光村4年 前期分 音読で漢字を覚えよう 白いぼうし 一つの花 つなぎ言葉 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
5年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「変」 TとCの交互読み
T:シン C:シン
T:信用の信は、 C:信用の信は、
T:イーねぇ、言うこと信じるよ。 C:いーねぇ、言うこと信じるよ。
T:信頼の信は、 C:信頼の信は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
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【白いぼうし】
信 シン
人を表す「イ(にんべん)」と言葉を表す「言」を組み合わせた字。人の言葉にうそやいつわりがあってはいけませんよね。人から信用される言葉を使える人になりたいものです。
信 シン
① 信用の信は、 イーね、言うこと信じるよ。
② 信頼の信は、 イゲン(イ言)。
信号 信任
達 タツ
「大」と「羊(ひつじ)」を組み合わせた「土+羊」は「美」と同じで「りっぱ」という意味。大きい羊は美しくりっぱに見えますよね。「之(しんにょう)」は「道」を表します。「達」は「道をりっぱに歩きとおすこと、目的地にいきつくこと、目的を果たすこと、物事にとくにすぐれていること」を表します。ここでは「「之(しんにょう)」を「道」と読ませています。皆さん、土の下は羊ですよ。
達 タツ
① 友達の達は、 土曜日に羊が道(しんにょう)で配達す。
② 達人の達は、 土のひつじみち(土の羊道)。
速達 発達
飛 ヒ と・ぶ と・ばす
この字の部首は「飛」。この字は鳥がつばさを広げて飛んでいる姿を表した字です。特に②の読みがとても好評で、子どもたちはすぐに覚えてしまいました。
飛 ヒ と・ぶ と・ばす
① 飛行の飛は、 てくてくと1人もイーね、てくてく飛ぼう。
② 飛来の飛は、 てにチョンチョン、電柱イーね、てにチョンチョン。
飛翔 飛び出し
席 セキ
片側があいた家を表す「广」と「廿」で家の中の座るところを表しました。それに、座るところにしく布を表した「巾(キン、はば)」を組み合わせた字です。「座る場所」の意味です。ここでは「亠(なべぶた)」を「ふた」、4~6画を「サ」、「巾(キン、はば)」を「カサ」、「一」を中国語のように「イー」と読ませています。
席 セキ
① 客席の席は、 ふた(亠)ノせてサ、一つカサ(巾)さし席取るぞ
② 出席の席は、 まだれのサーイーキン(サ一巾)
運転席 着席
建 ケン た・てる た・つ
長く続くだらだら道を意味する「廴(えんにょう)」と筆を持った形を表した「聿(ふで、イツ)」を組み合わせた字。「筆を持って長い文を書く」意味。「考えを書きつける、計画を立てる、家を建てる」の意味に使われる。※先生方へ。「聿(ふで、イツ)」は5本の指で筆を持った形。どの指がどの画か考えさせるとよいですね。だから、鉛筆や筆は3本の指で持つのですよ、と是非指導してください。ちょっと難しいけれど「建立」の意味と読みをしっかりとおさえてください。
建 ケン た・てる た・つ
① 建築の建は、 ふでもって、フフっとはらって家建てる。
② 建設の建は、 ふでにえんにょう。
建国 建立 建白書 建物
菜 サイ な
草、草の芽、草で作ったものなどを意味する「艹(くさかんむり)」と爪(つめ)を表す「ノツ」の部分と「木」を組み合わせた字。「つみとる草」つっまり「野菜」を表します。ここでは、「艹(くさかんむり)」を「サ」とも読ませています。「採集」の「採」(小5)は、「扌(てへん)」がついて「とる、つみとる、えらびとる」の意味。
菜 サイ な
① 野菜の菜は、 サーノッて木の実と野菜を採集しよう。
② 青菜の菜は、 サノツキ(木)
菜園 山菜
標 ヒョウ しるべ
大切なことを示す「票」と「木」を組み合わせた字。「大切な目じるしになる木、目じるし、目標」という意味に使われます。「票、要、標」に共通している「重要なこと」を意味する「西」の4・5画目をまっすぐにした部分hあ、ここでは「まっすぐ西」とも読ませています。
標 ヒョウ しるべ
① 標語の標は、 木まっすぐ、西を示すや道標(みちしるべ)。
② 標本の標は、 キにニシシメース(木に西示す)。 西はまっすぐに
目標 標的
例 レイ たと・える
「歹」は、「いちたへん、がつ、がつへん」と読みます。「一」と「タ」ですね。「歹」は「死」を表す「死(小3)」のように使われます。また、「歹(いちたへん)」は骨についた肉を表し、それを「刂(りっとう)」が意味する「刀」で切り取り並べた形を表しました。→「列」。この「列」に人を表す「イ(にんべん)」をつけて、「同じ列の人、仲間、同じことがら、仲間の一つとしてあげれば(例えば)」という意味で使われます。
例 レイ たと・える
① 例題の例は、 イのイチタ、リんごを食べる、例えばね。
② 例外の例は、 イーね、イチタのりっとうは。
例会 例文
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【図書館の達人になろう】
法 ホウ ハッ ホッ
河や水の流れの意味の「氵(さんずい)」と去る意味の「去」を組み合わせた字。「去」はふたのあるうつわの形。うつわを使う時には必ずふたをとりさってから使いますよね。流れる水も自然のきまりにしたがって流れ去っていきます。そこから「きまり、やり方、仕方、仏教の教え」の意味で使われるようになりました。
「氵(さんずい)」をここでは「シ」とも読ませています。
法 ホウ ハッ ホッ
① 手法の法は、 シずかに去ろうこの方法で。
② 方法の法は、 シにドム(シに土ム)。
③ 作法の法は、 シドム。シドムハムニダ。 韓国語のように読むと楽しいよね。
法律 憲法
類 ルイ たぐ・い
「米」と「大」と顔を表す「頁(おおがい)」を組み合わせた字。「大」は、もとは「犬」。どの米も、同じ仲間の犬の顔もよくにていますよね。今は「よくにたもの」「仲間、たぐい」という意味に使われます。また「くらべる」という意味にも使われます。「頁(おおがい)」は頭や顔の形を表したものです。字をよく見ていると顔の形に見えてきますよね。「貝(かいへん)」と区別して「おおがい」と読みます。ここでは「イチノカイ(一ノ貝)」とも読ませています。
類 ルイ たぐ・い
① 書類の類は、 米より大きな一つノ貝、分類できず困ります。
② 同類の類は、 コメダイイチノカイ。
③ 類推の類は、 コメダイにオオガイ。
類型
機 キ
「人」と「戈(ほこ)」で、敵にそなえて守る意味の「戍(まも・る)」とものごとのはじまりやきざしを表した「幺幺」と「木」を組み合わせた字。「見かけは小さいけれど大きな仕事をするしかけ」の意味で使われます。機械、機関。また、「大きな事件となる、きっかけ、ちょうどよい時」という意味にも使われます。動機、転機、時機。昔の木でできた機織り機のことにも。「幺幺」は「くムくム」と読んでね。十三画目は止めてね。
【重要】「戈(ほこ)」の「一」を抜いた形を、ここでは「めしノつぶ」と読ませています。「つぶ」は最後の「`」です。何回も出て来ます。「めしノつぶ」覚えてね。
機 キ
① 機会の機は、 木へんにくムくム、一人のばしてめしノつぶ。 「一人」の「一」をのばしてね。
② 機械の機は、 キクムクム、一人食べてるめしノつぶ。
動機 飛行機
械 カイ
「木」と「戒(カイ)」を組み合わせた字。「戒」は「いましめる」と読みます。「警戒」という言葉があるように、失敗しないように前もって注意をあたえることが「いましめる」です。罪人に逃げられないように、木でできた手かせ足かせのような道具を表した字。今ではたんに道具の意味で使われます。
械 カイ
① 機械の械は、 木に一つササに一つのめしノツブ、機械で取ろう、もったいないから。
② 機械の械は、 木曜日、一つのサラにめしノツブ。
器械 器械体操
【ワンポイント】 機械と器械
機械は、動力で動く、複雑で大きなもの。
器械は、人力で動く、単純で小さなもの。道具。
典 テン
「典」は、昔の木や竹で作った書物が机の上にのせてある形を表した字。イメージできるかな。「大事な書物」「昔からのしきたり(儀式)」という意味に使われます。
典 テン
① 辞典の典は、 曲のびて、ハッと驚く式典歌。
② 古典の典は、 曲がりをのばす?ハ~? 「曲」という字の6画目をのばしてね。
祭典 百科事典
司 シ つかさど・る
「お辞儀をして命令(口)の書かれた文書を受け取る形」を表した字です。「役人」「担当する人」に使われます。
司 シ つかさど・る
① 司会の司は、 フをはねてイチロー司会を司る。
② 上司の司は、 フ、イチロー(フ、一口)。
司書 行司
順 ジュン したが・う
「川」と頭や顔を意味した「頁」を組み合わせた字。「川」はたえず低い方へ低い方へと流れ、けっして高い方へさからって流れたりしませんよね。そのように、目上の人にけっしてさからわないすなおな頭の人を表しました。「すなお」「物事の順序」「物事がうまく進んでいく」の意味に使われます。
順 ジュン したが・う
① 手順の順は、 川にオオガイ(頁)順序良く。
② 順番の順は、 カワイチノカイ(川頁)。
従順
録 ロク
「金」と「材木にきざんでいる形を表した漢字の右側の部分、9画~16画」を組み合わせた漢字。「金属の器に文字をきざんでいる形」を表しています。「文字をしるす」「音や絵にうつす」ことに使われます。最後の「氺」の形は「したみず」と呼びます。ここでは「ターテンくー」とも読ませています。
録 ロク
① 記録の録は、 記録せよ。金がヨニデテターテンくー。
② 録画の録は、 かねのヨのびてターテンくー(金のヨのびて亅ンく)。
付録 録音
先生方、保護者の皆様
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読させてください。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(違う場合はただし書きあり)
コピー加除訂正等をして、お使いください。
【漢字辞典を使おう】
辞 ジ や・める
「話」すを意味した「舌」と、「からい、つらい」の意味の「辛」を組み合わせた字。「言うのがつらい話」という意味から「別れの言葉、仕事をやめるときの言葉、わかれる、ことば」の意味に使われます。
「舌(した)」(5年)の「千」は数の「千」ではなく、守る武器の意味(たて、ほこ)の「干(カン)」(6年)。学校にある「刺股(さすまた)」を子どもたちに見せると「干」がイメージしやすくなるでしょう。
口(くち)を、ここではロバやロボとも読ませています。
辞 ジ や・める
① 辞表の辞は、 千のロボ立って十回辞任する。
② 式辞の辞は、 センクチタツジュウ(千口立十)。
③ 辞書の辞は、 したつらし(舌辛し)。
国語辞典 辞世の句
成 セイ ジョウ な・る な・す
武器の形をした「戊(ボ)」と釘(くぎ)を打ちつけて安定させる「丁(テイ)」を組み合わせた字。「戊」の書き順は「ノイチ(一)めしノつぶ」。「ノイチ」がおののような武器で「ノ」が刃とイメージしてください。「めしノつぶ」の「しノ」が手や腕。「つぶ」は武器の飾りとイメージしてください。手で武器を持っている形を表した字です。先ず、武器の刃をふりおろしますから「ノ」が一画目と覚えましょう。「武器を使って世の中を安定させる、敵を平らげる、なしとげる、できあがる」という意味に使われます。
【重要】「戈(ほこ)」の「一」を抜いた形を、ここでは「めしノつぶ」と読ませています。「つぶ」は最後の「`」です。何回も出て来ます。「めしノつぶ」覚えてね。
成 セイ ジョウ な・る な・す
② 成人の成は、 ノイチフのめしノつぶ。
完成 成立
訓 クン
言葉の意味の「言」と「順う(したがう)」の意味の「川」を組み合わせた字。「川の流れがすなおなように、道理にしたがった教えのことば」を表します。「道理にしたがって教えさとす、言葉の意味を解き明かす、訓読み」の意味に使われます。訓は、万葉時代「クニ」と発音され、国のあて字として使用→訓読みは、国読みの意味。
訓 クン
① 教訓の訓は、 言うよ川で教訓を。
② 訓練の訓は、 言う川。
訓読み 音訓索引
印 イン しるし
人の手にはその人だけにある「しるし」があります。その「しるし」を1~4画目が表しています。「卩(ふしづくり)」は、「人、ひざまづいた人、しるし」を表しています。「その人のしるし、証拠(しょうこ)となるしるし、しるし」という意味で使われます。
印 イン しるし
① 印刷の印は、 くニふしづくり、認め印 。
② 印象の印は、 くーニーのふしづくり。
印判 消印
静 セイ ジョウ しず・か しず・まる しず・める
「清らか」の意味の「青」と「争(あらそ)いごと」の意味の「争(ソウ)」を組み合わせた字。「争いごとが水が清(きよ)らかに澄(す)むように静まる」こと。「争」の「ク」は「人」の形。3~6の形は「手で物をうばう」形。「人の物をうばう」ことから「争う」(4年)という字が生まれました。
静 セイ ジョウ しず・か しず・まる しず・める
① 静止の静は、 青クヨに出て、はねぼう静か。
② 安静の静は、 青クヨはねぼう。 ただしヨは出てね。 「はねぼう」をはずむようにかわいく読むと楽しいよ。
平静 静かに
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愛 アイ
物「冖」を「受ける、あたえる」の意味の「受」。この上半分「ノツ」は「あたえる」の意味。その中に「心」が入り、下に「行う」意味の足の形の「夂(なつあし)」を組み合わせた形。「物をあたえる心をじっさいにおこなうこと」を意味しています。「かわいい、このむ、だいじにする」という意味に使われます。
【重要】「冬」の「夂(ちにょう、ふゆがしら)」と「夏」の「夊(すいにょう、なつのあし、なつあし)」は、もとは形が違っていたが、今はおなじ夂の形になっています。
この漢字音読では、漢字の上の部分には「ふゆがしら」を、下の部分には「なつあし」と読ませています。
愛 アイ
① 愛情の愛は、 愛ノあるツーワ(通話)の心なつのあし。
② 愛着の愛は、 ノツワシンナツアーシ(ノツワ心なつあーし)。
愛用 愛読書
昨 サク
木に切り目をつけた形の「乍」と時を表す「日」を組み合わせた字。「日に切り目をつけて、今日の日と区切り」ました。また「日」に限らず「その前の」年や週のことにも使います。
昨 サク
① 昨夜の昨は、 日曜に、ケ二本生えた、昨日(きのう)かな。
② 昨年の昨は、 ヒケニ(日ケ二) ヒケニハムニダ。 ケの三画目は伸ばして止める。
昨年 昨日 「昨日」の音読みは「さくじつ」、熟字訓という特別な読みは「きのう」。
城 ジョウ しろ
「土」と武器の意味の「戊」と安定させる意味の「丁」を組み合わせた字。昔、大陸では町のまわりに「土」を高く積み上げて「城壁」をつくり「城」とし町を守りました。
「土できずいてつくった城」を表しました。
城 ジョウ しろ
① 城主の城は、 土曜日に、ノイチフはねてめしノつぶ。
② 城壁の城は、 ドノイチフー(土ノ一フ)めしノつぶ。
城跡 城下町
初 ショ はじ・め はじ・めて はつ うい そ・める
着物や布を表す「衤(ころもへん)」に断(た)つ道具を表した「刀」を組み合わせた字。着物を作るときに一番はじめにすることは布を断(た)つことですよね。ここから、物ごとのはじめを意味する「初」が生まれました。
初 ショ はじ・め はじ・めて はつ うい そ・める
① 最初の初は、 ころもへん、刀で初めて切りますよ。
② 初日の初は、 ころもへん、トウー!
初段 初級 「衤(ころもへん)」は「衣」という字から。四・五画目の書き順を間違えないこと。
景 ケイ
都の意味の「京」と太陽の「日」を組み合わせた字で「美しいけしき」を表しました。また「おまけ」という意味にも使われます。
景 ケイ
① 風景の景は、 日の当たる京都の景色いい風景。
② 情景の景は、 ヒキョウ(日京)、ヒキョウハムニダ。
景品 光景
群 グン む・れ
リーダーの意味の「君」と「羊(ひつじ)」を組み合わせた字。羊はリーダーを中心にしていつも「群(む)れ」ていますよね。「むれ、むらがる、数が多い」という意味にも使われます。
群 グン むれ・る む・れ むら
① 群馬の群は、 君に羊が群れてます。
② 大群の群は、 きみひつじ(君羊)。
群生
【聞き取りメモのくふう】
必 ヒツ かなら・ず
大切なことは、くさびを打つようにかならず心にとめておくようにしますよね。この字で大切なのは書き順です。間違えないようにね。
必 ヒツ かなら・ず
① 必要の必は、 ソレハいい。必要や! 四・五画目止めます。
② 必勝の必は、 ソレハ、ソレハハムニダ。 四・五画目止めます。
必見 必死
要 ヨウ かなめ い・る
要 ヨウ
① 要点の要は、 まっすぐ西へ女が必要。
② 要約の要は、 ニシオンナ(西女)。 ただし、西はまっすぐだよ。
チームの要 重要
的 テキ まと
日の光を表した「白」と柄杓(ひしゃく)を表した「勺」を組み合わせた字。「日の光をくみ取る」から「物がはっきりとしている(明白)」の意味に使われます。また、「はっきりと目につく」所にかかげる弓の「的(まと)」にも使います。「目指す物事(目的)」「・・・ような(〇〇的」「・・・の性質を持った(〇〇的」にも。
的 テキ まと
① 目的の的は、 白ノフた点をつけて的にする。
② 的中の的は、 白ノフーテン。
科学的 的中
【カンジ―はかせの都道府県の旅1】
府 フ
出入りしやすいように開放された家の形を表した「广(まだれ)」と付け加えるの意味の「付」を組み合わせた字。宮殿に付け加えられた「政治を行うための建物」「政治をとる役所(政府)」「国の政治の中心となる都市(首府)」「物事の中心となるところ(最高学府)」の意味に使われます。「广(まだれ)」は開放された家の意味 書き順は、てんいちノ。
府 フ
① 政府の府は、 ぼうし(亠)ノイー子、十点(﹅)満点、大阪府。
② 幕府の府は、 まだれふ(广付)。
京都府 都道府県
茨 いばら
花茨がきれいに咲いていたんでしょう。正式には、茨城も茨木も読み方は「いばらき」。
茨 いばら
① 茨城の茨は、 サー、次は茨城、茨城(いばらき)。
② 茨木の茨は、 サー、次は茨木、茨木 (いばらき)。
花茨 茨の道
栃 とち
栃の実がたくさん採れたのでしょう。栃餅食べたーい。
栃 とち
① 栃木の栃は、 きへんにノノ万、栃木県。
② 栃木の栃は、 キノノマン(木ノノ万)。
栃の実
埼玉の「埼」には「みさき」という意味と「山の端」という意味があります。埼玉は海に面していないので「山の端」の意味かな? 可の書き順注意 (イチローのバットが跳ねる)。
埼 サイ
① 埼玉の埼は、 土大きいカ(可)、埼玉県。
② 埼玉の埼は、 ドーダイカ、埼玉!
東京の上が埼玉 次は埼玉~埼玉~
奈 ナ
2画目までがかたかなの「ナ」になりました。
奈 ナ
① 奈良の奈は、 大きく示す奈良の地図。
② 奈良漬の奈は、 ダイシ(大示) ダイシハムニダ。
神奈川県 奈落の底
潟 かた がた
「臼(うす)」の書き順は「ノトフニ、ノトフーニ」と覚えよう。「潟」は「干潟(ひがた)」の意味。確かに新潟県には「干潟(ひがた)」や「潟湖(せきこ)」が多いですよね。
潟 かた がた
① 干潟の潟は、 シろノトーフ、二つノせてるフたりのてんし。
② 新潟の潟は、 シうすノ、フーテンシ(シ臼ノフ灬)。
干潟 新潟
富 フ フウ と・む と・み
立派な酒を入れる容器の形を表した「畐(ふく)」と家を表した「宀」を組み合わせた字。「財産の豊かな家」の意味です。「富(とみ)」「富む」という意味に使われます。
富 フ フウ と・む と・み
① 豊富の富は、 ウヒョー、イチロー(一ロ)の田んぼ、富山県。
② 富国の富は、 ウ、イチロータ(ウ、一ロ田)。
富山県 富士山
井 セイ ショウ ジョウ い
井戸の意味。井戸のわくの形を表しています。「まち」という意味もあります。「市井(しせい)」
井 セイ ショウ ジョウ い
① 井戸の井は、 よこよこたてたて井戸囲む。
② 福井の井は、 二ノたてぼう。
井戸端会議 天井 市井(しせい)
梨 リ なし
利益の出る木が梨の木と覚えよう。「梨の実」は縁起を担ぎ「有(あ)りの実」とも言います。
梨 リ なし
① 山梨の梨は、 ノはらの木、リっぱな木です、梨の木は。
② 洋梨の梨は、 ノギリ(利)の木。
梨の花 二十世紀梨(正式には、にじっせいきなし。許容で、にじゅうせいきなし。)
量 リョウ はか・る
物の重さをはかる「はかり」の形を表した字。「はかる」「重さ(重量)」「かさ(容量)」「おしはかる(推量)」「心の広さ(度量)」などの意味に使われます。
量 リョウ はか・る
① 分量の量は、 日曜日、一里先まで測量中。
② 水量の量は、 ヒイチリ(日一里)。
③ 重量の量は、 ヒーイーリー。 中国語風に読むと楽しいよ。
力量 音量 容量
【参考】 主に、
測る=長さ、面積など
計る=時間などを数える場合
量る=重さ、容積、心(推測)など
岐 キ ギ
一つの物から分かれる意味の「支」と「山」を組み合わせた字。山の中の分かれ道を表しています。「分かれる」ことを意味します。
岐 キ ギ
① 岐阜の岐は、 山を支える岐阜県人。
② 分岐の岐は、 ヤマシー(山支)。
分岐点 岐路(きろ)
阜 フ
丘や小さい山、階段などを表す「阝(こざとへん)」のもとの字が「阜(こざと)」で、「丘」を表します。岐阜県は、分かれ道のある丘の多い県なのかもしれませんね。
阜 フ
① 岐阜の阜は、 ノタテココ、ジュー(ノ|ココ十)。
② 岐阜の阜は、 ノタテココ、トオー(ノ|ココ十)。
岐阜は滋賀の右
【参考】岐阜は、「ヤマシ、ノタテココ、ジュー」
岡 おか
「おか、小高い土地」を表わした字。この字をじっと見ていると人の顔に見えてくるから不思議ですね。冂(どうがまえ、まきがまえ)をここでは、「ふた」とも読ませています。
岡 おか
① 岡山の岡は、 ふた(冂)をしたソノ中一人山登る。
② 静岡の岡は、 どうがまえ、ソイチザン。
鳥取の下が岡山 福岡
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今や、防災グッズは必需品。命の次は生活。
母の日のプレゼントに最適です。大切な人へいかがですか。
【思いやりのデザイン アップとルーズで伝える】
伝 デン つた・える つた・う
「言」と同じ意味の「云(ウン)」と人の意味の「イ」を組み合わせた字。「人から人に言い伝える」意味を表します。「つたえる」の意味に使われます。
伝 デン つた・える つた・う
① 伝記の伝は、 イーニンムだと伝えよう。
② 伝聞の伝は、 イニム、イニムハムニダ。 韓国語のように読むとおもしろいよ。
案 アン
安らかという意味の「安」と「木」を組み合わせた字。「物を安らかに置いておくための木で作ったもの」つまり「机(つくえ)」を意味します。「机」は、物を考えたり調べたり書いたりしますよね。そこから「考える(思案)」「考え(提案)」「調べる」「下書き」の意味に使われます。
案 アン
① 案内の案は、 安い木を提案。
② 名案の案は、 ヤスギ、ヤスギぶ~し~。
案の定 案外
説 セツ ゼイ と・く
ことばの意味の「言」と人が口を開いて話すの意味の8~14画目を組み合わせた字。「物事をよく分かるように話す(説明)」「説明した中身(仮説)」の意味に使われます。
説 セツ ゼイ と・く
① 説明の説は、 言うよ、ソっと、兄さんに。
② 説教の説は、 ゲンソアーニー(言ソ兄)。
遊説
試 シ
ことばの意味の「言」と形式を表す「式」を組み合わせた字。「形式にしたがって言ってみる」という意味で「ためしに言ってみる」「ためす」「こころみる」という意味に使われます。
試 シ こころ・みる
① 試験の試は、 言いますよ、一つのエがね、レーテンよ。
② 試食の試は、 ゲン(言)にシキ(式)。
試みる
選 セン えら・ぶ
糸まきから糸を出した形の「己」といっしょの意味の「共」と道を進んでいくいみの「之(しんにょう)」を組みわせた字。「二つの糸まきのうちどっちを使うかいっしょにえらぶこと」を表した字です。
選 セン えら・ぶ
① 選手の選は、 コしコし共に道(しんにょうのこと)選ぶ。
② 当選の選は、 コしコしともみち(共之)。 ※ この覚え方も人気がありました。
落選確実
観 カン み・る
知る意味の「1~4画目」と鳥も意味の「隹」と「見」を組み合わせた字。「鳥をよく知るために見る」意味で「細かい所にまで気をつけて見ること」「熱心に見ること」の意味で使われます。「隹」がふるとり、鳥の意味。書き順は「イーテンチョウサン(イ、丁三)。「テン」は「ノテン、まっすぐテン・ななめテン」いずれも許容範囲です。
観 カン み・る
① 観光の観は、 ノニふるとりを見て観察す。
② 観客の観は、 ノニふるとりケン(見)。
参観日
旗 キ はた
はたざおに旗(はた)がひるがえっている形「方とノ一」と、こくもつからちりを取りのぞく長方形の形をした道具の「箕(み)」という漢字のもとの字の「其(キ)」を組み合わせた字。「箕のように長方形の形をした旗(はた)」のことを意味します。「其」のついた字には「基(5年)」「期(3年)」があります。また、長方形の形から将棋の「棋」、囲碁の「碁」も「其」を使った字です。
旗 キ はた
① 校旗の旗は、 長方形ノ一つのサおに、三つハおおい日章旗。
② 旗手の旗は、 カタノイチ(方ノ一)サーサンパー(サ三ハ)。 ※ ノ一を忘れることが多い字です。気を付けてね。
白旗をあげる 国旗
刂
利 リ き・く
稲を表す「禾」と刈(か)り取る意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「稲を刈り取る」意味を表した字です。「もうけ(利益)」「都合(つごう)よくする(有利)」「よく切れる(鋭利)」「かしこい(利口)」の意味に使われます。
利 リ き・く
① 有利の利は、 ノギ(禾)坂のリ(刂)っぱな店を利用する。
② 勝利の利は、 ノギリ(禾刂)、ノギリハムニダ。
利点 便利
材 ザイ
今に大きな働きをする力を表す「才」と「木」を組み合わせた字。「今にりっぱに家になる、建築に使う木(材木)」「ものをつくるもととなるもの(材料)」「今にりっぱな働きをする人(人材)」の意味に使われます。
※ 七画目、出す出さないは許容範囲。しかし、六画目を少し倒して、七画目を少し出した方が字としてのおさまりが良いでしょう。
材 ザイ
① 取材の材は、 キサイ(木才)な人材。
② 食材の材は、 キサイ、キサイハムニダ。 韓国語風に読むと楽しいよ。
木材 題材
関 カン せき かか・わる
「門」を止める閂(かんぬき)をかけた形を表します。「門をとじてせきとめる(関所)」「さかいめ、わかれめ(関節)」「つなぐ、かかわる(関係)」の意味に使われます。
関 カン せき かか・わる
① 関心の関は、 門のソと二人の関係怪しいぞ。
② 関係の関は、 門のソとふた~り。 ※ 最後は止めるよ
関所
【お礼の気持ちを伝えよう】
以 イ
畑をたがやしている人がくわやすきを持っている形を表した字です。くわを持つことから「もちいる」「もって」、また「~から」の意味で使われます。
以 イ
① 以上の以は、 出てはねあげるレとソとテン。以上。
② 以外の以は、 レソテン。 ※ 「似る」の「似」は「イレソテン」。 レの下は出してはねてね 。
以前
季 キ すえ
この「禾」は、稲ではなく幼稚園の「稚」で幼いという意味。「幼い子」を表します。兄弟の中の「末っ子」を表した字です。これを春夏秋冬に当てはめると、季節の変わり目に当たるのが「季」の月。ここから「季」が季節を表すようになりました。
季 キ すえ
① 季節の季は、 ノ(野)の木の下は子どもの季節。
② 季語の季は、 ノキコ(ノ木子)、ノキコハムニダ。
冬季オリンピック
節 セツ セチ ふし
「竹」の意味の「竹」と人が折り目正しく食事につく形を表した「即」を組み合わせた字。「折り目正しい竹の節」を表した字で、竹の節のように「ほどよくしめくくる(節約)」「文の区切り(文節)」「メロディー(曲の節)」「季節」の意味に使われます。「卩」は「ふしづくり」。「即」は、すなわち(即ち)、音は「ソク」。
節 セツ セチ ふし
① 季節の節は、 タケちゃんがヨムとフー、節だらけ。
② 節分の節は、 タケヨムフー(竹ヨム卩)。
③ 調節の節は、 チクソク。
節約 節度を守る
郡 グン
村の意味の「邑(むら)」が変化した「阝(おおざと)」と君主の意味の「君」が組み合わせた字。秦の時代、国をわけて「郡」を置き、中央から君主を送って治めさせました。日本では「県」の下に「郡」を置きました。
郡 グン
① 郡部の郡は、 君のはた(阝・おおざと)は郡の旗?
② 郡内の郡は、 君のおおざと。
郡部 県の下に郡を置く
阝(おおざと)は、邑(むら)、村、地域、地名の意味。 漢字の右側。
小学校で出てくるのは、次の五つ。 都、部(3) 郡(4) 郷、郵(6)
【一つの花】
戦 セン たたか・う いくさ
矢の代わりに球(弾丸)を飛ばす武器(はじき弓)の形をした「単」とほこの形の「戈(ほこ・ほこづくり)を組み合わせた字。「たたかい、いくさ、たたかう」「試合」の意味に使われます。「単」はただの一発でえものをしとめることができるので「ただ一つ」「かんたんに」「てがるに」の意味で使われます。
戦 セン たたか・う いくさ
① 戦争の戦は、 ツライ日だ。十一めしノつぶつけて、戦いに行く相撲レスラー。
② 開戦の戦は、 ツーヒージュウイチ、めしノつぶ(ツ日十一めしノ﹅)。
③ 作戦の戦は、 タンに一つのめしノつぶ。
終戦 阪神・巨人戦
争 ソウ あらそ・う
「ク」のもとは「爫」。手の形を表しています。この字と物を握っている形の3~6画目を組み合わせた字。「手に持っている物をうばおうとして手を出した」形を表します。「うばいあう」「あらそう」意味として使われます。
部首は、亅(はねぼう)です。
争 ソウ あらそ・う
① 戦争の争は、 クるしくもヨにでて1人争うぞ。
② 争点の争は、 クーフーイチイチ、タテボウハネルー(クーフー一一亅)。
競争
給 キュウ たま・う
「糸」と「合」を組み合わせた字です。まゆから取り出した糸を何本も合わせたり加えたりして普通の糸にする「糸とり」のことです。「あわせる」「くわえる(補給)」「あたえる(給食)」「給料」の意味に使われます。
給 キュウ たま・う
① 給食の給は、 糸合わせ給食食べる4年生。
② 給油の給は、 イトゴウ(糸合)。
給水 配給
飯 ハン めし
食べる意味の「食」、繰り返し・反復を意味する「反」を組み合わせた字。「毎日何度も繰り返し食べているご飯(めし)」の意味で使われます。「食」がへんになると「飠(しょくへん)」になると最後を止めます。ここではこのしょくへんを「とめるこん」とも読ませています。
飯 ハン めし
① ご飯の飯は、 ヤネうらでテンきをヨムよ。ハンごうの飯食べたいからね。
② 夕飯の飯は、 ショクヘンハ-ン(飠反)。
③ 赤飯の飯は、 とめるこんハーン。
残飯 赤飯 炊飯器
包 ホウ つつ・む つつ・み
おなかの中に赤ちゃん(己)を包み込んでいる形の字です。赤ちゃんはいずれ生まれてきますよね。「勹(つつみがまえ)」から、出ているのはこの「包」だけと覚えましょう。
包 ホウ つつ・む つつ・み
① 包装の包は、 ノにフみこんでいためたコしを包みます。
② 包帯の包は、 ノフコし。 ※ 二画目はねてね。
③ 包丁の包は、 つつみがまえに、おのれでーる。
小包 包囲
【参考】 「勹」は「つつみがまえ」。小学校で出てくるのは、「包」のみ。
この形の漢字には、「勾玉(まがたま)の勾」や「匂(にお)い」(常用漢字内)があります。
この字は、お母さんのおなかに包まれていた赤ちゃんが出てくる形。
ですから、つつみがまえ「勹」から「己」が出ているのです。
つつみがまえ「勹」の形の中から出ている漢字は「包」のみと覚えましょう。
また、「均」(つちへん)、「句」(くちへん)、「約」(いとへん)などの字がありますが、これらは全て「勹」の中におさまっています。
帯 タイ おび おび・る
おびに色々なものをはさんだ形を表す「丗」と二重にした布を表す6~10画目を組み合わせた字。「身につける」ことを「身におびる」とも言いますが、その「身におびる(携帯、帯刀)」ことや「身におびるもの(帯ひも)」「帯のように細長いもの(太平洋ベルト地帯、包帯)」「二つ以上のものがひとつになること(連帯)」の意味で使われます。
帯 タイ おび おび・る
① 包帯の帯は、 一たて三、よこ一ワがさ(巾)で帯作る。
② 一帯の帯は、 サンジュウワ、キン?(丗ワ巾?)
③ 地帯の帯は、 サンジュウの、ワキンがつくる、赤い帯。
熱を帯びる
【参考】
十は、十
二十は、廿
三十は、丗
とも書き表したりします。
泣 キュウ な・く
粒(つぶ)の意味の「立」と水の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。水のつぶで「涙(なみだ)を意味します。「泣く(な)く」意味に使われます。
泣 キュウ な・く
① 号泣の泣は、 シずかに立って泣いてます。
② 感泣の泣は、 泣き虫シリツ(シ立)泣き虫小学校。 ※ 「「泣き虫」にあなたの通う小学校の名前を入れてもおもしろいね。
泣き顔 泣き虫
勇 ユウ いさ・む
涌(わ)くという意味の「甬(ユウ)」と「力」を組み合わせた字です。「心のおくから湧き出て来る力」の意味。「いさましいこと(勇気)」「思いきりがよいこと(勇断)」の意味につくぁれます。
勇 ユウ いさ・む
① 勇気の勇は、 マじで男は勇ましい。
② 勇士の勇は、 マ田力。
勇断
軍 グン
昔は、戦車を中にして、それを兵士が取り囲んで戦いました。戦車の意味の「車」と取り囲む意味の「冖」を組み合わせた字。「軍隊」「戦いをする集団のこと(巨人軍)」「戦争」の意味に使われます。
軍 グン
① 軍歌の軍は、 ワー、車が来たぞ、軍隊の。
② 軍手の軍は、 ワシャ―。(ワ車)
海軍 軍人
兵 ヘイ ヒョウ
斧(おの)の意味の「斤(キン)」と手の意味の5~7画目を組み合わせた字。生活の道具であり「武器にもなった斧を持つ人たち」を表しました。「下級の軍人(兵士)」「武器(兵器)」「戦争(兵法)」の意味に使われます。
兵 ヘイ ヒョウ
① 兵士の兵は、 ノにタテエー、ハるの兵十。 ※ 「兵十(ひょうじゅう)」はごんぎつねに出てくるよ。
② 兵隊の兵は、 ノタテエハ。
③ 兵力の兵は、 キンイ―ハ。(斤一ハ)。
兵庫県 兵器
隊 タイ
崖(がけ)の意味の「阝(こざとへん)」と仮の家を表した4~12画目を組み合わせた字。昔の軍隊は敵が攻めにくい崖(がけ)の近くに仮の家をつくり陣を張り軍隊を置きました。「軍隊」「まとまりのある集団(楽隊)」の意味に使われます。
隊 タイ
① 軍隊の隊は、 はたソ一、イノノく軍の兵隊が。
② 隊長の隊は、 こざとへん、ソイチ(一)イノノく。
警察音楽隊
輪 リン わ
「車」と、昔紙の代わりの竹の札が順序よく並べられた形を表した「侖(リン)」を組み合わせた字。「輪(わ)」の中心から放射線状に順序よく並べられた棒で支えられた「わ」が「輪」です。「輪」「輪の形をしたもの」「物のまわり」「順番・回る(輪番、輪唱)」という意味に使われます。
輪 リン わ
① 車輪の輪は、 車のやね(𠆢)一つのふた(冂)して、サー輪になろう。
② 指輪の輪は、 クルマヤネ、イチフタサ(車𠆢一冂サ)。
③ 輪番の輪は、 シャーリン(車侖)。
首輪
【つなぎ言葉のはたらきを知ろう】
健 ケン すこ・やか
家を建てる意味の「建」と人の意味の「イ」を組み合わせた字。じょうぶな家を建てるように「立派でじょうぶな体をつくること(健康)」「すこやか」「元気なこと(健在)」「強く勇ましいこと」の意味に使われます。
健 ケン すこ・やか
① 健康の健は、 イーねえ、ヨに出た二人ぼう引いてフフッと坂(9画目)で健康だ。
② 健勝の健は、 イーふでえんにょう?(イ聿廴)。
強健 保健室
康 コウ
家を表す「广」ときねを持つ形の4~7画目と「米」を組み合わせた字。「家の中に米があること」を表し「安定していること」「安らかなこと」「すこやかなこと」という意味で使われます。
康 コウ
① 健康の康は、 ぼうし(亠)ノ子ヨに出て、はねぼうしたみず健康だ。 ※ 「はねぼう」は「亅」。「したみずは「氺」。
② 小康の康は、 广(まだれ)世に出てターテンくー。 ※ ここでは、「したみず」を「ターテンくー」とも読ませています。
健康的
夫 フ フウ おっと
成人した男の人が冠をかぶった形を表した字です。「成人した男の人」「男の人」「結婚した男の人」の意味に使われます。
夫 フ フウ おっと
① 夫妻の夫は、 二人の夫。
② 夫婦の夫は、 ふたり(二人)。
社長夫人 工夫
氏 シ うじ
古くから続いた古びて傾いた家の形を表した字。「古くから続いた家」「家柄」「一つの家から分かれた家々」「家の名(苗字)」の意味で使われます。かたむいた家を絵にかいてみるとイメージがわきますよ。
氏 シ うじ
① 氏名の氏は、 ノレない一人、レターをやぶる山本氏。
② 両氏の氏は、 ノレイーレ(ノレ一レ)。
山田氏 氏族
祝 シュク シュウ いわ・う
神様へのお供え物をのせる台を表し、神の意味の「ネ(しめすへん)」とことばのいみの「口」と人を表す「儿(ひとあし)」を組み合わせた字。「神様にお祝いのことばをのべる人」を表し「いわう」「神にいのる」「めでたいことをよろこぶ」意味に使われます。
祝 シュク シュウ いわ・う
① 祝福の祝は、 ネえさんと兄のお祝い楽しいな。
② 祝日の祝は、 ネー兄さん。
祝う
貨 カ
人がたおれるという意味から変化することを表した「化」とお金を表す「貝」を組み合わせた字です。昔は貝がらがお金の代わりに使われました。貝がお金に変わったことを表し「お金」「お金で買う品物」の意味で使われます。
貨 カ
① 貨物の貨は、 イヒの貝、貨物列車の金貨かな。
② 貨車の貨は、 イヒカイ(イヒ貝)。
③ 通貨の貨は、 カカイ(化貝)。
銅貨
児 ジ ニ ゴ
もとの字は「兒」で、頭が体より大きく見える「おさな子」を表した字です。「おさな子」「子ども」「若者」の意味に使われます。
児 ジ ニ ゴ
① 児童の児は、 1日走れ児童。
② 園児の児は、 1日にんにょう。 ※ 「儿」は「にんにょう」。ここでは「はしる、はしれ」とも読ませている。
鹿児島県
器 キ うつわ
色々な器を表す四つの口と「犬」を組み合わせた字。「大」はもとは「犬」。昔中国では犬の肉を「狗肉(くにく)」と言って普通に食べていました。その犬の肉が器に盛られた様子を表した字です。「うつわ」「入れ物」「道具」「人物」「才能」の意味に使われます。犬の肉は下等な肉で上等な肉は羊の肉でした。そこで、「羊の頭をかかげて狗肉を売る」意味は「うまいこと言って人をだますこと」を意味する「羊頭狗肉(ようとうくにく)ということわざが生まれました。
器 キ うつわ
① 器具の器は、 クチグチ(口口)に「大きな器!」クチグチ(口口)に。
② 器用の器は、 クチクチダイ、クチクチ。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
打楽器
官 カン
家の意味の「宀」とがけの意味の「㠯(イ)」を組み合わせた字。「㠯」は、ここでは「土で作られた垣」のこと。昔、土の垣でかこってある家は役所に限られていました。そこで「政府」「役所」「国の」「役人」「役目」という意味に使われます。
官 カン
① 器官の官は、 ウタテココ、長官ここで、うたたねこ。
② 教官の官は、 ウタテココ。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方でした。
高官
良 リョウ よ・い
「良」は、取り入れた穀物を良いものと良くないものにえり分ける道具の唐箕(とうみ)の形を表した字です。良いものを選ぶから「良い」という意味に使われます。同じ良い意味の「善」の反対は「悪」。「良い」の反対は「良くない」。
良 リョウ よ・い
① 良心の良は、 1人でも体に言いヨレくレーション。
② 良薬の良は、 テン(﹅)ヨレく。
良薬口に苦し
徒 ト
道の意味の「彳」と走る意味の「走」を組み合わせた字。道を行くのに「車や馬に乗らないで走っていく」ことを表しました。車や馬に乗れない「身分の低い人」「未成年者(生徒)」「足を使う」「何かに従っている人たち」「まずしい」「何もない」「むなしい」の意味に使われます。
徒 ト
① 生徒の徒は、 ノらイぬは走らずゆっくり徒歩かいな。
② 徒歩の徒は、 ノろイ走り。 ※「呪い走り」「鈍い走り」どちらでも。
徒労 徒競走
競 キョウ ケイ きそ・う
二人の人が大きさくらべをしている形の「竝(ヘイ)」と二人の人が言い争いをしている形の「兄が二つ」を組み合わせた字。「お互いに負けまいと言い争いをする」「きそう」「競争する」意味に使われます。
競 キョウ ケイ きそ・う
① 競馬の競は、 立て兄、立て兄競走だ。
② 競争の競は、 たてあにたてあに(立兄立兄)。
競輪
【短歌・俳句に親しもう(一)】
芽 ガ め
動物の牙(きば)の形を表した「牙」と草を表した「艹」を組み合わせた字。植物の芽(め)も土から顔を出したときは牙(きば)のような形をしていますよね。「草の芽」という意味で使われます。
芽 ガ め
① 発芽の芽は、 サエのばし、はねぼうノ芽が発芽する。
② 新芽の芽は、 サイチノオ(サ一ノオ)。
若芽
梅 バイ うめ
梅は、もとは「甘ずっぱい実のなる木」として「某」と書きました。その後「某」は「某日(ボウジツ)」「某氏(ボウシ)」などに使われるようになり、「某(漢音でバイ)」と同じ音を表す「毎(漢音でバイ」と「木」で「梅」という字を作ったそうです。
梅 バイ うめ
① 梅園の梅は、 木曜日、毎週梅干しおいしいな。
② 入梅の梅は、 キマイ(木毎)、キマイハムニダ。 ※ 韓国語風に読むとおもしろいよ。
梅干し 梅の木
【要約するとき】
約 ヤク
糸をあらわす「糸」とひしゃくを表す「勺」を組み合わせた字。まゆから糸を取り出すときには、たくさんのまゆからくみ取った糸口をまとめて一本の糸にします。それを「紡(つむ)ぐ」と言いますが「約」とも言いました。「一つにまとめる(要約)」「話をまとめる(約束)」「かんたんにする(約数)」などの意味に使われます。
約 ヤク
① 予約の約は、 糸ノフとん、てん(、)付け約束する兄弟。
② 節約の約は、 糸ノフてん。
要約 漢字1ページ約13分
【新聞をつくろう】
付 フ つ・く つ・ける
人を表す「イ」と手を表す「寸」を組み合わせた字。「人にものを手渡す、与える(寄付)」「付け加える、つける(添付)」という意味に使われます。
付 フ つ・く つ・ける
① 寄付の付は、 イいね、いいね。おまけに一寸法師が付いてます。 ※ おもしろいね。
② 付着の付は、 にんべんにスン。
送付
清 セイ ショウ きよ・い きよ・める
水を表した「氵」とすんだ水の色を表した「青」を組み合わせた字。「すんだ水」「きよらかな水」を表し「きよらか」「きよい」「きよめる」「すずしい(清涼)」の意味に使われます。
清 セイ ショウ きよ・い きよ・める
① 清流の清は、 シずかな青き清流だ。
② 清書の清は、 シ、アオー(シ青)。
清い心 清算
【カンジ―はかせの都道府県の旅2】
滋 シ ジ
水を表す「氵」と草がどんどんしげっていく意味の「茲(シ)」を組み合わせた字。水で草木が育つ様子を表しました。そういえば、滋賀県には、真ん中に大きな湖がありますよね。
※ 合わせてオボエタロウ 「氵」+「茲」=滋 滋賀の滋 「石」+「茲」=磁 磁石の磁 「心」+「茲」=慈 慈愛や慈雨の慈
滋 シ ジ
① 滋賀の滋は、 シずかにソ一くムくム滋賀県。
② 滋養の滋は、 シソ一くムくム。
滋味 滋賀にある湖は?
※ 合わせてオボエタロウ 「氵」+「茲」=滋 は シソイチくムくム 「石」+「茲」=磁 は いしシソイチくムくム 「心」+「茲」=慈 は ソイチ君のくムくムこころ
阪 ハン さか
がけを表す「阝(こざとへん)」とそりかえる意味の「反」を組み合わせた字。そりかえったがけ、つまり大きなさかが多かったのでしょうね、大阪は。
阪 ハン さか
① 大阪の阪は、 はた(阝)立て反対大阪府。 ※ ここでは 「阝(こざとへん)」を「はた」と読ませています。
② 阪神の阪は、 こざとへん、ハーン(阝反)。
阪神タイガース
徳 トク のり
行う意味の「彳(ぎょうにんべん)」と素直の直が形を変えた4~10画目と「心」を組み合わせた字。「すなおな心で物事を行う」という意味です。「正しい行い」という意味で使われます。
徳 トク のり
① 美徳の徳は、 ノろイ去り、十四(罒)の心で徳をつむ。
② 道徳の徳は、 彳十罒心(ぎょうにんべんジュウシシン)。
報徳 人徳 徳用
香 コウ キョウ か かおり かお・る
黍(きび)を表す「禾(のぎ)」とあまいを表す「日」を組み合わせた字。「日」は「甘」の変形。「きびのあまいかおり」を表し、「かおり」「かおる」の意味で使われます。
香 コウ キョウ か かおり かお・る
① 香川の香は、 ノはらの木、日の香りする、香川県 香川のうどん、食べたーい。
② 香川の香は、 ノキビ(ノ木日)。
薔薇の香り 線香
媛 エン ひめ
「女」とあるものを上下からさしのべてひく意味の「爰」を組み合わせた字。 「心をひかれる美しい女性」の意味で使われます。
媛 エン ひめ
① 愛媛の媛は、 女の子ノッて一人の友できる、四国は伊予の愛媛県。
② 愛媛の媛は、 ジョノツイチユウ(女ノツ一友)。
才媛
佐 サ
人を表す「イ(にんべん)」とひだりを表す「左」を組み合わせた字。すぐひだりがわやすぐそばにいて「人をたすける」「くらいが下」「かく下げ」の意味に使われます。
佐 サ
① 佐賀の佐は、 あの人(イ)の左に立つのが大佐かな。
② 佐賀の佐は、 イナエ。
③ 少佐の佐は、 イにひだり(イに左)。
補佐 中佐
※ 中国では、左と右では、左の方がくらいが下でした。「左遷(させん)=くらいや役目が格下げになること」はここからきています。
反対に、わが国では左と右では左が上の位を表しました。左大臣と右大臣では左大臣が上の位になります。左右を縦書きにしたら左が上に来ますよね。そこから左が上位と覚えましょう。
また、フランスの議会で、左翼(さよく)席(=議長席から見て左側の席)に、かくしん派、きゅうしん派の議員がすわりました。ここから、左翼(さよく)とは、かくしん派、きゅうしん派の意味で使われます。同じ意味で「左派」「左傾」「極左」などがあります。また、左翼は、野球でレフトの意味にも使われます。
賀 ガ
お金の意味の「貝」と加える意味の「加」を組み合わせた字。「お祝いのことばをのべるときにお金をそえること」を表しましたが、今は単に「お祝いのことばをのべる」ことや「祝う」の意味に使います。
賀 ガ
① 賀正の賀は、 カロの貝書いたばあばの年賀状。
② 年賀の賀は、 カロカイ?(カロ貝)。
祝賀会
崎 さき
海へつき出た陸地、つまりみさきを表します。たしかに、長崎は長いみさきが多くありそうです。宮崎は神様が祭られたみさきが多くありそうですね。皆さんの近くに○○﨑はありませんか?
崎 さき
① 長崎の崎は、 山に大きな可能性ある宮崎県。
② 宮崎の崎は、 ヤマダイカ(山大可)。
山崎さん
熊 くま
「くま」を表す「能」と激しく燃える意味の「灬」を組み合わせた字。くまをおこらすと激しく燃えるようにおこりますよね。もとは、「能」がくまの象形文字だったようです。
熊 くま
① 熊本の熊は、 ムラに月ヒヒッと天使(灬)熊本県。
② 白熊の熊は、 ム月ヒヒテンシ(灬)。
北極熊 熊手
鹿 しか か
角のある鹿の象形文字。しかににたイメージで絵がかけそうですか?この字の部首は「鹿」です。
鹿 ロク しか か
① 小鹿の鹿は、 ぼうし(亠)ノせフいにたてたてよこ一のヒヒッと鹿が顔を出す。
② 大鹿の鹿は、 ぼうし(亠)ノフたてたて書いて一にヒヒ。
鹿鳴館 鹿児島県 鹿の子模様
沖 チュウ おき
水を表す「氵(さんずい)」とまん中の「中」を組み合わせた字。「海のまん中」を表し、「おき」の意味で使われます。
沖 チュウ おき
① 沖縄の沖は、 シずかに中に沖縄県。
② 沖縄の沖は、 シチュー(シ中)。
沖の舟 沖合漁業
縄 ジョウ なわ
「糸」とはらのふくらんだはえを表した「黽(ミョウ)」を組み合わせた字。より合わせた縄はふくらんだはらのようです。そこから「なわ」を意味するようになりました。「縄」は「繩」の略字です。
縄 ジョウ なわ
① 縄目の縄は、 糸を日日々しっかりとなう縄文人。
② 火縄の縄は、 イトヒビシー(糸日日し)。
投げ縄 縄跳び
【神様の階段】
熱 ネツ あつ・い
いきおいがる意味の「勢(セイ)」と燃えさかる火を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「温度が高いこと」「温度を高める力」「物事に心をうちこむ」意味に使われます。
熱 ネツ あつ・い
① 熱湯の熱は、 土ハ土、丸めるてんし熱くなる。
② 熱意の熱は、 土ハ土丸、テンテンテンテン~。 ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。
発熱 熱心
働 ドウ はたら・く
動く意味の「動」と人の意味の「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人が動くこと」を表します。「はたらく」意味に使われます。
働 ドウ はたら・く
① 労働の働は、 イいぞ、動いて働くぞ!
② 実働の働は、 イジューリョク(イ重力)。
働き手 共働き
栄 エイ さか・える
家の内や外で火が赤々とともされてよるがにぎやかなことを表した「熒(ケイ)」と「木」を組み合わせた字。「木がいきおいよくしげること」を表します。「人や家がさかえる」「人がさかえて名誉をえる」意味に使われます。
栄 エイ さか・える
① 栄養の栄は、 ツよいワこの木栄えるわ。
② 栄転の栄は、 ツワ木。
栄光 栄え
養 ヨウ やしな・う
ひつじの頭を表した「羊(ひつじ)」と「食」を組み合わせた字。昔、中国では羊の肉がおいしく栄養があるものとされていました。そこから「養」の字が「体をやしなう」という意味を表しました。「体をやしなう」「子どもをそだてる」「老人の世話をする」「心をやしなう」意味に使われます。
養 ヨウ やしな・う
① 栄養の養は、 ソ王は食べすぎ栄養満点。
② 養分の養は、 ソ王食。
静養 養育
満 マン み・ちる み・たす
二十で多いことを表した「艹」と二つで一組を表した「両」と河を表した「氵」を組み合わせた字。多くの河が合流して一つの大きな河になることを表した字。「水がいっぱいに満ちる」「物がいっぱいになる」「十分に」の意味に使われます。
満 マン み・ちる み・たす
① 満点の満は、 シずかにサッと両手で満足。
② 満潮の満は、 シサリョウ(シサ両)。
満員電車 満腹
【あなたなら、どう言う】
令 レイ
集合を意味する「亼(シュウ)」と割り符(わりふ)を意味する「卩(セツ・わりふ)」を組み合わせた字。天子が諸侯を集め割り符といっしょにわたす命令書を表した字。「おきて」「きまり」「りっぱな」「相手を尊敬して言う(令嬢)」の意味に使います。
※ 「割り符」とは、文字の書かれた木の札の中央に印を押し、二つに割り、お互いに持っておいて後の証拠とするもの。「卩」を「わりふ」と読みます。
令 レイ
① 令和の令は、 今てんに命令す。
② 指令の令は、 ヤネテンマ(𠆢丶マ)。
命令 発令
【パンフレットを読もう】
位 イ くらい
人の意味の「イ(にんべん)」と立つ意味の「立」を組み合わせた字。「人の立つところ」を表します。「身分」「場所(位置)」「方角(方位)」の意味に使われます。
位 イ くらい
① 位置の位は、 イーよ立とうよその位置に。
② 一位の位は、 イタチ(イ立)。
億の位
置 チ お・く
あみを表す「罒(あみがしら)」とまっすぐを表した「直」を組み合わせた字。あみを張る時にはまっすぐに張ることがとても大切です。今はあみに関係なく「物を置いておくこと」「そのままにしておくこと(放置)」「物のある所」「人のいる所(位置)」の意味に使います。
置 チ お・く
① 位置の置は、 あみ(罒)を直してそこに置こう。
② 配置の置は、 アミガシラナオ(罒(あみがしら)直)。
放置 物置
【どう直したらいいかな】
漁 ギョ リョウ
海や河を表す「氵(さんずい)」と「魚(さかな)」を組み合わせた字。「海や河に出かけて魚をとる」意味に使われます。
漁 ギョ リョウ
① 漁師の漁は、 シずかに魚とる漁師。
② 漁船の漁は、 シク田のテンシ。
カニ漁
【参考】 魚 クタテンシ 漁 シクタのテンシ
浴 ヨク あ・びる
水を表した「氵(さんずい)」と「谷(たに)」を組み合わせた字。昔の人は水が十分にある谷間に住み、仕事がすむと谷川の水を浴び汗を流していました。今は、水や湯ばかりではなく光を浴びることにも使われます。
浴 ヨク あ・びる
① 入浴の浴は、 シずかに谷の水浴びる。
② 浴室の浴は、 シたに。
日光浴
【いろいろな意味を持つ言葉】
欠 ケツ か・く か・ける
人が口を大きく開けた形を表した「欠(あくび)」という字です。あくびは酸素がかけているときにおきるものですから「かける」「たりない」という意味に使われます。
欠 ケツ か・く か・ける
① 欠席の欠は、 ノうがフラッとした人欠席す。
② 欠点の欠は、 アクビ(欠(あくび))。 ※ 「欠」は、口を大きく開けた形。「歌・飲」などがそうですね。
注意を欠く
卒 ソツ
衣服を表した1~6画目と「十」を組み合わせた字。昔、身分の低い兵士が切る着物には「十」の印がついていました。また、死んだ人の着物にも「十」がついていました。そこで、「身分の低い兵士(兵卒)」「人が死ぬ(卒去)」の意味に、また「仕事を終わる(卒業)」「いきなり(卒中)」の意味に使われます。
卒 ソツ
① 卒業の卒は、 ぼうし(亠)の人人十人卒業。
② 卒園の卒は、 なべぶたに、ジンジンジュー(亠人人十)。
卒業生
単 タン
弾(たま)がいっぱいつまっていて、えものを一発でしとめることのできる「弾(はじ)き弓」を表した字。ただの一発でしとめられるので「ただ一つ」の意味に使われます。また「簡単(かんたん)・てがる(単純)」の意味にも使われます。
単 タン
① 単語の単は、 ツらい日は十個の単語をオボエタロウ。
② 単調の単は、 ツヒジュー(ツ日十)。
単元
結 ケツ むす・ぶ ゆ・う ゆ・わえる
「糸(いとへん)」と物事がめでたく終わる意味の「吉」を組み合わせた字。着物が縫い終わったことを表した字です。今では「物事が終わる(終結)」、縫物の終わりは球結びで結びますので「結ぶ(結合)」「かたまり(結晶)」の意味に使われます。
結 ケツ むす・ぶ ゆ・う ゆ・わえる
① 結果の結は、 糸を士(さむらい)、口で結ぶ。
② 結合の結は、 イトシコー(糸士口)。
③ 完結の結は、 イトキチ(糸吉)。
戦争が早く終結してほしい
果 カ は・たす は・てる は・て
木の上にくだものがなっていることを表した字です。「くだもの」の意味に使われます。また。種の終わり(はて)はくだものなので終わりの意味の「果て」、結果の意味の「物事の果て」という意味にも使われます。
果 カ は・たす は・てる は・て
① 結果の果は、 日のあたる木に果実。
② 成果の果は、 ヒーキ(日木)。
③ 因果の果は、 ニッキ(日木)。
因果応報
径 ケイ みち
はたおりの機械にたて糸が張られた形を表した「圣(コツ)」と道を表した「彳(ぎょうにんべん)」を組み合わせた字。「まっすぐな道」「近道」「ほそい道」「小道」の意味で使われます。
径 ケイ みち
① 半径の径は、 ノろイでもマタ土にかく直径を。
② 小径の径は、 ノろイのマタツチ(又土)。
哲学の小径(訓読みで) 口径
副 フク そ・え
富を表す「畐(フク)」と切り分けるの意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。財産を二つに分けることを表した字です。半分は予備としてそなえておくことを表しました。「予備・ひかえ(副会長)」「そえて補助するもの(副食)」の意味に使われます。
副 フク そ・え
① 副食の副は、 イチローの田んぼリっぱで副会長。
② 副題の副は、 イチロタリ(一ロ田リ)。
副総理
臣 シン ジン
目を大きく見開いた形を横から見た形の字で「目をみはる」「見張り番」の意味を表します。見張り番は家来がする仕事ですから「家来」や「役人」の意味に使われます。
臣 シン ジン
① 大臣の臣は、 たてよこたてコ、たてよこに。
② 臣民の臣は、 巨人の巨に、タテターテ。 ※ 書き順注意
重臣
街 ガイ カイ まち
道の十字路を表した「行」と、人々が大手をふって歩いている形を表した「圭」とを組み合わせた字。人々が大ぜい行きかう「まちの大通り」「にぎやかなまち」の意味に使われます。
街 ガイ カイ まち
① 市街の街は、 ノろイの土土一丁目。
② 街灯の街は、 ノイケイ(圭)イッチョウ(一丁)。
商店街
灯 トウ ひ
もとは高い所に上って火をともす意味の「燈(トウ)」で、「明かり」の意味に使います。「登(トウ)」と「丁(トウ)」はほぼ同じ音で「灯」と書くようになりました。
灯 トウ ひ
① 灯油の灯は、 火丁ど電灯のつく灯りかな。
② 灯台の灯は、 ヒチョー(火丁) ヒチョーハムニダ。 ※ 韓国語風に読むとおもしろいよ。
街灯 点灯
【ローマ字を使いこなそう】
英 エイ
中央を表す「央(オウ)」と草を表す「艹(くさかんむり)」を組み合わせた字で、草の中心である「はなぶさ」を表しました。「美しくて人目を引く人」や「知恵がすぐれていて人目を引く人」また「イギリスのこと」を表します。
英 エイ
① 英国の英は、 サあ、中央で、英語を話そう。
② 英気の英は、 サフタダイでーる。 ※ 「でーる」は「大」の頭が突き出ていることです
③ 英文の英は、 サフタイ(一)ビトの英国人。 ※ 「さすらい人の英国人」のように読んでね。
英文
参 サン まい・る
頭にかんむりを付けた形の1~5画目とサンという音を表した「彡(さんづくり)」を組み合わせた字。昔は、お宮やお社や天子のごてんに行くときは「参る」と言いました。「まいる(参拝)」「行く先をうやまって言う(参観)」「負ける(降参)」の意味に使われます。
参 サン まい・る
① 参加の参は、 ムム、一人サンをツクッテ(彡)参加する。
② 参考の参は、 ムイチモンの人サン(彡)ニン(ム一文の人三人)。
③ 持参の参は、 ムイチジンサン(ム一人彡)。
持参 参観日
唱 ショウ とな・える
日の光のとても明るいことを表した「昌(ショウ)」と声を出す意味の「口」を組み合わせた字。「口から明るい声を出す」意味に使われます。
唱 ショウ とな・える
① 合唱の唱は、 口でヒビ(日日)漢字唱えるオボエタロウ。
② 輪唱の唱は、 口にヒビ(日日)できても漢字唱えます。
歌唱
塩 エン しお
塩を作る塩田を表した「土」と皿の上に塩をもっておおいをかけた4~13画目を組み合わせた字。食生活に大切な「塩」の意味に使われます。
塩 エン しお
① 塩分の塩は、 土俵ノ塩、一口皿に盛りました。
② 食塩の塩は、 つちへんノヒトクチサーラー(土ノ一口皿)。
塩水 食塩
治 ジ おさ・める おさ・まる なお・る なお・す
人が口を開けてよろこぶ「台」と川の流れを表した「氵(さんずい)」を組み合わせた字。はんらんする川がおさまると人々はとても喜びました。そこから「おさまる(治水)」「世の中がおさまる」「国をおさめる(政治)」また「悪いところをなおす(治療)」意味に使われます。
治 ジ おさ・める おさ・まる なお・る なお・す
① 政治の治は、 シずかに、ムクチ(ム口)で国を治める。
② 治安の治は、 シムロ、シムロハムニダ。 ※ 韓国語のように読んで楽しんでね。
地方自治
刷 サツ す・る
人を表す「尸(しかばね)」と布の意味の「巾(キン)」と刀の意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。人が布や刀を使って汚れを取り除くことを表した字です。ひどい汚れは刀でけずりとります。そこから、「汚れを取りのぞく」「今までの悪い所を取りのぞく(刷新)」また「印刷する」意味にも使われます。
刷 サツ す・る
① 印刷の刷は、 コノはば(巾)リっぱな印刷機。
② 増刷の刷は、 コノキンリー(コノ巾リ)。 ※ 最後はねますよ。
増刷 刷る