光村6年 後期分 音読で漢字を覚えよう 柿山伏 鳥獣戯画 海の命 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
6年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「縦」 TとCの交互読み
T:ジョウ たて C:ジョウ たて
T:縦列の縦は、 C:縦列の縦は、
T:糸に従う縦の列。 C:糸に従う縦の列。
T:縦断の縦は、 C:縦断の縦は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
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【熟語の成り立ち】
縦 ジュウ たて
人がたてに並んでいる姿を表した「従(ジュウ)」と糸を表す「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「たてに並んでいる糸」「織物を織るときのたて糸」を表します。今は単に「たて」の意味に使われます。
縦 ジュウ たて
① 縦列の縦は、 糸に従う縦の列。
② 縦断の縦は、 糸のノロイゾ(ソ)止はらう。
縦横無尽 中国縦貫道
頂 チョウ いただ・く いただき
人の顔の形を表した「頁(おおがい)」と頭のてっぺんをたたく釘(くぎ)を表した「丁(チョウ)」を組み合わせた字。「頭のてっぺん」「いただき」という意味を表します。今は「物の一番上」「一番高い所」の意味に使われます。また、目上の人から物を受け取るときには、頭のいただきの高さにまで手をあげて受け取りますので、これを「いあただく」と言うようになりました。
頂 チョウ いただ・く いただき
① 頂上の頂は、 頂上丁度一ノ貝。
② 頂点の頂は、 チョウ、おおがい(丁頁)。
富士山頂
※ 「頁」の部首名は「おおがい」。「貝」と区別するために「一ノ貝(いちのかい)」ともいう。
忠 チュウ
「中(なか)」と「心(こころ)」を組み合わせた字。「心の中」を表します。心の中の「良心」「真心」の意味に使われます。特に「主人や国に対する良心(忠臣)」の意味に使われます。
忠 チュウ
① 忠誠の忠は、 中心や。
② 忠告の忠は、 センターハート。
忠臣蔵
誠 セイ まこと
成功の意味を表した「成(セイ)」と言葉の意味を表した「言(ごんべん)」を組み合わせた字。「必ず成功する言葉」を意味し「真心から出た言葉」「真実の言葉」の意味に使われます。「真心から出た言葉」を「真言(まこと)」と言いますが、「誠」は「真言」を表した言葉です。
誠 セイ まこと
① 忠誠の誠は、 言い成りや。
② 誠意の誠は、 ゲンセイ(言成)。
至誠
【熟語】 忠誠・・センターハートの言い成りや
敵 テキ かたき
皇帝の「帝」と「口」で「啇(テキ)」と攻める意味を持った「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「皇帝の命令で攻める相手」を表しました。「たたかう相手」「相手とするのにふさわしい相手」「五分五分の力をもった相手」また「うらみのあるかたき」の意味に使われます。
敵 テキ かたき
① 無敵の敵は、 フタりはソっとふたをして古いのぶんで敵となる。
② 匹敵の敵は、 フタソどう、かまえてふるいのぶんかな。
敵前逃亡
蚕 サン かいこ
「天(テン)」と「虫(むし)」を組み合わせた字。貴重な絹糸を作り出す虫なので「天からさずけられた虫」という意味で作られました。「かいこ」のことです。
蚕 サン かいこ
① 養蚕の蚕は、 天の虫蚕。
② 蚕食の蚕は、 テンチュウサン(天虫蚕)。
蚕 蚕糸=絹糸
己 コ キ おのれ
糸まきから糸口を引き出した形を表した字で「糸口」という意味の字です。「糸口」は「物ごとの初め」の意味に使われるようになり、今ではあらゆるものごとの初めである「自分」「おのれ」を表すようになりました。
己 コ キ おのれ
① 自己の己は、 己(おのれ)!コしを斬りやがったな! ※ この場合の己は、「お前」「貴様」の意。
② 利己の己は、 コし。
克己心 自己流 ※ この「己」は三画。一筆書きはあきまへ~ん。
【参考】 巳(み)は上に、 ※ 巳(み)は十二支の六番目。へび。
己(おのれ)己(つちのと)下につき、
半(なか)ば開ければ已(すで)に已(や)む已(のみ) ※ 覚えておくと便利です。
除 ジョ のぞ・く
階段の意味の「阝(こざとへん)」と余裕をもってゆっくり行くことを表した「徐」の「余(ヨ)」を組み合わせた字。「ゆっくりと登れる宮殿の階段」を表しました。「宮殿の階段」はいつも掃き清められていますので「汚れを取り除く」という意味に使われます。また算数の「割り算(除法)」の意味にも使われます。
除 ジョ のぞ・く
① 除外の除は、 はた(阝)が余分だ取り除こう。 ※ 「阝(こざとへん)」を「はた」と読ませています。
② 除雪の除は、 阝余(こざとへんよ)。
③ 除去の除は、 こざとへん、やねニは小さい除夜の鐘
除草剤 掃除 解除
仁 ジ
「人(ひと)」と「二(に)」を組み合わせた字。「人が二人いる」ことを表した字。「人が人に対して感ずる親愛の情」を表し「思いやりの心」「情け深い心」「大きな愛の心」の意味に使われます。
仁 ジン ニ
① 仁愛の仁は、 人ニあるいたわりの心、思いやりの心。
② 仁者の仁は、 イニ。
仁王様 医は仁術なり
泉 セン いずみ
岩穴からわき水が流れ出る形を表した字。「白」と「水」という字をつなぎ合わせた形ににていますので「泉」と書くようになりました。「出(い)づ水(み)」のこと、つまり「わき水」「きよらかな水」また「温泉」「死の世界(黄泉)」の意味に使われます。
泉 セン いずみ
① 源泉の泉は、 白き水出る泉なり。
② 泉水の泉は、 ハクスイ(白水)。
別府温泉 泉
裏 リ うら
「衣(ころも)」と「里(さと)」を組み合わせた字。「裏」は、表に対し衣の内側を意味します。今は、衣服に限らず広く「物のうら」の意味に使われます。
裏 リ うら
① 裏口の裏は、 (相撲取りの)ふたの里、ノレんくぐって裏口へ。
② 裏側の裏は、 よく見れば、里の上下ころもへん ※ 書き順注意
裏表紙 裏街道
【参考】小学校で習うころもへんの漢字 表、衣、製、裁、装、裏 この六つ。 表⇔裏
系 ケイ
「糸(いと)」という字に別の糸の筋を表した「一」を加えた字です。「糸に別の糸をつなぐ」ことを表しました。「つながり」という意味に使われます。
系 ケイ
① 系統の系は、 ノいと(ノ糸)。
② 直系の系は、 ノくムショー(ノ糸)。
家系 銀河系
盟 メイ
神様を表す「神明」の意味の「明(メイ)」と「皿(さら)」組み合わせた字。昔、中国では重大なちかいを結ぶ時には、神明の前で皿に盛られたいけにえの血を口にぬってかたい約束を交わしました。「ちかうこと」を表し「同じ目的で同じ行動をとることのかたい約束」の意味に使われます。
盟 メイ
① 同盟の盟は、 明るく皿の血を塗って。
② 盟友の盟は、 ヒーゲツサーラー。
③ 加盟の盟は、 明に皿。
加盟店 盟約
欲 ヨク ほっ・する ほ・しい
中に入れる意味の「容(ヨウ)」と大きな口を開けた形の「欠(あくび)」を組み合わせた字。「口を大きく開けて食べ物を入れる」「食欲」を表した字です。今は食べ物に関係なく「物をほしがる気持ち」「物事をしたい気持ち」の意味に使います。
欲 ヨク ほっ・する ほ・しい
① 欲望の欲は、 欲しいのは谷に欠けたる月の影。
② 意欲の欲は、 タニケツ(谷欠)。
食欲
株 かぶ
もとの字は「朱(シュ)」。「朱」は「木」に切る印の「一」を加えた字で「木をきる」こと「切られた切りかぶ」を表しました。また、切りかぶの心(シン)が赤いところから「朱」に「木」を加えて「株(かぶ)」という字を作りました。わが国では「権利」の意味で「株式」とか「株券」の意味に使われます。「切りかぶ」「権利」に使われます。
株 かぶ
① 株式の株は、 木ノ未来、大株に。
② 古株の株、 キノミ、キノミハムニダ。 ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。
株主 切り株
【みんなで楽しく過ごすために】
善 ゼン よ・い
美しいを意味する「羊(ひつじ)」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「美しい言葉」を表します。今は「美しい行い」「りっぱな行い(善行)」「よくする(改善)」「仲良くする(親善)」の意味に使います。
善 ゼン よ・い
① 善意の善は、 ヒツジソーイチローの善い行い。
② 改善の善は、 ヒツジソーイチロー(羊ソウ一ロウ)。
善悪 善行を積む
班 ハン
「玉」のもとの字である「王」と「王」の間に、刀の意味を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「昔、中国では、天子が一つの玉を二つに切り分けて諸侯に印として与えました」が、この「班」はその「玉」を表します。今は「切り分ける「組み分けする」「組み分け」の意味に使います。
班 ハン
① 班長の班は、 王のリっぱな王の班
② 一班の班は、 オーリオー(王リ王)
班員 登校班
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ
崖(がけ、厂(カン)」の上に人があぶないかっこうでたっており(「ク」)、下でそれを見て「あやぶんでいる人の様子(5~6画)」を表した字です。「あぶない(危険)」「あやぶむ(危惧)」という意味に使われます。
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ
① 危険の危は、 クにイチノ、フしんな男危ないぞ 。
② 危害の危は、 ク一ノフーし。
危機 危ない
割 カツ わ・る わ・れる わり
傷つける意味の「害(がい)」と刀の形を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「刀で傷つける」という意味です。「さく」「わる」「割り当てられた役目(役割)」の意味に使われます。
割 カツ わ・る わ・れる わり
① 割合の割は、 雪害でリっぱな屋根が割れました。
② 役割の割は、 ガイリ―(害リー)。
割れ目 割高
否 ヒ いな
鳥が飛び去る形を表し、そうではないという意味を表した「不」と「口」を組み合わせた字。「そうではないと口で言う」ことを表した字です。「そうではない(否定)」「~かどうか」という意味に使われます。
否 ヒ いな
① 否定の否は、 一つノトグチこわすの否定。
② 可否の否は、 ブクチ(不口)。
否決 安否
至 シ いた・る
空を飛んでいる鳥が地上に降りようとして「いたりつく」すがたを表した字です。「いたる(必至)」「いたりきわまる(至宝)」「いたって、とても(至難)」の意味に使われます。
至 シ いた・る
① 至急の至は、 一つのムシが土至る。
② 冬至の至は、 イームード(一ムー土)。 ※ 「一」を「イー」と読ませています。
至難の業(わざ) 冬至(とうじ)に至る
宅 タク
植物が大地に根付いて目を出した形を表した「乇(タク)」と「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「わが身をよせる家」を表した字です。「住居」の意味に使います。
宅 タク
① 自宅の宅は、 ウれしいノ、七人自宅に来てくれて。
② 帰宅の宅は ウノ七人、自宅で楽しむオボエタロウ
住宅 宅配便
糖 トウ
家(广)の中で、臼(うす、口)の中のものを、手に持ったきねでつく形(10~13画)を組み合わせた字。
「臼(うす)で米をついてつくるあめ」を表した字です。今ではあめの主成分を「糖」といい、あめは「飴」という字に変わりました。
糖 トウ
① 砂糖の糖は、 コメ(米)ブタノ(广)、ヨニデテ1口黒砂糖。
② 製糖の糖は、 コメにトウ(米に唐)。
糖類 糖分控えめ
紅 コウ ク べに くれない
昔、中国では、色の名前を表すのに、その言葉の発音を表した字に「糸」を加えるという作り方がありました。紺、緑、紫などがそうです。「紅」もその一つです。「あざやかな赤い色」の意味に使います。
紅 コウ ク べに くれない
① 紅白の紅は、 糸に工夫してくれない(紅)。
② 紅茶の紅は、 糸に工。
口紅
【話し言葉と書き言葉】
卵 ラン たまご
木の枝にうみつけられた虫のたまごの形を表した字です。今は、どんなたまごでも「卵」で表します。ただし、一般的ににわとりのたまごで調理されたものは「玉子」と表記されます。
卵 ラン たまご
① 鶏卵の卵は、 ノレンをソフがてん(、)検すれば、1つ卵を見つけましたよ。
② 卵白の卵は、 ウ(卯)ーテンテン。 ※ ただし、書き順注意
卵焼き食べたーい
【参考】 「卯」は、「ノレンノフーボー」「ノレンノふしづくーり」
乳 ニュウ ちち
手を表した「爫」と赤ちゃんを表した「子」と人が座っている姿を表した「乚(いん)」を組み合わせた字。「お母さんが赤ちゃんにちちをのませている」ことを表した字です。「ちち(母乳)」「ちちににた液体(豆乳)」の意味に使います。
乳 ニュウ ちち
① 牛乳の乳は、 ノツてる子しずかに乳を飲んでるよ。
② 乳児の乳は、 ノツ子し。 ※ 七画目右上へあげてね
母乳 乳製品
創 ソウ つく・る
昔、刀傷のことを「刅(ソウ)」と言いましたが、「刃」とまちがえやすいので、「ソウ」と発音する「倉(ソウ)」を加え、また「刀」が「刂(りっとう)」に変化して「創」となりました。「刀傷(かたなきず)」という意味です。彫刻をするとき、はじめに目じるしのために刀傷をつけたところから、「刀傷」「作りはじめること」「ものをはじめてつくること(創作)」の意味に使います。
創 ソウ つく・る
① 創立の創は、 倉庫をリようし創造しよう。
② 創作の創は、 クラリ(倉リ) ※ りっとうの最後ははねてね。「倉」は、「やねひとヨノクーチ」
創意工夫 創造
【古典芸能の世界 狂言「柿山伏」を楽しもう】
奏 ソウ かな・でる
両手に玉ぐし(神前にそなえるサカキの木)をささげもつ形を表した1~5画目と「天」を組み合わせた字。「天の神にささげる」ことを表した字です。「もうしあげる(奏上)」また「天の神に音楽をささげる」ことから「音楽をかなでる(演奏)」という意味に使われます。
奏 ソウ かな・でる
① 演奏の奏は、 三人が二人をとめて奏でます。
② 合奏の奏は、 三人二人止めるけど。
ピアノを奏でる 独奏
誕 タン
引き延ばすいみの「延(エン)」と「言」を組み合わせた字。「言葉を引き延ばして言う」という意味の字で「大げさに言うこと」「ないことをあるように言うこと」を表しました。また「ないものがあるようになる」ことから「人が生まれる」ことの意味に使います。
誕 タン
① 誕生の誕は、 言うノ止め、フフっとはらう誕生日。
② 生誕の誕は、 言うノ止(や)めるの?それでエンニョウ?
生誕 降誕
困 コン こま・る
まわりを取り囲む意味の「囗(くにがまえ)」と「木」を組み合わせた字。しゅういをとりかこまれて木がのびられなくて「こまる」ことを表した字。「こまる」「くるしみなやむ」意味に使われます。
困 コン こま・る
① 困難の困は、 ふたに木を閉じ込めては困ります。
② 困苦の困は、 ハコキイチ(冂木一)。
貧困 困惑
看 カン み・る
「手」と「目」を組み合わせた字。「目の上に手をかざした」形を表した字です。「気をつけて見ること」「注意して見守ること」の意味に使います。
看 カン み・る
① 看病の看は、 手をのばし目で子の看病するドクター。
② 看守の看は、 手を目にのばし看病す。
③ 看過の看は、 テメー(手目)。
看板 看破
【『鳥獣戯画』を読む 発見、日本文化のみりょく】
筋 キン すじ
「力」と「月(にくづき)」を組み合わせて、力を出す時に使う肉であるすじ肉を表した「肋(ロク)」と、すじの発達した「竹」を組み合わせた字。「すじ肉(筋肉)」「すじ(筋道)」「すじ状のもの(鉄筋)」の意味に使います。
筋 キン すじ
① 筋肉の筋は、 タケヅキ(竹月)の力を出すや筋肉マン。
② 鉄筋の筋は、 タケヅキリョク(竹月力)。
筋肉 腹筋
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん
物事が立派に仕上がる意味の「成(セイ)」と「皿(さら)」を組み合わせた字。「皿の上に食べ物が見事に盛られていること」を表した字。「山盛りに盛る(盛り土)」「見事、りっぱ、さかん、さかり(盛大)」の意味に使います。
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん
① 盛大の盛は、 ノイチ(一)フの、めしノつぶとり皿に盛る。 ※ 4~6画目を「めしノつぶ」と読ませています。
② 全盛の盛は、 セイにサラ(成に皿)盛り。
大盛り 栄枯盛衰
骨 コツ ほね
骨の関節の形を表した「冎(カ)」と肉の意味を表した「月(にくづき)」を組み合わせた字。「ほね(骨折)」「死んだ人のほね(納骨)」「体(老骨)」「物事の中心(骨子)」「しっかりとした精神(反骨)」という意味に使われます。
骨 コツ ほね
① 骨折の骨は、 ふたをしてたてよこさらにワ肉の月。
② 接骨の骨は、 ふたたてよこワづき。
骨休め 背骨
巻 カン ま・く まき
二人で分ける意味の1~6画目と糸の意味の「己(おのれ)」を組み合わせた字。「二人で分かれて糸を巻く」ことを表した字です。イメージしにくいかもしれませんが、糸を巻くときには二人でしないとうまく巻くことができませんよね。今では糸に限らず、ひろく「まく」意味に使われます。また、昔の書物は「まきもの」でしたから「書物」の意味にも使われます。
巻 カン ま・く まき
① 一巻の巻は、 ソの二人ベルトをコしに巻きました。
② 圧巻の巻は、 ソの二人のコーし。
絵巻物 巻物
宝 ホウ たから
宝石の意味の「玉(ギョク)」と家を表す「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「家の中にある宝石がある」ことを表しました。
「貴重な宝(宝石)」「値打ちの高い品物(家宝)」「大事なもの(子宝)」「有益なもの(宝典)」の意味に使います。
宝 ホウ たから
① 宝石の宝は、 ウ王のテンは宝やねん 。
② 国宝の宝は、 ウオウテン(ウ王丶)。
国宝 宝庫
郷 キョウ ゴウ さと
村や町の意味の「阝(おおざと)」とその対象形の1~3画目とこの字の発音を示す4~8画(キョウ)を組み合わせた字。「いなかの村や町」を表した字です。
「ふるさとの村や町(帰郷)」「村里」「土地(近郷)」の意味に使います。
郷 キョウ ゴウ さと
① 故郷の郷は、 くくノヨム、オオザト恋し郷里かな
② 帰郷の郷は、 くくノヨム、オーザット。
郷土 帰郷
敬 ケイ うやま・う
神に仕えるみこが、神前に身をかがめて祈りの言葉を唱えることを表した「苟(ク)」といましめる意味の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。
「心をいましめて神をうやまう」ことを表した字です。「つつしみ、うやまう」という意味に使われます。
敬 ケイ うやま・う
① 敬語の敬は、 サくらの句、ぼくがつくった(攵、ぼくづくり)敬おう。
② 敬老の敬は、 サ句ノブンお年寄りを敬おう。
尊敬 敬う
【カンジー博士の漢字学習の秘伝】
秘 ヒ ひ・める
神の意味を表した「ネ(しめすへん)」があやまって書かれた「禾(のぎへん)」と「必(ヒツ)」を組み合わせた字。「神は必ず存在する、しかし、人知(じんち)ではとてもはかり知ることはできない」という意味を表した字。「人知ではとてもはかり知ることができないこと(神秘)」「かくれたこと」「かくす(秘密)」という意味に使われます。
秘 ヒ ひ・める
① 秘密の秘は、 ノギさん、ソレいっちゃだめ、秘密でしょ。
② 秘書の秘は、 ノ木ソレい。
秘境 神秘的
聖 セイ
「耳」と「口」と「王」を組み合わせた字。「耳と口とにもっとも優れた人」を表した字です。「人類の手本となる人(聖人)」「ある方面で最高の人(楽聖)」という意味に使われます。
聖 セイ
① 聖人の聖は、 聖人は、耳と口が王のよう。
② 神聖の聖は、 ミミクチオウ(耳口王)。
聖地 聖火ランナー
【参考】希望の望は、ボウツキオウ(亡月王)
絹 ケン きぬ
円満で美しい女性を表した7~13画目と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「ふっくらとして美しい糸である絹糸」を表した字。「きぬ」「きぬ糸」という意味に使われます。
絹 ケン きぬ
① 絹糸の絹は、 糸のロク月、絹の雨。
② 絹の字は、 イトロゲツ(糸口月)。
絹の道
拝 ハイ おが・む
「拜(ハイ)」がもとの字。「両手をそろえて、それをひざの所まで下げる」ことを表した字。「一番ていねいなおじぎ(拝礼)」「おがむ(参拝)」「官位をさずかる(拝命)」の意味に使います。
拝 ハイ おが・む
① 拝見の拝は、 手(扌)の一に、三を貫き拝みます。
② 拝読拝受の拝は、 手(扌)に三十。 ※ 一が四本、上出ない
拝借 拝読
鋼 コウ はがね
けものをとらえるために山にしかけるあみの形を表した「岡(コウ)」と「金(キン)」を組み合わせた字。「山にしかけるあみのようにしなやかで強い金属」を表した字。「はがね」のように鉄をよく鍛錬(たんれん)して「しなやかで強くした金属」という意味に使われます。
鋼 コウ はがね
① 鋼鉄の鋼は、 金の桃岡山の、食べた~い。でも、歯がねえ(鋼)。
② 鉄鋼の鋼は、 カネオカ(金岡)さん、はがね~。 ※ 金岡さんごめんなさい。
製鋼 鋼材
亡 ボウ モウ な・い
人がものかげにかくれている姿を表した字。「かくれる(逃亡)」「なくなる」「ほろびる(亡国)」「ない(存亡)」「しぬ(死亡)」の意味に使います。
亡 ボウ モウ な・い
① 死亡の亡は、 フタしてよ!亡霊出るよ、死亡者の。
② 存亡の亡は、 はよ、フタし(亠し)。
滅亡 亡命
干 カン ほす
先がふたまたに分かれた武器のほこの形を表した字。「武器を使って侵(おか)すこと」「ほす、ひる(干物)」「かかわる(干渉)」という意味に使われます。
干 カン ほす
① 干満の干は、 一人で十枚イカを干す。
② 干潮の干は、 イチジュー(一十)。
梅干し 干し草
衆 シュウ
目が変化した「血」と「人」が三つ集まった形の「乑(ギン)」を組み合わせた字。「おおぜいの人、おおぜいの人が目に入る(大衆)」「多くの(合衆国)」の意味に使います。
衆 シュウ
① 民衆の衆は、 血はイやだ、ノーノーくるしむ民衆が。
② 大衆の衆は、 チーイーノーノーくー ※ 中国語風に読んで楽しんでね。
合衆国 衆議院
郵 ユウ
上から下へ垂れ下がる意味の「垂(スイ)」と村里の意味の「阝(おおざと)」を組み合わせた字。「いなかの宿場町」の意味から「文章を中継する所」の意味に使われるようになり、今は「郵便」「郵便制度」の意味に使われます。
郵 ユウ
① 郵便の郵は、 ノイチサん、サムライおおざと郵便曲。
② 郵送の郵は、 ノイチサん、士はねておおざとへ。
③ 郵便の郵は、 スイにオオザト。
郵便番号 郵政省 郵送
賃 チン
仕事の意味の「任」とお金の意味の「金」 を組み合わせた字。「仕事に対して支払われるお金」のことを表した字。「賃金」「料金(汽車賃)」の意味に使います。
賃 チン
① 賃金の賃は、 イノシしが貝で家賃を払います。
② 運賃の賃は、 イノシーカイ(イノ士貝)。
電車賃 賃貸マンション
孝 コウ
「老」の意味を表した「耂(おいかんむり)」と「子」を組み合わせた字。「子どもが年老いた親によりそっている姿」を表した字。「子が親をいたわる」「子が親を大切にする」「親孝行」の意味に使います。
孝 コウ
① 孝行の孝は、 ツチノ子、親孝行。
② 孝養の孝は、 ツチノコ(土ノ子)。
親不孝 孝行のしたいときには親は無し
預 ヨ あず・ける あず・かる
あらかじめという意味の「予(ヨ)」と頭の形を表した「頁」を組み合わせた字。「あらかじめ頭を使って用意しておくこと」を表した字。「あずける(預金)」「あらかじめ、前もって(預言)」という意味に使われます。
預 ヨ あず・ける あず・かる
① 預金の預は、 マア、はねてオオガイ預けます。
② 預金の預は、 マア、オオガイ(マア頁)。
③ 預金の預は、 マア、一ノ貝。
預かり物 普通預金 鍵を預ける
穀 コク
稲の意味を表した「禾(のぎへん)」と殻(から)の意味を表した「禾」以外の部分を組み合わせた字。「殻につつまれた農作物」のことを表した字。「米、麦、きび、あわ、豆」などの農作物の意味に使います。
穀 コク
① 穀物の穀は、 サムライワノギにルマタの穀物だ ※ 殳:ルマタ
② 穀雨の穀は、 シワノギルマータ。
穀倉地帯 雑穀
俵 ヒョウ たわら
着物の意味を表した「表(ヒョウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の体を包む着物」の意味で「人の体をやしなう米を包む着物」つまり、「たわら」の意味に使います。
俵 ヒョウ たわら
① 土俵の俵は、 イい俵、十二個イレてくをはらウー。
② 五俵の俵は、 イヒョウー(イ表)
一俵 米俵
【ぼくのブック・ウーマン】
訳 ヤク わけ
昔、長さをはかるときに尺取り虫のように支点を換(か)えてはかっていきました。その換(か)える意味の「尺」と「言」を組み合わせた字。「むずかしい言葉を、やさしい言葉に言い換(か)える」ことを表した字。「むずかしい言葉のわけを説明する、わけ」「外国語を自分の国の言葉に言い換(か)える」という意味に使います。
訳 ヤク わけ
① 翻訳の訳は、 言うな!シャク(尺)にさわるぜ、言い訳は。 ※ 「しゃくにさわる」正しくは「癪に障る」です。意味は「物事が気に入らなくて不快に思うこと」。
② 訳者の訳は、 ゲンコーノすべりだい(言コーノ右はらい)
和訳 同時通訳
忘 ボウ わす・れる
存在していたものがなくなるという意味の「亡(ボウ)」と「心」を組み合わせて作った字。「心の中に存在していたものがなくなる」という意味で「わすれる」という意味に使います。
忘 ボウ わす・れる
① 忘却の忘は、 心が亡くなると忘れるのよね。 ※ 書き順注意
② 忘年の忘は、 ボウシン(亡心)。
忘れ物 度忘れ
【参考】 「忙(いそが)しい、ボウ」は、心が正常に働かない「忙しい」原因を表す。「忘」は「忘れる」という結果の方を表している。
暖 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める
手で持っているものに手を出して引っぱることを表した「爰(エン)」と「日」を組み合わせて作った字。「日の光を家の中に引き入れて家の中をあたためる」ことを表した字。「あたたまる」「あたためる」「あたたかい」という意味に使います。
暖 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める
① 温暖の暖は、 日にノッて一人友来る暖かさ。
② 暖流の暖は、 日曜ノツウわ一回友が来てあたたあたたと暖まる。
③ 暖房の暖は、 ヒノツ、イーとも(日ノツ、一友)
暖冬 暖炉
【おすすめパンフレットを作ろう】
詞 シ
つかさどる(役目としてとりあつかう)という意味の「司(シ)」と言う意味の「言」を組み合わせた字。「ある一定の意味をつかさどる言葉」と言う意味の字。「ことば」の意味に使われます。
詞 シ
① 歌詞の詞は、 コト(言)の葉をツカサドっては歌詞作る。
② 作詞の詞は、 ごんべんをツカサド―ル(言を司る)。
名詞 形容詞
【詩を朗読してしょうかいしよう】
朗 ロウ ほが・らか
良いという意味の1~6画目と「月」を組み合わせた字。「良い月」という意味です。今は、月にかぎらず「あかるい」「ほがらか(明朗)」また「はっきり(朗々、朗読)」という意味に使います。
朗 ロウ ほが・らか
① 朗読の朗は、 テンをヨム月朗らかに
② 朗報の朗は、 テンにヨム月 ※ テンはテンでも二画目につけます。
明朗 朗々
【知ってほしい、この名言】
胸 キョウ むね
肉体を表す「月(にくづき)」と胸の意味の「匈(キョウ)」を組み合わせた字。「むね」の意味に使います。
胸 キョウ むね
① 胸囲の胸は、 にくづきノ、フメにハコ胸。
② 度胸の胸は、 つきノフメはこ。
胸中 胸部
【日本の文字文化】
片 ヘン かた
「木」という字の右半分だけを表したもので「木の切れはし」という意味の字です。今は木に関係なく「物の半分」「物の一部」また「未熟な(片言)」という意味に使います。
片 ヘン かた
① 破片の片は、 ながいノにふた(亠)でフたして片手間に。
② 片道の片は、 ノぶたフー。
断片 片腕
【考えるとは】
劇 ゲキ
虎(とら)の形をした「虍(とらがしら」といのししを表した「豕(いのこ)」と「力」を組み合わせた字。「力」は「刀」となり今は「刂」になっている。「とらといのししが力をつくしてはげしく戦う」ことを表した字。今は「はげしい(激務)」「はげしく戦うしばい、げき(演劇)」という意味に使います。
劇 ゲキ
① 劇場の劇は、 トノフなな(七)一つイノノクリスの劇。
② 劇団の劇は、 とらがしら、いのこリっぱな小劇場。
演劇 劇的なホームラン
【参考】 虍(とらかんむり・とらがしら・とら) ここでは「トノフ七」と読ませています。
豕(いのこ・ぶた) ここでは「一つイノノク」と読ませています。
将 ショウ
肉の塊を表した「月(にくづき)」と手の意味を表した「寸」と発音を表した「丬(ショウ)」を組み合わせた字。「肉をうまく調理する」ことを表した字。今は「軍隊をうまく統率(とうそつ)する、統率(とうそつ)する人(将軍)」の意味に使います。また、「これから~しようとする(将来)」という意味に使います。
将 ショウ
① 将棋の将は、 タテン(丬)ノよッ。ああ、一寸法師の将来は?
② 将軍の将は、 ターテン、ノーツースン(ーンノツ寸) ※ 中国語のように読んで楽しんでね。
大将 武将
【使える言葉にするために】
皇 コウ オウ
親指の形を表し大きいという意味を表した「白」と「王」を組み合わせた字。 「王様の中でもとりわけ偉大な王様、大王」という意味の字。「天子の称号」「天皇」という意味に使います。
皇 コウ オウ
① 皇居の皇は、 白き王、天皇。
② 皇族の皇は、 ハクオウ(白王)天皇。
皇太子 皇帝
后 コウ ゴウ
天子が諸侯に辞令をさずける形を表した1~3画目と天子の意味の「皇(コウ)」の音を表した「口」を組み合わせた字。「天子」という意味の字だったが、今は「きさき、天子の妻」という意味に使います。
后 コウ ゴウ
① 皇后の后は、 ノーノー一口皇后陛下。
② 皇后の后は、 ノノイチロー。
皇后様 皇太后 ※ 発音 「天皇」は、「テンオウ」ではなく→「テンノウ」
「皇后」は、「コウコウ」ではなく→「コウゴウ」
陛 ヘイ
「階段」の「階」の「白」の部分が「土」になっている字で「土の階段」という意味の字です。「天皇、皇后、皇太后につける敬称」として使います。
陛 ヘイ
① 陛下の陛は、 フフっとボウ(阝)で、比べて土見る陛下かな。
② 陛下の陛は、 コザトヘン、ヒヒドー。 ※ この字が小学校で使われるのは「陛下」だけ。
天皇陛下 皇后陛下
【参考】 階段の「階」(三年)は「コザトヘン、ヒヒパーク(白)。「陛・階」どちらも階段の意味
憲 ケン
「害」の意味の「宔」と「目」と「心」を組み合わせた字。「害になる行いを、目で見て心にいましめる」ことを表した字。これは、人間としてだれもが心がけなければいけない大切なことなので「だれもが守らなければならないおきて、きまり」という意味に使います。
憲 ケン
① 憲法の憲は、 ウれしい十二のアミ心、みなで憲法考えよう。
② 合憲の憲は、 ウジューニ、アミゴコロ(ウ十二罒心)
違憲 児童憲章
党 トウ
「堂」の意味の「尚」と人を表す「儿(ひとあし)」を組み合わせた字。「一堂に集まった人」という意味の字。「同じ目的をもったなかま(政党)」「政党」という意味に使います。
党 トウ
① 与党の党は、 イッソう(1走)ワ兄。党の代表、こけました。
② 政党の党は、 イチソワアーニー(1ソワ兄)
党首 野党
閣 カク
すべり止めの石を表した「各」と「門」を組み合わせた字。「門が行きすぎなようにするためにもうけたとびら止め」を表した字。そのようなりっぱな門がある建物「宮殿」「役所の建物」また国の政治を行う最高の行政機関である「内閣」という意味に使います。
閣 カク
① 組閣の閣は、 モンカク(門各)、内閣、天守閣ー。
② 組閣の組は、 モンカーク(門各)。
閣僚 閣議,
革 カク かわ
けものの皮をはいで広げた形を表した字。「皮の毛を抜き取ったもの(皮革)」 また皮はくつやかばんなどすっかり変わったものに作りかえられるところから「変わる、変える(変革)」という意味に使います。
革 カク かわ
① 皮革の革は、 サをとめて、口で十回「改革を!」
② 改革の革は、 サイチ、クチジュー(サ一、口十)
③ 革新の革は、 ニジュークチジュー ※ 「廿」は「にじゅう」と読みます。
革命 変革
宗 シュウ ソウ むね宗
家の意味の「ウ(うかんむり)」と神の意味を表した「示」を組み合わせた字。「神として祭られる先祖のみたま屋、本家(宗家)」という意味に使います。また「おおもと」「中心」「宗教」という意味に使います。
宗 シュウ ソウ むね
① 宗教の宗は、 ウれしさを示せば宗教信じます
② 宗派の宗は、 ウニショウ(小)。
③ 禅宗の宗は、 ウニ小さい 。
宗徒
垂 スイ た・れる た・らす
どちらが覚えやすいかな? A:ふじだなからふじの花がたれて咲いている形 B:人が両手にかざりをたらして立っている形 覚えやすい方で覚えるといいですね。「たれる」「たらす」という意味に使います。
垂 スイ た・れる た・らす
① 垂直の垂は、 ノイチ(一)サん、土に水を垂らします。
② 垂線の垂は、 ノイチサドー(ノ一サ土ー)、垂れるんさー ※ 沖縄の曲のように読むと面白いよね。
垂れ幕 雨垂れ
層 ソウ
屋根の意味の「尸(しかばね)」と積み重ねられた蒸し器(蒸籠、せいろう)の形を表した「曽(ソウ)」を組み合わせた字。「屋根を何重にも積み重ねた建物、高層建築」のことを表した字。今は「重なる」「重なり」また「階層」や「地層」の意味に使います。
層 ソウ
① 地層の層は、 しかばね(尸)を、ソっと田の日の地層を調べる。
② 高層の層は、 コノソソタヒ(コノソ田日)。
高層 断層
磁 ジ
草がしげり、ふえる」という意味の「茲(ジ)」と「石」を組み合わせた字。「ふえる石、磁鉄鉱」という意味の字。「磁力で仲間の石を引き寄せ吸いつける石」「磁石」という意味に使います。
磁 ジ
① 磁石の磁は、 いしソイチ、くムくム磁石棒磁石。
② 磁器の磁は、 セキソイチくムくム。
磁力 磁極
【参考】 滋賀県の「滋」は、「シソイチくムくム」
【大切にしたい言葉】
操 ソウ あや・つる みさお
木の上で小鳥がさわがしく鳴くことを表した「喿(ソウ)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をあわただしく動かす」ことを表した字。「手をうまくあやつる(操作)」「心を動かす、心をあやつる(情操)」また「みさお」という意味に使います。
操 ソウ あや・つる みさお
① 体操の操は、 手(扌)品の木、操る
② 操業の操は、 手(扌)品の木
③ 操作の操は、 テロロロ木。
操縦 操縦
補 ホ おぎな・う
田んぼに苗を植えることを表した「甫(ホ)」と衣類の意味の「衣(ころもへん)」を組み合わせた字。「衣類に手を加える」ことを表した字。「物をつくろう、欠けたところをおぎなう(補修)」「助ける(補佐)」「正式な職につく前の地位(警部補)」という意味に使います。
補 ホ おぎな・う
① 補助の補は、 ころもへん、一月1点(、)補修する。
② 補強の補は、 ころもへん、一月たてて、てんで補う。
③ 補習の補は、 ころもうら ※ ころもへんの書き順に注意。
④ 補給の補は、 ころもすけ ※ 「甫」は、すけ、うら、とも読みます。
補足 補欠
担 タン かつ・ぐ にな・う
「担」のもとの字は「擔(タン)」。「詹(タン)」は言葉をかけて力づけるという意味ですが、その意味を借りた「旦」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。直接手助けをしてその荷物をかつぐのが「擔」であり「担」です。「かつぐ(担架)」「になう」また「仕事を引き受ける、仕事を受け持つ(担当)」という意味に使います。
担 タン かつ・ぐ にな・う
① 担任の担は、 手で日曜に一つ担ぐよ分担で。
② 負担の担は、 テヒーイー(扌日一)。
担当 担架
姿 シ すがた
「先に立つことをせず、人にゆずる」という意味の「次」と「女」を組み合わせた字。「先に立たず、人にゆずる女の人の美しい姿」を現した字です。「すがた」という意味に使います。
姿 シ すがた
① 姿勢の姿は、 次の女の姿よし。
② 勇姿の姿は、 ジジョ(次女)
容姿 晴れ姿
【今、私は、ぼくは】
討 トウ う・つ
長さの基準を表した「寸(スン)」と言葉に意味の「言」を組み合わせた字。「基準にしたがって言葉を発する」ことをことを表した字。「真理を求めて、たがいに論じ合う(討論)」「不正を正す」「武力で不正の者を打つ(討伐)」という意味に使います。
討 トウ う・つ
① 検討の討は、 討論で言えば十点(寸)満点やあ!
② 討議の討は、 ゲンスン(言寸)。
討論 討伐
専 セン もっぱ・ら
糸まき車の形をした1~6画目と手の意味を表した「寸」を組み合わせた字。糸まき車を使っているときは心をもっぱら(そのことだけに集中する)にしておかないと失敗します。ここから「心をもっぱらにする(専念)」また「ひとりじめ(専有)」という意味に使います。
専 セン もっぱ・ら
① 専門の専は、 一日たてに一寸法師、センと読む時テンはなし。
② 専念の専は、 一日1寸 。
専用 専門書
【最重要】 専門の専の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。
専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。
センと読むとき、点(、)はなし。これを覚えておけばいいですよ。
博識の博のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。
博識の博には点がありますよ。ハク・バクと読むとき点がつきますよ。
【海の命】
潮 チョウ しお うしお
水を表す「氵(さんずい)」と「朝(チョウ)」を組み合わせた字。「朝がたに水かさがましてくる朝しお」を表した字。今は単に「しお(海水)」の意味に使います。また、「時勢の流れ(風潮)」という意味にも使います。
潮 チョウ しお うしお
① 風潮の潮は、 シずかなる朝の潮風満潮時。
② 潮風の潮は、 さんずいに朝。
風潮 満潮
針 シン はり
針の形を表し針の意味だった「十」が数の「十」の意味に使われるようになったため、区別するために「金」を加えた字。「針」「針のようにとんがったもの(時計や磁石の針)」「針のように細いもの(針金)」という意味に使います。
針 シン はり
① 方針の針は、 お金で十本針を買う。
② 秒針の針は、 キンジュウ(金十) ※ 「釘(くぎ)」も「針」と同じ出来方。はじめは「丁」、金を加えて「釘」。「キンチョウ」やね。
針小棒大 方位磁針
穴 ケツ あな
物を貯蔵する穴蔵を表した字です。今は単に「あな」の意味に使います。
穴 ケツ あな
① 墓穴の穴は、 ウハー穴だらけ。
② 虎穴の穴は、 ウーパー(ウ八)の穴。
虎穴に入らずんば虎子を得ず ※ 虎穴に入らずんば虎子を得ず=危険を冒(おか)さなければ望みのものは得られないことのたとえ。
【参考】 「穴」の部首は「穴(あなかんむり)。「ウ(うかんむり)」ではありません。小学校で出てくるあなかんむりの字は「空」「窓」「究」があります。
灰 カイ はい
手の形をした「ナ」と「火」を組み合わせた字。「火の上に手をのせている形」を表した字。つまり、火が消えて灰になっていることを表しています。今は「厂(がんだれ)」です。
灰 カイ はい
① 灰色の灰は、 一ノ火は灰かい?「はい。灰です。」
② 灰皿の灰は、 一つノ火。
石灰 火山灰
奮 フン ふる・う
「大」と鳥の形を表した「隹(ふるとり)」と「田」を組み合わせた字。「大きな鳥が田んぼから飛び立つ」ことを表した字。「飛び立つ」「いきおいがよい」「いきおいをふるう」「ありったけの力を出してがんばる」という意味に使います。
奮 フン ふる・う
① 興奮の奮は、 大いなるイーテンチョウーサンが田で奮う。
② 奮起の奮は、 ダイ、フルトリータ(大隹田)。 ※ スペイン語の歌のように読むと楽しいよ。
発奮 奮発
済 サイ ザイ す・む す・ます
りっぱにきちんとととのえる意味の「斉(サイ)」と川の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。 「川が洪水にならないようにととのえる、水をおさめる」ことを表した字。「すくう(救済)」「うまくすます、すむ(完済)」という意味に使います。
済 サイ ザイ す・む す・ます
① 経済の済は、 シずかに文ノ二にたてぼう、宿題済ませゲームする。
② 救済の済は、 シブンノニターテ(シ文ノ二ー)。
返済
【参考】 忠誠・・・センターハートの言い成りや。忠誠誓う、忠君と誠君