われます。

 

 ショウ さわ・る

 子のは、 はた(阝)立てて害克服しよう。

② は、 こざとへんおとジュウ。      

③ は、 こざとへんたてはや。                    

 障り  

 

 ジョウ む・す む・れる む・らす   東書p184 光村p44

 水の入った容器を意味する「丞(ジョウ)」を下から火「灬」で熱した形が「烝」。蒸らしているのは草「艹」。「草を蒸らす」様子を表した字です。本当にそのように見えますよね。「むらす」「蒸気を立てる」意味に使われます。

 ジョウ む・す む・れる む・らす

   気のは、 サーフロの、水イー(一)てんし(灬)蒸気風呂。 ※ ここでは「一」を中国語のように「イー」と読ませています。  

② 発のは、 サリョウ(了)フーくーイー(一)てんし(サ了フく一灬)。   

 気船 水

 

 シン はり   東書p190 光村p235

 針の形を表し針の意味だった「十」が数の「十」の意味に使われるようになったため、区別するために「金」を加えた字。「針」「針のようにとんがったもの(時計や磁石の針)」「針のように細いもの(針金)」という意味に使います。 

 

 シン はり

① は、 おを買う。                   

   は、 キンジュウ(金十)。   ※ 「釘(くぎ)」も「針」と同じ出来方。はじめは「丁」、金を加えて「釘」。「キンチョウ」やね。  

 小棒大 方位磁

                     

 ジン ニ   東書p33 光村p136

 「人(ひと)」と「二(に)」を組み合わせた字。「人が二人いる」ことを表した字。「人が人に対して感ずる親愛の情」を表し「思いやりの心」「情け深い心」「大きな愛の心」の意味に使われます。 

 

 ジン ニ 

 愛のは、 人ニあるいたわりの心、思いやりの心。      

 者のは、 イニ。                      

 王様 医は術なり

 

 スイ た・れる た・らす   東書p233 光村p216

 どちらが覚えやすいかな? A:ふじだなからふじの花がたれて咲いている形 B:人が両手にかざりをたらして立っている形 覚えやすい方で覚えるといいですね。「たれる」「たらす」という意味に使います。  

 

 スイ た・れる た・らす  

 直のは、 ノイチ(一)サん、に水をらします。         

 線のは、 ノイチサドー(ノ一サ土ー)、垂れるんさー  ※ 沖縄の曲のように読むと面白いよね。   

 れ幕 雨

 

 スイ お・す   東書p52 光村p106

 進めるという意味の「隹」と「扌(てへん)」を組み合わせた字で「手でおし進める」意味を表した字。「物事を推し進める(推進)」「推し量る(推量)」「変化する(推移)」の意味に使われます。  

 

 スイ お・す

 理のは、 を組んで、イーテン(、)チョー(丁)サン(三)理する。

 測のは、 テンチョウサン理する。   ※ はずむように読むとおもしろいよ。            

 定 類

 

  スン   東書p201 光村p125  

 手の形を表した1~2画めに脈をはかる場所を表した「`」を加えた字。「手首から脈をはかる所までの長さ」を表した字。「長さ(寸法)」「ごくわずか(寸暇)」の意味に使われます。

 

 スン     

① 法のは、 法が十点一寸(ちょっと)違います。

② 断のは、 ジッテン(十丶)。                     

 寸 法師 

  

 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん  東書p123 光村p156 

 物事が立派に仕上がる意味の「成(セイ)」と「皿(さら)」を組み合わせた字。「皿の上に食べ物が見事に盛られていること」を表した字。「山盛りに盛る(盛り土)」「見事、りっぱ、さかん、さかり(盛大)」の意味に使います。

 

 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん

 大のは、 ノイチ(一)フの、めしノつぶとりる。  ※ 4~6画目を「めしノつぶ」と読ませています。       

② は、 セイサラ(成皿)盛り。             

 り 栄枯 

 

 セイ   東書p185 光村p171 

 「耳」と「口」と「王」を組み合わせた字。「耳と口とにもっとも優れた人」を表した字です。「人類の手本となる人(聖人)」「ある方面で最高の人(楽聖)」という意味に使われます。 

 

 セイ   

 人のは、 人は、のよう。               

② は、 ミミクチオウ(耳口王)。            

 聖地  火ランナー

【参考】希望の望は、ボウツキオウ(亡月王)

 

 セイ まこと   東書p87 光村p136

 成功の意味を表した「成(セイ)」と言葉の意味を表した「言(ごんべん)」を組み合わせた字。「必ず成功する言葉」を意味し「真心から出た言葉」「真実の言葉」の意味に使われます。「真心から出た言葉」を「真言(まこと)」と言いますが、「誠」は「真言」を表した言葉です。

 

 セイ まこと 

① は、 りや。                        

 意のは、 ゲンセイ(言成)。                      

 誠 誠

          【熟語】 忠誠・・センターハートりや

 ゼツ した   東書p59 光村p35

 守る武器のたてを表した「干(カン)」と「口」を組み合わせた字。大事な口の働きを守る「舌」を表した字。

 ゼツ した

 禍のは、 を出す。

② は、 センコー(千口)。

  舌つづみ

 

  セン   東書p19 光村p67

 家の外を囲って守る垣を表した「亘(セン)」家を表した「宀(うかんむり)」を組み合わせた字。「天子のお住まいになる宮殿」を表した字。ここで「みことのり」が下されますので、「みことのり」「広く告げ知らせること」「公にすること」の意味に使われます。

 

 セン     

① 言のは、 れしいを一日一言す。

② 伝のは、 ウッ、イッタン(ウ一旦)。                  

 告 選手

 

 セン もっぱ・ら   東書p123 光村p228

 糸まき車の形をした1~6画目と手の意味を表した「寸」を組み合わせた字。糸まき車を使っているときは心をもっぱら(そのことだけに集中する)にしておかないと失敗します。ここから「心をもっぱらにする(専念)」また「ひとりじめ(専有)」という意味に使います。 

 

 セン もっぱ・ら   

 門のは、 一日たてに一法師、センと読む時テンはなし。  

 念のは、 一日1寸                                

 用 門書

【最重要】  

専門の専の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。

専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。

センと読むとき、点(、)はなし。これを覚えておけばいいですよ。

博識の博のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。

博識の博には点がありますよ。ハク・バクと読むとき点がつきますよ。

 

  セン いずみ   東書p183 光村p136

 岩穴からわき水が流れ出る形を表した字。「白」と「水」という字をつなぎ合わせた形ににていますので「泉」と書くようになりました。「出(い)づ水(み)」のこと、つまり「わき水」「きよらかな水」また「温泉」「死の世界(黄泉)」の意味に使われます。  

  

 セン いずみ  

① は、 出るなり。               

 水のは、 ハクスイ(白水)。                      

 別府温泉 泉

 

 セン あら・う   東書p68 光村p30     

はだしのことを「跣」。その意味の「先」に水の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。汚れていたら、先ず(まず)先に水で足を洗いたくなりますよね。

 セン あら・う 

 面のは、 カをってる。

② 濯のは、 シーセン(シ先)。   ここでは「氵(さんずい)」を「シ、シー」とも読ませています。 

    お手い 

 

 セン そ・める そ・まる し・みる し・み  東書p201 光村p67 

 水や汁(しる)を表した「氵」と数の多いことを表した「九」と「木」を組み合わせた字。昔は何度も何度も(につけて色をつけました。「そめる」「そまる」「病気がうつる」「「影響(えいきょう)を受ける」意味に使われます。

 

 セン そ・める そ・まる し・みる し・み  

① は、 ミ(染み)がまる。            

② 色のは、 シキュウキ(シ九木)。                  

 め粉 め物 汚染 染

 

  セン ぜに   東書p142 光村p67

 お金の意味の「金」とわずかという意味の914画目を組み合わせた字。「わずかなお金」「円の百分の一の単位」「お金」の意味に使われます。 

 

 セン ぜに

① は、 をとる、金さん(三)のめしノつぶ。       

② も、 金さんのめしのつぶ。                    

 湯 無飲食

 

  ゼン よ・い   東書p44 光村p141 

 美しいを意味する「羊(ひつじ)」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「美しい言葉」を表します。今は「美しい行い」「りっぱな行い(善行)」「よくする(改善)」「仲良くする(親善)」の意味に使います。 

 

 ゼン よ・い

① 意のは、 ヒツジソーイチローい行い。

② は、 ヒツジソーイチロー(羊ソウ一ロウ)。

 悪 行を積む

 

 ソウ かな・でる   東書p210 光村p150

 両手に玉ぐし(神前にそなえるサカキの木)をささげもつ形を表した1~5画目と「天」を組み合わせた字。「天の神にささげる」ことを表した字です。「もうしあげる(奏上)」また「天の神に音楽をささげる」ことから「音楽をかなでる(演奏)」という意味に使われます。 

 

 ソウ かな・でる    

① は、 三人二人をとめて奏でます。     

② は、 三人二人止めるけど。                 

 ピアノをでる 独

 

 ソウ まど   東書p18 光村p97   

 穴を表す「穴」と音が同じ「忩」を組み合わせた字。昔の家では、光や風を入れるためにかべに穴をあけました。この穴のことです。「まど」の意味で使われます。

 

 ソウ まど 

① は、 アナハム、心で見てみよう。   ※ アナハイム:アメリカカリフォルニア州にある都市。ディズニーランドのある都市。      

② は、 アナムシン(穴ム心)。               

 会 を開ける

 

 ソウ つく・る   東書p33 光村p148 

 昔、刀傷のことを「刅(ソウ)」と言いましたが、「刃」とまちがえやすいので、「ソウ」と発音する「倉(ソウ)」を加え、また「刀」が「刂(りっとう)」に変化して「創」となりました。「刀傷(かたなきず)」という意味です。彫刻をするとき、はじめに目じるしのために刀傷をつけたところから、「刀傷」「作りはじめること」「ものをはじめてつくること(創作)」の意味に使います。

 

 ソウ つく・る 

① 立のは、 庫をようし造しよう。           

② 作のは、 クラリ(倉リ)   りっとうの最後ははねてね。「倉」は、「やねひとヨノクーチ」    

 意工夫 

 

 ソウ ショウ よそお・う   東書p159 光p86

 大きくて立派という意味の「壮」と「衣」を組み合わせ「立派な衣服」という意味を表しました。「着かざる、よそおう(装飾)」「衣服(服装)」「備えつける(装備)」「書物の体裁(装丁)」の意味に使われます。

 

 ソウ ショウ よそお・う  

① は、 ダテ(タテ、|)の、武には寒きかな。 

② は、 もうタテンの衣かな。

③ は、 ターテン、シころも。

 備 

 

 ソウ   東書p142 光村p216

 屋根の意味の「尸(しかばね)」と積み重ねられた蒸し器(蒸籠、せいろう)の形を表した「曽(ソウ)」を組み合わせた字。「屋根を何重にも積み重ねた建物、高層建築」のことを表した字。今は「重なる」「重なり」また「階層」や「地層」の意味に使います。

 

 ソウ     

① は、 しかばね(尸)を、っとの地を調べる。   

② は、 コノソソタヒ(コノソ田日)。

 層 

 

 ソウ あや・つる みさお   東書p149 光村p222

 木の上で小鳥がさわがしく鳴くことを表した「喿(ソウ)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をあわただしく動かす」ことを表した字。「手をうまくあやつる(操作)」「心を動かす、心をあやつる(情操)」また「みさお」という意味に使います。  

 

 ソウ あや・つる みさお

① は、 手(扌)品木、操                  

 業のは、 手(扌)品   

③ 作のは、 テロロロ木。              

 縦 

 

 ゾウ くら   東書p51 光村p43    

 植物 ここでは穀物を意味する「艹」と家来の意味の「臣(しん)」、武器の意味の「戈(ほこづくり)」と音を表す「爿(ゾウ)」を組み合わせた「藏」の略字が「蔵」。「税として納められた穀物を武器を持った家来たちが守るくら」を意味しました。「くら」「おさめる」「かくして置く」の「意味で使われます。「臣」の書き順は、「たてよこたてコたてとめる」。

 ゾウ くら

① は、 サノ一しノつぶ、蔵寿司食べた~い。    

② は、 くさノイッシン(艹ノ一臣)しノつぶ。        

  

 

 ゾウ   東書p59 光村p45       

 大切なものをしまっておく蔵(くら)の意味の「蔵」と体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。体の中の蔵の意味で「いろいろな臓器」を表します。

 ゾウ

① は、 にくづきや、サノイチしノつぶ  

② 器のは、 月くさノ、一はめしノつぶ。           

 臓 臓 臓 

 

  ソン ゾン   東書p52 光村p56     

 存在の「存(ソン、ある)」の1~3画目と、音を表した孫(ソン)を組み合わせた字。「孫が在(あ)る」ことを意味した字で「今生きていること」「実際にそこにあること」の意味に使われます。

 

 ソン ゾン

① 在のは、 かみをが保存。

② 分のは、 一イ子。  三画目上ちょっと出る。

 存 存

 

 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ   東書p223光村p77

 酒の壺(壺)を表した「酉」と開けるを意味した「八」、手を意味した「寸」を組み合わせた字。「酒の壺を開けて貴人をもてなす」ことを表します。「貴人をたっとぶ」「たっとい」「尊敬する人、尊敬する人に関するもの」の意味に使われます。 

 

 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ

 敬のは、 っと西たして一法師は尊(とうと)いぜ。   

 厳のは、 ソイチ(一)ふた、ノし二寸とオボエタロー。  ※ オボエタローは特に意味はありません。 

③ は、 ソトリスン(ソ酉寸)。        

 い命 重 自感情   ※ 酉(とり):十二支の十番目 の意味もあります。

 

退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける   東書p201 光村p105 

 前を見ることを表した「見」に対し、「艮」は後ろを見ることを表した。この「艮」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「後ろ見て道を進む」という意味で「しりぞく(後退)」「しりぞける(退治)」「仕事をやめる(退職)」「悪くなる(退廃)」の意味に使われます。

 

退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける

 退出の退は、 ヨレヨレでたくたを後退す。          

② 退場の退は、 とめこん(とめるこんづくり)の  ※ ここでは、「艮」を「とめこん」「とめるこん」とも読ませています。         

 退院  鬼退

 

 タク   東書p184 光村p147

植物が大地に根付いて目を出した形を表した「乇(タク)」と「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「わが身をよせる家」を表した字です。「住居」の意味に使います。  

 

 タク   

① は、 れしい人自に来てくれて。          

② は  ウノ七人、自で楽しむオボエタロウ       

 宅 宅配便  

 

 

 タン かつ・ぐ にな・う   東書p94 光村p154

 「担」のもとの字は「擔(タン)」。「詹(タン)」は言葉をかけて力づけるという意味ですが、その意味を借りた「旦」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。直接手助けをしてその荷物をかつぐのが「擔」であり「担」です。「かつぐ(担架)」「になう」また「仕事を引き受ける、仕事を受け持つ(担当)」という意味に使います。

 

 タン かつ・ぐ にな・う 

 任のは、 曜にぐよ分で。             

② は、 テヒーイー(扌日一)。                   

 当  

 

 タン さぐ・る さが・す   東書p114 光村p69  

 手の意味の「扌(てへん)」と穴の意味の「㓁」と「木」を組み合わせた字。「木の棒を手に持って穴の中の様子をさぐる」ことを表しました。「さぐる」という意味に使われます。書くときは、「穴」ではなく「㓁」。

  探求」は、探し求めること。「探究」は、どこまでも深く調べること。

 

 タン さぐ・る さが・す  

① 検のは、 テ(扌)だけで本のせません。  

 知のは、 テーワーパーキー。   中国語風に読むと楽しいよ。                 

 求 

  

 タン 東書p68 光村p151   

 引き延ばすいみの「延(エン)」と「言」を組み合わせた字。「言葉を引き延ばして言う」という意味の字で「大げさに言うこと」「ないことをあるように言うこと」を表しました。また「ないものがあるようになる」ことから「人が生まれる」ことの意味に使います。

 

 タン    

 生のは、 ノ止め、フフっとはらう生日。         

② は、 言ノ止(や)めるの?それでエンニョウ      

 誕 

 

 ダン   東書p56 光村p28

 崖(がけ)に段々(だんだん)をつけた1~5画の「ノ❘三」と仕事を表す「殳(るまた)」を組み合わせた字。「崖(がけ)に段々をつくる仕事」を表した字。「段々、順序、区切り、方法」などの意味を表します。

 ダン

   落のは、 たてぼうるまた(殳)々に     

 々のは、 ノたてぼうルマータ   5画目ちょっと出る                   

 段 段 

 

  ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める   

東書p72 光村p179

 手で持っているものに手を出して引っぱることを表した「爰(エン)」と「日」を組み合わせて作った字。「日の光を家の中に引き入れて家の中をあたためる」ことを表した字。「あたたまる」「あたためる」「あたたかい」という意味に使います。

 

 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める  

① は、 日にノッ来るかさ。           

 流のは、 ノツウわが来てあたたあたたとまる。

 房のは、 ヒノツ、イーとも(日ノツ、一友)             

 冬 

 

 チ ね あたい   東書p94 光村p105 

 本当のねうちの意味を表した「直」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の、人としての本当のねうち」という意味を表します。今は、人には関係なく「ねうち」「あたい」の意味に使われます。

 

 チ ね あたい 

① は、 イーねぇ、素段の〈メロンパン〉。   ※ 〈 〉には自分の好きな言葉を入れて読んでね。        

 段のは、 イジュー、メエール(イ十目L)。         

 上げ 打ち 数

 

 チュウ   東書p45 光村p89 

 家を表す「宀」と寄(よ)るという意味の「由」を組み合わせた字。屋根を支えている「棟(むね)」や「梁(はり)」を表した字。今は「空間」を表す言葉として使われます。「空中」という意味にも使われます。 

 

 チュウ    

① は、 れしいね、自に行ける宇旅行。        

 は、 ウユウ。                           

 づり 返り

 

 チュウ   東書p87 光村p136

 「中(なか)」と「心(こころ)」を組み合わせた字。「心の中」を表します。心の中の「良心」「真心」の意味に使われます。特に「主人や国に対する良心(忠臣)」の意味に使われます。  

 

 チュウ   

 誠のは、 中心や。                        

 告のは、 センターハート。                     

 臣蔵 

 

  チョ あらわ・す いちじる・しい   東書p168 光村p77 

容器からものがいっぱいはみ出した形を表した「者」と草を表した「艹」を組み合わせた字。「いちじるしく」草がはびこった様子を表した字。今は「いちじるしい」「いちじるしく目立つ」「本を世に出す」の意味に使われます。

 

 チョ あらわ・す いちじる・しい 

 者のは、 『サーシャ』この本の者はだれ?           

 名のは、 者。   

 は、 サーシャ。                    

 書 しい 

 

 チョウ   東書p208 光村p80 

 片方が開いた家、自由に出入りできる家を表す「广」とよく聴くという意味の「聴」の意味を借りた「丁」を組み合わせた字。「自由に出入り、人の言うことをよく聞く役所」のことを表しました。「役所」の意味で使われます。

 

 チョウ    

① は、 フタ(亠)る車は度県よ。          

 舎のは、 マダレチョー(广丁)。                 

 東京都 気象  

 

 チョウ いただ・く いただき   東書p208 光村p136

 人の顔の形を表した「頁(おおがい)」と頭のてっぺんをたたく釘(くぎ)を表した「丁(チョウ)」を組み合わせた字。「頭のてっぺん」「いただき」という意味を表します。今は「物の一番上」「一番高い所」の意味に使われます。また、目上の人から物を受け取るときには、頭のいただきの高さにまで手をあげて受け取りますので、これを「いあただく」と言うようになりました。

 

 チョウ いただ・く いただき

① 上のは、 一ノ貝。                     

 点のは、 チョウ、おおがい(丁頁)。              

 富士山  

 ※ 「頁」の部首名は「おおがい」。「貝」と区別するために「一ノ貝(いちのかい)」ともいう。

 

 チョウ   東書p59 光村p45    

 体を表す「月(にくづき)」と長いを意味する「長」と同じ音の「昜」を組み合わせた字。体の中で一番長いのは「腸」、その「腸」を表します。 

 チョウ 

① は、 ノフーふ、ノノさんよ。          

② は、 一つなかれ(勿れ)癌。      

十二指腸 小腸    

 

 チョウ しお うしお   東書p130 光村p232

 水を表す「氵(さんずい)」と「朝(チョウ)」を組み合わせた字。「朝がたに水かさがましてくる朝しお」を表した字。今は単に「しお(海水)」の意味に使います。また、「時勢の流れ(風潮)」という意味にも使います。  

 

 チョウ しお うしお 

① は、 ずかなる風満時。               

 風のは、 さんずい朝。                        

 潮  

 

 チン   東書p44 光村p171 

 仕事の意味の「任」とお金の意味の「金」 を組み合わせた字。「仕事に対して支払われるお金」のことを表した字。「賃金」「料金(汽車賃)」の意味に使います。 

 

 チン 

 金のは、 イノシしがで家を払います。           

② は、 イノシーカイ(イノ士貝)。              

 電車賃 賃貸マンション

 

 ツウ いた・い いた・む   東書p23 光村p128

 病気の意味を表した「疒(やまいだれ)」と通信の意味を表した「甬(ツウ)」を組み合わせた字。病気であることを通信して知らせる「痛(いた)み」を表した字です。痛みは病気ではなく通信なのです。「痛み」「痛むこと」「痛めること」また「ひどく」「非常に(痛感)」の意味に使います。

 

 ツウ いた・い いた・む

① は、 あまいだれ(疒)?マヨウ(甬)なあ。イタイ(痛い)さん。

② は、 あまいたれマヨネーズ(疒マ用)。           

 み 激痛 痛 痛

 

 テキ かたき   東書p24 光村p136 

 皇帝の「帝」と「口」で「啇(テキ)」と攻める意味を持った「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「皇帝の命令で攻める相手」を表しました。「たたかう相手」「相手とするのにふさわしい相手」「五分五分の力をもった相手」また「うらみのあるかたき」の意味に使われます。

 

 テキ かたき  

① は、 フタりはっとふたをしてのぶんとなる。  

② は、 フタソどう、かまえふるのぶんかな。    

 前逃亡 強

 

展 テン   東書p34 光村p42           

 人がゆったりと座っている形を表す「尸(しかばね)」とゆったりとした服の意味の4~10画を組み合わせた字。「物をのばす」「のばし広げる」「「のび広がる」「展覧会の略語」の意味に使われます。「尸(しかばね)」はもともと死体の「屍(しかばね)」を意味していましたが、「人体」「家」「建物」を意味するようになりました。

 

展 テン

   は、 コノサっとレくサス覧会。            

② 示のは、 コノサイ(一)レーく。   八画目にノを入れないこと       

 望 

 

 トウ う・つ   東書p236 光村p228

 長さの基準を表した「寸(スン)」と言葉に意味の「言」を組み合わせた字。「基準にしたがって言葉を発する」ことをことを表した字。「真理を求めて、たがいに論じ合う(討論)」「不正を正す」「武力で不正の者を打つ(討伐)」という意味に使います。  

 

 トウ う・つ 

① は、 論でえば十点(寸)満点やあ!         

 議のは、 ゲンスン(言寸)。                      

 論 

 

 トウ  東書p208 光村p216

 「堂」の意味の「尚」と人を表す「儿(ひとあし)」を組み合わせた字。「一堂に集まった人」という意味の字。「同じ目的をもったなかま(政党)」「政党」という意味に使います。  

 

 トウ    

① は、 イッソ(1走)ワ兄。党の代表、こけました。    

② は、 イチソワアーニー(1ソワ兄)                

 首 野

 

 トウ   東書p68 光村p147 

 

家(广)の中で、臼(うす、口)の中のものを、手に持ったきねでつく形(10~13画)を組み合わせた字。「臼(うす)で米をついてつくるあめ」を表した字です。今ではあめの主成分を「糖」といい、あめは「飴」という字に変わりました。 

 

 トウ   

① は、 コメ(米)ブタノ(广)、ヨニデテ1口黒砂糖。      

② は、 コメトウ(米唐)。               

 糖類 糖分控えめ 

 

 とど・く とど・ける   東書p119 光村p87        

 人の形をした「尸(しかばね)」と油のつぼを表した「由」を組み合わせた字で「油つぼを人にとどける」という意味を表した字です。「物をとどける」「物がとどく」という意味に使われます。

 

 とど・く とど・ける

 くという字は、 コノ、多忙なあなたにけたい。      

 くという字は、  コノユウ。                  

 け物 け先

 

 ナン むずか・しい   東書p226 光村p61

 黄色や黄金色(こがねいろ)を意味した110画目と鳥の形を表した「隹」を組み合わせた字。「黄金の鳥」は手に入れるのが難(むずか)しいですよね。「むずかしい」の意味に使われます。  

 

 ナン むずか・しい    

① 問のは、 サロンの二人ふるとり(隹)書けずしい。       

② は、 サーロふたーり(二人)ふるとーり。

 解 しい 

 

 ニュウ ちち   東書p49 光村p148

 手を表した「爫」と赤ちゃんを表した「子」と人が座っている姿を表した「乚(いん)」を組み合わせた字。「お母さんが赤ちゃんにちちをのませている」ことを表した字です。「ちち(母乳)」「ちちににた液体(豆乳)」の意味に使います。 

 

 ニュウ ちち 

① は、 ノツてる子しずかにを飲んでるよ。         

 児のは、 ノツ子し。     七画目右上へあげてね            

 乳 乳製品  

 

 ニン みと・める   東書p222 光村p30

 がまんする意味の「忍(ニン)」と「よろしい」と言って「みとめる」意味の「言」を組み合わせた字。「がまんしがたいけれど相手をゆるす」意味です。「はっきりと見分ける」という意味もあります。  

 

 ニン みと・める

① は、 うならば、やいば(刃)めるよ。                 

② は、 ゲンパシン(言刃心)。                 

  める 知症

 

 ノウ おさ・める   東書p183 光村p67

 家の入口を表し中に入れるという意味の「内」とまゆからとった糸を表した「糸」を組み合わせた字。「まゆからとった糸を家の中に入れ、おさめる」ことを意味しました。「おさめておく」「差し出す」「理解し受け入れる(心の中におさめる)」意味に使われます。

 

 ノウ おさ・める   

① は、 いとない。                          

 税のは、 いとうち。                         

 納 納

 

     【参考】    「おさめる」は、基本的に収めるを使う。 収容、収集、吸収

      あるべき所におさめる、義務でおさめるときに、納める。 納骨、納棺、納税

 

熟語 収納ボーレいの又、イトナイ。

 

  ノウ   東書p59 光村p45     

 体や肉を表す「月(にくづき)」と髪の毛を表した「ツ」と頭を表した「凶」を組み合わせた字。頭の中の物という意味で「のうみそ」を表しました。脳は人体の中枢(中心となる最も大切な所)ですから「大きな組織の中枢(首脳)」という意味にも使います。「凵」は、「かんにょう、うけばこ」ここでは「はこ、落とし穴」とも読ませています。

 ノウ 

① は、 つきツメはこに入れたる頭かな。

② は、 月ツメて、落とし穴   

 脳 脳 脳

 

 ハ   東書p183 光村p67

 川が分かれたり一つになったりすることを表した「𠂢(ハイ)」と水や川を表す「氵」を組み合わせた字。「分かれる」「分かれたもの」「分かれて送り出す(派出)」の意味に使われます。 参考「脈(5年)」 

 

       

① は、 ずかにくくくです。

② は、 シーくくく。               

 閥 

 

 ハイ おが・む   東書p33 光村p171  

 「拜(ハイ)」がもとの字。「両手をそろえて、それをひざの所まで下げる」ことを表した字。「一番ていねいなおじぎ(拝礼)」「おがむ(参拝)」「官位をさずかる(拝命)」の意味に使います。 

 

 ハイ おが・む 

 見のは、 手(扌)に、貫き拝みます。         

 受のは、 手(扌)三十。  ※ 一が四本、上出ない      

 借 

 

 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける   東書p80 光村p32     

 二人が背中を合わせてすわっている形を表した「北」と体や肉を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字です。「背中、後ろ、裏、そむく」という意味で使われます。

 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける

① 後のは、 向いてを向けだんご食う。         

② 景のは、 きたつき(北月)。                  

 背中 背

 

 ハイ   東書p59 光村p45              

 物を売ったり買ったりして、物の出し入れをする「市」に体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。「空気を出し入れする臓器」の意味で「肺」のことです。

 ハイ 

① 炎のは、 曜日場で深く呼吸。             

② 臓のは、 ツキイチ(月市)                               

 停止 活量 

 

 ハイ   東書p112 光村p90 

 人を表す「イ」と何々ではないを表す「非」を組み合わせた字。「ふつうの人ではない」という意味で非凡な才能を持った役者の意味に使われました。今は「俳優」「俳句や詩を作って楽しむ風流人」の意味に使われます。

 

 ハイ

 句のは、 イーねぇ、日常を句に詠(よ)もう。        

 優のは、 イノサンタテサン(イノ三ー三)。             

 人 

 

班 ハン   東書p33 光村p141 

 「玉」のもとの字である「王」と「王」の間に、刀の意味を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「昔、中国では、天子が一つの玉を二つに切り分けて諸侯に印として与えました」が、この「班」はその「玉」を表します。今は「切り分ける「組み分けする」「組み分け」の意味に使います。 

 

班 ハン   

① 長のは、 っぱな王の                    

② は、 オーリオー(王リ王)                

 員 登校

 

 バン   東書p233 光村p95 

 お「日」様とまぬがれる意味の「免(メン)」を組み合わせた字。「太陽が明るく照らす仕事から免(まぬが)れる」ことを表しました。「暗い夜」「時期的におそい」の意味に使われます。

 

 バン     

① は、 日クれてまど(7~10画目)ノした。 ※7~10画目を「まど」と読ませています。             

 年のは、 ヒーメン(日免)。   ※ 免れる(まぬがれる、メン)  

 晩 晩

 

 ヒ いな   東書p222 光村p146 

 鳥が飛び去る形を表し、そうではないという意味を表した「不」と「口」を組み合わせた字。「そうではないと口で言う」ことを表した字です。「そうではない(否定)」「~かどうか」という意味に使われます。 

 

 ヒ いな   

 定のは、 ノトグチこわすの定。 

② は、 ブクチ(不口)。                       

 決 安 

 

 ヒ   東書p149 光村p128

 手を表した「扌(てへん」と比べることを表した「比(ヒ)」を組み合わせた字。「よい所と悪い所を比べて、悪い所に手を加えること」を表しました。今は「良い悪いなどの意見を述べる」意味に使われます。

       

 

① 判のは、 てーへんだ!ヒーヒー批判する意見。          

② 評のは、 テーヘンヒーヒー。                   

 判的 評家   ※ 比の一画目は左から右。三画目は右から左へはらう。

 

 ヒ ひ・める   東書p183 光村p170

神の意味を表した「ネ(しめすへん)」があやまって書かれた「禾(のぎへん)」と「必(ヒツ)」を組み合わせた字。「神は必ず存在する、しかし、人知(じんち)ではとてもはかり知ることはできない」という意味を表した字。「人知ではとてもはかり知ることができないこと(神秘)」「かくれたこと」「かくす(秘密)」という意味に使われます。

 

 ヒ ひ・める  

 密のは、 ノギさん、ソレいっちゃだめ、密でしょ。      

 書のは、 ノ木ソレい。                               

 秘境 神

 

 ヒョウ たわら   東書p33 光村p171

着物の意味を表した「表(ヒョウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の体を包む着物」の意味で「人の体をやしなう米を包む着物」つまり、「たわら」の意味に使います。

 

 ヒョウ たわら 

① は、 十二イレくをはらウー。         

② は、 イヒョウー(イ表)。 

  俵 

 

 フク はら   東書p183 光村p27

体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)」です。

 フク はら

   は、 月ノ一日タ(た)すべり台腹へった。  ※ 13画目を「すべり台」と読ませています。                

   痛のは、 にくづき(月)ノ、一日歩いたナツアーシ。 ※ ここでは、漢字の「かんむり」の部分は「ふゆがしら」、「あし」の部分は「なつあし」と読んでいます。

 腹 ケーキは別 

 

 フン ふる・う   東書p142 光村p241

 「大」と鳥の形を表した「隹(ふるとり)」と「田」を組み合わせた字。「大きな鳥が田んぼから飛び立つ」ことを表した字。「飛び立つ」「いきおいがよい」「いきおいをふるう」「ありったけの力を出してがんばる」という意味に使います。

 

 フン ふる・う 

① は、 いなるイーテンチョウーサンう。    

 起のは、 ダイ、フルトリータ(大隹田)。    スペイン語の歌のように読むと楽しいよ。          

 奮 奮発 

 

 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる   東書p22 光村p29

 人が立っている形を表した「立」という字を二つ「並べ」た字で、「ならぶ、ならべる」という意味です。「普通」という意味にも使われます。 

 

並 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる

① 列のは、 ソイチハソイチ(ソ一=ソ一)。 「ハ」は計算の「=」  

 行のは、 ソイチたてたてソーイチロー。    

  並 月

 

 ヘイ   東書p208 光村p216

「階段」の「階」の「白」の部分が「土」になっている字で「土の階段」という意味の字です。「天皇、皇后、皇太后につける敬称」として使います。 

 

 ヘイ     

 下のは、 フフっとボウ(阝)で、べて見る下かな。     

 下のは、 コザトヘン、ヒヒドー。    この字が小学校で使われるのは「陛下」だけ。  

 天皇下 皇后

 

【参考】 階段の「階」(三年)は「コザトヘン、ヒヒパーク(白)。「陛・階」どちらも階段の意味

 

 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる 東書p29 光村p130

 門を表す「門」と、門をとじる閂(かんぬき)という横木を表した「一」とそれをとめる「亅」とさらにそれをとめる「丿」を組み合わせた字。「しめる」「とざす」「とじる」「とじこめる(密閉)」「おえる(閉会)」の意味に使われます。

 

 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる       

 店のは、 もんがまえ、中にサイ入れ、店める           

 会のは、 モンサイ(門才)。                 

 窓をめる 

 

 ヘン かた   東書p80 光村p200

 「木」という字の右半分だけを表したもので「木の切れはし」という意味の字です。今は木に関係なく「物の半分」「物の一部」また「未熟な(片言)」という意味に使います。 

 

 ヘン かた   

① は、 ながいノふた(亠)たして手間に。      

 道のは、 ノぶたフー。                        

 片 片

 

 ホ おぎな・う   東書p33 光村p222

 田んぼに苗を植えることを表した「甫(ホ)」と衣類の意味の「衣(ころもへん)」を組み合わせた字。「衣類に手を加える」ことを表した字。「物をつくろう、欠けたところをおぎなう(補修)」「助ける(補佐)」「正式な職につく前の地位(警部補)」という意味に使います。 

 

 ホ おぎな・う 

 助のは、 ころもへん、一月1点(、)補修する。         

 強のは、 ころもへん、一月たてて、てんう。        

 習のは、 ころもうら   ※ ころもへんの書き順に注意。

④ 給のは、 ころもすけ    「甫」は、すけ、うら、とも読みます。   

 足 

 

 ボ く・れる く・らす   東書p52 光村p68 

 本字は無いという意味の「莫(バク)」。「大」ももとは「草(艹)」を表し、「莫」は草と草の間に太陽が沈むことを表した。「暮」は、この字に「日」を組み合わせた字。「日がくれる」「見えなくなる」「季節や年の終わり」の意味に使われます。

 

 ボ く・れる く・らす 

① は、 あむいかで日がれる。        

 は、 サーヒーイーパーヒー。  ※ 中国語風に読んでたのしんでね。         

 れ 夕

 

【参考】   サーヒーイーパーキン  幕   サーヒーイーパーリキ  募   サーヒーイーパードー  墓  

 

 ホウ たから   東書p195 光村p157

宝石の意味の「玉(ギョク)」と家を表す「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「家の中にある宝石がある」ことを表しました。「貴重な宝(宝石)」「値打ちの高い品物(家宝)」「大事なもの(子宝)」「有益なもの(宝典)」の意味に使います。  

 

 ホウ たから  

 石のは、 ウ王テンやねん                       

② は、 ウオウテン(ウ王丶)。                  

 宝 宝

 

 ホウ おとずれる   東書p184 光村p43 

 言葉の意味の「言」と方角の意味の「方」を組み合わせた字。「方々声をかけながらたずねること」を意味します。「家を訪れる(訪問)」「探し求める(探訪)」の意味に使われます。

 ホウ たず・ねる おとず・れる 

 問のは、 言ねます。

② は、 ゲンポウ(言方)。

 訪 外国をねる    

 

亡 ボウ モウ な・い   東書p27 光村p171

 人がものかげにかくれている姿を表した字。「かくれる(逃亡)」「なくなる」「ほろびる(亡国)」「ない(存亡)」「しぬ(死亡)」の意味に使います。  

 

亡 ボウ モウ な・い

① 死亡の亡は、 フタしてよ!霊出るよ、死者の。         

② は、 はよ、フタし(亠し)。                   

 亡 亡

 

 ボウ わす・れる   東書p27 光村p178 

 存在していたものがなくなるという意味の「亡(ボウ)」と「心」を組み合わせて作った字。「心の中に存在していたものがなくなる」という意味で「わすれる」という意味に使います。

 

 ボウ わす・れる  

 却のは、 心くなるとれるのよね。  ※ 書き順注意      

 年のは、 ボウシン(亡心)。                    

 れ物 度

【参考】 「忙(いそが)しい、ボウ」は、心が正常に働かない「忙しい」原因を表す。「忘」は「忘れる」という結果の方を表している。

 

 ボウ   東書p140 光村p114  

 捧(ささ)げ持つ意味の「奉(ホウ)」と「木」を組み合わせた字。手に捧げ持てるほどの木を表します。「棒(ボウ)」「棒のようなもの」の意味に使います。 

 

 ボウ    

① は、 木の三人ニ、たて棒。  

② は、 きへんにさんにん、二にたてぼう(木三人二|)。   

 立ち 読み

 

 マイ   東書p18 光村p67

 手に棒を持った形の「攵(のぶん)」と「木」を組み合わせた字。手に持てる「えだ」や「みき」のこと。これを数えるのに「一枚、二枚、・・」と数えました。今は「うすくて平たい物を数える」ときに使います。

 

 マイ       

① は、 キノブン。  ※ 「攵」は「のぶん・ぼくにょう」     

② も、 キノブン。             

 数 挙に暇(いとま)がない

 

 マク バク    東書p233 光村p95

 日が草原にしずんで見えなくなったことを表す「莫」と布を表す「巾」を組み合わせた字。「外から見えなくするための布で覆うこと」を表しました。「見えなくするための大きなぬの」「物事が終わること」の意味で使われます。

 

 マク バク   

① 府のは、 あむいかでかさ(巾)をさす。      

② は、 サーヒーイーパーキン。   ※ 中国語風に読むと面白いよ 

③ 間のは、 はってむい日一パーキング。           

 幕 

参考】 

サーヒーイーパーキン 幕  サーヒーイーパードー 墓  

サーヒーイーパーヒー 暮  サーヒーイーパーショーテン 慕  

サーヒーイーパーチュー 蟇(ひきがえる) 

 

 ミツ   東書p183 光村p54 

 家をとじてひっそりとしていることを表した1~8画目と「山」を組み合わせた字。「ひっそりとした山」「人がめったに行かない山奥」を表します。今は「すきまがない」「こっそりと、ひそかに」という意味に使われます。

 

 ミツ

 度のは、 マはにいる、秘だぞ。

 接のは、 ウヒツヤマ(ウ必山)。               

 機械   

 

   メイ   東書p44 光村p137 

 神様を表す「神明」の意味の「明(メイ)」と「皿(さら)」組み合わせた字。昔、中国では重大なちかいを結ぶ時には、神明の前で皿に盛られたいけにえの血を口にぬってかたい約束を交わしました。「ちかうこと」を表し「同じ目的で同じ行動をとることのかたい約束」の意味に使われます。

 

 メイ    

① は、 るくの血を塗って。               

 友のは、 ヒーゲツサーラー。                   

③ は、  

 盟店 盟 

 

 モ ボ   東書p128 光村p96  

 「木」と日が草原にしずんであたりが見えなく意味の「莫」を組み合わせた字。「日がしずんで、あたりが見えなくなっても身印になる木」という意味です。「よりどころになるお手本(模型)」「まねる(模倣)」「手さぐりする(模索)」の意味に使われます。ここでは「莫」を「サーヒーダイ」と読ませています。ちなみに、「幕」「暮」の「莫」の形は「サーヒーイーパー」と読ませています。

 

 モ ボ   

① は、 草(サ)に日にきな規となり。     

② 範のは、 サーヒーダイ(木サ日大)。        

 型 擬試験 

 

 ヤク わけ   東書p79 光村p174

 昔、長さをはかるときに尺取り虫のように支点を換(か)えてはかっていきました。その換(か)える意味の「尺」と「言」を組み合わせた字。「むずかしい言葉を、やさしい言葉に言い換(か)える」ことを表した字。「むずかしい言葉のわけを説明する、わけ」「外国語を自分の国の言葉に言い換(か)える」という意味に使います。 

 

 ヤク わけ 

① は、 うな!シャク(尺)にさわるぜ、言いは。  ※ 「しゃくにさわる」正しくは「癪に障る」です。意味は「物事が気に入らなくて不快に思うこと」。     

 者のは、 ゲンコーノすべりだい(言コーノ右はらい)          

 訳 同時通

 

 ユウ   東書p33 光村p171

 上から下へ垂れ下がる意味の「垂(スイ)」と村里の意味の「阝(おおざと)」を組み合わせた字。「いなかの宿場町」の意味から「文章を中継する所」の意味に使われるようになり、今は「郵便」「郵便制度」の意味に使われます。  

 

 ユウ    

 便のは、 ノイチサん、サムライおおざと郵便曲。    

 送のは、 ノイチサん、士はねておおざとへ。          

 便のは、 スイオオザト。         

 便番号 政省 

 

  ユウ やさ・しい すぐ・れる   東書p195 光村p105 

 愛の心をもち、たえず人のことを心配する意味の「憂(ユウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「心のやさしい人」のことを表しました。「心がやさしい」「すぐれる、すぐれた」また「役者」の意味に使われます。

 

 ユウ やさ・しい すぐ・れる

① 勝のは、 イーね、イチノ目とじてワ心ク、はらう優しいオボエタロウ。

 位のは、 にんべんイチノ目だすワ、心しいナツアーシ 

 勢 柔不断 

 

 ヨ あず・ける あず・かる   東書p201 光村p171

 あらかじめという意味の「予(ヨ)」と頭の形を表した「頁」を組み合わせた字。「あらかじめ頭を使って用意しておくこと」を表した字。「あずける(預金)」「あらかじめ、前もって(預言)」という意味に使われます。

 

 ヨ あず・ける あず・かる

① 金のは、 マア、はねてオオガイ預けます。         

② 金のは、 マア、オオガイ(マア頁)。            

③ 金のは、 マア、一ノ貝。                      

 かり物 普通金 鍵をける

 

 ヨウ おさな・い   東書p21 光村p73  

 まゆから引き出したばかりの糸を表す「幺」と「力」を組み合わせた字。そういう糸は細くて弱いので「弱い力」を表しました。「おさない」「おさなご」の意味に使われます。

 

 ヨウ おさな・い    

① 児のは、 くムカ、幼い。                        

② 少のは、 くムカ、くムカハムニダ。    ハングル語風に読むと面白いよ      

 い妹 

 

 ヨク ほっ・する ほ・しい   東書p45 光村p137

 中に入れる意味の「容(ヨウ)」と大きな口を開けた形の「欠(あくび)」を組み合わせた字。「口を大きく開けて食べ物を入れる」「食欲」を表した字です。今は食べ物に関係なく「物をほしがる気持ち」「物事をしたい気持ち」の意味に使います。 

 

 ヨク ほっ・する ほ・しい

 望のは、 しいのはけたる月の影。        

② は、 タニケツ(谷欠)。                          

 欲 欲求不満

 

 ヨク   東書p208 光村p130

 翼(翼)を省略した「羽」と飛び立つ意味の「立(リツ)」を組み合わせた字。「羽ばたいて鳥が飛び立つこと」表しました。今は「日が立つ」「日が立った次の日・週・月など」の意味に使われます。   

 

 ヨク   

① 日のは、 羽(はね)つ、日に。                    

② 週のは、 ウタツ(羽立つ)。  

③ 月のは、 フーン、フーンっている。                    

  年  

 

  ラン みだ・れる みだ・す   東書p201 光村p36    

 話の意味の「舌」と物事がまっすぐに進まないことをもともとは意味していた「乚(おつにょう)」を組み合わせた字。「話がこじれて正しく進まないこと」を意味しています。「乙(おつ)、乚(おつにょう)」は、今ではほとんど意味はなく使われています。小学校で「乙(おつ)、乚(おつにょう)」が使われる漢字は4つあります。「九」(1年)」「丸(2年)」「乳、乱(6年)」の4つです。

 ラン みだ・れる みだ・す 

① 暴のは、センコーしずかに乱れます。

②  は、 し。

 雑 れる

 

 ラン たまご   東書p68 光村p148

木の枝にうみつけられた虫のたまごの形を表した字です。今は、どんなたまごでも「卵」で表します。ただし、一般的ににわとりのたまごで調理されたものは「玉子」と表記されます。

 

   は、 ノレンをソフぼう(|)てん(、)検、やっとを見つけましたよ。

   白のは、 ウ(卯)テンテン。 ※ ただし、書き順注意       

卵 卵 生麦生米生

【参考】 「卯」は、「ノレノフーボー」「ノレノふしづくーり」  

 

 ラン   東書p36 光村p105

 上から下を見下ろす意味を表した「監(カン)」と「見」を組み合わせた字。もとの字は「覽」で今は「覧」。「身分の高い人が見物する」意味で使われたり「見ることをていねいに言う」場合に使われます。  

 

  ラン   

① は、 大臣ノ一一見ている一表。            

② は、 たてよこたてコたてよこノ、二ている一表。   

③ は、 ジンノ二ミール(臣ノ二見)。              

 室 遊船 回版 展      ※ 閲覧=書物や書類などを詠んだり調べたりすること 

 

 リ うら   東書p22 光村p136

 「衣(ころも)」と「里(さと)」を組み合わせた字。「裏」は、表に対し衣の内側を意味します。今は、衣服に限らず広く「物のうら」の意味に使われます。  

 

 リ うら  

 口のは、 (相撲取りの)ふたの里、ノレぐって裏口へ。 

 側のは、 よく見れば、の上下ころもへん  ※ 書き順注意        

 表紙 街道  

     【参考】小学校で習うころもへんの漢字 表、衣、製、裁、装、裏 この六つ。  表⇔裏

 

 リツ リチ   東書p159 光村p45     

 ふでを持った形で書くことを意味した「聿」と道や行いを意味する「彳」を組み合わせた字。「人の行うべき道を書いたもの」「きまり」「正す」という意味に使われます。「聿」は、「ふで・ふでづくり」。

 リツ リチ

① 規は、 ふでから法守る。

② 音は、 イふで(聿)。                  

  

 

 リン のぞ・む   東書p45 光村p44    

 よく目を見張る意味の「臣」、人を表す「ノ一」、品物を意味する「品」を組み合わせた字。「臣」は家来の意味もありますので「臣」と「ノ一」で「見張りをする家来、見張り番」を意味します。もとは「品物の見張りをする人」でしたが今は「身分の高い人がお出ましになること、場に臨(のぞ)むこと」の意味で使われます。

 

 リン のぞ・む

① 時のは、 たてよこたてコたてよこノ一品料理にみます。

② 終のは、 ジンノイッピン(臣ノ一品)。

 臨機応変 

 

 ロウ ほが・らか   東書p30 光村p196

 良いという意味の1~6画目と「月」を組み合わせた字。「良い月」という意味です。今は、月にかぎらず「あかるい」「ほがらか(明朗)」また「はっきり(朗々、朗読)」という意味に使います。  

 

 ロウ ほが・らか 

① 読のは、 テンヨム月朗らかに         

② 報のは、 テンヨム月  ※ テンはテンでも二画目につけます。   

 朗 朗  

 

  ロン   東書p56 光村p97  

 言葉の意味の「言」とたくさんの書物を集めて順序立てる意味を表した「侖(リン)」を組み合わせた字。「言葉を順序だてて話す」「きちんとすじの通った意見(議論)」「意見」「言い争い(口論)」の意味に使われます。

 

  ロン   

 理のは、 っとくよ、ヤネつのふたをしろとサ。       

② は、 ごんべんに、ヤネイチフタサ。               

 文 結  

 

 皆さんへ

 青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。

 コピーして、青い部分だけにして、「漢字音読集」として活用してもよいでしょう。それぞれに工夫してみてください。

  

保護者の皆様へ

家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強く3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様にはご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。

 

 

 

全国の先生方へ

漢字指導に悩まれている先生も多いことでしょう。ここでは漢字の意味と指導のポイントを載せています。漢字指導の一助になれば幸いです。また、漢字の覚え方を、漢字を分解したり語呂で唱えたりして示しました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせていました。先生がいなくても始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。

 

さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。

「漢字音読集」とは、青い字のアンダーラインの部分です。ここを繰り返し音読します。

は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。

覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)

先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。

 

6年生の皆さんへ

漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。授業で漢字を教わった後、家庭での自主学習や予習として活用してみてください。3か月は続けてみようね。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、必ず君の力になると信じている。さあ、やってみよう!

 

 

 

【参考】 忠誠・・・センターハートりや。忠誠誓う、君と

 

 

 

2025.01.23 Thursday