東書6年 前期分 音読で漢字を覚えよう さなぎたちの教室 風切るつばさ 模型の町 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
6年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「像」 TとCの交互読み
T:ゾウ C:ゾウ
T:想像の像は、 C:想像の像は、
T:イーゾウ。 C:イーゾウ。
T:画像の像は、 C:画像の像は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
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簡 カン 東書p14 光村p60
「竹」と「間」を組み合わせた字。紙のなかった時代は、「竹」でつくった「竹ふだ」を一定のかんかくをおいてならべ、それを皮のひもでとじてまきものにしました。その文書を表した字です。今は「手紙(書簡)」、「省略する、おおまか(簡単)」の意味に使われます。
簡 カン
① 簡素の簡は、 竹の間を通るの簡単!
② 簡易の簡は、 チクマ(竹間)。
簡潔明瞭 簡略
筋 キン すじ 東書p14 光村p156
「力」と「月(にくづき)」を組み合わせて、力を出す時に使う肉であるすじ肉を表した「肋(ロク)」と、すじの発達した「竹」を組み合わせた字。「すじ肉(筋肉)」「すじ(筋道)」「すじ状のもの(鉄筋)」の意味に使います。
筋 キン すじ
① 筋肉の筋は、 タケヅキ(竹月)の力を出すや筋肉マン。
② 鉄筋の筋は、 タケヅキリョク(竹月力)。
筋肉 腹筋
【さなぎたちの教室】
窓 ソウ まど 東書p18 光村p97
穴を表す「穴」と音が同じ「忩」を組み合わせた字。昔の家では、光や風を入れるためにかべに穴をあけました。この穴のことです。「まど」の意味で使われます。
窓 ソウ まど
① 車窓の窓は、 アナハイム、心の窓で見てみよう。 ※ アナハイム:アメリカカリフォルニア州にある都市。ディズニーランドのある都市。
② 同窓の窓は、 アナムシン(穴ム心)。
同窓会 窓を開ける
枚 マイ 東書p18 光村p67
手に棒を持った形の「攵(のぶん)」と「木」を組み合わせた字。手に持てる「えだ」や「みき」のこと。これを数えるのに「一枚、二枚、・・」と数えました。今は「うすくて平たい物を数える」ときに使います。
枚 マイ
① 二枚の枚は、 キノブン。 ※ 「攵」は「のぶん・ぼくにょう」
② 大枚の枚も、 キノブン。
枚数 枚挙に暇(いとま)がない
宣 セン 東書p19 光村p67
家の外を囲って守る垣を表した「亘(セン)」家を表した「宀(うかんむり)」を組み合わせた字。「天子のお住まいになる宮殿」を表した字。ここで「みことのり」が下されますので、「みことのり」「広く告げ知らせること」「公にすること」の意味に使われます。
宣 セン
① 宣言の宣は、 ウれしいを一日一回宣言す。
② 宣伝の宣は、 ウッ、イッタン(ウ一旦)。
宣告 選手宣誓
幼 ヨウ おさな・い 東書p21 光村p73
まゆから引き出したばかりの糸を表す「幺」と「力」を組み合わせた字。そういう糸は細くて弱いので「弱い力」を表しました。「おさない」「おさなご」の意味に使われます。
幼 ヨウ おさな・い
① 幼児の幼は、 くムカ、幼い。
② 幼少の幼は、 くムカ、くムカハムニダ。 ※ ハングル語風に読むと面白いよ
幼い妹 幼虫
革 カク かわ 東書p21 光村p216
けものの皮をはいで広げた形を表した字。「皮の毛を抜き取ったもの(皮革)」 また皮はくつやかばんなどすっかり変わったものに作りかえられるところから「変わる、変える(変革)」という意味に使います。
革 カク かわ
① 皮革の革は、 サをとめて、口で十回「改革を!」
② 改革の革は、 サイチ、クチジュー(サ一、口十)
③ 革新の革は、 ニジュークチジュー ※ 「廿」は「にじゅう」と読みます。
革命 変革
裏 リ うら 東書p22 光村p136
「衣(ころも)」と「里(さと)」を組み合わせた字。「裏」は、表に対し衣の内側を意味します。今は、衣服に限らず広く「物のうら」の意味に使われます。
裏 リ うら
① 裏口の裏は、 (相撲取りの)ふたの里、ノレんくぐって裏口へ。
② 裏側の裏は、 よく見れば、里の上下ころもへん ※ 書き順注意
裏表紙 裏街道
【参考】小学校で習うころもへんの漢字 表、衣、製、裁、装、裏 この六つ。 表⇔裏
並 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる 東書p22 光村p29
人が立っている形を表した「立」という字を二つ「並べ」た字で、「ならぶ、ならべる」という意味です。「普通」という意味にも使われます。
並 ヘイ なみ なら・ぶ なら・べる
① 並列の並は、 ソイチハソイチ(ソ一=ソ一)。 ※ 「ハ」は計算の「=」
② 並行の並は、 ソイチたてたてソーイチロー。
並立 人並 月並
視 シ み・る 東書p23 光村p25
この字は、神を表す「ネ(しめすへん)」と「見」を組み合わせた漢字です。神様を祭るときには、間違いがないように「気をつけて見る、注意深く見る」ことが大切です。そういう意味を表しました。
この字は次のように覚えましょう。青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。以下この部分は省略します。
① 視力の視は、 ネえさん見える?視力いい。
② 視聴の視は、 しめすへんミール。
視覚 視界 視野 軽視
痛 ツウ いた・い いた・む 東書p23 光村p128
病気の意味を表した「疒(やまいだれ)」と通信の意味を表した「甬(ツウ)」を組み合わせた字。病気であることを通信して知らせる「痛(いた)み」を表した字です。痛みは病気ではなく通信なのです。「痛み」「痛むこと」「痛めること」また「ひどく」「非常に(痛感)」の意味に使います。
痛 ツウ いた・い いた・む
① 頭痛の痛は、 あまいだれ(疒)?マヨウ(甬)なあ。イタイ(痛い)さん。
② 苦痛の痛は、 あまいたれマヨネーズ(疒マ用)。
痛み 激痛 腹痛 痛快
敬 ケイ うやま・う 東書p24 光村p168
神に仕えるみこが、神前に身をかがめて祈りの言葉を唱えることを表した「苟(ク)」といましめる意味の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。
「心をいましめて神をうやまう」ことを表した字です。「つつしみ、うやまう」という意味に使われます。
敬 ケイ うやま・う
① 敬語の敬は、 サくらの句、ぼくがつくった(攵、ぼくづくり)敬おう。
② 敬老の敬は、 サ句ノブンお年寄りを敬おう。
尊敬 敬う
敵 テキ かたき 東書p24 光村p136
皇帝の「帝」と「口」で「啇(テキ)」と攻める意味を持った「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「皇帝の命令で攻める相手」を表しました。「たたかう相手」「相手とするのにふさわしい相手」「五分五分の力をもった相手」また「うらみのあるかたき」の意味に使われます。
敵 テキ かたき
① 無敵の敵は、 フタりはソっとふたをして古いのぶんで敵となる。
② 匹敵の敵は、 フタソどう、かまえてふるいのぶんかな。
敵前逃亡 強敵
降 コウ ふ・る お・りる お・ろす 東書p25 光村p30
丘やがけや階段を表す「阝(こざとへん、ひだり側)」と下に向かう足の形を二つ重ねた「夅(コウ)」を組み合わせ、「上からおりる、ふる、下につく」意味を表します。「ヰ」は、「ゐ(い)」のかたかなの形です。
降 コウ ふ・る お・りる お・ろす
① 降下の降は、 こざとへんターとはらってエーと飛び降り、こわいよ~。
② 降雨の降は、 こざとへん、冬がしらイ(阝夂ヰ)。
降雪 降参 降車
姿 シ すがた 東書p26 光村p225
「先に立つことをせず、人にゆずる」という意味の「次」と「女」を組み合わせた字。「先に立たず、人にゆずる女の人の美しい姿」を現した字です。「すがた」という意味に使います。
姿 シ すがた
① 姿勢の姿は、 次の女の姿よし。
② 勇姿の姿は、 ジジョ(次女)
容姿 晴れ姿
胸 キョウ むね 東書p27 光村p198
肉体を表す「月(にくづき)」と胸の意味の「匈(キョウ)」を組み合わせた字。「むね」の意味に使います。
胸 キョウ むね
① 胸囲の胸は、 にくづきノ、フメにハコ胸。
② 度胸の胸は、 つきノフメはこ。
胸中 胸部
吸 キュウ す・う 東書p27 光村p55
「及」は、人を表わした「ク」と手を表した「又」を組み合わせた字。「人を追いかけて後ろからつかまえる」意味を表しました。この字に「口」を組み合わせて水や空気を「口でつかまえる」「すう」意味に使われます。
吸 キュウ す・う
② 呼吸の吸は、 ロばにノる3にん坂で深呼吸。
② 吸着の吸は、 ロキュー、くちキュウ、くちおよぶ。 ※ 「及」は、「キュー」「およぶ」と読みます。
吸入 吸収
呼 コ よぶ 東書p27 光村p54
人を呼(よ)ぶためにふく「呼び子(呼ぶ子)」と「口」を組み合わせた字。「呼び集める」「呼ぶ(呼称)」「息を出す(はく)(呼吸)」の意味に使われます。
呼 コ よぶ
① 点呼の呼は、 口でノソっとナまえ呼ぶ。
② 呼吸の呼は、 ロノソーナ、ハネルー。
呼吸 呼び声
忘 ボウ わす・れる 東書p27 光村p178
存在していたものがなくなるという意味の「亡(ボウ)」と「心」を組み合わせて作った字。「心の中に存在していたものがなくなる」という意味で「わすれる」という意味に使います。
忘 ボウ わす・れる
① 忘却の忘は、 心が亡くなると忘れるのよね。 ※ 書き順注意
② 忘年の忘は、 ボウシン(亡心)。
忘れ物 度忘れ
閉 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる 東書p29 光村p130
門を表す「門」と、門をとじる閂(かんぬき)という横木を表した「一」とそれをとめる「亅」とさらにそれをとめる「丿」を組み合わせた字。「しめる」「とざす」「とじる」「とじこめる(密閉)」「おえる(閉会)」の意味に使われます。
閉 ヘイ と・じる と・ざす し・める し・まる
① 閉店の閉は、 もんがまえ、中にサイ入れ、店閉める
② 閉会の閉は、 モンサイ(門才)。
窓を閉める 閉館
朗 ロウ ほが・らか 東書p30 光村p196
良いという意味の1~6画目と「月」を組み合わせた字。「良い月」という意味です。今は、月にかぎらず「あかるい」「ほがらか(明朗)」また「はっきり(朗々、朗読)」という意味に使います。
朗 ロウ ほが・らか
① 朗読の朗は、 テンをヨム月朗らかに
② 朗報の朗は、 テンにヨム月 ※ テンはテンでも二画目につけます。
明朗 朗々
【漢字を使おう 1】
創 ソウ つく・る 東書p33 光村p148
昔、刀傷のことを「刅(ソウ)」と言いましたが、「刃」とまちがえやすいので、「ソウ」と発音する「倉(ソウ)」を加え、また「刀」が「刂(りっとう)」に変化して「創」となりました。「刀傷(かたなきず)」という意味です。彫刻をするとき、はじめに目じるしのために刀傷をつけたところから、「刀傷」「作りはじめること」「ものをはじめてつくること(創作)」の意味に使います。
創 ソウ つく・る
① 創立の創は、 倉庫をリようし創造しよう。
② 創作の創は、 クラリ(倉リ) ※ りっとうの最後ははねてね。「倉」は、「やねひとヨノクーチ」
創意工夫 創造
補 ホ おぎな・う 東書p33 光村p222
田んぼに苗を植えることを表した「甫(ホ)」と衣類の意味の「衣(ころもへん)」を組み合わせた字。「衣類に手を加える」ことを表した字。「物をつくろう、欠けたところをおぎなう(補修)」「助ける(補佐)」「正式な職につく前の地位(警部補)」という意味に使います。
補 ホ おぎな・う
① 補助の補は、 ころもへん、一月1点(、)補修する。
② 補強の補は、 ころもへん、一月たてて、てんで補う。
③ 補習の補は、 ころもうら ※ ころもへんの書き順に注意。
④ 補給の補は、 ころもすけ ※ 「甫」は、すけ、うら、とも読みます。
補足 補欠
拝 ハイ おが・む 東書p33 光村p171
「拜(ハイ)」がもとの字。「両手をそろえて、それをひざの所まで下げる」ことを表した字。「一番ていねいなおじぎ(拝礼)」「おがむ(参拝)」「官位をさずかる(拝命)」の意味に使います。
拝 ハイ おが・む
① 拝見の拝は、 手(扌)の一に、三を貫き拝みます。
② 拝読拝受の拝は、 手(扌)に三十。 ※ 一が四本、上出ない
拝借 拝読
郵 ユウ 東書p33 光村p171
上から下へ垂れ下がる意味の「垂(スイ)」と村里の意味の「阝(おおざと)」を組み合わせた字。「いなかの宿場町」の意味から「文章を中継する所」の意味に使われるようになり、今は「郵便」「郵便制度」の意味に使われます。
郵 ユウ
① 郵便の郵は、 ノイチサん、サムライおおざと郵便曲。
② 郵送の郵は、 ノイチサん、士はねておおざとへ。
③ 郵便の郵は、 スイにオオザト。
郵便番号 郵政省 郵送
就 シュウ ジュ つ・く つ・ける 東書p33 光村p44
都の宮殿を意味する「京」と足の悪い犬の形の「尤(ユウ、もっとも)」を組み合わせた字。足の悪い犬は野犬として生きていくことはできません。そこで都の宮殿に「よりつく」ようになりました。「よりつく」「仕事につく」「つく」「うまくいく」意味として使われます。
就 シュウ ジュ つ・く つ・ける
② 就職の就は、 京のナゾしずかにてんとり就職したぞ。
② 就学の就は、 京大のまげあーし、てん。 ※ 「尤」の「尢」は「だいのまげあし」とも言います。
③ 就業の就は、 キョー、もっともだ(京尤もだ)。 ※ 尤(もっと)も=道理にかなう
就く 就航 就任
仁 ジン ニ 東書p33 光村p136
「人(ひと)」と「二(に)」を組み合わせた字。「人が二人いる」ことを表した字。「人が人に対して感ずる親愛の情」を表し「思いやりの心」「情け深い心」「大きな愛の心」の意味に使われます。
仁 ジン ニ
① 仁愛の仁は、 人ニあるいたわりの心、思いやりの心。
② 仁者の仁は、 イニ。
仁王様 医は仁術なり
俵 ヒョウ たわら 東書p33 光村p171
着物の意味を表した「表(ヒョウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の体を包む着物」の意味で「人の体をやしなう米を包む着物」つまり、「たわら」の意味に使います。
俵 ヒョウ たわら
① 土俵の俵は、 イい俵、十二個イレてくをはらウー。
② 五俵の俵は、 イヒョウー(イ表)。
一俵 米俵
紅 コウ ク べに くれない 東書p33 光村p147
昔、中国では、色の名前を表すのに、その言葉の発音を表した字に「糸」を加えるという作り方がありました。紺、緑、紫などがそうです。「紅」もその一つです。「あざやかな赤い色」の意味に使います。
紅 コウ ク べに くれない
① 紅白の紅は、 糸に工夫してくれない(紅)。
② 紅茶の紅は、 糸に工。
口紅 紅葉(特別な読み方は?)
縮 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める ちぢ・れる ちぢ・らす 東書p33 光村p114
昼間広く散らばって働いていた人たちが。集まってきて夜休むところを表した「宿(シュク)」と「糸」を組み合わせた字。糸がちぢむことを表しました。今は、糸に関係なく「ちぢむ」「ちぢまる」「ちぢめる」意味に使います。
縮 シュク ちぢ・む ちぢ・まる ちぢ・める ちぢ・れる ちぢ・らす
① 縮図の縮は、 イトがシュク(宿)シュク縮みます。
② 圧縮の縮は、 イトウイヒャーク(糸ウイ百)。
③ 収縮の縮は、 イトの宿、ちぢーむ(縮む)。
恐縮 縮尺 四十分短縮授業
尺 シャク 東書p33 光村p125
親指を支点にして、他の四本の指をいっぱいに伸ばし、長さをはかる形を表した字です。この長さを「尺(シャク)」と言いました。「長さをはかる物」「ものさし」「物の基準」の意味に使われます。この長さをはかる様子を繰り返すと、ちょうど尺取虫が動いているような形になるので、尺取虫と名前が付けられたそうです。
尺 シャク
① 尺度の尺は、 コノはらう尺取虫の葉っぱかな。 ※ 尺取虫:季語夏
② 縮尺の尺は、 コノ右ばらい。
尺八 一尺 ※ わが国では、一尺は30.3㎝。ただし、裁縫の場合37.8㎝と長くこれを鯨尺と言う。
班 ハン 東書p33 光村p141
「玉」のもとの字である「王」と「王」の間に、刀の意味を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「昔、中国では、天子が一つの玉を二つに切り分けて諸侯に印として与えました」が、この「班」はその「玉」を表します。今は「切り分ける「組み分けする」「組み分け」の意味に使います。
班 ハン
① 班長の班は、 王のリっぱな王の班
② 一班の班は、 オーリオー(王リ王)
班員 登校班
【社会教育施設へ行こう】
域 イキ 東書p34 光村p41
一定の地域を表した「一口一」とそこを守るための武器の形をした「戈(ほこづくり)」と「土」を組み合わせた字。「一定の土地」「限られた土地」「国」「地方」「限られた範囲」の意味に使われます。
域 イキ
① 地域の域は、 ド(土)イチロー、はねめしノつぶ、つく区域。
② 海域の域は、 土へんに、イチローはねてめしノつぶ。
空域 流域
展 テン 東書p34 光村p42
人がゆったりと座っている形を表す「尸(しかばね)」とゆったりとした服の意味の4~10画を組み合わせた字。「物をのばす」「のばし広げる」「「のび広がる」「展覧会の略語」の意味に使われます。「尸(しかばね)」はもともと死体の「屍(しかばね)」を意味していましたが、「人体」「家」「建物」を意味するようになりました。
展 テン
② 発展の展は、 コノサっと一つレくサス展覧会。
② 展示の展は、 コノサイ(一)レーく。 ※ 八画目にノを入れないこと
展望 展開
郷 キョウ ゴウ さと 東書p34 光村p167
村や町の意味の「阝(おおざと)」とその対象形の1~3画目とこの字の発音を示す4~8画(キョウ)を組み合わせた字。「いなかの村や町」を表した字です。
「ふるさとの村や町(帰郷)」「村里」「土地(近郷)」の意味に使います。
郷 キョウ ゴウ さと
① 故郷の郷は、 くくノヨム、オオザト恋し郷里かな
② 帰郷の郷は、 くくノヨム、オーザット。
郷土 帰郷
映 エイ うつ・る うつ・す は・える 東書p34 光村p42
すぐれて美しい意味の「英」の「央」と太陽を意味する「日」を組み合わせた字。「日の光に照り映(は)えて物のすがたがすぐれて美しく見えること」を意味します。「映えて美しく見えること」「物のすがたを映す」意味に使われます。
映 エイ うつ・る うつ・す は・える
② 映写の映は、 日が中央に映ってる。
② 映画の映は、 日にふたダーイ。
③ 映像の映は、 ヒオウ、ヒオウハムニダ。
上映 夕映え
覧 ラン 東書p36 光村p105
上から下を見下ろす意味を表した「監(カン)」と「見」を組み合わせた字。もとの字は「覽」で今は「覧」。「身分の高い人が見物する」意味で使われたり「見ることをていねいに言う」場合に使われます。
覧 ラン
① 観覧の覧は、 大臣ノ一一見ている一覧表。
② 一覧の覧は、 たてよこたてコたてよこノ、二人見ている一覧表。
③ 閲覧の覧は、 ジンノ二ミール(臣ノ二見)。
閲覧室 遊覧船 回覧版 展覧会
※ 閲覧=書物や書類などを詠んだり調べたりすること
【意見を聞いて考えよう】
異 イ こと・なる 東書p40 光村p30
お面をかぶった人を表した字です。「田」がお面の形。「共」が人の形。じっと見ているとそう見えてくるから不思議です。お面は人の顔とは異なりますよね。 「ことなる、めずらしい、正しくない」の意味に使われます。
異 イ こと・なる
① 異変の異は、 田を共に耕している異国人。
② 異常の異は、 タトモ。
③ 異議の異は、 タトモ(田共)ハムニダ。 ※ 意味はありませんが、韓国語のように読むと面白いよ。
奇異
【三字以上の熟語の構成】
熟 ジュク う・れる 東書p44 光村p122
先祖の祭壇の形を表した「享(キョウ)」と、お供えをする人の姿を表した「丸」と火を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「お供えするものを火でよく煮ること」を表しました。「煮(に)る」「ゆでる」「よく実りうれること」という意味に使われます。
熟 ジュク う・れる
① 熟語の熟は、 ふた(亠)くち(口)こ(子)まる(丸)テンシ(灬)かな。
② 熟練の熟は、 ふたくちこまるしてんのう(四天王)。
半熟の卵 習熟
※ 学習塾の塾は、「ふたくちこまるドー、ふたくちこまる土饅頭」と覚えよう
賃 チン 東書p44 光村p171
仕事の意味の「任」とお金の意味の「金」 を組み合わせた字。「仕事に対して支払われるお金」のことを表した字。「賃金」「料金(汽車賃)」の意味に使います。
賃 チン
① 賃金の賃は、 イノシしが貝で家賃を払います。
② 運賃の賃は、 イノシーカイ(イノ士貝)。
電車賃 賃貸マンション
盟 メイ 東書p44 光村p137
神様を表す「神明」の意味の「明(メイ)」と「皿(さら)」組み合わせた字。昔、中国では重大なちかいを結ぶ時には、神明の前で皿に盛られたいけにえの血を口にぬってかたい約束を交わしました。「ちかうこと」を表し「同じ目的で同じ行動をとることのかたい約束」の意味に使われます。
盟 メイ
① 同盟の盟は、 明るく皿の血を塗って。
② 盟友の盟は、 ヒーゲツサーラー。
③ 加盟の盟は、 明に皿。
加盟店 盟約
警 ケイ 東書p44 光村p67
心をいましめてつつしみうやまう意味の「敬」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「いましめの言葉」を意味します。「人をいましめること(警告)」「用心する」「取りしまる(警察)」の意味に使われます。
警 ケイ
① 警備の警は、 サいごの句、だれノブンなの?言ってみて。言わんと警察呼びますよ。
② 警護の警は、 サクノブン、ゲン(サ句ノブン言)。
③ 警戒の警は、 うやまうゲン。
警報 警告 警笛
署 ショ 東書p44 光村p67
網(あみ)をはった形の「罒(あみがしら)」と、いろいろ・さまざま・もろもろ・多くのの意味の「者」を組み合わせた字。「「いろいろな所に網を張る」「配置する」「取りしまる仕事をする役所(警察署、税務署、消防署)」「同じ音の“書”(署名)」の意味に使われます。
署 ショ
① 署名の署は、 あみめ(罒)にいる者、警察署。
② 署長の署は、 アミモノ(罒(あみ)者)。
消防署 部署
蚕 サン かいこ 東書p44 光村p136
「天(テン)」と「虫(むし)」を組み合わせた字。貴重な絹糸を作り出す虫なので「天からさずけられた虫」という意味で作られました。「かいこ」のことです。
蚕 サン かいこ
① 養蚕の蚕は、 天の虫蚕。
② 蚕食の蚕は、 テンチュウサン(天虫蚕)。
蚕 蚕糸=絹糸
善 ゼン よ・い 東書p44 光村p141
美しいを意味する「羊(ひつじ)」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「美しい言葉」を表します。今は「美しい行い」「りっぱな行い(善行)」「よくする(改善)」「仲良くする(親善)」の意味に使います。
善 ゼン よ・い
① 善意の善は、 ヒツジソーイチローの善い行い。
② 改善の善は、 ヒツジソーイチロー(羊ソウ一ロウ)。
善悪 善行を積む
臨 リン のぞ・む 東書p45 光村p44
よく目を見張る意味の「臣」、人を表す「ノ一」、品物を意味する「品」を組み合わせた字。「臣」は家来の意味もありますので「臣」と「ノ一」で「見張りをする家来、見張り番」を意味します。もとは「品物の見張りをする人」でしたが今は「身分の高い人がお出ましになること、場に臨(のぞ)むこと」の意味で使われます。
臨 リン のぞ・む
① 臨時の臨は、 たてよこたてコたてよこノ一品料理に臨みます。
② 臨終の臨は、 ジンノイッピン(臣ノ一品)。
臨機応変 臨海
宇 ウ 東書p45 光村p89
家を表す「宀」と「羽」と同じ音の「于」を組み合わせた字で、羽が鳥の体を包んでいるように家を包んでいる「屋根」を表した字。「地球を包む空間(宇宙)」「広さ」「大きさ」の意味に使われます。
宇 ウ
① 宇治の宇は、 ウれしいね、一人で十回、宇宙旅行。 ※ 6画目はねます。
② 宇宙の宇は、 ウイチジュー、ハネルー。
宇宙服 宇宙人
宙 チュウ 東書p45 光村p89
家を表す「宀」と寄(よ)るという意味の「由」を組み合わせた字。屋根を支えている「棟(むね)」や「梁(はり)」を表した字。今は「空間」を表す言葉として使われます。「空中」という意味にも使われます。
宙 チュウ
① 宇宙の宙は、 ウれしいね、自由に行ける宇宙旅行。
② 宇宙の宙は、 ウユウ。
宙づり 宙返り
欲 ヨク ほっ・する ほ・しい 東書p45 光村p137
中に入れる意味の「容(ヨウ)」と大きな口を開けた形の「欠(あくび)」を組み合わせた字。「口を大きく開けて食べ物を入れる」「食欲」を表した字です。今は食べ物に関係なく「物をほしがる気持ち」「物事をしたい気持ち」の意味に使います。
欲 ヨク ほっ・する ほ・しい
① 欲望の欲は、 欲しいのは谷に欠けたる月の影。
② 意欲の欲は、 タニケツ(谷欠)。
食欲 欲求不満
穀 コク 東書p45 光村p171
稲の意味を表した「禾(のぎへん)」と殻(から)の意味を表した「禾」以外の部分を組み合わせた字。「殻につつまれた農作物」のことを表した字。「米、麦、きび、あわ、豆」などの農作物の意味に使います。
穀 コク
① 穀物の穀は、 サムライワノギにルマタの穀物だ ※ 殳:ルマタ
② 穀雨の穀は、 シワノギルマータ。
穀倉地帯 雑穀
【イースター島にはなぜ森林がないのか】
遺 イ ユイ のこ・す 東書p48 光村p130
たくさんのお金を表した「貴(キ)」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「道を進む途中、お金を失う」ことを表した字です。今は「物を失う(遺失)」また「物を残す(遺産)」意味に使われます。
遺 イ ユイ のこ・す
① 遺伝の遺は、 中一が貝がら道に遺します。
② 遺産の遺は、 チュウイチカイドウ(中一貝道) ※ 道は、「しんにょう」のことです。
遺言 遺失物
乳 ニュウ ちち 東書p49 光村p148
手を表した「爫」と赤ちゃんを表した「子」と人が座っている姿を表した「乚(いん)」を組み合わせた字。「お母さんが赤ちゃんにちちをのませている」ことを表した字です。「ちち(母乳)」「ちちににた液体(豆乳)」の意味に使います。
乳 ニュウ ちち
① 牛乳の乳は、 ノツてる子しずかに乳を飲んでるよ。
② 乳児の乳は、 ノツ子し。 ※ 七画目右上へあげてね
母乳 乳製品
樹 ジュ 東書p50 光村p100
神をまつる時の道具のたかつき「豆」を並び立てることを表した「尌(シュ、たてる)」と「木」を君合わせた字。「並び立っている木」の意味で使われます。また、「立てる」という意味にも使われます。木は、立っている木にも切り倒された木にも使いますが、樹は地面に立っている木に使われます。
樹 ジュ
① 樹林の樹は、 木に十個、豆十点を樹立する。
② 樹液の樹は、 きシまめスン(木士豆寸)。
街路樹 樹木
蔵 ゾウ くら 東書p51 光村p43
植物 ここでは穀物を意味する「艹」と家来の意味の「臣(しん)」、武器の意味の「戈(ほこづくり)」と音を表す「爿(ゾウ)」を組み合わせた「藏」の略字が「蔵」。「税として納められた穀物を武器を持った家来たちが守るくら」を意味しました。「くら」「おさめる」「かくして置く」の「意味で使われます。「臣」の書き順は、「たてよこたてコたてとめる」。
蔵 ゾウ くら
① 貯蔵の蔵は、 サノ一大臣めしノつぶ、蔵寿司食べた~い。
② 地蔵の蔵は、 くさノイッシン(艹ノ一臣)めしノつぶ。
蔵書 冷蔵庫
宗 シュウ ソウ むね 東書p51 光村p216
家の意味の「ウ(うかんむり)」と神の意味を表した「示」を組み合わせた字。「神として祭られる先祖のみたま屋、本家(宗家)」という意味に使います。また「おおもと」「中心」「宗教」という意味に使います。
宗 シュウ ソウ むね
① 宗教の宗は、 ウれしさを示せば宗教信じます
② 宗派の宗は、 ウニショウ(小)。
③ 禅宗の宗は、 ウニ小さい 。
宗徒
刻 コク きざ・む 東書p51 光村p58
イノシシを表す「亥」と刀を意味する「刂」を組み合わせた字。「いのししの肉を刀できざむ」意味を表した字です。「刻む(時刻)」「むごい(残刻、深刻)」の意味に使われます。
刻 コク きざ・む
① 時刻の刻は、 ふたりぐみ、くつ下ノ人、リレーする。
② 時刻の刻は、 なべぶたくーノ?その人リっパ。
刻む 一刻
恩 オン 東書p52 光村p45
囲いの中で手足を伸ばして安心して身を寄せている形の「因」と「心」を組み合わせた字。「人に心を寄せてめぐみいつくしむ心」「人から受けためぐみいつくしむ心に感謝する心」の意味に使われます。
恩 オン
② 恩師の恩は、 原因を心にかくし恩返し。
② 恩人の恩は、 どうがまえ(冂)大一心。 ※ 二画目はねません。
報恩感謝 恩情
推 スイ お・す 東書p52 光村p106
進めるという意味の「隹」と「扌(てへん)」を組み合わせた字で「手でおし進める」意味を表した字。「物事を推し進める(推進)」「推し量る(推量)」「変化する(推移)」の意味に使われます。
推 スイ お・す
① 推理の推は、 テを組んで、イーテン(、)チョー(丁)サン(三)が推理する。
② 推測の推は、 テらイのテンチョウサンが推理する。 ※ はずむように読むとおもしろいよ。
推定 類推
存 ソン ゾン 東書p52 光村p56
存在の「存(ソン、ある)」の1~3画目と、音を表した孫(ソン)を組み合わせた字。「孫が在(あ)る」ことを意味した字で「今生きていること」「実際にそこにあること」の意味に使われます。
存 ソン ゾン
① 存在の存は、 ナかみを1つ子が保存。
② 存分の存は、 一イの子。 三画目上ちょっと出る。
保存 存続
暮 ボ く・れる く・らす 東書p52 光村p68
本字は無いという意味の「莫(バク)」。「大」ももとは「草(艹)」を表し、「莫」は草と草の間に太陽が沈むことを表した。「暮」は、この字に「日」を組み合わせた字。「日がくれる」「見えなくなる」「季節や年の終わり」の意味に使われます。
暮 ボ く・れる く・らす
① 薄暮の暮は、 サあむい日、一か八かで日が暮れる。
② 歳暮の暮は、 サーヒーイーパーヒー。 ※ 中国語風に読んでたのしんでね。
日暮れ 夕暮れ
【参考】 サーヒーイーパーキン 幕 サーヒーイーパーリキ 募
サーヒーイーパードー 墓
供 キョウ ク そな・える とも 東書p52 光村p67
おそなえを両手でうやうやしく持ち、ささげる形を表した「共」と人の「イ」を組み合わせた字。もともと「そなえる」の意味の「共」が「とも」という意味に使われるようになったため「イ」をつけ「そなえる」という意味に使われるようになりました。「そなえる」「さしだす」「おとも(お供)」の意味に使われます。
供 キョウ ク そな・える とも
① 供養の供は、 イーサ、一人ハ子供でも。
② 提供の供は、 イサイーハ(イサ一ハ)。 ※「ー」を「イー」と中国語のように読ませています。
先祖供養 供える
系 ケイ 東書p53 光村p137
「糸(いと)」という字に別の糸の筋を表した「一」を加えた字です。「糸に別の糸をつなぐ」ことを表しました。「つながり」という意味に使われます。
系 ケイ
① 系統の系は、 ノいと(ノ糸)。
② 直系の系は、 ノくムショー(ノ糸)。
家系 銀河系
誤 ゴ あやま・る 東書p55 光村p91
言葉の意味の「言」とおどりを楽しんでいる人の姿を表した「呉(ゴ)」を組み合わせた字。「おどりうかれて言うことば」という意味で「あてにならないことば」を表しました。今は「あやまり」「あやまる」「まちがう」「まちがい」の意味に使われます。「呉」という漢字は、本当に人がおどっているように見えますね。
誤 ゴ あやま・る
② 誤差の誤は、 言おう口で、ひと(|)ことユえば(ハ)誤りよ。
② 誤解の誤は、 ゲンローイーユーハ(言ロ|ユハ)。 ※ 中国語風に読んで楽しもう
③ 誤差の誤は、 言わんでくれ(呉)、誤りやった。 ※ 「呉」は「くれ」と読みます。広島県の呉市の「くれ」ですね。
誤字 誤る
傷 ショウ きず 東書p55 光村p128
人を表す「イ(にんべん)」と、弓矢の「矢(ノ一・や)と陽に当たる意味の「昜(ヨウ)」を合わせた3~13画目とを組み合わせた字。「人が矢に当たること」を意味しました。今は「きず」「心の痛み(傷心)」の意味に使われます。
傷 ショウ きず
② 軽傷の傷は、 イーノ、一日一つノ、フたノノり。
③ 負傷の傷は、 イーノ、一日一つの、傷なかれ(勿れ)。 ※ 「勿」は「なかれ」と読みます。
傷口 火傷
【参考】 勿れ(なかれ)=~してはいけない 禁止の意味 毋れ、莫れ
厳 ゲン ゴン きび・しい おご・そか 東書p55 光村p105
もとの字は「嚴」。言い争いを表す「口口」と厳しいがけを表した4~17画目を組み合わせた字。もとは「厳しい言い争い」をすることを表しましたが、今は「きびしい」という意味に使われます。また「おごそか」という意味にも使われます。
厳 ゲン ゴン きび・しい おご・そか
① 厳守の厳は、 ツき一ノTの耳ノケはらいます。
② 厳禁の厳は、 ツ一ノT、耳ノブン。
厳重 手厳しい
論 ロン 東書p56 光村p97
言葉の意味の「言」とたくさんの書物を集めて順序立てる意味を表した「侖(リン)」を組み合わせた字。「言葉を順序だてて話す」「きちんとすじの通った意見(議論)」「意見」「言い争い(口論)」の意味に使われます。
論 ロン
① 論理の論は、 言っとくよ、ヤネに一つのふたをしろとサ。
② 討論の論は、 ごんべんに、ヤネイチフタサ。
論文 結論
段 ダン 東書p56 光村p28
崖(がけ)に段々(だんだん)をつけた1~5画の「ノ❘三」と仕事を表す「殳(るまた)」を組み合わせた字。「崖(がけ)に段々をつくる仕事」を表した字。「段々、順序、区切り、方法」などの意味を表します。
段 ダン
② 段落の段は、 ノにたてぼう、三にるまた(殳)の段々に
② 段々の段は、 ノたてぼうルマータ ※ 5画目ちょっと出る
手段 階段 石段
【漢字を使おう 2】
胃 イ 東書p59 光村p45
体を表す「月(にくづき)」と胃ぶくろに食べ物を表した米が入った「田」を組み合わせた字。「胃」「胃袋」のことです。
胃 イ
① 胃腸の胃は、 胃がもたつき(田月)ます。
② 胃袋の胃は、 田にくづき。
胃液 胃薬
腸 チョウ 東書p59 光村p45
体を表す「月(にくづき)」と長いを意味する「長」と同じ音の「昜」を組み合わせた字。体の中で一番長いのは「腸」、その「腸」を表します。
腸 チョウ
① 大腸の腸は、 月と日は一つノフーふ、ノノさんよ。
② 胃腸の腸は、 月と日に一つもなかれ(勿れ)大腸癌。
十二指腸 小腸
肺 ハイ 東書p59 光村p45
物を売ったり買ったりして、物の出し入れをする「市」に体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。「空気を出し入れする臓器」の意味で「肺」のことです。
肺 ハイ
① 肺炎の肺は、 月曜日市場で深く肺呼吸。
② 肺臓の肺は、 ツキイチ(月市)。
心肺停止 肺活量
脳 ノウ 東書p59 光村p45
体や肉を表す「月(にくづき)」と髪の毛を表した「ツ」と頭を表した「凶」を組み合わせた字。頭の中の物という意味で「のうみそ」を表しました。脳は人体の中枢(中心となる最も大切な所)ですから「大きな組織の中枢(首脳)」という意味にも使います。「凵」は、「かんにょう、うけばこ」ここでは「はこ、落とし穴」とも読ませています。
脳 ノウ
① 首脳の脳は、 つきツメてはこに入れたる頭脳かな。
② 小脳の脳は、 月ツメて、落とし穴。
大脳 頭脳 脳波
臓 ゾウ 東書p59 光村p45
大切なものをしまっておく蔵(くら)の意味の「蔵」と体を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字。体の中の蔵の意味で「いろいろな臓器」を表します。
臓 ゾウ
① 内臓の臓は、 にくづきや、サノイチ大臣めしノつぶ 。
② 臓器の臓は、 月くさノ、一大臣はめしノつぶ。
心臓 肺臓 肝臓 腎臓
舌 ゼツ した 東書p59 光村p35
守る武器のたてを表した「干(カン)」と「口」を組み合わせた字。大事な口の働きを守る「舌」を表した字。
舌 ゼツ した
① 舌禍の舌は、 千の口が舌を出す。
② 毒舌の舌は、 センコー(千口)。
舌先 舌つづみ
【いざというときのために】
私 シ わたくし 東書p62 光村p53
稲を表す「禾」と鼻の形を表し「私」を意味した「ム」を組み合わせた字。公(おおやけ)用の税の米に対し、私(わたくし)の米を表したのが「私」。今では「わたくし」のことを意味します。
私 シ わたくし
② 私服の私は、 ノ木にム。
② 公私の私は、 ノキム、ノキムハムニダ。 ※ 韓国語風に読もう!
私事 私語しない
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ 東書p63 光村p141
崖(がけ、厂(カン)」の上に人があぶないかっこうでたっており(「ク」)、下でそれを見て「あやぶんでいる人の様子(5~6画)」を表した字です。「あぶない(危険)」「あやぶむ(危惧)」という意味に使われます。
危 キ あぶ・ない あや・うい あや・ぶむ
② 危険の危は、 クにイチノ、フしんな男危ないぞ 。
② 危害の危は、 クイチ(一)ノフーし。
危機 危ない
策 サク 東書p63 光村p109
責めるという意味の「朿(セキ)」と「竹(たけかんむり)」を組み合わせた字。馬を責めるようにむち打つために使う篠竹(しのだけ)」を表した字。「むち」「つえ(散策)」また「文章にまとめられたはかりごと(策略)」の意味に使われます。
策 サク
① 対策の策は、 竹一本のカサ(巾)にヤネ(𠆢)。
② 散策の策は、 ケケイーキンヤーネー(ケケ一巾𠆢)。
策定 策略
【文と文のつながり】
卵 ラン たまご 東書p68 光村p148
木の枝にうみつけられた虫のたまごの形を表した字です。今は、どんなたまごでも「卵」で表します。ただし、一般的ににわとりのたまごで調理されたものは「玉子」と表記されます。
① 鶏卵の卵は、 ノレンをソフがぼう(|)でてん(、)検、やっと卵を見つけましたよ。
② 卵白の卵は、 ウ(卯)ーテンテン。 ※ ただし、書き順注意
産卵 魚卵
木の枝にうみつけられた虫のたまごの形を表した字です。今は、どんなたまごでも「卵」で表します。ただし、一般的ににわとりのたまごで調理されたものは「玉子」と表記されます。
③ 鶏卵の卵は、 ノレンをソフがぼう(|)でてん(、)検、やっと卵を見つけましたよ。
④ 卵白の卵は、 ウ(卯)ーテンテン。 ※ ただし、書き順注意
産卵 魚卵 生麦生米生卵
【参考】 「卯」は、「ノレンノフーボー」「ノレンノふしづくーり」
割 カツ わ・る わ・れる わり 東書p68 光村p142
傷つける意味の「害(がい)」と刀の形を表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「刀で傷つける」という意味です。「さく」「わる」「割り当てられた役目(役割)」の意味に使われます。
割 カツ わ・る わ・れる わり
① 割合の割は、 雪害でリっぱな屋根が割れました。
② 役割の割は、 ガイリ―(害リー)。
割れ目 割高
洗 セン あら・う 東書p68 光村p30
はだしのことを「跣」。その意味の「先」に水の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。汚れていたら、先ず(まず)先に水で足を洗いたくなりますよね。
洗 セン あら・う
① 洗面の洗は、 シカを先生洗ってる。
② 洗濯の洗は、 シーセン(シ先)。 ※ ここでは「氵(さんずい)」を「シ、シー」とも読ませています。
お手洗い 洗剤
机 キ つくえ 東書p68 光村p60
机(つくえ)の形をした「几」と「木」を組み合わせた字。「机(つくえ)」の意味です。
机 キ つくえ
① 机上の机は、 木ノよこに、て作りの机あり。
② 机上の机は、 木ノて、ハネルー。
学習机 勉強机
誕 タン 東書p68 光村p151
引き延ばすいみの「延(エン)」と「言」を組み合わせた字。「言葉を引き延ばして言う」という意味の字で「大げさに言うこと」「ないことをあるように言うこと」を表しました。また「ないものがあるようになる」ことから「人が生まれる」ことの意味に使います。
誕 タン
① 誕生の誕は、 言うノ止め、フフっとはらう誕生日。
② 生誕の誕は、 言うノ止(や)めるの?それでエンニョウ?
生誕 降誕
砂 サ シャ すな 東書p68 光村p27
石と「小さいものをさらに小さくする」意味の「少」を組み合わせた字。石を小さくした「砂(すな)」を表した字です。体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)です。
砂 サ シャ すな
① 砂場の砂は、 石の少ない砂浜だ。
② 土砂の砂は、 セキショー(石少)、おもろない!
砂糖 砂漠 鳥取砂丘 白砂青松:はくさせいしょう、はくしゃせいしょう 白い砂浜と青い松林 美しい海岸の風景をいう言葉。
糖 トウ 東書p68 光村p147
家(广)の中で、臼(うす、口)の中のものを、手に持ったきねでつく形(10~13画)を組み合わせた字。「臼(うす)で米をついてつくるあめ」を表した字です。今ではあめの主成分を「糖」といい、あめは「飴」という字に変わりました。
糖 トウ
① 砂糖の糖は、 コメ(米)ブタノ(广)、ヨニデテ1口黒砂糖。
② 製糖の糖は、 コメにトウ(米に唐)。
糖類 糖分控えめ
【漢文に親しもう】
東書p72 光村p179
手で持っているものに手を出して引っぱることを表した「爰(エン)」と「日」を組み合わせて作った字。「日の光を家の中に引き入れて家の中をあたためる」ことを表した字。「あたたまる」「あたためる」「あたたかい」という意味に使います。
暖 ダン あたた・か あたた・かい あたた・まる あたた・める
① 温暖の暖は、 日にノッて一人友来る暖かさ。
② 暖流の暖は、 日曜ノツウわ一回友が来てあたたあたたと暖まる。
③ 暖房の暖は、 ヒノツ、イーとも(日ノツ、一友)
暖冬 暖炉
【風切るつばさ】
若 ジャク ニャク 東書p78 光村p129
使う方の手を表した「右」と草を表した「艹(くさかんむり)」を組み合わせた字。「右手で摘みとる草」を表しました。春になると、野原に出ていって「若菜」をつんで食用にしました。「若」はこの「若菜」を表した字ですが、今では単に「若い」の意味に使われます。
若 ジャク ニャク
① 若葉の若は、 サてと、右の若い人。
② 若草の若は、 クサに右。
老若男女 若人
巻 カン ま・く まき 東書p78 光村p157
二人で分ける意味の1~6画目と糸の意味の「己(おのれ)」を組み合わせた字。「二人で分かれて糸を巻く」ことを表した字です。イメージしにくいかもしれませんが、糸を巻くときには二人でしないとうまく巻くことができませんよね。今では糸に限らず、ひろく「まく」意味に使われます。また、昔の書物は「まきもの」でしたから「書物」の意味にも使われます。
巻 カン ま・く まき
① 一巻の巻は、 ソの二人ベルトをコしに巻きました。
② 圧巻の巻は、 ソの二人のコーし。
絵巻物 巻物
訳 ヤク わけ 東書p79 光村p174
昔、長さをはかるときに尺取り虫のように支点を換(か)えてはかっていきました。その換(か)える意味の「尺」と「言」を組み合わせた字。「むずかしい言葉を、やさしい言葉に言い換(か)える」ことを表した字。「むずかしい言葉のわけを説明する、わけ」「外国語を自分の国の言葉に言い換(か)える」という意味に使います。
訳 ヤク わけ
① 翻訳の訳は、 言うな!シャク(尺)にさわるぜ、言い訳は。 ※ 「しゃくにさわる」正しくは「癪に障る」です。意味は「物事が気に入らなくて不快に思うこと」。
② 訳者の訳は、 ゲンコーノすべりだい(言コーノ右はらい)
和訳 同時通訳
背 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける 東書p80 光村p32
二人が背中を合わせてすわっている形を表した「北」と体や肉を表す「月(にくづき)」を組み合わせた字です。「背中、後ろ、裏、そむく」という意味で使われます。
背 ハイ せ せい そむ・く そむ・ける
① 背後の背は、 北向いて月に背を向けだんご食う。
② 背景の背は、 きたにつき(北に月)。
背中 背骨
片 ヘン かた 東書p80 光村p200
「木」という字の右半分だけを表したもので「木の切れはし」という意味の字です。今は木に関係なく「物の半分」「物の一部」また「未熟な(片言)」という意味に使います。
片 ヘン かた
① 破片の片は、 ながいノにふた(亠)でフたして片手間に。
② 片道の片は、 ノぶたフー。
断片 片腕
処 ショ ところ 東書p87 光村p44
足の形を表した「夂(なつあし)」とこしかけを表した「几(キ)」を組み合わせた字。「こしかけて足を休める所」を表した字。「家にいること」「治療や手当・方法」の意味に使います。
処 ショ ところ
① 処理の処は、 タをはらいつくえ(几)処理する処分場。
② 処置の処は、 ユウ(夕)ばらいツクーエ(几)。
処世術 対処
誌 シ 東書p87 光村p42
言うという意味の「言」と意志という意味の「志」を組み合わせた字。「自分の意思を言う」という意味です。「自分の考えを書きうつす」「書きしるした書物」「雑誌」の意味に使われます。
誌 シ
① 雑誌の誌は、 青年の言う志のる雑誌。
② 日誌の誌は、 ごんべんにこころざし(言に志)。
週刊誌 月刊誌 誌面
詞 シ 東書p87 光村p192
つかさどる(役目としてとりあつかう)という意味の「司(シ)」と言う意味の「言」を組み合わせた字。「ある一定の意味をつかさどる言葉」と言う意味の字。「ことば」の意味に使われます。
詞 シ
① 歌詞の詞は、 コト(言)の葉をツカサドっては歌詞作る。
② 作詞の詞は、 ごんべんをツカサド―ル(言を司る)。
名詞 形容詞
誠 セイ まこと 東書p87 光村p136
成功の意味を表した「成(セイ)」と言葉の意味を表した「言(ごんべん)」を組み合わせた字。「必ず成功する言葉」を意味し「真心から出た言葉」「真実の言葉」の意味に使われます。「真心から出た言葉」を「真言(まこと)」と言いますが、「誠」は「真言」を表した言葉です。
誠 セイ まこと
① 忠誠の誠は、 言い成りや。
② 誠意の誠は、 ゲンセイ(言成)。
至誠 誠実
忠 チュウ 東書p87 光村p136
「中(なか)」と「心(こころ)」を組み合わせた字。「心の中」を表します。心の中の「良心」「真心」の意味に使われます。特に「主人や国に対する良心(忠臣)」の意味に使われます。
忠 チュウ
① 忠誠の忠は、 中心や。
② 忠告の忠は、 センターハート。
忠臣蔵 忠実
人がものかげにかくれている姿を表した字。「かくれる(逃亡)」「なくなる」「ほろびる(亡国)」「ない(存亡)」「しぬ(死亡)」の意味に使います。
亡 ボウ モウ な・い
① 死亡の亡は、 フタしてよ!亡霊出るよ、死亡者の。
② 存亡の亡は、 はよ、フタし(亠し)。
滅亡 亡命
【インターネットの投稿を読み比べよう】
担 タン かつ・ぐ にな・う 東書p94 光村p154
「担」のもとの字は「擔(タン)」。「詹(タン)」は言葉をかけて力づけるという意味ですが、その意味を借りた「旦」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。直接手助けをしてその荷物をかつぐのが「擔」であり「担」です。「かつぐ(担架)」「になう」また「仕事を引き受ける、仕事を受け持つ(担当)」という意味に使います。
担 タン かつ・ぐ にな・う
① 担任の担は、 手で日曜に一つ担ぐよ分担で。
② 負担の担は、 テヒーイー(扌日一)。
担当 担架
値 チ ね あたい 東書p94 光村p105
本当のねうちの意味を表した「直」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人の、人としての本当のねうち」という意味を表します。今は、人には関係なく「ねうち」「あたい」の意味に使われます。
値 チ ね あたい
① 価値の値は、 イーねぇ、素直な値段の〈メロンパン〉。 ※ 〈 〉には自分の好きな言葉を入れて読んでね。
② 値段の値は、 イジュー、メにエール(イ十目にL)。
値上げ 値打ち 数値
激 ゲキ はげ・しい 東書p95 光村p59
迫(せま)る意味の「白」と追い打ついみの「放」と「氵」を組み合わせた字。「水がせまってきて、岸をはげしく打つ」ことを表しました。「はげしいこと」「程度がつよいこと」を表します。
激 ゲキ はげ・しい
① 刺激の激は、 シっかりと白い方へとケをはらい、激しくいこう六年生!
② 感激の激は、 シハクホウ、ノーブン。 攵は、のぶん、ぼくづくり。
激流 激動 激増
疑 ギ うたが・う 東書p95 光村p63
人の「ヒ」、知るの「矢」、赤ちゃんの足をあらわした8~14画目の形を組み合わせた字。「赤ちゃんを知っている人が見て気づかう」ことを表した字。「これでいいのだろうかとうたがう」意味に使われます。
疑 ギ うたが・う
① 疑問の疑は、 ヒ矢マ、フト人を疑う。
② 疑念の疑は、 ヒ矢マフト(止)。 ※ 止めるの最後は人の形にはらう
嫌疑をかけられる 半信半疑
障 ショウ さわ・る 東書p96 光村p67
崖(がけ)を表す「阝(こざとへん)」と音楽の終わりを表した「章」を組み合わせた字。がけがあってそれ以上進めない道を表し、「さまたげる」「さえぎる」の意味に使われます。
障 ショウ さわ・る
① 障子の障は、 はた(阝)立てて早く障害克服しよう。
② 保障の障は、 こざとへんおとジュウ。
③ 支障の障は、 こざとへんたてはや。
目障り 障害 故障
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さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。
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覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすいように加工してください。