6年漢字音読集 五十音順
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強く3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様にはご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
全国の先生方へ
漢字指導に悩まれている先生も多いことでしょう。ここでは漢字の意味と指導のポイントを載せています。漢字指導の一助になれば幸いです。また、漢字の覚え方を、漢字を分解したり語呂で唱えたりして示しました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせていました。先生がいなくても始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
6年生の皆さんへ
漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。授業で漢字を教わった後、家庭での自主学習や予習として活用してみてください。3か月は続けてみようね。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、必ず君の力になると信じている。さあ、やってみよう!
体を表す「月(にくづき)」と胃ぶくろに食べ物を表した米が入った「田」を組み合わせた字。「胃」「胃袋」のことです。
胃 イ
① 胃腸の胃は、 胃がもたつき(田月)ます。
② 胃袋の胃は、 田にくづき。
胃液 胃薬
お面をかぶった人を表した字です。「田」がお面の形。「共」が人の形。じっと見ているとそう見えてくるから不思議です。お面は人の顔とは異なりますよね。 「ことなる、めずらしい、正しくない」の意味に使われます。
異 イ こと・なる
① 異変の異は、 田を共に耕している異国人。
② 異常の異は、 タトモ。
③ 異議の異は、 タトモ(田共)ハムニダ。 ※ 意味はありませんが、韓国語のように読むと面白いよ。
奇異
たくさんのお金を表した「貴(キ)」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「道を進む途中、お金を失う」ことを表した字です。今は「物を失う(遺失)」また「物を残す(遺産)」意味に使われます。
遺 イ ユイ のこ・す
① 遺伝の遺は、 中一が貝がら道に遺します。
② 遺産の遺は、 チュウイチカイドウ(中一貝道) ※ 道は、「しんにょう」のことです。
遺言 遺失物
一定の地域を表した「一口一」とそこを守るための武器の形をした「戈(ほこづくり)」と「土」を組み合わせた字。「一定の土地」「限られた土地」「国」「地方」「限られた範囲」の意味に使われます。
域 イキ
① 地域の域は、 ド(土)イチロー、はねめしノつぶ、つく区域。
② 海域の域は、 土へんに、イチローはねてめしノつぶ。
空域 流域
家を表す「宀」と「羽」と同じ音の「于」を組み合わせた字で、羽が鳥の体を包んでいるように家を包んでいる「屋根」を表した字。「地球を包む空間(宇宙)」「広さ」「大きさ」の意味に使われます。
宇 ウ
① 宇治の宇は、 ウれしいね、一人で十回、宇宙旅行。 ※ 6画目はねます。
② 宇宙の宇は、 ウイチジュー、ハネルー。
宇宙服 宇宙人
映 エイ うつ・る うつ・す は・える 東書p34 光村p42
すぐれて美しい意味の「英」の「央」と太陽を意味する「日」を組み合わせた字。「日の光に照り映(は)えて物のすがたがすぐれて美しく見えること」を意味します。「映えて美しく見えること」「物のすがたを映す」意味に使われます。
映 エイ うつ・る うつ・す は・える
② 映写の映は、 日が中央に映ってる。
② 映画の映は、 日にふたダーイ。
③ 映像の映は、 ヒオウ、ヒオウハムニダ。
上映 夕映え
延 エン の・びる の・べる の・ばす 東書p142 光村p97
足の意味の「止」と足の前のじゃまなものを意味の「ノ」と道をゆっくり進む意味の「廴」を組み合わせた字。「足もとにじゃまなものがあって、ゆっくりと進む」ことを表しました。そのやめに「時間がのびる」「時間をのばす」意味で使われます。「時間をのばす・時間がのびる」ときにはこの「延」を使います。
延 エン の・びる の・べる の・ばす
① 延期の延は、 ノに止めてフフっとはらい延期する。
② 順延の延は、 ノに止める?それでえんにょう?
延長 雨天順延
川や水を表す「氵(さんずい)」と谷を表す4~8画目を組み合わせた字。「谷にそって流れる川」を表します。「物にそう」「物にしたがう」「物のふち」という意味で使われます。
沿 エン そ・う
① 沿岸の沿は、 シっかりハロー、沿道で。
② 沿線の沿は、 シーパーロ。 ※ 中国語風に読むと面白いよ。パーは「八」。
川沿い 沿う
囲いの中で手足を伸ばして安心して身を寄せている形の「因」と「心」を組み合わせた字。「人に心を寄せてめぐみいつくしむ心」「人から受けためぐみいつくしむ心に感謝する心」の意味に使われます。
恩 オン
② 恩師の恩は、 原因を心にかくし恩返し。
② 恩人の恩は、 どうがまえ(冂)大一心。 ※ 二画目はねません。
報恩感謝 恩情
武器を表す「戈(ほこづくり)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「自分(我)を守るために武器を持つ」ことで「我(われ)」を表しました。
我 ガ われ わ
① 我慢の我は、 ノー、手をのばし、めしノつぶとる我慢せえ。
② 我らの我は、 ノーテのばしてめしノつぶ。
我先に 我々
手の形をした「ナ」と「火」を組み合わせた字。「火の上に手をのせている形」を表した字。つまり、火が消えて灰になっていることを表しています。今は「厂(がんだれ)」です。
灰 カイ はい
① 灰色の灰は、 一ノ火は灰かい?「はい。灰です。」
② 灰皿の灰は、 一つノ火。
石灰 火山灰
手の意味の「扌(てへん)」と広げる意味の「広」を組み合わせた字。「手を使ってものを広げる」意味です。「ひろげる」「ひろめる」という意味に使われます。
拡 カク
② 拡張の拡は、 手(扌)広く。
拡声器 拡散
けものの皮をはいで広げた形を表した字。「皮の毛を抜き取ったもの(皮革)」 また皮はくつやかばんなどすっかり変わったものに作りかえられるところから「変わる、変える(変革)」という意味に使います。
革 カク かわ
① 皮革の革は、 サをとめて、口で十回「改革を!」
② 改革の革は、 サイチ、クチジュー(サ一、口十)
③ 革新の革は、 ニジュークチジュー ※ 「廿」は「にじゅう」と読みます。
革命 変革
すべり止めの石を表した「各」と「門」を組み合わせた字。「門が行きすぎなようにするためにもうけたとびら止め」を表した字。そのようなりっぱな門がある建物「宮殿」「役所の建物」また国の政治を行う最高の行政機関である「内閣」という意味に使います。
閣 カク
① 組閣の閣は、 モンカク(門各)、内閣、天守閣ー。
② 組閣の組は、 モンカーク(門各)。
閣僚 閣議
割 カツ わ・る わ・れる わり 東書p68 光村p142
傷つける意味の「害(がい)」と刀の形を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「刀で傷つける」という意味です。「さく」「わる」「割り当てられた役目(役割)」の意味に使われます。
割 カツ わ・る わ・れる わり
① 割合の割は、 雪害でリっぱな屋根が割れました。
② 役割の割は、 ガイリ―(害リー)。
割れ目 割高
もとの字は「朱(シュ)」。「朱」は「木」に切る印の「一」を加えた字で「木をきる」こと「切られた切りかぶ」を表しました。また、切りかぶの心(シン)が赤いところから「朱」に「木」を加えて「株(かぶ)」という字を作りました。わが国では「権利」の意味で「株式」とか「株券」の意味に使われます。「切りかぶ」「権利」に使われます。
株 かぶ
① 株式の株は、 木ノ未来、大株に。
② 古株の株、 キノミ、キノミハムニダ。 ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。
株主 切り株
先がふたまたに分かれた武器のほこの形を表した字。「武器を使って侵(おか)すこと」「ほす、ひる(干物)」「かかわる(干渉)」という意味に使われます。
干 カン ほす
① 干満の干は、 一人で十枚イカを干す。
② 干潮の干は、 イチジュー(一十)。
梅干し 干し草
二人で分ける意味の1~6画目と糸の意味の「己(おのれ)」を組み合わせた字。「二人で分かれて糸を巻く」ことを表した字です。イメージしにくいかもしれませんが、糸を巻くときには二人でしないとうまく巻くことができませんよね。今では糸に限らず、ひろく「まく」意味に使われます。また、昔の書物は「まきもの」でしたから「書物」の意味にも使われます。
巻 カン ま・く まき
① 一巻の巻は、 ソの二人ベルトをコしに巻きました。
② 圧巻の巻は、 ソの二人のコーし。
絵巻物 巻物
「手」と「目」を組み合わせた字。「目の上に手をかざした」形を表した字です。「気をつけて見ること」「注意して見守ること」の意味に使います。
看 カン み・る
① 看病の看は、 手をのばし目で子の看病するドクター。
② 看守の看は、 手を目にのばし看病す。
③ 看過の看は、 テメー(手目)。
看板 看破
「竹」と「間」を組み合わせた字。紙のなかった時代は、「竹」でつくった「竹ふだ」を一定のかんかくをおいてならべ、それを皮のひもでとじてまきものにしました。その文書を表した字です。今は「手紙(書簡)」、「省略する、おおまか(簡単)」の意味に使われます。
簡 カン
① 簡素の簡は、 竹の間を通るの簡単!
② 簡易の簡は、 チクマ(竹間)。
簡潔明瞭 簡略
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ 東書p63 光村p141
崖(がけ、厂(カン)」の上に人があぶないかっこうでたっており(「ク」)、下でそれを見て「あやぶんでいる人の様子(5~6画)」を表した字です。「あぶない(危険)」「あやぶむ(危惧)」という意味に使われます。
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ
② 危険の危は、 クにイチノ、フしんな男危ないぞ 。
② 危害の危は、 クイチ(一)ノフーし。
危機 危ない
机(つくえ)の形をした「几」と「木」を組み合わせた字。「机(つくえ)」の意味です。
机 キ つくえ
① 机上の机は、 木ノよこに、て作りの机あり。
② 机上の机は、 木ノて、ハネルー。
学習机 勉強机
軍隊を表す「軍」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をふるって軍隊を指図(さしず)すること」を表しました。「手をふるう」「ふるい起こす(発揮)」「指図する(指揮)」の意味に使われます。
揮 キ
① 発揮の揮は、 テだけでワ、車は発揮できません。
② 指揮の揮は、 テワーシャ(扌ワ車)。
揮発油 指揮棒
貴 キ たっと・い たっと・ぶ とうと・い 東書p228 光村p106
「中」と「一」とお金の意味の「貝」を組み合わせた字。 「家の中がお金でいっぱい」という「身分の高い人」を表した字。 「たっとい」「価値の高いもの」の意味に使われます。また「手紙の中で、相手に敬意を表す言葉」として使われます。
貴 キ たっと・い たっと・ぶ とうと・い
① 貴重の貴は、 中一の貝、貴(たっと)いね。
② 高貴の貴は、 チューイチのカイ(中一の貝)。
貴金属 貴族
人の「ヒ」、知るの「矢」、赤ちゃんの足をあらわした8~14画目の形を組み合わせた字。「赤ちゃんを知っている人が見て気づかう」ことを表した字。「これでいいのだろうかとうたがう」意味に使われます。
疑 ギ うたが・う
① 疑問の疑は、 ヒ矢マ、フト人を疑う。
② 疑念の疑は、 ヒ矢マフト(止)。 ※ 止めるの最後は人の形にはらう
嫌疑をかけられる 半信半疑
「及」は、人を表わした「ク」と手を表した「又」を組み合わせた字。「人を追いかけて後ろからつかまえる」意味を表しました。この字に「口」を組み合わせて水や空気を「口でつかまえる」「すう」意味に使われます。
吸 キュウ す・う
② 呼吸の吸は、 ロばにノる3にん坂で深呼吸。
② 吸着の吸は、 ロキュー、くちキュウ、くちおよぶ。 ※ 「及」は、「キュー」「およぶ」と読みます。
吸入 吸収
おそなえを両手でうやうやしく持ち、ささげる形を表した「共」と人の「イ」を組み合わせた字。もともと「そなえる」の意味の「共」が「とも」という意味に使われるようになったため「イ」をつけ「そなえる」という意味に使われるようになりました。「そなえる」「さしだす」「おとも(お供)」の意味に使われます。
供 キョウ ク そな・える とも
① 供養の供は、 イーサ、一人ハ子供でも。
② 提供の供は、 イサイーハ(イサ一ハ)。 ※「ー」を「イー」と中国語のように読ませています。
先祖供養 供える
肉体を表す「月(にくづき)」と胸の意味の「匈(キョウ)」を組み合わせた字。「むね」の意味に使います。
胸 キョウ むね
① 胸囲の胸は、 にくづきノ、フメにハコ胸。
② 度胸の胸は、 つきノフメはこ。
胸中 胸部
村や町の意味の「阝(おおざと)」とその対象形の1~3画目とこの字の発音を示す4~8画(キョウ)を組み合わせた字。「いなかの村や町」を表した字です。
「ふるさとの村や町(帰郷)」「村里」「土地(近郷)」の意味に使います。
郷 キョウ ゴウ さと
① 故郷の郷は、 くくノヨム、オオザト恋し郷里かな
② 帰郷の郷は、 くくノヨム、オーザット。
郷土 帰郷
勤 キン ゴン つと・める つと・まる 東書p129 光村p67
黄土という黄色い色をしたこまかい土の層(そう)を表した「黄」と「土」と働く意味の「力」を組み合わせた字。「こまかく心を使って力をこめて働く」意味に使われます。
「サ口|」を書いた次は、横画が3本です。2本ではありません。よく働くので3本と覚えましょう。よく間違えます。
勤 キン ゴン つと・める つと・まる
① 勤勉の勤は、 お勤めは?サッポロのボーサンカ。
② 勤労の勤は、 サロたてサンカ(サロ丨三力)。
在勤 通勤
「力」と「月(にくづき)」を組み合わせて、力を出す時に使う肉であるすじ肉を表した「肋(ロク)」と、すじの発達した「竹」を組み合わせた字。「すじ肉(筋肉)」「すじ(筋道)」「すじ状のもの(鉄筋)」の意味に使います。
筋 キン すじ
① 筋肉の筋は、 タケヅキ(竹月)の力を出すや筋肉マン。
② 鉄筋の筋は、 タケヅキリョク(竹月力)。
筋肉 腹筋
「糸(いと)」という字に別の糸の筋を表した「一」を加えた字です。「糸に別の糸をつなぐ」ことを表しました。「つながり」という意味に使われます。
系 ケイ
① 系統の系は、 ノいと(ノ糸)。
② 直系の系は、 ノくムショー(ノ糸)。
家系 銀河系
神に仕えるみこが、神前に身をかがめて祈りの言葉を唱えることを表した「苟(ク)」といましめる意味の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。
「心をいましめて神をうやまう」ことを表した字です。「つつしみ、うやまう」という意味に使われます。
敬 ケイ うやま・う
① 敬語の敬は、 サくらの句、ぼくがつくった(攵、ぼくづくり)敬おう。
② 敬老の敬は、 サ句ノブンお年寄りを敬おう。
尊敬 敬う
心をいましめてつつしみうやまう意味の「敬」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「いましめの言葉」を意味します。「人をいましめること(警告)」「用心する」「取りしまる(警察)」の意味に使われます。
警 ケイ
① 警備の警は、 サいごの句、だれノブンなの?言ってみて。言わんと警察呼びますよ。
② 警護の警は、 サクノブン、ゲン(サ句ノブン言)。
③ 警戒の警は、 うやまうゲン。
警報 警告 警笛
虎(とら)の形をした「虍(とらがしら」といのししを表した「豕(いのこ)」と「力」を組み合わせた字。「力」は「刀」となり今は「刂」になっている。「とらといのししが力をつくしてはげしく戦う」ことを表した字。今は「はげしい(激務)」「はげしく戦うしばい、げき(演劇)」という意味に使います。
劇 ゲキ
① 劇場の劇は、 トノフなな(七)一つイノノクリスの劇。
② 劇団の劇は、 とらがしら、いのこリっぱな小劇場。
演劇 劇的なホームラン
【参考】 虍(とらかんむり・とらがしら・とら) ここでは「トノフ七」と読ませています。豕(いのこ・ぶた) ここでは「一つイノノク」と読ませています。
迫(せま)る意味の「白」と追い打ついみの「放」と「氵」を組み合わせた字。「水がせまってきて、岸をはげしく打つ」ことを表しました。「はげしいこと」「程度がつよいこと」を表します。
激 ゲキ はげ・しい
① 刺激の激は、 シっかりと白い方へとケをはらい、激しくいこう六年生!
② 感激の激は、 シハクホウ、ノーブン。 攵は、のぶん、ぼくづくり。
激流 激動 激増
物を貯蔵する穴蔵を表した字です。今は単に「あな」の意味に使います。
穴 ケツ あな
① 墓穴の穴は、 ウハー穴だらけ。
② 虎穴の穴は、 ウーパー(ウ八)の穴。
虎穴に入らずんば虎子を得ず ※ 虎穴に入らずんば虎子を得ず=危険を冒(おか)さなければ望みのものは得られないことのたとえ。
墓穴を掘る ※ 墓穴を掘る=自分の手で自らを破滅に導く行為。
【参考】 「穴」の部首は「穴(あなかんむり)。「ウ(うかんむり)」ではありません。小学校で出てくるあなかんむりの字は「空」「窓」「究」があります。
分ける意味の「八」と「二」「人」「刀」を組み合わせた字。「一つの物を二つに刀で切り分け、二人が所有して後日の証拠(しょうこ)としたもの」を意味します。「証拠(しょうこ)として所有する文書(証券)」の意味に使われます。
券 ケン
旅券の券は、 ソの二人、刀で切った入場券。
株券の株は、 ソーリャン(二)ジントウ券(ソ二人刀券)。 ※ 中国語風にかっこよく読もう。
定期券 入場券
円満で美しい女性を表した7~13画目と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「ふっくらとして美しい糸である絹糸」を表した字。「きぬ」「きぬ糸」という意味に使われます。
絹 ケン きぬ
① 絹糸の絹は、 糸のロク月、絹の雨。
② 絹の字は、 イトロゲツ(糸口月)。
絹の道 絹糸(訓読み)
「木」と気をつけて見る意味の5~15画目を組み合わせた字。「さおばかり」を表した字で、はかるときにはさおのめもりをよく見てはからないといけません。今は「はかりの重り」の意味に変わり「重い力」「強い力」の意味に使われます。また「本物でない、仮の」の意味もあります。
権 ケン ゴン
① 権利の権は、 木ノ二、イーテンチョウサンの権利です。
② 権限の権は、 木ノ二ふるとり。
著作権 権力 人権 権威
「害」の意味の「宔」と「目」と「心」を組み合わせた字。「害になる行いを、目で見て心にいましめる」ことを表した字。これは、人間としてだれもが心がけなければいけない大切なことなので「だれもが守らなければならないおきて、きまり」という意味に使います。
憲 ケン
① 憲法の憲は、 ウれしい十二のアミ心、みなで憲法考えよう。
② 合憲の憲は、 ウジューニ、アミゴコロ(ウ十二罒心)
違憲 児童憲章
がけ「厂」からでる「泉」を表した「原」が「はら」という意味に使われるようになったので、「氵(さんずい)」をつけて、水のもと「水(み)なもと」(今でいう「水のもと」の意味)を表しました。「水流の始まるところ」「物事の始まり」「もと」「起こり」という意味に使われます。
源 ゲン みなもと
① 源氏の源は、 シってるの?がけ(厂)のいずみ(泉)が源よ。
② 資源の源は、 シがんだれノ日、小さいね。
電源 源流
厳 ゲン ゴン きび・しい おご・そか 東書p55 光村p105
もとの字は「嚴」。言い争いを表す「口口」と厳しいがけを表した4~17画目を組み合わせた字。もとは「厳しい言い争い」をすることを表しましたが、今は「きびしい」という意味に使われます。また「おごそか」という意味にも使われます。
厳 ゲン ゴン きび・しい おご・そか
① 厳守の厳は、 ツき一ノTの耳ノケはらいます。
② 厳禁の厳は、 ツ一ノT、耳ノブン。
厳重 手厳しい
糸まきから糸口を引き出した形を表した字で「糸口」という意味の字です。「糸口」は「物ごとの初め」の意味に使われるようになり、今ではあらゆるものごとの初めである「自分」「おのれ」を表すようになりました。
己 コ キ おのれ
① 自己の己は、 己(おのれ)!コしを斬りやがったな! ※ この場合の己は、「お前」「貴様」の意。
② 利己の己は、 コし。
克己心 自己流 ※ この「己」は三画。一筆書きはあきまへ~ん。
【参考】 ※ 覚えておくと便利です。
巳(み)は上に、
己(おのれ)己(つちのと)下につき、
半(なか)ば開ければ已(すで)に已(や)む已(のみ)
※ 巳(み)は十二支の六番目。へび。
人を呼(よ)ぶためにふく「呼び子(呼ぶ子)」と「口」を組み合わせた字。「呼び集める」「呼ぶ(呼称)」「息を出す(はく)(呼吸)」の意味に使われます。
呼 コ よぶ
① 点呼の呼は、 口でノソっとナまえ呼ぶ。
② 呼吸の呼は、 ロノソーナ、ハネルー。
呼吸 呼び声
言葉の意味の「言」とおどりを楽しんでいる人の姿を表した「呉(ゴ)」を組み合わせた字。「おどりうかれて言うことば」という意味で「あてにならないことば」を表しました。今は「あやまり」「あやまる」「まちがう」「まちがい」の意味に使われます。「呉」という漢字は、本当に人がおどっているように見えますね。
誤 ゴ あやま・る
② 誤差の誤は、 言おう口で、ひと(|)ことユえば(ハ)誤りよ。
② 誤解の誤は、 ゲンローイーユーハ(言ロ|ユハ)。 ※ 中国語風に読んで楽しもう
③ 誤差の誤は、 言わんでくれ(呉)、誤りやった。 ※ 「呉」は「くれ」と読みます。広島県の呉市の「くれ」ですね。
誤字 誤る
天子が諸侯に辞令をさずける形を表した1~3画目と天子の意味の「皇(コウ)」の音を表した「口」を組み合わせた字。「天子」という意味の字だったが、今は「きさき、天子の妻」という意味に使います。
后 コウ ゴウ
① 皇后の后は、 ノーノー一口皇后陛下。
② 皇后の后は、 ノノイチロー。
皇后様 皇太后 ※ 発音 「天皇」は、「テンオウ」ではなく→「テンノウ」。「皇后」は、「コウコウ」ではなく→「コウゴウ」
「老」の意味を表した「耂(おいかんむり)」と「子」を組み合わせた字。「子どもが年老いた親によりそっている姿」を表した字。「子が親をいたわる」「子が親を大切にする」「親孝行」の意味に使います。
孝 コウ
① 孝行の孝は、 ツチノ子、親孝行。
② 孝養の孝は、 ツチノコ(土ノ子)。
親不孝 孝行のしたいときには親は無し
皇 コウ オウ 東書p208 光村p216
親指の形を表し大きいという意味を表した「白」と「王」を組み合わせた字。 「王様の中でもとりわけ偉大な王様、大王」という意味の字。「天子の称号」「天皇」という意味に使います。
皇 コウ オウ
① 皇居の皇は、 白き王、天皇。
② 皇族の皇は、 ハクオウ(白王)天皇。
皇太子 皇帝
昔、中国では、色の名前を表すのに、その言葉の発音を表した字に「糸」を加えるという作り方がありました。紺、緑、紫などがそうです。「紅」もその一つです。「あざやかな赤い色」の意味に使います。
紅 コウ ク べに くれない
① 紅白の紅は、 糸に工夫してくれない(紅)。
② 紅茶の紅は、 糸に工。
口紅 紅葉(特別な読み方は?)
降 コウ ふ・る お・りる お・ろす 東書p25 光村p30
丘やがけや階段を表す「阝(こざとへん、ひだり側)」と下に向かう足の形を二つ重ねた「夅(コウ)」を組み合わせ、「上からおりる、ふる、下につく」意味を表します。「ヰ」は、「ゐ(い)」のかたかなの形です。
降 コウ ふ・る お・りる お・ろす
① 降下の降は、 こざとへんターとはらってエーと飛び降り、こわいよ~。
② 降雨の降は、 こざとへん、冬がしらイ(阝夂ヰ)。
降雪 降参 降車
けものをとらえるために山にしかけるあみの形を表した「岡(コウ)」と「金(キン)」を組み合わせた字。「山にしかけるあみのようにしなやかで強い金属」を表した字。「はがね」のように鉄をよく鍛錬(たんれん)して「しなやかで強くした金属」という意味に使われます。
鋼 コウ はがね
① 鋼鉄の鋼は、 金の桃岡山の、食べた~い。でも、歯がねえ(鋼)。
② 鉄鋼の鋼は、 カネオカ(金岡)さん、はがね~。 ※ 金岡さんごめんなさい。
製鋼 鋼材
イノシシを表す「亥」と刀を意味する「刂」を組み合わせた字。「いのししの肉を刀できざむ」意味を表した字です。「刻む(時刻)」「むごい(残刻、深刻)」の意味に使われます。
刻 コク きざ・む
① 時刻の刻は、 ふたりぐみ、くつ下ノ人、リレーする。
② 時刻の刻は、 なべぶたくーノ?その人リっパ。
刻む 一刻
稲の意味を表した「禾(のぎへん)」と殻(から)の意味を表した「禾」以外の部分を組み合わせた字。「殻につつまれた農作物」のことを表した字。「米、麦、きび、あわ、豆」などの農作物の意味に使います。
穀 コク
① 穀物の穀は、 サムライワノギにルマタの穀物だ ※ 殳:ルマタ
② 穀雨の穀は、 シワノギルマータ。
穀倉地帯 雑穀
骨の関節の形を表した「冎(カ)」と肉の意味を表した「月(にくづき)」を組み合わせた字。「ほね(骨折)」「死んだ人のほね(納骨)」「体(老骨)」「物事の中心(骨子)」「しっかりとした精神(反骨)」という意味に使われます。
骨 コツ ほね
① 骨折の骨は、 ふたをしてたてよこさらにワ肉の月。
② 接骨の骨は、 ふたたてよこワづき。
骨休め 背骨
まわりを取り囲む意味の「囗(くにがまえ)」と「木」を組み合わせた字。しゅういをとりかこまれて木がのびられなくて「こまる」ことを表した字。「こまる」「くるしみなやむ」意味に使われます。
困 コン こま・る
① 困難の困は、 ふたに木を閉じ込めちゃったら困ります。
② 困苦の困は、 ハコキイチ(冂木一)。
貧困 困惑
石と「小さいものをさらに小さくする」意味の「少」を組み合わせた字。石を小さくした「砂(すな)」を表した字です。体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)です。
砂 サ シャ すな
① 砂場の砂は、 石の少ない砂浜だ。
② 土砂の砂は、 セキショー(石少)、おもろない!
砂糖 砂漠 鳥取砂丘 白砂青松:はくさせいしょう、はくしゃせいしょう 白い砂浜と青い松林 美しい海岸の風景をいう言葉。
人が向かい合って座っている形の「坐」と片方があいている家を表した「广」を組み合わせた字。「家の中で座る場所を表しました。「座る場所」「人が集まる場所」「すわる」「劇団や劇場」の意味に使われます。
座 ザ すわ・る
① 座席の座は、 フタりノ人々土に座す。
② 座禅の座は、 まだれのジンジンドー。 ※ 中国語風に読むと楽しいよ。子どもたちに人気のあった読みです。
星座 座右の銘
済 サイ ザイ す・む す・ます 東書p163 光村p243
りっぱにきちんとととのえる意味の「斉(サイ)」と川の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。 「川が洪水にならないようにととのえる、水をおさめる」ことを表した字。「すくう(救済)」「うまくすます、すむ(完済)」という意味に使います。
済 サイ ザイ す・む す・ます
① 経済の済は、 シずかに文ノ二にたてぼう、宿題済ませゲームする。
② 救済の済は、 シブンノニターテ(シ文ノ二ー)。
返済
切る意味の「七」ここでは「十」、この「十」と衣服の意味の「衣」と裁断する道具の「戈(ほこづくり)」を組み合わせた字。「衣服を作るために布を裁断する」意味。布は一度裁ったら元に戻すことはできませんよね、そのように「二度と変えることのない権威ある決定をすること」「さばく」の意味に使われます。
裁 サイ た・つ さば・く
① 裁判の裁は、 土色の衣にめしノつぶ裁く。
② 裁断の裁は、 土色の衣についためしノつぶ。
③ 裁縫の裁は、 ドイ(土衣)めしノつぶ。
決裁 裁決 仲裁
責めるという意味の「朿(セキ)」と「竹(たけかんむり)」を組み合わせた字。馬を責めるようにむち打つために使う篠竹(しのだけ)」を表した字。「むち」「つえ(散策)」また「文章にまとめられたはかりごと(策略)」の意味に使われます。
策 サク
① 対策の策は、 竹一本のカサ(巾)にヤネ(𠆢)。
② 散策の策は、 ケケイーキンヤーネー(ケケ一巾𠆢)。
策定 策略
紙のない時代は竹を細長く割ったものをうすくけずり字を書きました。こっを竹簡(ちくかん)と言います。昔はこの竹簡を革(かわ)のひもでつなぎ合わせて書物にしました。「冊」はこの書物を表した字です。「書物」「竹簡のように細長い紙(短冊・たんざく)」「本の数え方」の意味に使われます。
冊 サツ サク
① 冊子の冊は、 どうがまえたてたてよこに十二冊。
② 短冊の冊は、 ふたはねてたてたて貫く一文字。 ※ 「短冊(たんざく)」の読み、覚えてね。
一冊二冊 別冊
「天(テン)」と「虫(むし)」を組み合わせた字。貴重な絹糸を作り出す虫なので「天からさずけられた虫」という意味で作られました。「かいこ」のことです。
蚕 サン かいこ
① 養蚕の蚕は、 天の虫蚕。
② 蚕食の蚕は、 テンチュウサン(天虫蚕)。
蚕 蚕糸=絹糸
空を飛んでいる鳥が地上に降りようとして「いたりつく」すがたを表した字です。「いたる(必至)」「いたりきわまる(至宝)」「いたって、とても(至難)」の意味に使われます。
至 シ いた・る
① 至急の至は、 一つのムシが土至る。
② 冬至の至は、 イームード(一ムー土)。 ※ 「一」を「イー」と読ませています。
至難の業(わざ) 冬至(とうじ)に至る
稲を表す「禾」と鼻の形を表し「私」を意味した「ム」を組み合わせた字。公(おおやけ)用の税の米に対し、私(わたくし)の米を表したのが「私」。今では「わたくし」のことを意味します。
私 シ わたくし
② 私服の私は、 ノ木にム。
② 公私の私は、 ノキム、ノキムハムニダ。 ※ 韓国語風に読もう!
私事 私語しない
「先に立つことをせず、人にゆずる」という意味の「次」と「女」を組み合わせた字。「先に立たず、人にゆずる女の人の美しい姿」を現した字です。「すがた」という意味に使います。
姿 シ すがた
① 姿勢の姿は、 次の女の姿よし。
② 勇姿の姿は、 ジジョ(次女)
容姿 晴れ姿
この字は、神を表す「ネ(しめすへん)」と「見」を組み合わせた漢字です。神様を祭るときには、間違いがないように「気をつけて見る、注意深く見る」ことが大切です。そういう意味を表しました。
この字は次のように覚えましょう。青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。以下この部分は省略します。
① 視力の視は、 ネえさん見える?視力いい。
② 視聴の視は、 しめすへんミール。
視覚 視界 視野 軽視
つかさどる(役目としてとりあつかう)という意味の「司(シ)」と言う意味の「言」を組み合わせた字。「ある一定の意味をつかさどる言葉」と言う意味の字。「ことば」の意味に使われます。
詞 シ
① 歌詞の詞は、 コト(言)の葉をツカサドっては歌詞作る。
② 作詞の詞は、 ごんべんをツカサド―ル(言を司る)。
名詞 形容詞
言うという意味の「言」と意志という意味の「志」を組み合わせた字。「自分の意思を言う」という意味です。「自分の考えを書きうつす」「書きしるした書物」「雑誌」の意味に使われます。
誌 シ
① 雑誌の誌は、 青年の言う志のる雑誌。
② 日誌の誌は、 ごんべんにこころざし(言に志)。
週刊誌 月刊誌 誌面
草がしげり、ふえる」という意味の「茲(ジ)」と「石」を組み合わせた字。「ふえる石、磁鉄鉱」という意味の字。「磁力で仲間の石を引き寄せ吸いつける石」「磁石」という意味に使います。
磁 ジ
① 磁石の磁は、 いしソイチ、くムくム磁石棒磁石。
② 磁器の磁は、 セキソイチくムくム。
磁力 磁極 磁気
【参考】 滋賀県の「滋」は、「シソイチくムくム」
体の意味の「身」と手を表す「寸」。弓の形と「身」という字がよく似ていたため「身」が使われたそうです。「弓を射る、打つ、的に当てる、光や熱を出す」意味に使われます。
射 シャ い・る
① 発射の射は、 身軽に十点(、)的を射る。
② 発射の射は、 シンスン(身寸)。
注射 放射線
解き放つという意味を持った「舎(シャ)」と手の意味の「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手から物を解き放つ、捨てる」という意味に使われます。
捨 シャ す・てる
① 取捨の捨は、 オボエタロウ、手でヤネのドロ捨てようよ。
② 喜捨の捨は、 てへんにヤネドロ。
捨て身の覚悟 四捨五入
親指を支点にして、他の四本の指をいっぱいに伸ばし、長さをはかる形を表した字です。この長さを「尺(シャク)」と言いました。「長さをはかる物」「ものさし」「物の基準」の意味に使われます。この長さをはかる様子を繰り返すと、ちょうど尺取虫が動いているような形になるので、尺取虫と名前が付けられたそうです。
尺 シャク
① 尺度の尺は、 コノはらう尺取虫の葉っぱかな。 ※ 尺取虫:季語夏
② 縮尺の尺は、 コノ右ばらい。
尺八 一尺 ※ わが国では、一尺は30.3㎝。ただし、裁縫の場合37.8㎝と長くこれを鯨尺と言う。
使う方の手を表した「右」と草を表した「艹(くさかんむり)」を組み合わせた字。「右手で摘みとる草」を表しました。春になると、野原に出ていって「若菜」をつんで食用にしました。「若」はこの「若菜」を表した字ですが、今では単に「若い」の意味に使われます。
若 ジャク ニャク
① 若葉の若は、 サてと、右の若い人。
② 若草の若は、 クサに右。
老若男女 若人
神をまつる時の道具のたかつき「豆」を並び立てることを表した「尌(シュ、たてる)」と「木」を君合わせた字。「並び立っている木」の意味で使われます。また、「立てる」という意味にも使われます。木は、立っている木にも切り倒された木にも使いますが、樹は地面に立っている木に使われます。
樹 ジュ
① 樹林の樹は、 木に十個、豆十点を樹立する。
② 樹液の樹は、 きシまめスン(木士豆寸)。
街路樹 樹木
収 シュウ おさ・める おさ・まる 東書p154 光村p67
ひもがからまった形の「丩(キュウ」と手を表した「又」を組み合わせた字。「稲などをひもでからめる、たばねる」ことを表しました。「取り入れる」「ちぢまる」の意味に使います。
収 シュウ おさ・める おさ・まる
① 収納の収は、 ボーレイの又に収めよう。
② 収入の収は、 たてぼうレ、また(又)収めよう。
領収書 収穫
家の意味の「ウ(うかんむり)」と神の意味を表した「示」を組み合わせた字。「神として祭られる先祖のみたま屋、本家(宗家)」という意味に使います。また「おおもと」「中心」「宗教」という意味に使います。
宗 シュウ ソウ むね
① 宗教の宗は、 ウれしさを示せば宗教信じます
② 宗派の宗は、 ウニショウ(小)。
③ 禅宗の宗は、 ウニ小さい 。
宗徒
都の宮殿を意味する「京」と足の悪い犬の形の「尤(ユウ、もっとも)」を組み合わせた字。足の悪い犬は野犬として生きていくことはできません。そこで都の宮殿に「よりつく」ようになりました。「よりつく」「仕事につく」「つく」「うまくいく」意味として使われます。
就 シュウ ジュ つ・く つ・ける
② 就職の就は、 京のナゾしずかにてんとり就職したぞ。
② 就学の就は、 京大のまげあーし、てん。 ※ 「尤」の「尢」は「だいのまげあし」とも言います。
③ 就業の就は、 キョー、もっともだ(京尤もだ)。 ※ 尤(もっと)も=道理にかなう
就く 就航 就任
目が変化した「血」と「人」が三つ集まった形の「乑(ギン)」を組み合わせた字。「おおぜいの人、おおぜいの人が目に入る(大衆)」「多くの(合衆国)」の意味に使います。
衆 シュウ
① 民衆の衆は、 血はイやだ、ノーノーくるしむ民衆が。
② 大衆の衆は、 チーイーノーノーくー ※ 中国語風に読んで楽しんでね。
合衆国 衆議院
従 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える 東書p160 光村p45
もとの字は「從」。人が人に従っていく形の「从」と人が行く道を表した「彳」と足を表す8~11画を組み合わせた字。「したがう」という意味に使われます。
従 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える
① 従来の従は、 ノろイソう、正(タダシ)のはらいに従おう。
② 従順の従は、 ノろイソう、正(ただし)のはらい。
意見に従う 従業員
人がたてに並んでいる姿を表した「従(ジュウ)」と糸を表す「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「たてに並んでいる糸」「織物を織るときのたて糸」を表します。今は単に「たて」の意味に使われます。
縦 ジュウ たて
① 縦列の縦は、 糸に従う縦の列。
② 縦断の縦は、 糸のノロイゾ(ソ)止はらう。
縦横無尽 中国縦貫道
縮 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める ちぢ・れる ちぢ・らす 東書p33 光村p114
昼間広く散らばって働いていた人たちが。集まってきて夜休むところを表した「宿(シュク)」と「糸」を組み合わせた字。糸がちぢむことを表しました。今は、糸に関係なく「ちぢむ」「ちぢまる」「ちぢめる」意味に使います。
縮 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める ちぢ・れる ちぢ・らす
① 縮図の縮は、 イトがシュク(宿)シュク縮みます。
② 圧縮の縮は、 イトウイヒャーク(糸ウイ百)。
③ 収縮の縮は、 イトの宿、ちぢーむ(縮む)。
恐縮 縮尺 四十分短縮授業
先祖の祭壇の形を表した「享(キョウ)」と、お供えをする人の姿を表した「丸」と火を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「お供えするものを火でよく煮ること」を表しました。「煮(に)る」「ゆでる」「よく実りうれること」という意味に使われます。
熟 ジュク う・れる
① 熟語の熟は、 ふた(亠)くち(口)こ(子)まる(丸)テンシ(灬)かな。
② 熟練の熟は、 ふたくちこまるしてんのう(四天王)。
半熟の卵 習熟
※ 学習塾の塾は、「ふたくちこまるドー、ふたくちこまる土饅頭」と覚えよう
糸を表す「糸(いとへん)」と草が芽を出す様子で「物事の初め」を意味する「屯(トン)」を組み合わせた字です。この字の「糸」は「まゆ玉から取り出したばかりにの糸」を表します。今は、糸とは関係なく、「屯」とともに「加工されていない、飾り気がない、まじり気がない」という意味に使われています。
純 ジュン
① 純真の純は、 糸ノはこ(凵)、しれば単純。 ※ 「凵(かんにょう、うけばこ)」はここでは「はこ」とも読ませています。
② 純白の純は、 いとノはこ、しー。 ※ 糸にはまとめる、束ねるという意味もあります。
純情 純金
足の形を表した「夂(なつあし)」とこしかけを表した「几(キ)」を組み合わせた字。「こしかけて足を休める所」を表した字。「家にいること」「治療や手当・方法」の意味に使います。
処 ショ ところ
① 処理の処は、 タをはらいつくえ(几)処理する処分場。
② 処置の処は、 ユウ(夕)ばらいツクーエ(几)。
処世術 対処
網(あみ)をはった形の「罒(あみがしら)」と、いろいろ・さまざま・もろもろ・多くのの意味の「者」を組み合わせた字。「「いろいろな所に網を張る」「配置する」「取りしまる仕事をする役所(警察署、税務署、消防署)」「同じ音の“書”(署名)」の意味に使われます。
署 ショ
① 署名の署は、 あみめ(罒)にいる者、警察署。
② 署長の署は、 アミモノ(罒(あみ)者)。
消防署 部署
多くの、物がとても多いことを表す「者」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「ことばがとても多いこと、さわがしいこと」→「人が多いこと」の意味を表します。「人が多い」「多くの」の意味に使われます。
諸 ショ
① 諸君の諸は、 うそを言う者が諸悪の根源よ。
② 諸説の諸は、 ごんべんシャー(言者)。
諸君 諸国
階段の意味の「阝(こざとへん)」と余裕をもってゆっくり行くことを表した「徐」の「余(ヨ)」を組み合わせた字。「ゆっくりと登れる宮殿の階段」を表しました。「宮殿の階段」はいつも掃き清められていますので「汚れを取り除く」という意味に使われます。また算数の「割り算(除法)」の意味にも使われます。
除 ジョ のぞ・く
① 除外の除は、 はた(阝)が余分だ取り除こう。 ※ 「阝(こざとへん)」を「はた」と読ませています。
② 除雪の除は、 阝余(こざとへんよ)。
③ 除去の除は、 こざとへん、やねニは小さい除夜の鐘
除草剤 掃除 解除
中の「了と三」を合わせた形は、天子から命令と一緒にうけたまわる「割り符(わりふ)」を表しています。その「割り符」を両手「フとく」で承っている形の字です。「うけたまわる」は「うける」の尊敬語です。「割り符」は二つに切り割って印とするものです。「卩(ふしづくり)」も「割り符」を意味します。「うけたまわる」「うけつぐ(伝承)」という意味で使われます。
承 ショウ うけたまわ・る
② 承知の承は、 リョウさん(了三)フー、くやしいけれど承知する。
③ 承服の承は、 リョウサンフークー(了三フく)。 ※ 中国語のように読むと面白いよ。
伝承 承認
肉の塊を表した「月(にくづき)」と手の意味を表した「寸」と発音を表した「丬(ショウ)」を組み合わせた字。「肉をうまく調理する」ことを表した字。今は「軍隊をうまく統率(とうそつ)する、統率(とうそつ)する人(将軍)」の意味に使います。また、「これから~しようとする(将来)」という意味に使います。
将 ショウ
① 将棋の将は、 タテン(丬)ノよッ。ああ、一寸法師の将来は?
② 将軍の将は、 ターテン、ノーツースン(ーンノツ寸) ※ 中国語のように読んで楽しんでね。
大将 武将
人を表す「イ(にんべん)」と、弓矢の「矢(ノ一・や)と陽に当たる意味の「昜(ヨウ)」を合わせた3~13画目とを組み合わせた字。「人が矢に当たること」を意味しました。今は「きず」「心の痛み(傷心)」の意味に使われます。
傷 ショウ きず
② 軽傷の傷は、 イーノ、一日一つノ、フたノノり。
② 負傷の傷は、 イーノ、一日一つの、傷なかれ(勿れ)。 ※ 「勿」は「なかれ」と読みます。
傷口 火傷
【参考】 勿れ(なかれ)=~してはいけない 禁止の意味 毋れ、莫れ
崖(がけ)を表す「阝(こざとへん)」と音楽の終わりを表した「章」を組み合わせた字。がけがあってそれ以上進めない道を表し、「さまたげる」「さえぎる」の意味に使われます。
障 ショウ さわ・る
① 障子の障は、 はた(阝)立てて早く障害克服しよう。
② 保障の障は、 こざとへんおとジュウ。
③ 支障の障は、 こざとへんたてはや。
目障り 障害 故障
蒸 ジョウ む・す む・れる む・らす 東書p184 光村p44
水の入った容器を意味する「丞(ジョウ)」を下から火「灬」で熱した形が「烝」。蒸らしているのは草「艹」。「草を蒸らす」様子を表した字です。本当にそのように見えますよね。「むらす」「蒸気を立てる」意味に使われます。
蒸 ジョウ む・す む・れる む・らす
① 蒸気の蒸は、 サーフロの、水イー(一)てんし(灬)蒸気風呂。 ※ ここでは「一」を中国語のように「イー」と読ませています。
② 蒸発の蒸は、 サリョウ(了)フーくーイー(一)てんし(サ了フく一灬)。
蒸気船 水蒸気
針の形を表し針の意味だった「十」が数の「十」の意味に使われるようになったため、区別するために「金」を加えた字。「針」「針のようにとんがったもの(時計や磁石の針)」「針のように細いもの(針金)」という意味に使います。
針 シン はり
① 方針の針は、 お金で十本針を買う。
② 秒針の針は、 キンジュウ(金十)。 ※ 「釘(くぎ)」も「針」と同じ出来方。はじめは「丁」、金を加えて「釘」。「キンチョウ」やね。
針小棒大 方位磁針
「人(ひと)」と「二(に)」を組み合わせた字。「人が二人いる」ことを表した字。「人が人に対して感ずる親愛の情」を表し「思いやりの心」「情け深い心」「大きな愛の心」の意味に使われます。
仁 ジン ニ
① 仁愛の仁は、 人ニあるいたわりの心、思いやりの心。
② 仁者の仁は、 イニ。
仁王様 医は仁術なり
どちらが覚えやすいかな? A:ふじだなからふじの花がたれて咲いている形 B:人が両手にかざりをたらして立っている形 覚えやすい方で覚えるといいですね。「たれる」「たらす」という意味に使います。
垂 スイ た・れる た・らす
① 垂直の垂は、 ノイチ(一)サん、土に水を垂らします。
② 垂線の垂は、 ノイチサドー(ノ一サ土ー)、垂れるんさー ※ 沖縄の曲のように読むと面白いよね。
垂れ幕 雨垂れ
進めるという意味の「隹」と「扌(てへん)」を組み合わせた字で「手でおし進める」意味を表した字。「物事を推し進める(推進)」「推し量る(推量)」「変化する(推移)」の意味に使われます。
推 スイ お・す
① 推理の推は、 テを組んで、イーテン(、)チョー(丁)サン(三)が推理する。
② 推測の推は、 テらイのテンチョウサンが推理する。 ※ はずむように読むとおもしろいよ。
推定 類推
手の形を表した1~2画めに脈をはかる場所を表した「`」を加えた字。「手首から脈をはかる所までの長さ」を表した字。「長さ(寸法)」「ごくわずか(寸暇)」の意味に使われます。
寸 スン
① 寸法の寸は、 寸法が十点一寸(ちょっと)違います。
② 寸断の寸は、 ジッテン(十丶)。
原寸 一寸法師
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん 東書p123 光村p156
物事が立派に仕上がる意味の「成(セイ)」と「皿(さら)」を組み合わせた字。「皿の上に食べ物が見事に盛られていること」を表した字。「山盛りに盛る(盛り土)」「見事、りっぱ、さかん、さかり(盛大)」の意味に使います。
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん
① 盛大の盛は、 ノイチ(一)フの、めしノつぶとり皿に盛る。 ※ 4~6画目を「めしノつぶ」と読ませています。
② 全盛の盛は、 セイにサラ(成に皿)盛り。
大盛り 栄枯盛衰
「耳」と「口」と「王」を組み合わせた字。「耳と口とにもっとも優れた人」を表した字です。「人類の手本となる人(聖人)」「ある方面で最高の人(楽聖)」という意味に使われます。
聖 セイ
① 聖人の聖は、 聖人は、耳と口が王のよう。
② 神聖の聖は、 ミミクチオウ(耳口王)。
聖地 聖火ランナー
【参考】希望の望は、ボウツキオウ(亡月王)
成功の意味を表した「成(セイ)」と言葉の意味を表した「言(ごんべん)」を組み合わせた字。「必ず成功する言葉」を意味し「真心から出た言葉」「真実の言葉」の意味に使われます。「真心から出た言葉」を「真言(まこと)」と言いますが、「誠」は「真言」を表した言葉です。
誠 セイ まこと
① 忠誠の誠は、 言い成りや。
② 誠意の誠は、 ゲンセイ(言成)。
至誠 誠実
【熟語】 忠誠・・センターハートの言い成りや
守る武器のたてを表した「干(カン)」と「口」を組み合わせた字。大事な口の働きを守る「舌」を表した字。
舌 ゼツ した
① 舌禍の舌は、 千の口が舌を出す。
② 毒舌の舌は、 センコー(千口)。
舌先 舌つづみ
家の外を囲って守る垣を表した「亘(セン)」家を表した「宀(うかんむり)」を組み合わせた字。「天子のお住まいになる宮殿」を表した字。ここで「みことのり」が下されますので、「みことのり」「広く告げ知らせること」「公にすること」の意味に使われます。
宣 セン
① 宣言の宣は、 ウれしいを一日一回宣言す。
② 宣伝の宣は、 ウッ、イッタン(ウ一旦)。
宣告 選手宣誓
糸まき車の形をした1~6画目と手の意味を表した「寸」を組み合わせた字。糸まき車を使っているときは心をもっぱら(そのことだけに集中する)にしておかないと失敗します。ここから「心をもっぱらにする(専念)」また「ひとりじめ(専有)」という意味に使います。
専 セン もっぱ・ら
① 専門の専は、 一日たてに一寸法師、センと読む時テンはなし。
② 専念の専は、 一日1寸 。
専用 専門書
【最重要】
専門の専の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。
専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。
センと読むとき、点(、)はなし。これを覚えておけばいいですよ。
博識の博のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。
博識の博には点がありますよ。ハク・バクと読むとき点がつきますよ。
岩穴からわき水が流れ出る形を表した字。「白」と「水」という字をつなぎ合わせた形ににていますので「泉」と書くようになりました。「出(い)づ水(み)」のこと、つまり「わき水」「きよらかな水」また「温泉」「死の世界(黄泉)」の意味に使われます。
泉 セン いずみ
① 源泉の泉は、 白き水出る泉なり。
② 泉水の泉は、 ハクスイ(白水)。
別府温泉 泉
はだしのことを「跣」。その意味の「先」に水の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。汚れていたら、先ず(まず)先に水で足を洗いたくなりますよね。
洗 セン あら・う
① 洗面の洗は、 シカを先生洗ってる。
② 洗濯の洗は、 シーセン(シ先)。 ※ ここでは「氵(さんずい)」を「シ、シー」とも読ませています。
お手洗い 洗剤
染 セン そ・める そ・まる し・みる し・み 東書p201 光村p67
水や汁(しる)を表した「氵」と数の多いことを表した「九」と「木」を組み合わせた字。昔は何度も何度も(九)木の汁につけて色をつけました。「そめる」「そまる」「病気がうつる」「「影響(えいきょう)を受ける」意味に使われます。
染 セン そ・める そ・まる し・みる し・み
① 感染の染は、 シミ(染み)が九つ木に染まる。
② 染色の染は、 シキュウキ(シ九木)。
染め粉 染め物 汚染 染み
お金の意味の「金」とわずかという意味の9~14画目を組み合わせた字。「わずかなお金」「円の百分の一の単位」「お金」の意味に使われます。
銭 セン ぜに
① 古銭の銭は、 銭をとる、金さん(三)のめしノつぶ。
② 金銭の銭も、 金さんのめしのつぶ。
銭湯 無銭飲食
美しいを意味する「羊(ひつじ)」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「美しい言葉」を表します。今は「美しい行い」「りっぱな行い(善行)」「よくする(改善)」「仲良くする(親善)」の意味に使います。
善 ゼン よ・い
① 善意の善は、 ヒツジソーイチローの善い行い。
② 改善の善は、 ヒツジソーイチロー(羊ソウ一ロウ)。
善悪 善行を積む
両手に玉ぐし(神前にそなえるサカキの木)をささげもつ形を表した1~5画目と「天」を組み合わせた字。「天の神にささげる」ことを表した字です。「もうしあげる(奏上)」また「天の神に音楽をささげる」ことから「音楽をかなでる(演奏)」という意味に使われます。
奏 ソウ かな・でる
① 演奏の奏は、 三人が二人をとめて奏でます。
② 合奏の奏は、 三人二人止めるけど。
ピアノを奏でる 独奏
穴を表す「穴」と音が同じ「忩」を組み合わせた字。昔の家では、光や風を入れるためにかべに穴をあけました。この穴のことです。「まど」の意味で使われます。
窓 ソウ まど
① 車窓の窓は、 アナハイム、心の窓で見てみよう。 ※ アナハイム:アメリカカリフォルニア州にある都市。ディズニーランドのある都市。
② 同窓の窓は、 アナムシン(穴ム心)。
同窓会 窓を開ける
昔、刀傷のことを「刅(ソウ)」と言いましたが、「刃」とまちがえやすいので、「ソウ」と発音する「倉(ソウ)」を加え、また「刀」が「刂(りっとう)」に変化して「創」となりました。「刀傷(かたなきず)」という意味です。彫刻をするとき、はじめに目じるしのために刀傷をつけたところから、「刀傷」「作りはじめること」「ものをはじめてつくること(創作)」の意味に使います。
創 ソウ つく・る
① 創立の創は、 倉庫をリようし創造しよう。
② 創作の創は、 クラリ(倉リ) ※ りっとうの最後ははねてね。「倉」は、「やねひとヨノクーチ」
創意工夫 創造
大きくて立派という意味の「壮」と「衣」を組み合わせ「立派な衣服」という意味を表しました。「着かざる、よそおう(装飾)」「衣服(服装)」「備えつける(装備)」「書物の体裁(装丁)」の意味に使われます。
装 ソウ ショウ よそお・う
① 衣装の装は、 ダテ(タテ、|)はンの、武士には寒き衣かな。
② 服装の装は、 もうタテン武士の衣の衣装かな。
③ 正装の装は、 ターテン、シころも。
装備 装置
屋根の意味の「尸(しかばね)」と積み重ねられた蒸し器(蒸籠、せいろう)の形を表した「曽(ソウ)」を組み合わせた字。「屋根を何重にも積み重ねた建物、高層建築」のことを表した字。今は「重なる」「重なり」また「階層」や「地層」の意味に使います。
層 ソウ
① 地層の層は、 しかばね(尸)を、ソっと田の日の地層を調べる。
② 高層の層は、 コノソソタヒ(コノソ田日)。
高層 断層
木の上で小鳥がさわがしく鳴くことを表した「喿(ソウ)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をあわただしく動かす」ことを表した字。「手をうまくあやつる(操作)」「心を動かす、心をあやつる(情操)」また「みさお」という意味に使います。
操 ソウ あや・つる みさお
① 体操の操は、 手(扌)品の木、操る
② 操業の操は、 手(扌)品の木
③ 操作の操は、 テロロロ木。
操縦 操縦
植物 ここでは穀物を意味する「艹」と家来の意味の「臣(しん)」、武器の意味の「戈(ほこづくり)」と音を表す「爿(ゾウ)」を組み合わせた「藏」の略字が「蔵」。「税として納められた穀物を武器を持った家来たちが守るくら」を意味しました。「くら」「おさめる」「かくして置く」の「意味で使われます。「臣」の書き順は、「たてよこたてコたてとめる」。
蔵 ゾウ くら
① 貯蔵の蔵は、 サノ一大臣めしノつぶ、蔵寿司食べた~い。
② 地蔵の蔵は、 くさノイッシン(艹ノ一臣)めしノつぶ。
蔵書 冷蔵庫
大切なものをしまっておく蔵(くら)の意味の「蔵」と体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。体の中の蔵の意味で「いろいろな臓器」を表します。
臓 ゾウ
① 内臓の臓は、 にくづきや、サノイチ大臣めしノつぶ 。
② 臓器の臓は、 月くさノ、一大臣はめしノつぶ。
心臓 肺臓 肝臓 腎臓
存在の「存(ソン、ある)」の1~3画目と、音を表した孫(ソン)を組み合わせた字。「孫が在(あ)る」ことを意味した字で「今生きていること」「実際にそこにあること」の意味に使われます。
存 ソン ゾン
① 存在の存は、 ナかみを1つ子が保存。
② 存分の存は、 一イの子。 三画目上ちょっと出る。
保存 存続
尊 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ 東書p223光村p77
酒の壺(壺)を表した「酉」と開けるを意味した「八」、手を意味した「寸」を組み合わせた字。「酒の壺を開けて貴人をもてなす」ことを表します。「貴人をたっとぶ」「たっとい」「尊敬する人、尊敬する人に関するもの」の意味に使われます。
尊 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ
① 尊敬の尊は、 ソっと西に一たして一寸法師は尊(とうと)いぜ。
② 尊厳の尊は、 ソイチ(一)ふた、ノして二寸とオボエタロー。 ※ オボエタローは特に意味はありません。
③ 自尊の尊は、 ソトリスン(ソ酉寸)。
尊い命 尊重 自尊感情 ※ 酉(とり):十二支の十番目 の意味もあります。
退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける 東書p201 光村p105
前を見ることを表した「見」に対し、「艮」は後ろを見ることを表した。この「艮」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「後ろ見て道を進む」という意味で「しりぞく(後退)」「しりぞける(退治)」「仕事をやめる(退職)」「悪くなる(退廃)」の意味に使われます。
退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける
① 退出の退は、 ヨレヨレでくたくた道を後退す。
② 退場の退は、 とめこん(とめるこんづくり)の道 ※ ここでは、「艮」を「とめこん」「とめるこん」とも読ませています。
退院 鬼退治
植物が大地に根付いて目を出した形を表した「乇(タク)」と「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「わが身をよせる家」を表した字です。「住居」の意味に使います。
宅 タク
① 自宅の宅は、 ウれしいノ、七人自宅に来てくれて。
② 帰宅の宅は ウノ七人、自宅で楽しむオボエタロウ
住宅 宅配便
「担」のもとの字は「擔(タン)」。「詹(タン)」は言葉をかけて力づけるという意味ですが、その意味を借りた「旦」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。直接手助けをしてその荷物をかつぐのが「擔」であり「担」です。「かつぐ(担架)」「になう」また「仕事を引き受ける、仕事を受け持つ(担当)」という意味に使います。
担 タン かつ・ぐ にな・う
① 担任の担は、 手で日曜に一つ担ぐよ分担で。
② 負担の担は、 テヒーイー(扌日一)。
担当 担架
手の意味の「扌(てへん)」と穴の意味の「㓁」と「木」を組み合わせた字。「木の棒を手に持って穴の中の様子をさぐる」ことを表しました。「さぐる」という意味に使われます。書くときは、「穴」ではなく「㓁」。
「探求」は、探し求めること。「探究」は、どこまでも深く調べること。
探 タン さぐ・る さが・す
① 探検の探は、 テ(扌)だけでワ、八本の木は探せません。
② 探知の探は、 テーワーパーキー。 ※ 中国語風に読むと楽しいよ。
探求 探究
引き延ばすいみの「延(エン)」と「言」を組み合わせた字。「言葉を引き延ばして言う」という意味の字で「大げさに言うこと」「ないことをあるように言うこと」を表しました。また「ないものがあるようになる」ことから「人が生まれる」ことの意味に使います。
誕 タン
① 誕生の誕は、 言うノ止め、フフっとはらう誕生日。
② 生誕の誕は、 言うノ止(や)めるの?それでエンニョウ?
生誕 降誕
崖(がけ)に段々(だんだん)をつけた1~5画の「ノ❘三」と仕事を表す「殳(るまた)」を組み合わせた字。「崖(がけ)に段々をつくる仕事」を表した字。「段々、順序、区切り、方法」などの意味を表します。
段 ダン
② 段落の段は、 ノにたてぼう、三にるまた(殳)の段々に
② 段々の段は、 ノたてぼうルマータ ※ 5画目ちょっと出る
手段 階段 石段
暖 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める
手で持っているものに手を出して引っぱることを表した「爰(エン)」と「日」を組み合わせて作った字。「日の光を家の中に引き入れて家の中をあたためる」ことを表した字。「あたたまる」「あたためる」「あたたかい」という意味に使います。
暖 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める
① 温暖の暖は、 日にノッて一人友来る暖かさ。
② 暖流の暖は、 日曜ノツウわ一回友が来てあたたあたたと暖まる。
③ 暖房の暖は、 ヒノツ、イーとも(日ノツ、一友)
暖冬 暖炉
本当のねうちの意味を表した「直」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の、人としての本当のねうち」という意味を表します。今は、人には関係なく「ねうち」「あたい」の意味に使われます。
値 チ ね あたい
① 価値の値は、 イーねぇ、素直な値段の〈メロンパン〉。 ※ 〈 〉には自分の好きな言葉を入れて読んでね。
② 値段の値は、 イジュー、メにエール(イ十目にL)。
値上げ 値打ち 数値
家を表す「宀」と寄(よ)るという意味の「由」を組み合わせた字。屋根を支えている「棟(むね)」や「梁(はり)」を表した字。今は「空間」を表す言葉として使われます。「空中」という意味にも使われます。
宙 チュウ
① 宇宙の宙は、 ウれしいね、自由に行ける宇宙旅行。
② 宇宙の宙は、 ウユウ。
宙づり 宙返り
「中(なか)」と「心(こころ)」を組み合わせた字。「心の中」を表します。心の中の「良心」「真心」の意味に使われます。特に「主人や国に対する良心(忠臣)」の意味に使われます。
忠 チュウ
① 忠誠の忠は、 中心や。
② 忠告の忠は、 センターハート。
忠臣蔵 忠実
著 チョ あらわ・す いちじる・しい 東書p168 光村p77
容器からものがいっぱいはみ出した形を表した「者」と草を表した「艹」を組み合わせた字。「いちじるしく」草がはびこった様子を表した字。今は「いちじるしい」「いちじるしく目立つ」「本を世に出す」の意味に使われます。
著 チョ あらわ・す いちじる・しい
① 著者の著は、 『サーシャ』この本の著者はだれ?
② 著名の著は、 サに者。
③ 名著の著は、 サーシャ。
著書 著しい 著す
片方が開いた家、自由に出入りできる家を表す「广」とよく聴くという意味の「聴」の意味を借りた「丁」を組み合わせた字。「自由に出入り、人の言うことをよく聞く役所」のことを表しました。「役所」の意味で使われます。
庁 チョウ
① 県庁の庁は、 フタ(亠)りノる車は丁度県庁よ。
② 庁舎の庁は、 マダレチョー(广丁)。
東京都庁 気象庁
頂 チョウ いただ・く いただき 東書p208 光村p136
人の顔の形を表した「頁(おおがい)」と頭のてっぺんをたたく釘(くぎ)を表した「丁(チョウ)」を組み合わせた字。「頭のてっぺん」「いただき」という意味を表します。今は「物の一番上」「一番高い所」の意味に使われます。また、目上の人から物を受け取るときには、頭のいただきの高さにまで手をあげて受け取りますので、これを「いあただく」と言うようになりました。
頂 チョウ いただ・く いただき
① 頂上の頂は、 頂上丁度一ノ貝。
② 頂点の頂は、 チョウ、おおがい(丁頁)。
富士山頂 絶頂
※ 「頁」の部首名は「おおがい」。「貝」と区別するために「一ノ貝(いちのかい)」ともいう。
体を表す「月(にくづき)」と長いを意味する「長」と同じ音の「昜」を組み合わせた字。体の中で一番長いのは「腸」、その「腸」を表します。
腸 チョウ
① 大腸の腸は、 月と日は一つノフーふ、ノノさんよ。
② 胃腸の腸は、 月と日に一つもなかれ(勿れ)大腸癌。
十二指腸 小腸
水を表す「氵(さんずい)」と「朝(チョウ)」を組み合わせた字。「朝がたに水かさがましてくる朝しお」を表した字。今は単に「しお(海水)」の意味に使います。また、「時勢の流れ(風潮)」という意味にも使います。
潮 チョウ しお うしお
① 風潮の潮は、 シずかなる朝の潮風満潮時。
② 潮風の潮は、 さんずいに朝。
風潮 満潮
仕事の意味の「任」とお金の意味の「金」 を組み合わせた字。「仕事に対して支払われるお金」のことを表した字。「賃金」「料金(汽車賃)」の意味に使います。
賃 チン
① 賃金の賃は、 イノシしが貝で家賃を払います。
② 運賃の賃は、 イノシーカイ(イノ士貝)。
電車賃 賃貸マンション
病気の意味を表した「疒(やまいだれ)」と通信の意味を表した「甬(ツウ)」を組み合わせた字。病気であることを通信して知らせる「痛(いた)み」を表した字です。痛みは病気ではなく通信なのです。「痛み」「痛むこと」「痛めること」また「ひどく」「非常に(痛感)」の意味に使います。
痛 ツウ いた・い いた・む
① 頭痛の痛は、 あまいだれ(疒)?マヨウ(甬)なあ。イタイ(痛い)さん。
② 苦痛の痛は、 あまいたれマヨネーズ(疒マ用)。
痛み 激痛 腹痛 痛快
皇帝の「帝」と「口」で「啇(テキ)」と攻める意味を持った「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「皇帝の命令で攻める相手」を表しました。「たたかう相手」「相手とするのにふさわしい相手」「五分五分の力をもった相手」また「うらみのあるかたき」の意味に使われます。
敵 テキ かたき
① 無敵の敵は、 フタりはソっとふたをして古いのぶんで敵となる。
② 匹敵の敵は、 フタソどう、かまえてふるいのぶんかな。
敵前逃亡 強敵
人がゆったりと座っている形を表す「尸(しかばね)」とゆったりとした服の意味の4~10画を組み合わせた字。「物をのばす」「のばし広げる」「「のび広がる」「展覧会の略語」の意味に使われます。「尸(しかばね)」はもともと死体の「屍(しかばね)」を意味していましたが、「人体」「家」「建物」を意味するようになりました。
展 テン
② 発展の展は、 コノサっと一つレくサス展覧会。
② 展示の展は、 コノサイ(一)レーく。 ※ 八画目にノを入れないこと
展望 展開
長さの基準を表した「寸(スン)」と言葉に意味の「言」を組み合わせた字。「基準にしたがって言葉を発する」ことをことを表した字。「真理を求めて、たがいに論じ合う(討論)」「不正を正す」「武力で不正の者を打つ(討伐)」という意味に使います。
討 トウ う・つ
① 検討の討は、 討論で言えば十点(寸)満点やあ!
② 討議の討は、 ゲンスン(言寸)。
討論 討伐
「堂」の意味の「尚」と人を表す「儿(ひとあし)」を組み合わせた字。「一堂に集まった人」という意味の字。「同じ目的をもったなかま(政党)」「政党」という意味に使います。
党 トウ
① 与党の党は、 イッソう(1走)ワ兄。党の代表、こけました。
② 政党の党は、 イチソワアーニー(1ソワ兄)
党首 野党
家(广)の中で、臼(うす、口)の中のものを、手に持ったきねでつく形(10~13画)を組み合わせた字。「臼(うす)で米をついてつくるあめ」を表した字です。今ではあめの主成分を「糖」といい、あめは「飴」という字に変わりました。
糖 トウ
① 砂糖の糖は、 コメ(米)ブタノ(广)、ヨニデテ1口黒砂糖。
② 製糖の糖は、 コメにトウ(米に唐)。
糖類 糖分控えめ
人の形をした「尸(しかばね)」と油のつぼを表した「由」を組み合わせた字で「油つぼを人にとどける」という意味を表した字です。「物をとどける」「物がとどく」という意味に使われます。
届 とど・く とど・ける
① 届くという字は、 コノ自由、多忙なあなたに届けたい。
② 届くという字は、 コノユウ。
届け物 届け先
黄色や黄金色(こがねいろ)を意味した1~10画目と鳥の形を表した「隹」を組み合わせた字。「黄金の鳥」は手に入れるのが難(むずか)しいですよね。「むずかしい」の意味に使われます。
難 ナン むずか・しい
① 難問の難は、 サロンの二人ふるとり(隹)書けず難しい。
② 災難の難は、 サーロふたーり(二人)ふるとーり。
難解 難しい
手を表した「爫」と赤ちゃんを表した「子」と人が座っている姿を表した「乚(いん)」を組み合わせた字。「お母さんが赤ちゃんにちちをのませている」ことを表した字です。「ちち(母乳)」「ちちににた液体(豆乳)」の意味に使います。
乳 ニュウ ちち
① 牛乳の乳は、 ノツてる子しずかに乳を飲んでるよ。
② 乳児の乳は、 ノツ子し。 ※ 七画目右上へあげてね
母乳 乳製品
がまんする意味の「忍(ニン)」と「よろしい」と言って「みとめる」意味の「言」を組み合わせた字。「がまんしがたいけれど相手をゆるす」意味です。「はっきりと見分ける」という意味もあります。
認 ニン みと・める
① 確認の認は、 言うならば、やいば(刃)の心を認めるよ。
② 誤認の認は、 ゲンパシン(言刃心)。
承認 認める 認知症
家の入口を表し中に入れるという意味の「内」とまゆからとった糸を表した「糸」を組み合わせた字。「まゆからとった糸を家の中に入れ、おさめる」ことを意味しました。「おさめておく」「差し出す」「理解し受け入れる(心の中におさめる)」意味に使われます。
納 ノウ おさ・める
① 収納の納は、 いとない。
② 納税の納は、 いとうち。
滞納 納得
【参考】 「おさめる」は、基本的に収めるを使う。 収容、収集、吸収
あるべき所におさめる、義務でおさめるときに、納める。 納骨、納棺、納税
熟語 収納:ボーレいの又、イトナイ。
体や肉を表す「月(にくづき)」と髪の毛を表した「ツ」と頭を表した「凶」を組み合わせた字。頭の中の物という意味で「のうみそ」を表しました。脳は人体の中枢(中心となる最も大切な所)ですから「大きな組織の中枢(首脳)」という意味にも使います。「凵」は、「かんにょう、うけばこ」ここでは「はこ、落とし穴」とも読ませています。
脳 ノウ
① 首脳の脳は、 つきツメてはこに入れたる頭脳かな。
② 小脳の脳は、 月ツメて、落とし穴。
大脳 頭脳 脳波
川が分かれたり一つになったりすることを表した「𠂢(ハイ)」と水や川を表す「氵」を組み合わせた字。「分かれる」「分かれたもの」「分かれて送り出す(派出)」の意味に使われます。 参考「脈(5年)」
派 ハ
① 流派の派は、 シずかにくくく立派です。
② 宗派の派は、 シーくくく。
派閥 派遣
「拜(ハイ)」がもとの字。「両手をそろえて、それをひざの所まで下げる」ことを表した字。「一番ていねいなおじぎ(拝礼)」「おがむ(参拝)」「官位をさずかる(拝命)」の意味に使います。
拝 ハイ おが・む
① 拝見の拝は、 手(扌)の一に、三を貫き拝みます。
② 拝読拝受の拝は、 手(扌)に三十。 ※ 一が四本、上出ない
拝借 拝読
背 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける 東書p80 光村p32
二人が背中を合わせてすわっている形を表した「北」と体や肉を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字です。「背中、後ろ、裏、そむく」という意味で使われます。
背 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける
① 背後の背は、 北向いて月に背を向けだんご食う。
② 背景の背は、 きたにつき(北に月)。
背中 背骨
物を売ったり買ったりして、物の出し入れをする「市」に体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。「空気を出し入れする臓器」の意味で「肺」のことです。
肺 ハイ
① 肺炎の肺は、 月曜日市場で深く肺呼吸。
② 肺臓の肺は、 ツキイチ(月市)。
心肺停止 肺活量
人を表す「イ」と何々ではないを表す「非」を組み合わせた字。「ふつうの人ではない」という意味で非凡な才能を持った役者の意味に使われました。今は「俳優」「俳句や詩を作って楽しむ風流人」の意味に使われます。
俳 ハイ
① 俳句の俳は、 イーねぇ、非日常を俳句に詠(よ)もう。
② 俳優の俳は、 イノサンタテサン(イノ三ー三)。
俳人 俳号
「玉」のもとの字である「王」と「王」の間に、刀の意味を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「昔、中国では、天子が一つの玉を二つに切り分けて諸侯に印として与えました」が、この「班」はその「玉」を表します。今は「切り分ける「組み分けする」「組み分け」の意味に使います。
班 ハン
① 班長の班は、 王のリっぱな王の班
② 一班の班は、 オーリオー(王リ王)
班員 登校班
お「日」様とまぬがれる意味の「免(メン)」を組み合わせた字。「太陽が明るく照らす仕事から免(まぬが)れる」ことを表しました。「暗い夜」「時期的におそい」の意味に使われます。
晩 バン
① 今晩の晩は、 日クれてまど(7~10画目)ノした。 ※7~10画目を「まど」と読ませています。
② 晩年の晩は、 ヒーメン(日免)。 ※ 免れる(まぬがれる、メン)
毎晩 晩秋
鳥が飛び去る形を表し、そうではないという意味を表した「不」と「口」を組み合わせた字。「そうではないと口で言う」ことを表した字です。「そうではない(否定)」「~かどうか」という意味に使われます。
否 ヒ いな
① 否定の否は、 一つノトグチこわすの否定。
② 可否の否は、 ブクチ(不口)。
否決 安否
手を表した「扌(てへん」と比べることを表した「比(ヒ)」を組み合わせた字。「よい所と悪い所を比べて、悪い所に手を加えること」を表しました。今は「良い悪いなどの意見を述べる」意味に使われます。
批 ヒ
① 批判の批は、 てーへんだ!ヒーヒー批判する意見。
② 批評の批は、 テーヘンヒーヒー。
批判的 批評家 ※ 比の一画目は左から右。三画目は右から左へはらう。
神の意味を表した「ネ(しめすへん)」があやまって書かれた「禾(のぎへん)」と「必(ヒツ)」を組み合わせた字。「神は必ず存在する、しかし、人知(じんち)ではとてもはかり知ることはできない」という意味を表した字。「人知ではとてもはかり知ることができないこと(神秘)」「かくれたこと」「かくす(秘密)」という意味に使われます。
秘 ヒ ひ・める
① 秘密の秘は、 ノギさん、ソレいっちゃだめ、秘密でしょ。
② 秘書の秘は、 ノ木ソレい。
秘境 神秘的
着物の意味を表した「表(ヒョウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の体を包む着物」の意味で「人の体をやしなう米を包む着物」つまり、「たわら」の意味に使います。
俵 ヒョウ たわら
① 土俵の俵は、 イい俵、十二個イレてくをはらウー。
② 五俵の俵は、 イヒョウー(イ表)。
一俵 米俵
体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)」です。
腹 フク はら
① 空腹の腹は、 月ノ一日、タ(た)にすべり台腹へった。 ※ 13画目を「すべり台」と読ませています。
④ 腹痛の腹は、 にくづき(月)ノ、一日歩いたナツアーシ。 ※ ここでは、漢字の「かんむり」の部分は「ふゆがしら」、「あし」の部分は「なつあし」と読んでいます。
満腹 ケーキは別腹
「大」と鳥の形を表した「隹(ふるとり)」と「田」を組み合わせた字。「大きな鳥が田んぼから飛び立つ」ことを表した字。「飛び立つ」「いきおいがよい」「いきおいをふるう」「ありったけの力を出してがんばる」という意味に使います。
奮 フン ふる・う
① 興奮の奮は、 大いなるイーテンチョウーサンが田で奮う。
② 奮起の奮は、 ダイ、フルトリータ(大隹田)。 ※ スペイン語の歌のように読むと楽しいよ。
発奮 奮発 奮闘
並 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる 東書p22 光村p29
人が立っている形を表した「立」という字を二つ「並べ」た字で、「ならぶ、ならべる」という意味です。「普通」という意味にも使われます。
並 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる
① 並列の並は、 ソイチハソイチ(ソ一=ソ一)。 「ハ」は計算の「=」
② 並行の並は、 ソイチたてたてソーイチロー。
並立 人並 月並
「階段」の「階」の「白」の部分が「土」になっている字で「土の階段」という意味の字です。「天皇、皇后、皇太后につける敬称」として使います。
陛 ヘイ
① 陛下の陛は、 フフっとボウ(阝)で、比べて土見る陛下かな。
② 陛下の陛は、 コザトヘン、ヒヒドー。 ※ この字が小学校で使われるのは「陛下」だけ。
天皇陛下 皇后陛下
【参考】 階段の「階」(三年)は「コザトヘン、ヒヒパーク(白)。「陛・階」どちらも階段の意味
閉 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる 東書p29 光村p130
門を表す「門」と、門をとじる閂(かんぬき)という横木を表した「一」とそれをとめる「亅」とさらにそれをとめる「丿」を組み合わせた字。「しめる」「とざす」「とじる」「とじこめる(密閉)」「おえる(閉会)」の意味に使われます。
閉 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる
① 閉店の閉は、 もんがまえ、中にサイ入れ、店閉める
② 閉会の閉は、 モンサイ(門才)。
窓を閉める 閉館
「木」という字の右半分だけを表したもので「木の切れはし」という意味の字です。今は木に関係なく「物の半分」「物の一部」また「未熟な(片言)」という意味に使います。
片 ヘン かた
① 破片の片は、 ながいノにふた(亠)でフたして片手間に。
② 片道の片は、 ノぶたフー。
断片 片腕
田んぼに苗を植えることを表した「甫(ホ)」と衣類の意味の「衣(ころもへん)」を組み合わせた字。「衣類に手を加える」ことを表した字。「物をつくろう、欠けたところをおぎなう(補修)」「助ける(補佐)」「正式な職につく前の地位(警部補)」という意味に使います。
補 ホ おぎな・う
① 補助の補は、 ころもへん、一月1点(、)補修する。
② 補強の補は、 ころもへん、一月たてて、てんで補う。
③ 補習の補は、 ころもうら ※ ころもへんの書き順に注意。
④ 補給の補は、 ころもすけ ※ 「甫」は、すけ、うら、とも読みます。
補足 補欠
本字は無いという意味の「莫(バク)」。「大」ももとは「草(艹)」を表し、「莫」は草と草の間に太陽が沈むことを表した。「暮」は、この字に「日」を組み合わせた字。「日がくれる」「見えなくなる」「季節や年の終わり」の意味に使われます。
暮 ボ く・れる く・らす
① 薄暮の暮は、 サあむい日、一か八かで日が暮れる。
② 歳暮の暮は、 サーヒーイーパーヒー。 ※ 中国語風に読んでたのしんでね。
日暮れ 夕暮れ
【参考】 サーヒーイーパーキン 幕 サーヒーイーパーリキ 募 サーヒーイーパードー 墓
宝石の意味の「玉(ギョク)」と家を表す「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「家の中にある宝石がある」ことを表しました。「貴重な宝(宝石)」「値打ちの高い品物(家宝)」「大事なもの(子宝)」「有益なもの(宝典)」の意味に使います。
宝 ホウ たから
① 宝石の宝は、 ウ王のテンは宝やねん 。
② 国宝の宝は、 ウオウテン(ウ王丶)。
国宝 宝庫
言葉の意味の「言」と方角の意味の「方」を組み合わせた字。「方々声をかけながらたずねること」を意味します。「家を訪れる(訪問)」「探し求める(探訪)」の意味に使われます。
訪 ホウ たず・ねる おとず・れる
① 訪問の訪は、 言う方を訪ねます。
② 来訪の訪は、 ゲンポウ(言方)。
歴訪 外国を訪ねる
人がものかげにかくれている姿を表した字。「かくれる(逃亡)」「なくなる」「ほろびる(亡国)」「ない(存亡)」「しぬ(死亡)」の意味に使います。
亡 ボウ モウ な・い
① 死亡の亡は、 フタしてよ!亡霊出るよ、死亡者の。
② 存亡の亡は、 はよ、フタし(亠し)。
滅亡 亡命
存在していたものがなくなるという意味の「亡(ボウ)」と「心」を組み合わせて作った字。「心の中に存在していたものがなくなる」という意味で「わすれる」という意味に使います。
忘 ボウ わす・れる
① 忘却の忘は、 心が亡くなると忘れるのよね。 ※ 書き順注意
② 忘年の忘は、 ボウシン(亡心)。
忘れ物 度忘れ
【参考】 「忙(いそが)しい、ボウ」は、心が正常に働かない「忙しい」原因を表す。「忘」は「忘れる」という結果の方を表している。
捧(ささ)げ持つ意味の「奉(ホウ)」と「木」を組み合わせた字。手に捧げ持てるほどの木を表します。「棒(ボウ)」「棒のようなもの」の意味に使います。
棒 ボウ
① 警棒の棒は、 木の三人ニ、たてる棒。
② 相棒の棒は、 きへんにさんにん、二にたてぼう(木三人二|)。
棒立ち 棒読み
手に棒を持った形の「攵(のぶん)」と「木」を組み合わせた字。手に持てる「えだ」や「みき」のこと。これを数えるのに「一枚、二枚、・・」と数えました。今は「うすくて平たい物を数える」ときに使います。
枚 マイ
① 二枚の枚は、 キノブン。 ※ 「攵」は「のぶん・ぼくにょう」
② 大枚の枚も、 キノブン。
枚数 枚挙に暇(いとま)がない
日が草原にしずんで見えなくなったことを表す「莫」と布を表す「巾」を組み合わせた字。「外から見えなくするための布で覆うこと」を表しました。「見えなくするための大きなぬの」「物事が終わること」の意味で使われます。
幕 マク バク
① 幕府の幕は、 サあむい日、一か八かでかさ(巾)をさす。
② 開幕の幕は、 サーヒーイーパーキン。 ※ 中国語風に読むと面白いよ
③ 幕間の幕は、 幕はってサむい日一台パーキング。
暗幕 字幕
【参考】
サーヒーイーパーキン 幕 サーヒーイーパードー 墓
サーヒーイーパーヒー 暮 サーヒーイーパーショーテン 慕
サーヒーイーパーチュー 蟇(ひきがえる)
家をとじてひっそりとしていることを表した1~8画目と「山」を組み合わせた字。「ひっそりとした山」「人がめったに行かない山奥」を表します。今は「すきまがない」「こっそりと、ひそかに」という意味に使われます。
密 ミツ
① 密度の密は、 ウマは必ず山にいる、秘密だぞ。
② 密接の密は、 ウヒツヤマ(ウ必山)。
精密機械 密林
神様を表す「神明」の意味の「明(メイ)」と「皿(さら)」組み合わせた字。昔、中国では重大なちかいを結ぶ時には、神明の前で皿に盛られたいけにえの血を口にぬってかたい約束を交わしました。「ちかうこと」を表し「同じ目的で同じ行動をとることのかたい約束」の意味に使われます。
盟 メイ
① 同盟の盟は、 明るく皿の血を塗って。
② 盟友の盟は、 ヒーゲツサーラー。
③ 加盟の盟は、 明に皿。
加盟店 盟約
「木」と日が草原にしずんであたりが見えなく意味の「莫」を組み合わせた字。「日がしずんで、あたりが見えなくなっても身印になる木」という意味です。「よりどころになるお手本(模型)」「まねる(模倣)」「手さぐりする(模索)」の意味に使われます。ここでは「莫」を「サーヒーダイ」と読ませています。ちなみに、「幕」「暮」の「莫」の形は「サーヒーイーパー」と読ませています。
模 モ ボ
① 規模の模は、 木と草(サ)は日に日に大きな規模となり。
② 模範の模は、 きにサーヒーダイ(木サ日大)。
模型 模擬試験
昔、長さをはかるときに尺取り虫のように支点を換(か)えてはかっていきました。その換(か)える意味の「尺」と「言」を組み合わせた字。「むずかしい言葉を、やさしい言葉に言い換(か)える」ことを表した字。「むずかしい言葉のわけを説明する、わけ」「外国語を自分の国の言葉に言い換(か)える」という意味に使います。
訳 ヤク わけ
① 翻訳の訳は、 言うな!シャク(尺)にさわるぜ、言い訳は。 ※ 「しゃくにさわる」正しくは「癪に障る」です。意味は「物事が気に入らなくて不快に思うこと」。
② 訳者の訳は、 ゲンコーノすべりだい(言コーノ右はらい)
和訳 同時通訳
上から下へ垂れ下がる意味の「垂(スイ)」と村里の意味の「阝(おおざと)」を組み合わせた字。「いなかの宿場町」の意味から「文章を中継する所」の意味に使われるようになり、今は「郵便」「郵便制度」の意味に使われます。
郵 ユウ
① 郵便の郵は、 ノイチサん、サムライおおざと郵便曲。
② 郵送の郵は、 ノイチサん、士はねておおざとへ。
③ 郵便の郵は、 スイにオオザト。
郵便番号 郵政省 郵送
優 ユウ やさ・しい すぐ・れる 東書p195 光村p105
愛の心をもち、たえず人のことを心配する意味の「憂(ユウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「心のやさしい人」のことを表しました。「心がやさしい」「すぐれる、すぐれた」また「役者」の意味に使われます。
優 ユウ やさ・しい すぐ・れる
① 優勝の優は、 イーね、イチノ目とじてワ心のク、はらう優しいオボエタロウ。
② 優位の優は、 にんべんにイチノ目だすワ、心は優しいナツアーシ
優勢 優柔不断 優秀
あらかじめという意味の「予(ヨ)」と頭の形を表した「頁」を組み合わせた字。「あらかじめ頭を使って用意しておくこと」を表した字。「あずける(預金)」「あらかじめ、前もって(預言)」という意味に使われます。
預 ヨ あず・ける あず・かる
① 預金の預は、 マア、はねてオオガイ預けます。
② 預金の預は、 マア、オオガイ(マア頁)。
③ 預金の預は、 マア、一ノ貝。
預かり物 普通預金 鍵を預ける
まゆから引き出したばかりの糸を表す「幺」と「力」を組み合わせた字。そういう糸は細くて弱いので「弱い力」を表しました。「おさない」「おさなご」の意味に使われます。
幼 ヨウ おさな・い
① 幼児の幼は、 くムカ、幼い。
② 幼少の幼は、 くムカ、くムカハムニダ。 ※ ハングル語風に読むと面白いよ
幼い妹 幼虫
中に入れる意味の「容(ヨウ)」と大きな口を開けた形の「欠(あくび)」を組み合わせた字。「口を大きく開けて食べ物を入れる」「食欲」を表した字です。今は食べ物に関係なく「物をほしがる気持ち」「物事をしたい気持ち」の意味に使います。
欲 ヨク ほっ・する ほ・しい
① 欲望の欲は、 欲しいのは谷に欠けたる月の影。
② 意欲の欲は、 タニケツ(谷欠)。
食欲 欲求不満
翼(翼)を省略した「羽」と飛び立つ意味の「立(リツ)」を組み合わせた字。「羽ばたいて鳥が飛び立つこと」表しました。今は「日が立つ」「日が立った次の日・週・月など」の意味に使われます。
翌 ヨク
① 翌日の翌は、 羽(はね)が立つ、翌日に。
② 翌週の翌は、 ウタツ(羽立つ)。
③ 翌月の翌は、 フーン、フーンと立っている。
翌年 翌朝
話の意味の「舌」と物事がまっすぐに進まないことをもともとは意味していた「乚(おつにょう)」を組み合わせた字。「話がこじれて正しく進まないこと」を意味しています。「乙(おつ)、乚(おつにょう)」は、今ではほとんど意味はなく使われています。小学校で「乙(おつ)、乚(おつにょう)」が使われる漢字は4つあります。「九」(1年)」「丸(2年)」「乳、乱(6年)」の4つです。
乱 ラン みだ・れる みだ・す
① 乱暴の乱は、センコーしずかに乱れます。
② 散乱の乱は、 舌にし。
乱雑 乱れる
木の枝にうみつけられた虫のたまごの形を表した字です。今は、どんなたまごでも「卵」で表します。ただし、一般的ににわとりのたまごで調理されたものは「玉子」と表記されます。
① 鶏卵の卵は、 ノレンをソフがぼう(|)でてん(、)検、やっと卵を見つけましたよ。
② 卵白の卵は、 ウ(卯)ーテンテン。 ※ ただし、書き順注意
産卵 魚卵 生麦生米生卵
【参考】 「卯」は、「ノレンノフーボー」「ノレンノふしづくーり」
上から下を見下ろす意味を表した「監(カン)」と「見」を組み合わせた字。もとの字は「覽」で今は「覧」。「身分の高い人が見物する」意味で使われたり「見ることをていねいに言う」場合に使われます。
覧 ラン
① 観覧の覧は、 大臣ノ一一見ている一覧表。
② 一覧の覧は、 たてよこたてコたてよこノ、二人見ている一覧表。
③ 閲覧の覧は、 ジンノ二ミール(臣ノ二見)。
閲覧室 遊覧船 回覧版 展覧会 ※ 閲覧=書物や書類などを詠んだり調べたりすること
「衣(ころも)」と「里(さと)」を組み合わせた字。「裏」は、表に対し衣の内側を意味します。今は、衣服に限らず広く「物のうら」の意味に使われます。
裏 リ うら
① 裏口の裏は、 (相撲取りの)ふたの里、ノレんくぐって裏口へ。
② 裏側の裏は、 よく見れば、里の上下ころもへん ※ 書き順注意
裏表紙 裏街道
【参考】小学校で習うころもへんの漢字 表、衣、製、裁、装、裏 この六つ。 表⇔裏
ふでを持った形で書くことを意味した「聿」と道や行いを意味する「彳」を組み合わせた字。「人の行うべき道を書いたもの」「きまり」「正す」という意味に使われます。「聿」は、「ふで・ふでづくり」。
律 リツ リチ
① 規律の律は、 ノろイのふでから法律守る。
② 音律の律は、 ノろイふで(聿)。
法律 一律
よく目を見張る意味の「臣」、人を表す「ノ一」、品物を意味する「品」を組み合わせた字。「臣」は家来の意味もありますので「臣」と「ノ一」で「見張りをする家来、見張り番」を意味します。もとは「品物の見張りをする人」でしたが今は「身分の高い人がお出ましになること、場に臨(のぞ)むこと」の意味で使われます。
臨 リン のぞ・む
① 臨時の臨は、 たてよこたてコたてよこノ一品料理に臨みます。
② 臨終の臨は、 ジンノイッピン(臣ノ一品)。
臨機応変 臨海
良いという意味の1~6画目と「月」を組み合わせた字。「良い月」という意味です。今は、月にかぎらず「あかるい」「ほがらか(明朗)」また「はっきり(朗々、朗読)」という意味に使います。
朗 ロウ ほが・らか
① 朗読の朗は、 テンをヨム月朗らかに
② 朗報の朗は、 テンにヨム月 ※ テンはテンでも二画目につけます。
明朗 朗々
言葉の意味の「言」とたくさんの書物を集めて順序立てる意味を表した「侖(リン)」を組み合わせた字。「言葉を順序だてて話す」「きちんとすじの通った意見(議論)」「意見」「言い争い(口論)」の意味に使われます。
論 ロン
① 論理の論は、 言っとくよ、ヤネに一つのふたをしろとサ。
② 討論の論は、 ごんべんに、ヤネイチフタサ。
論文 結論
皆さんへ
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。
コピーして、青い部分だけにして、「漢字音読集」として活用してもよいでしょう。それぞれに工夫してみてください。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強く3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様にはご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
全国の先生方へ
漢字指導に悩まれている先生も多いことでしょう。ここでは漢字の意味と指導のポイントを載せています。漢字指導の一助になれば幸いです。また、漢字の覚え方を、漢字を分解したり語呂で唱えたりして示しました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせていました。先生がいなくても始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。
「漢字音読集」とは、青い字のアンダーラインの部分です。ここを繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。
6年生の皆さんへ
漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。授業で漢字を教わった後、家庭での自主学習や予習として活用してみてください。3か月は続けてみようね。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、必ず君の力になると信じている。さあ、やってみよう!
【参考】 忠誠・・・センターハートの言い成りや。忠誠誓う、忠君と誠君