作品 詩・短歌・エッセイ 等
【詩】
現世で出会う人は
前世でお世話になった人かもしれない
先祖がお世話になった人かもしれない
来世でお世話になる人かもしれない
子孫がお世話になる人かもしれない
だからこそ人との出会いを大切にして生きていこう
今こうして
雨風を凌ぐ家があり
食うに困らず生活ができているのは
ご先祖様が人を粗末にせず
出会いを大切にしてきたからに違いない
だからこそ自分も人を大切にして生きていこう
子孫も人を大切にして生きていってくれることだろう
人を粗末にすると
自分にとって良くないことが起きるかもしれない
家族にとって良くないことが起きるかもしれない
子孫にとって良くないことが起きるかもしれない
だからこそ人を粗末にしない生き方をしよう
誰が見ていなくてもお天道様は必ず見ていてくださるものだから
出会いは人にかぎらない
時には花として出会うかもしれない
時には鳥として出会うかもしれない
時には本として出会うかもしれない
だからこそ花も鳥も本も大切にして生きていこう
一会とはこの世の出会い
しかし三世との深い縁(えにし)あり
だからこそ今日もまたご縁(えん)を大切にして生きていこう
私は教師だ
子どもたちとの出会いもまた一会三世なのだ
だからこそ今日もまた子どもを大切にして生きていこう
ノートの余白に綴られる
A子の母の青インク
青ペン先生がペンネーム
母と子の書く漢字帳
白い余白にわたくしが
赤いインクを走らせる
読者はたった二人だが
赤いインクを走らせる
ああ
白き余白の青赤よ
ああ
まだ残るノートの余白よ 2022.5.31
脳梗塞を患い
入院していた母が
写経を再開したと聞いた
退院の日
その写経の字を見て愕然とした
文字も列も乱れ
弱くたどたどしい字が並んでいたからだ
私は言った
「よく書けたなあ。ええ字じゃなあ。」
と言うと、
「だらあ。」
と母は笑った
この一枚を額に入れよう
プロの立派な作品よりも
尊い光を放つであろう
母の光だ
夢は一代
志は未代
夢を志に変えよ
志しこそ大切なのだ
夢を持つなら
小さくてよい
志に変えられる
夢を持て
自分に与えられた使命を感じ
心を込めて歩んでいくのだ
後の世の花たちのために
その志の
道程を
【短歌】
幼子の取った歌留多はただ一枚あしひきの札それだけを見て(136)
【道歌】
大いなる好奇心を忘れないいつでもどこでもささいなことでも(12)
今日の日に人との出会いがないならば書物の中の人と会ふべし(15)