東書4年 前期分 音読で漢字を覚えよう こわれた千の楽器 走れ 一つの花 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
4年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「像」 TとCの交互読み
T:ゾウ C:ゾウ
T:想像の像は、 C:想像の像は、
T:イーゾウ。 C:イーゾウ。
T:画像の像は、 C:画像の像は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
器 キ うつわ 東書上p18 光村上p87
色々な器を表す四つの口と「犬」を組み合わせた字。「大」はもとは「犬」。昔中国では犬の肉を「狗肉(くにく)」と言って普通に食べていました。その犬の肉が器に盛られた様子を表した字です。「うつわ」「入れ物」「道具」「人物」「才能」の意味に使われます。犬の肉は下等な肉で上等な肉は羊の肉でした。そこで、「羊の頭をかかげて狗肉を売る」意味は「うまいこと言って人をだますこと」を意味する「羊頭狗肉(ようとうくにく)ということわざが生まれました。
器 キ うつわ
① 器具の器は、 クチグチ(口口)に「大きな器!」クチグチ(口口)に。
② 器用の器は、 クチクチダイ、クチクチ。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
打楽器 食器
倉 ソウ くら 東書上p18 光村下p36
租税(ソゼイ)としておさめられた米を入れておくためのお倉の形を表した字です。「物を入れておくためのたてもの」「物を入れておくための場所」の意味に使われます。
倉 ソウ くら
① 倉庫の倉は、 倉の屋根(𠆢)、ヒトヨノクチ(一ヨノ口)に忍び込む。
② 船倉の倉は、 ヤネ、ヒトヨノクーチ、くらっくら。 ※ 「𠆢」は、「ひとがしら、やね、ひとやね」
米倉 穀倉
巣 ソウ す 東書上P18 光村下p114
木の上の鳥のすの中に、ひな鳥が三羽いるすがたを表した字。「鳥のす」を表した字。「す(巣箱)」「人の住むところ(空き巣)」「病気になっている所(病巣)」という意味に使います。
巣 ソウ す
① 巣箱の巣は、 ツまりだねえ、日のあたる木に巣をつくる。
② 営巣の巣は、 ツヒキ、ツ日木ハムニダ。 ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。
営巣 巣立ち
覚 カク おぼ・える さ・ます 東書上p18 光村下p130
「学」ぶという字の「子」をはぶき「見」を組み合わせた字。「見て学ぶ」という意味で「見たものごとをおぼえる」ことを表しました。「よく見ておぼえる」「さとる(覚悟」「さめる(覚醒)」「感覚(かんかく)(視覚)」という意味に使います。
覚 カク おぼ・える さ・ます
① 自覚の覚は、 コツワ見て覚えよう。
② 感覚の覚は、 ツワ見。 ※ 「学」ぶの「子」の所に「見」るが入った形。文字通り見て覚えること。
感覚 目覚め
失 シツ うしな・う 東書上p19 光村下p97
「手」にぬけおちるという意味の「逸(イツ)」と同じ音の「乙(イツ)」を加えて作った字。「手からぬけおちる」という意味を表しました。「物をなくすこと、うしなう(紛失)」「しくじり、あやまち(失敗)」という意味に使います。
失 シツ うしな・う
① 失敗の失は、 ノ二人を見失ってる、オボエタロー
② 失礼の失は、 ノニ人(ノ二人)
失意 失言
※ 失の四画目までが手の形、五画目が手に持っていたものを表す。
手に持ていたものがなくなって「失う」。
人の上の部分が突き出ているのが中指と覚えるとよい。
弓矢の「矢」は、「ノニ人出ないヤ(矢)」と覚えるとよい。
包 ホウ つつ・む つつ・み 東書上p19 光村上p72
おなかの中に赤ちゃん(己)を包み込んでいる形の字です。赤ちゃんはいずれ生まれてきますよね。「勹(つつみがまえ)」から、出ているのはこの「包」だけと覚えましょう。
包 ホウ つつ・む つつ・み
① 包装の包は、 ノにフみこんでいためたコしを包みます。
② 包帯の包は、 ノフコし。 ※ 二画目はねてね。
③ 包丁の包は、 つつみがまえに、おのれでーる。
小包 包囲
【参考】
「勹」は「つつみがまえ」。小学校で出てくるのは、「包」のみ。
この形の漢字には、「勾玉(まがたま)の勾」や「匂(にお)い」(常用漢字内)があります。
この字は、お母さんのおなかに包まれていた赤ちゃんが出てくる形。
ですから、つつみがまえ「勹」から「己」が出ているのです。
つつみがまえ「勹」の形の中から出ている漢字は「包」のみと覚えましょう。
また、「均」(つちへん)、「句」(くちへん)、「約」(いとへん)などの字がありますが、これらは全て「勹」の中におさまっています。
例 レイ たと・える 東書上p20 光村下p33
「歹」は、「いちたへん、がつ、がつへん」と読みます。「一」と「タ」ですね。「歹」は「死」を表す「死(小3)」のように使われます。また、「歹(いちたへん)」は骨についた肉を表し、それを「刂(りっとう)」が意味する「刀」で切り取り並べた形を表しました。→「列」。この「列」に人を表す「イ(にんべん)」をつけて、「同じ列の人、仲間、同じことがら、仲間の一つとしてあげれば(例えば)」という意味で使われます。
例 レイ たと・える
① 例題の例は、 イのイチタ、リんごを食べる、例えばね。
② 例外の例は、 イーね、イチタのりっとうは。
例会 例文
案 アン 東書上p21 光村上p54
安らかという意味の「安」と「木」を組み合わせた字。「物を安らかに置いておくための木で作ったもの」つまり「机(つくえ)」を意味します。「机」は、物を考えたり調べたり書いたりしますよね。そこから「考える(思案)」「考え(提案)」「調べる」「下書き」の意味に使われます。
案 アン
① 案内の案は、 安い木を提案。
② 名案の案は、 ヤスギ、ヤスギぶ~し~。
案の定 案外
続 ゾク つづ・く つづ・ける 東書上p22 光村下p15
「読む」のつくりの「売」と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「読」が言葉がずっと続くように、「続」は糸が長く続くことを表しました。「つづく」「つづける」という意味に使われます。
続 ゾク つづ・く つづ・ける
① 連続の続は、 来週も、糸売る場面、続きます。
② 接続の続は、 イト(糸)、サムライ(士)ワハシリ(儿)続ける。
③ 続投の続は、 イトウリ(糸売)。
継続 続きは来週 断続的な雨
変 ヘン か・わる か・える 東書上p24 光村下p13
赤が変わった形の「亦(また)」下向きの足の形を表した「夂(なつあし)」を組み合わせた字。色は時がたつにつれてあせていきます。「亦」はピンク色を表した見ることが出来ます。「夂(なつあし)」は時がたっていくことです。そこから「かわる」「ふつうと変わっている(変人)」「異常な出来事(異変)」という意味に使われます。
変 ヘン か・わる か・える
① 変化の変は、 フタ(亠)ノハネボウ(亅)、ハクをはらって(夂)変化する。
② 変動の変は、 マタのナツアシ(亦の夂) ※ 亦は、「また」と読みます。
変人 異変
伝 デン つた・える つた・う 東書上p25 光村上p53
「言」と同じ意味の「云(ウン)」と人の意味の「イ」を組み合わせた字。「人から人に言い伝える」意味を表します。「つたえる」の意味に使われます。
伝 デン つた・える つた・う
② 伝記の伝は、 イーニンムだと伝えよう。
① 伝聞の伝は、 イニム、イニムハムニダ。 ※ 韓国語のように読むとおもしろいよ。
伝達 伝言 以心伝心
【漢字を使おう 1】
借 シャク か・りる 東書上p27 光村下p37
昔を表した「昔(シャク)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「昔の人」という意味ですが「かりる」という意味に使います。それは、世の中のものはたいてい「昔の人」が作ったものだからです。わたしたちはそれを「かりた」ようなものだからです。
借 シャク か・りる
① 借用の借は、 イいサ、一日借りよう。
② 借家の借は、 イーサーイッピ(イサ一日)。
本を借りる 貸し借り(貸借)
【参考】「一日」は「イッピ」とも読みます。例(五月一日:ごがついっぴ)
求 キュウ もと・む もと・める 東書上p27 光村下p46
動物の皮ははいだ形を表した字で、皮ごろも(皮で作った着物)を表した字です。皮ごろもはじょうぶであたたかいのでみんなが「ほしがり」「もとめ」ました。そこで「ほしがる」「もとめる」意味に使われます。
求 キュウ もと・む もと・める
① 要求の求は、 一つだけ、ターテンクーテン(亅ンく`)、求めます。
② 請求の求は、 よこいち(一)に、ターテンクーテン。
探求 追求 求職
録 ロク 東書上p27 光村上p37
「金」と「材木にきざんでいる形を表した漢字の右側の部分、9画~16画」を組み合わせた漢字。「金属の器に文字をきざんでいる形」を表しています。「文字をしるす」「音や絵にうつす」ことに使われます。最後の「氺」の形は「したみず」と呼びます。ここでは「ターテンくー」とも読ませています。
録 ロク
① 記録の録は、 記録せよ。金がヨニデテターテンくー。
② 録画の録は、 かねのヨのびてターテンくー(金のヨのびて亅ンく)。
付録 録音
努 ド つと・める 東書上p27 光村下p109
手を使ってはたらく女という意味の「奴(ド)」と力いっぱいがんばるいみの「力(ちから)」を組み合わせた字。「手を使って力いっぱいはたらいている女性のようにがんばる」という意味。「つとめる、努力する」という意味に使います。
努 ド つと・める
① 努力の努は、 女子がまた(又)力を入れて努力する。
② 努力の努は、 ヤツカ(奴カ)、ジョマタカ(女又カ)、ジョマタヂカラか。
努める 努力賞
然 ゼン ネン 東書上p27 光村下p52
「犬(いぬ)」と肉の意味の「月(にくづき)」と火が燃える意味の「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「犬の肉を焼く」ことを表しました。昔は野犬を見たら必ず食用にしていたらしいです。そこで「必ずそうする、そうなる(必然)」意味に使います。また「ある文字につけてその意味を助ける(雑然)」ために使います。
然 ゼン ネン
① 自然の然は、 月にほえる犬、ワンワンワンワン(灬)、自然です。
② 天然の然は、 月の犬テンシ(灬)。
③ 必然の然は、 にくづきケンテンシ(月犬灬) ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
当然 全然 平然 ※ にくづきは少ねかせてかきます。中の三・四画目の角度に注意。
【図書館へ行こう】
類 ルイ たぐ・い 東書上p28 光村上p36
「米」と「大」と顔を表す「頁(おおがい)」を組み合わせた字。「大」は、もとは「犬」。どの米も、同じ仲間の犬の顔もよくにていますよね。今は「よくにたもの」「仲間、たぐい」という意味に使われます。また「くらべる」という意味にも使われます。「頁(おおがい)」は頭や顔の形を表したものです。字をよく見ていると顔の形に見えてきますよね。「貝(かいへん)」と区別して「おおがい」と読みます。ここでは「イチノカイ(一ノ貝)」とも読ませています。
類 ルイ たぐ・い
① 書類の類は、 米より大きな一つノ貝、分類できず困ります。
② 同類の類は、 コメダイイチノカイ。
③ 類推の類は、 コメダイにオオガイ。
類型 類いまれ 人類 比類
法 ホウ ハッ ホッ 東書上p28 光村上p36
河や水の流れの意味の「氵(さんずい)」と去る意味の「去」を組み合わせた字。「去」はふたのあるうつわの形。うつわを使う時には必ずふたをとりさってから使いますよね。流れる水も自然のきまりにしたがって流れ去っていきます。そこから「きまり、やり方、仕方、仏教の教え」の意味で使われるようになりました。
「氵(さんずい)」をここでは「シ」とも読ませています。
法 ホウ ハッ ホッ
① 手法の法は、 シずかに去ろうこの方法で。
② 方法の法は、 シにドム(シに土ム)。
③ 作法の法は、 シドム。シドムハムニダ。 ※ 韓国語のように読むと楽しいよね。
法律 憲法
料 リョウ 東書上p28 光村下p50
米の量をはかる斗升(とます)を表した「斗(と)」と「米(こめ)」を組み合わせた字。「斗升で米をはかること」を表した字です。「はかる」「心におしはかる」「はかられるもの(食料)」「料金」の意味に使います。
料 リョウ
① 料理の料は、 米つぶ二つ十人で料理。
② 食料の料は、 米テンテン十。
料金 資料
【話を聞いて質問しよう】
別 ベツ わか・れる 東書上p34 光村下p102
骨の形を表した1~5画目と「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「料理のとき、肉を骨から切りはなす」ことを表した字。切って分けることから「分かれる」という意味に使われ、今は「人と別れる」という意味に使われます。また「他の」「ちがった」「特別」という意味にも使われます。
別 ベツ わか・れる
① 区別の別は、 ローソンで、フくにノリつけ別れたよ。
② 特別の別は、 ふたマンリー(ふた万リ) ※ 二画目までを「ふた」と読ませています。
別々 別名
参 サン まい・る 東書上p35 光村上p131
頭にかんむりを付けた形の1~5画目とサンという音を表した「彡(さんづくり)」を組み合わせた字。昔は、お宮やお社や天子のごてんに行くときは「参る」と言いました。「まいる(参拝)」「行く先をうやまって言う(参観)」「負ける(降参)」の意味に使われます。
参 サン まい・る
① 参加の参は、 ムム、一人サンをツクッテ(彡)参加する。
② 参考の参は、 ムイチモンの人サン(彡)ニン(ム一文の人三人)。
③ 持参の参は、 ムイチジンサン(ム一人彡)。
持参 参観日
加 カ くわ・える くわ・わる 東書上p35 光村下p36
力の意味の「力」と「口」を組み合わせた字です。よく働く人は力だけでなく、口も加えて働かせますよね。ここから「くわえる」という意味に使われます。
加 カ くわ・える くわ・わる
① 加入の加は、 カローが加わる。
② 加工の加は、 カロ 。
参加 加熱
芽 ガ め 東書上p35 光村上p88
動物の牙(きば)の形を表した「牙」と草を表した「艹」を組み合わせた字。植物の芽(め)も土から顔を出したときは牙(きば)のような形をしていますよね。「草の芽」という意味で使われます。
芽 ガ め
① 発芽の芽は、 サエのばし、はねぼうノ芽が発芽する。
② 新芽の芽は、 サイチノオ(サ一ノオ)。
若芽
司 シ つかさど・る 東書上p37 光村上p36
「お辞儀をして命令(口)の書かれた文書を受け取る形」を表した字です。「役人」「担当する人」に使われます。
司 シ つかさど・る
① 司会の司は、 フをはねてイチロー司会を司る。
② 上司の司は、 フ、イチロー(フ、一口)。
司書 行司
【漢字辞典の使い方】
辞 ジ や・める 東書上p38 光村上p38
「話」すを意味した「舌」と、「からい、つらい」の意味の「辛」を組み合わせた字。「言うのがつらい話」という意味から「別れの言葉、仕事をやめるときの言葉、わかれる、ことば」の意味に使われます。
「舌(した)」(5年)の「千」は数の「千」ではなく、守る武器の意味(たて、ほこ)の「干(カン)」(6年)。学校にある「刺股(さすまた)」を子どもたちに見せると「干」がイメージしやすくなるでしょう。
口(くち)を、ここではロバやロボとも読ませています。
辞 ジ や・める
① 辞表の辞は、 千のロボ立って十回辞任する。
② 式辞の辞は、 センクチタツジュウ(千口立十)。
③ 辞書の辞は、 したつらし(舌辛し)。
国語辞典 辞世の句
典 テン 東書上p38 光村上p36
「典」は、昔の木や竹で作った書物が机の上にのせてある形を表した字。イメージできるかな。「大事な書物」「昔からのしきたり(儀式)」という意味に使われます。
典 テン
② 辞典の典は、 曲のびて、ハッと驚く式典歌。
② 古典の典は、 曲がるをのばす?ハ~? ※ 「曲」という字の6画目をのばしてね。
祭典 百科事典
成 セイ ジョウ な・る な・す 東書上p38 光村上p38
武器の形をした「戊(ボ)」と釘(くぎ)を打ちつけて安定させる「丁(テイ)」を組み合わせた字。「戊」の書き順は「ノイチ(一)めしノつぶ」。「ノイチ」がおののような武器で「ノ」が刃とイメージしてください。「めしノつぶ」の「しノ」が手や腕。「つぶ」は武器の飾りとイメージしてください。手で武器を持っている形を表した字です。先ず、武器の刃をふりおろしますから「ノ」が一画目と覚えましょう。「武器を使って世の中を安定させる、敵を平らげる、なしとげる、できあがる」という意味に使われます。
【重要】「戈(ほこ)」の「一」を抜いた形を、ここでは「めしノつぶ」と読ませています。「つぶ」は最後の「`」です。何回も出て来ます。「めしノつぶ」覚えてね。
成 セイ ジョウ な・る な・す
② 成人の成は、 ノイチフのめしノつぶ。
完成 成立
連 レン つら・なる つら・ねる つ・れる 東書上p38 光村下p94
天子の乗る車を表した「輦(レン)」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「輦の車が道を進む」の意味ですが、このときには前にも後ろにもおともの車がたくさん連なります。ここから「つらなりつづく(連続)」「つらねる(連名)」の意味、また「引き続き(連日)」「つれる(連行)」「つれ、なかま(常連)」の意味に使われます。
連 レン つら・なる つら・ねる つ・れる
① 連休の連は、 車が道(しんにょう)に連なるよ。
② 連合の連は、 クルマミチ(車道)。
連絡 連戦連勝
順 ジュン したが・う 東書上p38 光村上36
「川」と頭や顔を意味した「頁」を組み合わせた字。「川」はたえず低い方へ低い方へと流れ、けっして高い方へさからって流れたりしませんよね。そのように、目上の人にけっしてさからわないすなおな頭の人を表しました。「すなお」「物事の順序」「物事がうまく進んでいく」の意味に使われます。
順 ジュン したが・う
① 手順の順は、 川にオオガイ(頁)順序良く。
② 順番の順は、 カワイチノカイ(川頁)。
従順 道順
訓 クン 東書上p39 光村上p38
言葉の意味の「言」と「順う(したがう)」の意味の「川」を組み合わせた字。「川の流れがすなおなように、道理にしたがった教えのことば」を表します。「道理にしたがって教えさとす、言葉の意味を解き明かす、訓読み」の意味に使われます。訓は、万葉時代「クニ」と発音され、国のあて字として使用→訓読みは、国読みの意味。
訓 クン
① 教訓の訓は、 言うよ川で教訓を。
② 訓練の訓は、 言う川。
訓読み 音訓索引
種 シュ たね 東書上p39 光村下p14
稲を表す「禾(のぎ)」と「重い」を組み合わせた字。取れた稲の中で、一番実っていて重いつぶを選んで種にします。そこから「たね」を表しました。「たね」「同じものの仲間(種族)」の意味に使われます。
種 シュ たね
① 種類の種は、 ノギ(木)ノ一日タテニ種まく。
② 種目の種は、 ノギジュウ(禾重)。
種をまく 雑種
便 ベン ビン たよ・り 東書上p41 光村下p35
テーブルを表した3~8画目と手を表した「又(また)」と人を表す「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「更」はテーブルを新しいものに取りかえることを表し「新しいものに変える(変更)」の意味です。新しいものに変えることは人にとって「都合のいいこと」です。「都合(つごう)がよい(便利)」「手紙(郵便)」「大小便」の意味に使われます。
便 ベン ビン たよ・り
① 便利の便は、 イー一日、人ちょっと出る便所かな。
② 便乗の便は、 イーねサラニ(更に)便利な郵便に。
③ 便箋の便は、 イコウ(イ更)。 ※ 更は「コウ」。「さらに」という意味です。
郵便 風の便り 便乗値上げ
利 リ き・く 東書上p41 光村上p59
稲を表す「禾」と刈(か)り取る意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「稲を刈り取る」意味を表した字です。「もうけ(利益)」「都合(つごう)よくする(有利)」「よく切れる(鋭利)」「かしこい(利口)」の意味に使われます。
利 リ き・く
① 有利の利は、 ノギ(禾)坂のリ(刂)っぱな店を利用する。
② 勝利の利は、 ノギリ(禾刂)、ノギリハムニダ。
利点 便利
【ヤドカリとイソギンチャク】
観 カン み・る 東書上p44 光村上p56
知る意味の「1~4画目」と鳥も意味の「隹」と「見」を組み合わせた字。「鳥をよく知るために見る」意味で「細かい所にまで気をつけて見ること」「熱心に見ること」の意味で使われます。「隹」がふるとり、鳥の意味。書き順は「イーテンチョウサン(イ、丁三)。「テン」は「ノテン、まっすぐテン・ななめテン」いずれも許容範囲です。
観 カン み・る
① 観光の観は、 ノニふるとりを見て観察す。
② 観客の観は、 ノニふるとりケン(見)。
参観日 観点
察 サツ 東書p44 光村下116
家の形の「ウ(うかんむり)」とお祭りの意味の「祭」を組み合わせた字。家の先祖をまつることは大切な行事なので「注意して調べる」ことが当たり前です。ここから「家」と「祭」を組み合わせて「注意して調べる」という意味を表しました。また「深く考える(察知)」「思いやる(推察)」という意味にも使います。
察 サツ
① 観察の察は、 ウニクヅキ、マタ示してる警察官。 ※ 「お肉好き、又示してる警察官」のように読んでね。
② 考察の察は、 うかんむりに、月又シメース
察知 察する
※ 「祭」は、「ツキマタシメース」
験 ケン ゲン 東書上p44 光村下41
家に人が集まって話し合い良い意見を選ぶ11~18画目と「馬」を組み合わせた字。「多くの馬の中からよい馬を選ぶ」ことを表します。よい馬かどうかは乗って「ためす」必要がありますので「試す(試験)」という意味、また「ききめ(霊験)」という意味に使います。
験 ケン ゲン
① 試験の験は、 馬のヤネ(𠆢)一つを直すロシア人、体験しますか?
② 受験の験は、 馬ヤネ(𠆢)一つロシア人
経験 実験 ※ 「𠆢」は、「ひとがしら」とも読む。
好 コウ この・む す・く 東書上p45 光村下p65
母の意味を表した「女」と「子」を組み合わせた字。「母親は子どもが大すき、子どもは母親が大すき」です。ここから「すき」という意味を表しました。「すき」「よい」「「うまい」「たくみである」という意味に使います。
好 コウ この・む す・く
① 好意の好は、 女の子、お好み焼きが大好きよ。
② 好物の好は、 女子。
好調 好奇心
飛 ヒ と・ぶ と・ばす 東書上p46 光村上24
この字の部首は「飛」。この字は鳥がつばさを広げて飛んでいる姿を表した字です。特に②の読みがとても好評で、子どもたちはすぐに覚えてしまいました。
飛 ヒ と・ぶ と・ばす
① 飛行の飛は、 てくてくと1人もイーね、てくてく飛ぼう。
② 飛来の飛は、 てにチョンチョン、電柱イーね、てにチョンチョン。
飛翔 飛び出し
関 カン せき かか・わる 東書上p46 光村上62
「門」を止める閂(かんぬき)をかけた形を表します。「門をとじてせきとめる(関所)」「さかいめ、わかれめ(関節)」「つなぐ、かかわる(関係)」の意味に使われます。
関 カン せき かか・わる
② 関心の関は、 門のソと二人の関係怪しいぞ。
② 関係の関は、 門のソとふた~り。 ※ 最後は止めるよ。
関所 大関
博 ハク バク 東書上p46 光村下p35
田に苗を植える形を表した「専に`を加えた形」と一から十まですべての意味の「十」を組みわせた字。「全ての田にひろく苗を植えること」を表した字。「物事が広く行きわたる」意味に使われます。
博 ハク バク
① 博士の博は、 電柱(十)は一日立って(丨)ん(丶)一寸法師、博識でしょ。
② 博識の博は、 十一日、立って点(丨丶)打つ一寸法師。
博学 万国博覧会 博士(特別な読み方)
【参考・重要】
「博識」の「博」と「専門」の「専」とはよく似ていますがちがいますよね。「博」には「`」がありますが、「専」には「`」がありません。漢字の成り立ちがちがうからです。区別するための「`」、あるいは「博」の場合広く植えていく「苗」を表していると覚えるとよいでしょう。
また、「博識」の「博」と専門の「専」のちがいは、次のように覚えるとよいでしょう。
「専門」の「専」の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。
専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。
センと読むとき、点(、)はなし。
これを覚えておけばいいですよ。
「博識」の「博」のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。
「博識」の「博」には点がありますよ。
ハク・バクと読むとき点がつきますよ。
結 ケツ むす・ぶ ゆ・う ゆ・わえる 東書上p49 光村上p125
「糸(いとへん)」と物事がめでたく終わる意味の「吉」を組み合わせた字。着物が縫い終わったことを表した字です。今では「物事が終わる(終結)」、縫物の終わりは球結びで結びますので「結ぶ(結合)」「かたまり(結晶)」の意味に使われます。
結 ケツ むす・ぶ ゆ・う ゆ・わえる
① 結果の結は、 糸を士(さむらい)、口で結ぶ。
② 結合の結は、 イトシコー(糸士口)。
③ 完結の結は、 イトキチ(糸吉)。
戦争が早く終結してほしい 結局 集結
果 カ は・たす は・てる は・て 東書上p49 光村上129
木の上にくだものがなっていることを表した字です。「くだもの」の意味に使われます。また。種の終わり(はて)はくだものなので終わりの意味の「果て」、結果の意味の「物事の果て」という意味にも使われます。
果 カ は・たす は・てる は・て
① 結果の果は、 日のあたる木に果実。
② 成果の果は、 ヒーキ(日木)。
③ 因果の果は、 ニッキ(日木)。
因果応報 役目を果たす 果樹園 ※ 果は、木にたくさんの果物がなっている形。
機 キ 東書上p49 光村上p36
「人」と「戈(ほこ)」で、敵にそなえて守る意味の「戍(まも・る)」とものごとのはじまりやきざしを表した「幺幺」と「木」を組み合わせた字。「見かけは小さいけれど大きな仕事をするしかけ」の意味で使われます。機械、機関。また、「大きな事件となる、きっかけ、ちょうどよい時」という意味にも使われます。動機、転機、時機。昔の木でできた機織り機のことにも。「幺幺」は「くムくム」と読んでね。十三画目は止めてね。
【重要】「戈(ほこ)」の「一」を抜いた形を、ここでは「めしノつぶ」と読ませています。「つぶ」は最後の「`」です。何回も出て来ます。「めしノつぶ」覚えてね。
機 キ
① 機会の機は、 木へんにくムくム、一人のばしてめしノつぶ。
※「一人」の「一」をのばしてね。
② 機械の機は、 キクムクム、一人食べてるめしノつぶ。
動機 飛行機
【漢字を使おう 2】
量 リョウ はか・る 東書上p53 光村上p51
物の重さをはかる「はかり」の形を表した字。「はかる」「重さ(重量)」「かさ(容量)」「おしはかる(推量)」「心の広さ(度量)」などの意味に使われます。
量 リョウ はか・る
① 分量の量は、 日曜日、一里先まで測量中。
② 水量の量は、 ヒイチリ(日一里)。
③ 重量の量は、 ヒーイーリー。 中国語風に読むと楽しいよ。
力量 音量 容量
【参考】 主に、
測る=長さ、面積など
計る=時間などを数える場合
量る=重さ、容積、心(推測)など
熱 ネツ あつ・い 東書上p53 光村上p108
いきおいがる意味の「勢(セイ)」と燃えさかる火を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「温度が高いこと」「温度を高める力」「物事に心をうちこむ」意味に使われます。
熱 ネツ あつ・い
① 熱湯の熱は、 土ハ土、丸めるてんし熱くなる。
② 熱意の熱は、 土ハ土丸、テンテンテンテン~。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
発熱 熱心
清 セイ ショウ きよ・い きよ・める 東書上p53 光村上p97
水を表した「氵」とすんだ水の色を表した「青」を組み合わせた字。「すんだ水」「きよらかな水」を表し「きよらか」「きよい」「きよめる」「すずしい(清涼)」の意味に使われます。
清 セイ ショウ きよ・い きよ・める
① 清流の清は、 シずかな青き清流だ。
② 清書の清は、 シ、アオー(シ青)。
清い心 清算
漁 ギョ リョウ 東書上p53 光村上p127
海や河を表す「氵(さんずい)」と「魚(さかな)」を組み合わせた字。「海や河に出かけて魚をとる」意味に使われます。
漁 ギョ リョウ
① 漁師の漁は、 シずかに魚とる漁師。
② 漁船の漁は、 シク田のテンシ。
カニ漁 大漁 漁業 漁村
害 ガイ 東書上p53 光村下p84
家を表した「ウ(うかんむり)」とぼうにきざみめをつけた形できずつける意味の「丰」と「口」を組み合わせた字。「家の中で悪口を言ってきずつける」ことを表しました。「人をきずつけそこなう」という意味、また「わざわい(災害)」「さまたげ(妨害)」の意味に使います。
害 ガイ
① 災害の害は、 ウそでしょう?十二のうそつく口の害。
② 害虫の害は、 ウジュウニクチ(ウ十二口)。
公害 害虫
【わたしのクラスの「生き物図かん」】
材 ザイ 東書上p56 光村上p60
今に大きな働きをする力を表す「才」と「木」を組み合わせた字。「今にりっぱに家になる、建築に使う木(材木)」「ものをつくるもととなるもの(材料)」「今にりっぱな働きをする人(人材)」の意味に使われます。
※ 七画目、出す出さないは許容範囲。しかし、六画目を少し倒して、七画目を少し出した方が字としてのおさまりが良いでしょう。
材 ザイ
② 取材の材は、 キサイ(木才)な人材。
② 食材の材は、 キサイ、キサイハムニダ。 ※ 韓国語風に読むと楽しいよ。
木材 題材
完 カン 東書上p60 光村下p101
人の頭という意味から「もと」という意味に使われている「元(ガン)」と家の意味の「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「もとができあがっている家」という意味で、そういう家は「終わりをまっとうできる」ことから「まっとうする、終わりまでりっぱにやりとげる(完成)」意味に使います。また「すっかり終わる(完了)」という意味にも使います。
完 カン
① 完全の完は、 ウれしいな、元からぼくは、完璧(かんぺき)だ。
② 完成の完は、 ウ元。
完走 完結
【走れ】
約 ヤク 東書上p66 光村上p90
糸をあらわす「糸」とひしゃくを表す「勺」を組み合わせた字。まゆから糸を取り出すときには、たくさんのまゆからくみ取った糸口をまとめて一本の糸にします。それを「紡(つむ)ぐ」と言いますが「約」とも言いました。「一つにまとめる(要約)」「話をまとめる(約束)」「かんたんにする(約数)」などの意味に使われます。
約 ヤク
① 予約の約は、 糸ノフとん、てん(、)付け約束する兄弟。
② 節約の約は、 糸ノフてん。
要約 漢字1ページ約13分
束 ソク たば 東書上p66 光村下p113
まき、たき木の意味の「木」になわで束ねることを表した「口」を加えて作った字。「たき木のたば」を表した字。今は木にかぎらず、何かの「たば(札束)」の意味に使われます。「しばる、しばって動けないようにする(束縛)」「一つにまとまる(結束)」という意味に使います。
束 ソク たば
① 花束の束は、 イチロー(一口)がバット(Ⅰ)ではらう左右。
② 結束の束は、 イチロータテヤー(一口|八)。
札束 一束
席 セキ 東書上p67 光村上p19
片側があいた家を表す「广」と「廿」で家の中の座るところを表しました。それに、座るところにしく布を表した「巾(キン、はば)」を組み合わせた字です。「座る場所」の意味です。ここでは「亠(なべぶた)」を「ふた」、4~6画を「サ」、「巾(キン、はば)」を「カサ」、「一」を中国語のように「イー」と読ませています。
席 セキ
①客席の席は、 ふた(亠)ノせてサ、一つカサ(巾)さし席取るぞ 。
③ 出席の席は、 まだれのサーイーキン(サ一巾)。
運転席 着席
位 イ くらい 東書上p67 光村上p123
人の意味の「イ(にんべん)」と立つ意味の「立」を組み合わせた字。「人の立つところ」を表します。「身分」「場所(位置)」「方角(方位)」の意味に使われます。
位 イ くらい
① 位置の位は、 イーよ立とうよその位置に。
② 一位の位は、 イタチ(イ立)。
億の位 順位
笑 ショウ エ わら・う 東書上p68 光村下p131
もとの字は「笑」の左側に「口」が加わった形の字。首をかしげたチャーミングな女性を表した「夭(ヨウ)」としなやかな竹の意味の「竹」と「口」を組み合わせた字。「しなやかでチャーミングな女の人がほほえむ」ことを表した字。「ほほえむ」「えむ」「わらう」という意味に使います。
笑 ショウ エ わら・う
① 笑うという字は、 オボエタロウ、竹輪ノ穴で大笑い。
② 笑顔の笑は、 タケノダイ(竹ノ大)
笑い声 笑う門には福来る
特 トク 東書上p68 光村下p116
役所の意味の「寺」と「牛」を組み合わせた字。「役所で飼っている神にささげる特別な牛」の意味です。「ふつうではない、特別」という意味に使います。
特 トク
① 特集の特は、 牛が寺へ特別に。
② 特長の特は、 ウシデラ(牛寺)。
独特 特性
【参考】 特 ― ウシデラ 特別
待 ま・つ ノろイデラ 期待
持 も・つ テデラ 所持
焼 ショウ や・く や・ける 東書上p68 光村下p61
「卉」は「世」と同じ意味で、「尭(ギョウ)」は「世」と「儿(ひとあし)」を組み合わせた字で「この世を明るく照らす徳の高い人」を表した字です。この「尭」に「火」を加えて「火でこの世を明るく照らす」ということを表しました。今は「焼く」「焼ける」という意味に使います。
焼 ショウ や・く や・ける
① 燃焼の焼は、 火に十分、サらに一分ひとのあし、焼けて火傷のアッチッチッチー。
② 焼失の焼は、 ヒージューサーイーひとのあし。 ※ 燃やすは「燃」、照らすは「照」。
焼き魚 世話を焼く
競 キョウ ケイ きそ・う 東書上p70 光村上p87
二人の人が大きさくらべをしている形の「竝(ヘイ)」と二人の人が言い争いをしている形の「兄が二つ」を組み合わせた字。「お互いに負けまいと言い争いをする」「きそう」「競争する」意味に使われます。
競 キョウ ケイ きそ・う
① 競馬の競は、 立て兄、立て兄競走だ。
② 競争の競は、 たてあにたてあに(立兄立兄)。
競輪 競走
初 ショ はじ・め はじ・めて はつ うい そ・める
東書上p74 光村上p41
着物や布を表す「衤(ころもへん)」に断(た)つ道具を表した「刀」を組み合わせた字。着物を作るときに一番はじめにすることは布を断(た)つことですよね。ここから、物ごとのはじめを意味する「初」が生まれました。
初 ショ はじ・め はじ・めて はつ うい そ・める
① 最初の初は、 ころもへん、刀で初めて切りますよ。
② 初日の初は、 ころもへん、トウー!
初段 初級 「衤(ころもへん)」は「衣」という字から。四・五画目の書き順を間違えないこと。
旗 キ はた 東書上p74 光村上p59
はたざおに旗(はた)がひるがえっている形「方とノ一」と、こくもつからちりを取りのぞく長方形の形をした道具の「箕(み)」という漢字のもとの字の「其(キ)」を組み合わせた字。「箕のように長方形の形をした旗(はた)」のことを意味します。「其」のついた字には「基(5年)」「期(3年)」があります。また、長方形の形から将棋の「棋」、囲碁の「碁」も「其」を使った字です。
旗 キ はた
① 校旗の旗は、 長方形ノ一つのサおに、三つハおおい日章旗。
② 旗手の旗は、 カタノイチ(方ノ一)サーサンパー(サ三ハ)。
※ ノ一を忘れることが多い字です。気を付けてね。
白旗をあげる 国旗
最 サイ もっと・も 東書上p76 光村下66
ぼうしの意味の「日」と取る意味の「取」を組み合わせた字。「ぼうしを取る」ことを表した字。「一番高い所、最高」という意味に使われます。また「一番」「もっとも」という意味にも使われます。取るという意味は「最」に「扌(てへん」を加えて、写真などをとるときの「撮」が作られました。
最 サイ もっと・も
① 最後の最は、 日曜日、耳のび又が最悪だ。
② 最高の最は、 ヒトリ(日取)。
③ 最中の最は、 ヒにみみまーた(日に耳又)。
最近 最善 最初
【クイズ】 最中(サイチュウ)の他の読み二つは?( )と( )
【漢字を使おう 3】
健 ケン すこ・やか 東書上p79 光村上p86
家を建てる意味の「建」と人の意味の「イ」を組み合わせた字。じょうぶな家を建てるように「立派でじょうぶな体をつくること(健康)」「すこやか」「元気なこと(健在)」「強く勇ましいこと」の意味に使われます。
健 ケン すこ・やか
① 健康の健は、 イーねえ、ヨに出た二人ぼう引いてフフッと坂(9画目)で健康だ。
② 健勝の健は、 イーふでえんにょう?(イ聿廴)。
強健 保健室
康 コウ 東書上p79 光村上86
家を表す「广」ときねを持つ形の4~7画目と「米」を組み合わせた字。「家の中に米があること」を表し「安定していること」「安らかなこと」「すこやかなこと」という意味で使われます。
康 コウ
① 健康の康は、 ぼうし(亠)ノ子ヨに出て、はねぼうしたみず健康だ。 ※ 「はねぼう」は「亅」。「したみずは「氺」。
② 小康の康は、 广(まだれ)世に出てターテンくー。 ※ ここでは、「したみず」を「ターテンくー」とも読ませています。
健康的 不健康
達 タツ 東書上p79 光村上p23
「大」と「羊(ひつじ)」を組み合わせた「土+羊」は「美」と同じで「りっぱ」という意味。大きい羊は美しくりっぱに見えますよね。「之(しんにょう)」は「道」を表します。「達」は「道をりっぱに歩きとおすこと、目的地にいきつくこと、目的を果たすこと、物事にとくにすぐれていること」を表します。ここでは「「之(しんにょう)」を「道」と読ませています。皆さん、土の下は羊ですよ。
達 タツ
① 友達の達は、 土曜日に羊が道(しんにょう)で配達す。
② 達人の達は、 土のひつじみち(土の羊道)。
速達 発達
【人物の気持ちと行動を表す言葉】
功 コウ ク 東書上p81 光村下p36
努力を意味する「力」と工作の意味の「工」を組み合わせた字です。「努力して工作にはげみりっぱに作り上げること」を表しました。「りっぱなできばえ(成功)」「てがら」「大きな働き(年功)」という意味に使われます。
功 コウ ク
② 功労の功は、 エヂカラで成功しようぜ、オボエタロウ。
③ 成功の功は、 エカ。
功績 年功
敗 ハイ やぶ・れる 東書上p81 光村下p97
「貝」と手にぼうをもった形の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「手にもったぼうで貝をたたいている形」で「貝がらがやぶれる」ことを表しました。今は「やぶれる」「こわれる」「だめになる(腐敗)」また「いくさでまける(敗戦)」「しくじり(失敗)」という意味に使います。老 ロウ おいる
敗 ハイ やぶ・れる
① 勝敗の敗は、 貝ノブン(攵、のぶん)、失敗でしたよ、オボエタロウ。
② 敗北の敗は、 カイノブン(貝攵)。
敗戦 敗者復活戦
望 ボウ モウ のぞ・む 東書上p81 光村下p97
人が立っている姿を表した「壬」と「月」と読み方の音を表した「亡(ボウ)」を組み合わせた字。「亡」は意味はありません。「人が月をのぞみ見る」ことを表しました。「のぞみ見る(展望)」「心に深く願い思う(希望)」「十五夜の月(望月)」という意味に使います。
望 ボウ モウ のぞ・む
① 希望の望は、 ふた(亠)をしろ!月見る王の希望だぞ。
② 待望の望は、 ボウツキオウ(亡月王)。
有望 人望
【漢字を使おう 4】
共 キョウ とも 東書上p86 光村下p93
大きなうつわの形を表した「廿」と両手の形を表した4~6画を組み合わせた字。「両手をいっしょにそろえて大きなうつわをささげ、そなえる」ことを表しました。「いっしょにする、ともにする」という意味に使います。「そなえる」という意味は「イ(にんべん)」を加えて「供」という字が作られました。
共 キョウ とも
① 共通の共は、 サいごの一ハ(一葉)共に読もうよ、オーヘンリー。
② 共感の共は、 サーイーパ(サ一八)。
共通 共有 ※ オーヘンリーの作品『最後の一葉』『賢者の贈り物』など、是非読んでくださいね。
英 エイ 東書上p86 光村上131
中央を表す「央(オウ)」と草を表す「艹(くさかんむり)」を組み合わせた字で、草の中心である「はなぶさ」を表しました。「美しくて人目を引く人」や「知恵がすぐれていて人目を引く人」また「イギリスのこと」を表します。
英 エイ
① 英国の英は、 サあ、中央で、英語を話そう。
② 英気の英は、 サフタダイでーる。 ※ 「でーる」は「大」の頭が突き出ていることです
③ 英文の英は、 サフタイ(一)ビトの英国人。 ※ 「さすらい人の英国人」のように読んでね。
英文 英会話 英雄
末 マツ すえ 東書上p86 光村下p13
木という字のこずえに当たる所に「一」の印をつけて「木のすえ」を表しました。「こずえ」「すえ(あとの方)(末っ子)」また「つまらないもの(粗末)」の意味に使われます。この字の反対を表すのが「本」。
末 マツ すえ
① 結末の末は、 長い一木、末は大木。
② 文末の末は、 長いイチボク(一木)。
行く末 週末 末っ子 ※ 未:短い一本の木の未来(四年上)
愛 アイ 東書p86 光村上p41
物「冖」を「受ける、あたえる」の意味の「受」。この上半分「ノツ」は「あたえる」の意味。その中に「心」が入り、下に「行う」意味の足の形の「夂(なつあし)」を組み合わせた形。「物をあたえる心をじっさいにおこなうこと」を意味しています。「かわいい、このむ、だいじにする」という意味に使われます。
【重要】「冬」の「夂(ちにょう、ふゆがしら)」と「夏」の「夊(すいにょう、なつのあし、なつあし)」は、もとは形が違っていたが、今はおなじ夂の形になっています。
この漢字音読では、漢字の上の部分には「ふゆがしら」を、下の部分には「なつあし」と読ませています。
愛 アイ
① 愛情の愛は、 愛ノあるツーワ(通話)の心なつのあし。
② 愛着の愛は、 ノツワシンナツアーシ(ノツワ心なつあーし)。
愛用 愛読書
候 コウ 東書上p86 光村下p114
がけの上から矢を人にあてようとようすをうかがうことを表した字。3~5画目は、がけの上でようすをうかがう人の姿を表しています。「ようすをうかがう」「ようす(天候)」「天候(季候)」「“あります”の意味に当たる昔の“そうろう”」の意味に使います。
候 コウ
① 気候の候は、 「天候について、イタテユーヤがお送りしました。」
② 天候の候は、 イタテボウユーヤ。 ※ 「伊立坊裕也」の感じで読んでね。
候補 時候
※ ちなみに、「喉(のど)」は、ロイユーヤ。
折 セツ お・る おり お・れる 東書上p86 光村下p21
木を切る「斧(おの)」の形を表した「斤(キン)」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手でおのを持ち木を切る」ことを表しました。「おる」「くじく」また「まげる」「まがる(右折)」意味にも使われます。
折 セツ お・る おり お・れる
① 右折の折は、 君タオル(手折る)ノ(野)ノ花ティー(お茶)の昼下がり。
② 挫折の折は、 テヘンにノノティー(扌にノノT)。
左折 紆余曲折
【広告を読み比べよう】
的 テキ まと 東書上p90 光村上p45
日の光を表した「白」と柄杓(ひしゃく)を表した「勺」を組み合わせた字。「日の光をくみ取る」から「物がはっきりとしている(明白)」の意味に使われます。また、「はっきりと目につく」所にかかげる弓の「的(まと)」にも使います。「目指す物事(目的)」「・・・ような(〇〇的」「・・・の性質を持った(〇〇的」にも。
的 テキ まと
① 目的の的は、 白ノフた点をつけて的にする。
② 的中の的は、 白ノフーテン。
科学的 的中
必 ヒツ かなら・ず 東書上p92 光村上p45
大切なことは、くさびを打つようにかならず心にとめておくようにしますよね。この字で大切なのは書き順です。間違えないようにね。
必 ヒツ かなら・ず
① 必要の必は、 ソレハいい。必要や! ※ 四・五画目止めます。
② 必勝の必は、 ソレハ、ソレハハムニダ。 ※ 四・五画目止めます。
必見 必死
要 ヨウ かなめ い・る 東書上p92 光村上p45
人が両手を腰(こし)にあてて立っている姿を表した字。腰(こし)を表した字。体を使う時、腰は一番大切な所なので、「大切な所」という意味に使われるようになりました。大切なものはいるので「要る」というように使われます。また、大切なものはもとめるので、求めるという意味にも使います。
要 ヨウ
① 要点の要は、 まっすぐ西へ女が必要。
② 要約の要は、 ニシオンナ(西女)。 ※ ただし、西はまっすぐだよ。
チームの要 重要
印 イン しるし 東書上p92 光村上p39
人の手にはその人だけにある「しるし」があります。その「しるし」を1~4画目が表しています。「卩(ふしづくり)」は、「人、ひざまづいた人、しるし」を表しています。「その人のしるし、証拠(しょうこ)となるしるし、しるし」という意味で使われます。
印 イン しるし
① 印刷の印は、 くニふしづくり、認め印 。
② 印象の印は、 くーニーのふしづくり。
印判 消印
刷 サツ す・る 東書上p92 光村上p130
人を表す「尸(しかばね)」と布の意味の「巾(キン)」と刀の意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。人が布や刀を使って汚れを取り除くことを表した字です。ひどい汚れは刀でけずりとります。そこから、「汚れを取りのぞく」「今までの悪い所を取りのぞく(刷新)」また「印刷する」意味にも使われます。
① 印刷の刷は、 コノはば(巾)リっぱな印刷機。
② 増刷の刷は、 コノキンリー(コノ巾リ)。 ※ 最後はねますよ。
増刷 刷る
選 セン えら・ぶ 東書上p92 光村上p56
糸まきから糸を出した形の「己」といっしょの意味の「共」と道を進んでいくいみの「之(しんにょう)」を組みわせた字。「二つの糸まきのうちどっちを使うかいっしょにえらぶこと」を表した字です。
選 セン えら・ぶ
① 選手の選は、 コしコし共に道(しんにょうのこと)選ぶ。
② 当選の選は、 コしコしともみち(共之)。 ※ この覚え方も人気がありました。
落選確実 選挙
【お願いやお礼の手紙を書こう】
願 ガン ねが・う 東書上p116 光村下p97
広い野原を表した「原(ゲン)」と頭を表した「頁(おおがい)」を組み合わせた字。人が頭の中で考え願うことは広い野原のようにはてもなく広がっています。ここから、「原」と「頭」とで「ねがう」という意味を表しました。「ねがう」という意味に使われます。
願 ガン ねが・う
① 願望の願は、 原っぱに一つノ貝が願いです。
② 悲願の願は、 ゲン一ノ目ハ。
願書 志願
付 フ つ・く つ・ける 東書上p117 光村上p95
人を表す「イ」と手を表す「寸」を組み合わせた字。「人にものを手渡す、与える(寄付)」「付け加える、つける(添付)」という意味に使われます。
付 フ つ・く つ・ける
① 寄付の付は、 イいね、いいね。おまけに一寸法師が付いてます。 ※ おもしろいね。
② 付着の付は、 にんべんにスン。
送付 付録
協 キョウ 東書上p117 光村下p44
四方に道が一つにまとまった形の「十」とたくさんの人の力を表した「劦(キョウ)」を組み合わせた字。「たくさんの人の力を一つにまとめること」「力を合わせること」の意味に使います。
協 キョウ
① 協力の協は、 たす(+)カカカ、協力しよう、たすカカカった~。
② 協議の協は、 タスカカカ(+カカカ)。
協定 日本相撲協会
【ことわざ・故事成語を使おう】
積 セキ つ・む つ・もる 東書上p122 光村下p23
稲の意味の「禾(のぎへん)」と責任を意味する「責」を組み合わせた字。昔は国の費用にあてるために取れた稲の一部を役所におさめる責任がありました。この「責任としておさめる稲」を「積」と言いました。後に「税」。その稲は別の所に積まれていて、いつ見ても積まれてるだけでしたので「積む」という使われるようになり、その代わりに「税」という字が作られました。「積む」「かさ」「おおきさ」「広さ」の意味に使われます。
積 セキ つ・む つ・もる
① 体積の積は、 ノキにジュウニのカイを積む。
② 面積の積は、 ノギジュウニカイ(禾十二貝)。
③ 容積の積は、 ノギセキ(禾責)。
積雪 山積 積年の恨み
夫 フ フウ おっと 東書上p122 光村上p86
成人した男の人が冠をかぶった形を表した字です。「成人した男の人」「男の人」「結婚した男の人」の意味に使われます。
夫 フ フウ おっと
① 夫妻の夫は、 二人の夫。
② 夫婦の夫は、 ふたり(二人)。
社長夫人 工夫
【クラスで話し合って決めよう】
以 イ 東書上p125 光村上p66
畑をたがやしている人がくわやすきを持っている形を表した字です。くわを持つことから「もちいる」「もって」、また「~から」の意味で使われます。
以 イ
① 以上の以は、 出てはねあげるレとソとテン。以上。
② 以外の以は、 レソテン。 ※ 「似る」の「似」は「イレソテン」。 レの下は出してはねてね 。
以前 以下
議 ギ 東書上p125 光村下p26
正義を意味する「義」と言論を意味する「言」を組み合わせた字。「正義を求めて論じ合う」ことを表します。「相談すること」「話し合いに出た意見」「会議」の意味に使われます。
議 ギ
① 会議の議は、 言っていい?ソ王ノ右手にめしノつぶ。
② 議長の議は、 ゴンベンにソオウガ(言ソ王我)。
議題 不思議
標 ヒョウ しるべ 東書上p127 光村上p32
大切なことを示す「票」と「木」を組み合わせた字。「大切な目じるしになる木、目じるし、目標」という意味に使われます。「票、要、標」に共通している「重要なこと」を意味する「西」の4・5画目をまっすぐにした部分hあ、ここでは「まっすぐ西」とも読ませています。
標 ヒョウ しるべ
① 標語の標は、 木まっすぐ、西を示すや道標(みちしるべ)。
② 標本の標は、 キにニシシメース(木に西示す)。 ※ 西はまっすぐに
目標 標的
【漢字を使おう 5】
群 グン む・れ 東書上p131 光村上p61
リーダーの意味の「君」と「羊(ひつじ)」を組み合わせた字。羊はリーダーを中心にしていつも「群(む)れ」ていますよね。「むれ、むらがる、数が多い」という意味にも使われます。
群 グン むれ・る む・れ むら
① 群馬の群は、 君に羊が群れてます。
② 大群の群は、 きみひつじ(君羊)。
群生 羊の群れ
郡 グン 東書上p131 光村上p69
村の意味の「邑(むら)」が変化した「阝(おおざと)」と君主の意味の「君」が組み合わせた字。秦の時代、国をわけて「郡」を置き、中央から君主を送って治めさせました。日本では「県」の下に「郡」を置きました。
郡 グン
① 郡部の郡は、 君のはた(阝・おおざと)は郡の旗?
② 郡内の郡は、 君のおおざと。
郡部 県の下に郡を置く
阝(おおざと)は、邑(むら)、村、地域、地名の意味。漢字の右側。
小学校で出てくるのは、次の五つ。 都、部(3) 郡(4) 郷、郵(6)
官 カン 東書上p151 光村上p87
家の意味の「宀」とがけの意味の「㠯(イ)」を組み合わせた字。「㠯」は、ここでは「土で作られた垣」のこと。昔、土の垣でかこってある家は役所に限られていました。そこで「政府」「役所」「国の」「役人」「役目」という意味に使われます。
官 カン
① 器官の官は、 ウタテココ、長官ここで、うたたねこ。
② 教官の官は、 ウタテココ。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方でした。
高官 外交官 官庁
管 カン くだ 東書上p131 光村下p97
つらぬく「ツラヌ(カン)」と同じ音なので、その意味を借りた「官(カン)」と「竹」を組み合わせた字。「竹のふしをつらぬいてつくったくだ」を表した字。今は、竹のくだに限らず「くだ」「つかさどる(管理)」という意味に使います。
管 カン くだ
① 保管の管は、 竹かんむりに、ウタテココ。きちんと管理しましょうね。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
② 管理の管は、 タケカン(竹官)。
血管 管
富 フ フウ と・む と・み 東書上p131 光村上p51
立派な酒を入れる容器の形を表した「畐(ふく)」と家を表した「宀」を組み合わせた字。「財産の豊かな家」の意味です。「富(とみ)」「富む」という意味に使われます。
富 フ フウ と・む と・み
① 豊富の富は、 ウヒョー、イチロー(一ロ)の田んぼ、富山県。
② 富国の富は、 ウ、イチロータ(ウ、一ロ田)。
富山県 富士山
徒 ト 東書上p131 光村上p87
道の意味の「彳」と走る意味の「走」を組み合わせた字。道を行くのに「車や馬に乗らないで走っていく」ことを表しました。車や馬に乗れない「身分の低い人」「未成年者(生徒)」「足を使う」「何かに従っている人たち」「まずしい」「何もない」「むなしい」の意味に使われます。
徒 ト
① 生徒の徒は、 ノらイぬは走らずゆっくり徒歩かいな。
② 徒歩の徒は、 ノろイ走り。 ※「呪い走り」「鈍い走り」どちらでも。
徒労 徒競走
浴 ヨク あ・びる 東書上p131 光村上p127
水を表した「氵(さんずい)」と「谷(たに)」を組み合わせた字。昔の人は水が十分にある谷間に住み、仕事がすむと谷川の水を浴び汗を流していました。今は、水や湯ばかりではなく光を浴びることにも使われます。
浴 ヨク あ・びる
① 入浴の浴は、 シずかに谷の水浴びる。
② 浴室の浴は、 シたに。
日光浴 海水浴 森林浴
【文の組み立てと修飾語】
街 ガイ カイ まち 東書上p133 光村上p129
道の十字路を表した「行」と、人々が大手をふって歩いている形を表した「圭」とを組み合わせた字。人々が大ぜい行きかう「まちの大通り」「にぎやかなまち」の意味に使われます。
街 ガイ カイ まち
① 市街の街は、 ノろイの土土一丁目。
② 街灯の街は、 ノイケイ(圭)イッチョウ(一丁)。
商店街 街頭演説 街道
灯 トウ ひ 東書上p133 光村上p129
もとは高い所に上って火をともす意味の「燈(トウ)」で、「明かり」の意味に使います。「登(トウ)」と「丁(トウ)」はほぼ同じ音で「灯」と書くようになりました。
灯 トウ ひ
① 灯油の灯は、 火丁ど電灯のつく灯りかな。
② 灯台の灯は、 ヒチョー(火丁) ヒチョーハムニダ。 ※ 韓国語風に読むとおもしろいよ。
街灯 点灯
挙 キョ あげ・る あ・がる 東書上p133 光村下p43
たくさんの物を一つにまとめる意味の1~6画目と「手」を組み合わせた字です。「みんながそろって手をあげる」ことを表しました。「みんながそろってする」「あげる(挙手)」「高い地位にあげる(推挙)」「行動(挙動)」の意味に使います。
挙 キョ あげ・る あ・がる
① 挙手の挙は、 ツまりさあ、一か八かで手を挙げろ!いやです。
② 選挙の挙は、 ツーイーパーシュー(ツ一八手)。
挙式 手を挙げる
票 ヒョウ 東書上p133 光村下p97
大事なかなめの意味の1~6画目と示すという意味の「示」を組み合わせた字。「大事なことを示すもの」を表した字。「大事なことを書き入れる紙切れ、カード(伝票)」「せんきょに使う、せんきょ人の名を書き入れる紙切れ(投票)」の意味に使います。
票 ヒョウ
① 投票の票は、 まっすぐ西へ、示す選挙の投票所。
② 開票の票は、 西示す。 ※ ただし、西の四五画目はまっすぐですよ。
開票 得票
卒 ソツ 東書上p133 光村上p129
衣服を表した1~6画目と「十」を組み合わせた字。昔、身分の低い兵士が切る着物には「十」の印がついていました。また、死んだ人の着物にも「十」がついていました。そこで、「身分の低い兵士(兵卒)」「人が死ぬ(卒去)」の意味に、また「仕事を終わる(卒業)」「いきなり(卒中)」の意味に使われます。
卒 ソツ
① 卒業の卒は、 ぼうし(亠)の人人十人卒業。
② 卒園の卒は、 なべぶたに、ジンジンジュー(亠人人十)。
卒業生 卒園式
貨 カ 東書上p133 光村上p86
人がたおれるという意味から変化することを表した「化」とお金を表す「貝」を組み合わせた字です。昔は貝がらがお金の代わりに使われました。貝がお金に変わったことを表し「お金」「お金で買う品物」の意味で使われます。
貨 カ
① 貨物の貨は、 イヒの貝、貨物列車の金貨かな。
② 貨車の貨は、 イヒカイ(イヒ貝)。
③ 通貨の貨は、 カカイ(化貝)。
銅貨 金貨 雑貨
沖 チュウ おき 東書上p133 光村上p101
水を表す「氵(さんずい)」とまん中の「中」を組み合わせた字。「海のまん中」を表し、「おき」の意味で使われます。
沖 チュウ おき
① 沖縄の沖は、 シずかに中に沖縄県。
② 沖縄の沖は、 シチュー(シ中)。
沖の舟 沖合漁業
【一つの花】
戦 セン たたか・う いくさ 東書上p136 光村上p71
矢の代わりに球(弾丸)を飛ばす武器(はじき弓)の形をした「単」とほこの形の「戈(ほこ・ほこづくり)を組み合わせた字。「たたかい、いくさ、たたかう」「試合」の意味に使われます。「単」はただの一発でえものをしとめることができるので「ただ一つ」「かんたんに」「てがるに」の意味で使われます。
戦 セン たたか・う いくさ
① 戦争の戦は、 ツライ日だ。十一めしノつぶつけて、戦いに行く相撲レスラー。
② 開戦の戦は、 ツーヒージュウイチ、めしノつぶ(ツ日十一めしノ﹅)。
③ 作戦の戦は、 タンに一つのめしノつぶ。
終戦 阪神・巨人戦
争 ソウ あらそ・う 東書上p136 光村上p71
「ク」のもとは「爫」。手の形を表しています。この字と物を握っている形の3~6画目を組み合わせた字。「手に持っている物をうばおうとして手を出した」形を表します。「うばいあう」「あらそう」意味として使われます。
部首は、亅(はねぼう)です。
争 ソウ あらそ・う
① 戦争の争は、 クるしくもヨにでて1人争うぞ。
② 争点の争は、 クーフーイチイチ、タテボウハネルー(クーフー一一亅)。
競争 言い争い
給 キュウ たま・う 東書上p136 光村上p72
「糸」と「合」を組み合わせた字です。まゆから取り出した糸を何本も合わせたり加えたりして普通の糸にする「糸とり」のことです。「あわせる」「くわえる(補給)」「あたえる(給食)」「給料」の意味に使われます。
給 キュウ たま・う
① 給食の給は、 糸合わせ給食食べる4年生。
② 給油の給は、 イトゴウ(糸合)。
給水 配給
飯 ハン めし 東書上p137 光村上p73
食べる意味の「食」、繰り返し・反復を意味する「反」を組み合わせた字。「毎日何度も繰り返し食べているご飯(めし)」の意味で使われます。「食」がへんになると「飠(しょくへん)」になると最後を止めます。ここではこのしょくへんを「とめるこん」とも読ませています。
飯 ハン めし
① ご飯の飯は、 ヤネうらでテンきをヨムよ。ハンごうの飯食べたいからね。
② 夕飯の飯は、 ショクヘンハ-ン(飠反)。
残飯 赤飯 炊飯器
帯 タイ おび おび・る 東書上p139 光村上p76
おびに色々なものをはさんだ形を表す「丗」と二重にした布を表す6~10画目を組み合わせた字。「身につける」ことを「身におびる」とも言いますが、その「身におびる(携帯、帯刀)」ことや「身におびるもの(帯ひも)」「帯のように細長いもの(太平洋ベルト地帯、包帯)」「二つ以上のものがひとつになること(連帯)」の意味で使われます。
帯 タイ おび おび・る
① 包帯の帯は、 一たて三、よこ一ワがさ(巾)で帯作る。
② 一帯の帯は、 サンジュウワ、キン?(丗ワ巾?)
③ 地帯の帯は、 サンジュウの、ワキンがつくる、赤い帯。
熱を帯びる 地帯
【参考】
十は、十
二十は、廿
三十は、丗
とも書き表したりします。
泣 キュウ な・く 東書上p139 光村下p77
粒(つぶ)の意味の「立」と水の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。水のつぶで「涙(なみだ)を意味します。「泣く(な)く」意味に使われます。
泣 キュウ な・く
① 号泣の泣は、 シずかに立って泣いてます。
② 感泣の泣は、 泣き虫シリツ(シ立)泣き虫小学校。 ※ 「「泣き虫」にあなたの通う小学校の名前を入れてもおもしろいね。
泣き顔 泣き虫
軍 グン 東書上p139 光村上p77
昔は、戦車を中にして、それを兵士が取り囲んで戦いました。戦車の意味の「車」と取り囲む意味の「冖」を組み合わせた字。「軍隊」「戦いをする集団のこと(巨人軍)」「戦争」の意味に使われます。
軍 グン
① 軍歌の軍は、 ワー、車が来たぞ、軍隊の。
② 軍手の軍は、 ワシャ―。(ワ車)
海軍 軍人
兵 ヘイ ヒョウ 東書上p140 光村上p78
斧(おの)の意味の「斤(キン)」と手の意味の5~7画目を組み合わせた字。生活の道具であり「武器にもなった斧を持つ人たち」を表しました。「下級の軍人(兵士)」「武器(兵器)」「戦争(兵法)」の意味に使われます。
兵 ヘイ ヒョウ
① 兵士の兵は、 ノにタテエー、ハるの兵十。 ※ 「兵十(ひょうじゅう)」はごんぎつねに出てくるよ。
② 兵隊の兵は、 ノタテエハ。
③ 兵力の兵は、 キンイ―ハ。(斤一ハ)。
兵庫県 兵器
隊 タイ 東書上p140 光村上p78
崖(がけ)の意味の「阝(こざとへん)」と仮の家を表した4~12画目を組み合わせた字。昔の軍隊は敵が攻めにくい崖(がけ)の近くに仮の家をつくり陣を張り軍隊を置きました。「軍隊」「まとまりのある集団(楽隊)」の意味に使われます。
隊 タイ
① 軍隊の隊は、 はたソ一、イノノく軍の兵隊が。
② 隊長の隊は、 こざとへん、ソイチ(一)イノノく。
警察音楽隊 隊員
輪 リン わ 東書上p141 光村上p75
「車」と、昔紙の代わりの竹の札が順序よく並べられた形を表した「侖(リン)」を組み合わせた字。「輪(わ)」の中心から放射線状に順序よく並べられた棒で支えられた「わ」が「輪」です。「輪」「輪の形をしたもの」「物のまわり」「順番・回る(輪番、輪唱)」という意味に使われます。
輪 リン わ
① 車輪の輪は、 車のやね(𠆢)一つのふた(冂)して、サー輪になろう。
② 指輪の輪は、 クルマヤネ、イチフタサ(車𠆢一冂サ)。
③ 輪番の輪は、 シャーリン(車侖)。
首輪 一輪 竹輪
景 ケイ 東書上p145 光村上p41
都の意味の「京」と太陽の「日」を組み合わせた字で「美しいけしき」を表しました。また「おまけ」という意味にも使われます。
景 ケイ
① 風景の景は、 日の当たる京都の景色いい風景。
② 情景の景は、 ヒキョウ(日京)、ヒキョウハムニダ。
景品 光景
【漢字を使おう 6】
浅 セン あさ・い 東書上p147 光村下p35
武器である「戈(ほこ)」を交えて戦い力が弱くなることを表した4~9画目と川を表す「氵(さんずい)」を組み合わせた字。「川の流れが弱くなり水があさい」ことを表しました。いまは「水があさいこと(浅瀬)」「水に関係なくあさいこと(浅学」「色がうすいこと(浅緑)」「程度が軽いこと(浅手)」の意味に使われます。
浅 セン あさ・い
① 遠浅の浅は、 シずかに三つぶめしノつぶ、つぶつぶ光る浅野君。
② 浅瀬の浅は、 シーサンのめしノつぶ 。
浅はか ねむりが浅い
底 テイ そこ 東書上p147 光村下p97
何代にもわたってすみ、古びてかたむいた家の形を表した「氏」にささえのぼうを床下に加えた「氐(テイ)」と家の形を表した「广(まだれ)」を組み合わせた字。「家の床下」を表した字。今は、「物の一番下のところ、そこ」という意味に使います。
底 テイ そこ
① 地底の底は、 まだれノレイレ底にイチ(一)。
② 海底の底は、 まだれノレイレイ。 ※ 「一」を「イ」と読ませています。
底力 奈落の底
散 サン ち・る ち・らかる ち・らかす 東書上p147 光村下p129
手にぼうをもった形の「攵(のぶん)」と肉を表した「月(にくづき)」とサンという音を表した1~4画目を組み合わせた字。肉を食べやすくするためにぼうでたたいて「ばらばらにすること」を表した字です。「ばらばらにする、ばらばらになる(解散)」「ちる、ちらす、ちらかす、ちらかる(散乱)」「自由でとらわれない(散歩)」という意味に使います。
散 サン ち・る ち・らかる ち・らかす
① 散歩の散は、 サー一月のケをはらい散歩をしよう。
② 発散の散は、 サイチつきのぶん(サ一月攵)。
散水 分散
児 ジ ニ ゴ 東書上p147 光村上p87
もとの字は「兒」で、頭が体より大きく見える「おさな子」を表した字です。「おさな子」「子ども」「若者」の意味に使われます。
児 ジ ニ ゴ
① 児童の児は、 1日走れ児童。
② 園児の児は、 1日にんにょう。 ※ 「儿」は「にんにょう」。ここでは「はしる、はしれ」とも読ませている。
鹿児島県 児童館