東書6年 後期分 音読で漢字を覚えよう 模型の町 海のいのち 複合語 宇宙への思い 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
6年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「像」 TとCの交互読み
T:ゾウ C:ゾウ
T:想像の像は、 C:想像の像は、
T:イーゾウ。 C:イーゾウ。
T:画像の像は、 C:画像の像は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
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俳 ハイ 東書p112 光村p90
人を表す「イ」と何々ではないを表す「非」を組み合わせた字。「ふつうの人ではない」という意味で非凡な才能を持った役者の意味に使われました。今は「俳優」「俳句や詩を作って楽しむ風流人」の意味に使われます。
俳 ハイ
① 俳句の俳は、 イーねぇ、非日常を俳句に詠(よ)もう。
② 俳優の俳は、 イノサンタテサン(イノ三ー三)。
俳人 俳号
探 タン さぐ・る さが・す 東書p114 光村p69
手の意味の「扌(てへん)」と穴の意味の「㓁」と「木」を組み合わせた字。「木の棒を手に持って穴の中の様子をさぐる」ことを表しました。「さぐる」という意味に使われます。書くときは、「穴」ではなく「㓁」。
「探求」は、探し求めること。「探究」は、どこまでも深く調べること。
探 タン さぐ・る さが・す
① 探検の探は、 テ(扌)だけでワ、八本の木は探せません。
② 探知の探は、 テーワーパーキー。 ※ 中国語風に読むと楽しいよ。
探求 探究
【話し合って考えを深めよう】
沿 エン そ・う 東書p118 光村p88
川や水を表す「氵(さんずい)」と谷を表す4~8画目を組み合わせた字。「谷にそって流れる川」を表します。「物にそう」「物にしたがう」「物のふち」という意味で使われます。
沿 エン そ・う
① 沿岸の沿は、 シっかりハロー、沿道で。
② 沿線の沿は、 シーパーロ。 ※ 中国語風に読むと面白いよ。パーは「八」。
川沿い 沿う
届 とど・く とど・ける 東書p119 光村p87
人の形をした「尸(しかばね)」と油のつぼを表した「由」を組み合わせた字で「油つぼを人にとどける」という意味を表した字です。「物をとどける」「物がとどく」という意味に使われます。
届 とど・く とど・ける
① 届くという字は、 コノ自由、多忙なあなたに届けたい。
② 届くという字は、 コノユウ。
届け物 届け先
【漢字を使おう 4】
株 かぶ 東書p123 光村p137
もとの字は「朱(シュ)」。「朱」は「木」に切る印の「一」を加えた字で「木をきる」こと「切られた切りかぶ」を表しました。また、切りかぶの心(シン)が赤いところから「朱」に「木」を加えて「株(かぶ)」という字を作りました。わが国では「権利」の意味で「株式」とか「株券」の意味に使われます。「切りかぶ」「権利」に使われます。
株 かぶ
① 株式の株は、 木ノ未来、大株に。
② 古株の株、 キノミ、キノミハムニダ。 ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。
株主 切り株
看 カン み・る 東書p123 光村p154
「手」と「目」を組み合わせた字。「目の上に手をかざした」形を表した字です。「気をつけて見ること」「注意して見守ること」の意味に使います。
看 カン み・る
① 看病の看は、 手をのばし目で子の看病するドクター。
② 看守の看は、 手を目にのばし看病す。
③ 看過の看は、 テメー(手目)。
看板 看破
座 ザ すわ・る 東書p123 光村p70
人が向かい合って座っている形の「坐」と片方があいている家を表した「广」を組み合わせた字。「家の中で座る場所を表しました。「座る場所」「人が集まる場所」「すわる」「劇団や劇場」の意味に使われます。
座 ザ すわ・る
① 座席の座は、 フタりノ人々土に座す。
② 座禅の座は、 まだれのジンジンドー。 ※ 中国語風に読むと楽しいよ。子どもたちに人気のあった読みです。
星座 座右の銘
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん 東書p123 光村p156
物事が立派に仕上がる意味の「成(セイ)」と「皿(さら)」を組み合わせた字。「皿の上に食べ物が見事に盛られていること」を表した字。「山盛りに盛る(盛り土)」「見事、りっぱ、さかん、さかり(盛大)」の意味に使います。
盛 セイ ジョウ も・る さか・る さか・ん
① 盛大の盛は、 ノイチ(一)フの、めしノつぶとり皿に盛る。 ※ 4~6画目を「めしノつぶ」と読ませています。
② 全盛の盛は、 セイにサラ(成に皿)盛り。
大盛り 栄枯盛衰
券 ケン 東書p123 光村p67
分ける意味の「八」と「二」「人」「刀」を組み合わせた字。「一つの物を二つに刀で切り分け、二人が所有して後日の証拠(しょうこ)としたもの」を意味します。「証拠(しょうこ)として所有する文書(証券)」の意味に使われます。
券 ケン
旅券の券は、 ソの二人、刀で切った入場券。
株券の株は、 ソーリャン(二)ジントウ券(ソ二人刀券)。 ※ 中国語風にかっこよく読もう。
定期券 入場券
専 セン もっぱ・ら 東書p123 光村p228
糸まき車の形をした1~6画目と手の意味を表した「寸」を組み合わせた字。糸まき車を使っているときは心をもっぱら(そのことだけに集中する)にしておかないと失敗します。ここから「心をもっぱらにする(専念)」また「ひとりじめ(専有)」という意味に使います。
専 セン もっぱ・ら
① 専門の専は、 一日たてに一寸法師、センと読む時テンはなし。
② 専念の専は、 一日1寸 。
専用 専門書
【最重要】
専門の専の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。
専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。
センと読むとき、点(、)はなし。これを覚えておけばいいですよ。
博識の博のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。
博識の博には点がありますよ。ハク・バクと読むとき点がつきますよ。
【模型の町】
模 モ ボ 東書p128 光村p96
「木」と日が草原にしずんであたりが見えなく意味の「莫」を組み合わせた字。「日がしずんで、あたりが見えなくなっても身印になる木」という意味です。「よりどころになるお手本(模型)」「まねる(模倣)」「手さぐりする(模索)」の意味に使われます。ここでは「莫」を「サーヒーダイ」と読ませています。ちなみに、「幕」「暮」の「莫」の形は「サーヒーイーパー」と読ませています。
模 モ ボ
① 規模の模は、 木と草(サ)は日に日に大きな規模となり。
② 模範の模は、 きにサーヒーダイ(木サ日大)。
模型 模擬試験
純 ジュン 東書p129 光村p30
糸を表す「糸(いとへん)」と草が芽を出す様子で「物事の初め」を意味する「屯(トン)」を組み合わせた字です。この字の「糸」は「まゆ玉から取り出したばかりにの糸」を表します。今は、糸とは関係なく、「屯」とともに「加工されていない、飾り気がない、まじり気がない」という意味に使われています。
純 ジュン
① 純真の純は、 糸ノはこ(凵)、しれば単純。 ※ 「凵(かんにょう、うけばこ)」はここでは「はこ」とも読ませています。
② 純白の純は、 いとノはこ、しー。 ※ 糸にはまとめる、束ねるという意味もあります。
純情 純金
勤 キン ゴン つと・める つと・まる 東書p129 光村p67
黄土という黄色い色をしたこまかい土の層(そう)を表した「黄」と「土」と働く意味の「力」を組み合わせた字。「こまかく心を使って力をこめて働く」意味に使われます。
「サ口|」を書いた次は、横画が3本です。2本ではありません。よく働くので3本と覚えましょう。よく間違えます。
勤 キン ゴン つと・める つと・まる
① 勤勉の勤は、 お勤めは?サッポロのボーサンカ。
② 勤労の勤は、 サロたてサンカ(サロ丨三力)。
在勤 通勤
潮 チョウ しお うしお 東書p130 光村p232
水を表す「氵(さんずい)」と「朝(チョウ)」を組み合わせた字。「朝がたに水かさがましてくる朝しお」を表した字。今は単に「しお(海水)」の意味に使います。また、「時勢の流れ(風潮)」という意味にも使います。
潮 チョウ しお うしお
① 風潮の潮は、 シずかなる朝の潮風満潮時。
② 潮風の潮は、 さんずいに朝。
風潮 満潮
骨 コツ ほね 東書p130 光村p157
骨の関節の形を表した「冎(カ)」と肉の意味を表した「月(にくづき)」を組み合わせた字。「ほね(骨折)」「死んだ人のほね(納骨)」「体(老骨)」「物事の中心(骨子)」「しっかりとした精神(反骨)」という意味に使われます。
骨 コツ ほね
① 骨折の骨は、 ふたをしてたてよこさらにワ肉の月。
② 接骨の骨は、 ふたたてよこワづき。
骨休め 背骨
棒 ボウ 東書p140 光村p114
捧(ささ)げ持つ意味の「奉(ホウ)」と「木」を組み合わせた字。手に捧げ持てるほどの木を表します。「棒(ボウ)」「棒のようなもの」の意味に使います。
棒 ボウ
① 警棒の棒は、 木の三人ニ、たてる棒。
② 相棒の棒は、 きへんにさんにん、二にたてぼう(木三人二|)。
棒立ち 棒読み
穴 ケツ あな 東書p140 光村p240
物を貯蔵する穴蔵を表した字です。今は単に「あな」の意味に使います。
穴 ケツ あな
① 墓穴の穴は、 ウハー穴だらけ。
② 虎穴の穴は、 ウーパー(ウ八)の穴。
虎穴に入らずんば虎子を得ず ※ 虎穴に入らずんば虎子を得ず=危険を冒(おか)さなければ望みのものは得られないことのたとえ。
墓穴を掘る ※ 墓穴を掘る=自分の手で自らを破滅に導く行為。
【参考】 「穴」の部首は「穴(あなかんむり)。「ウ(うかんむり)」ではありません。小学校で出てくるあなかんむりの字は「空」「窓」「究」があります。
層 ソウ 東書p142 光村p216
屋根の意味の「尸(しかばね)」と積み重ねられた蒸し器(蒸籠、せいろう)の形を表した「曽(ソウ)」を組み合わせた字。「屋根を何重にも積み重ねた建物、高層建築」のことを表した字。今は「重なる」「重なり」また「階層」や「地層」の意味に使います。
層 ソウ
① 地層の層は、 しかばね(尸)を、ソっと田の日の地層を調べる。
② 高層の層は、 コノソソタヒ(コノソ田日)。
高層 断層
奮 フン ふる・う 東書p142 光村p241
「大」と鳥の形を表した「隹(ふるとり)」と「田」を組み合わせた字。「大きな鳥が田んぼから飛び立つ」ことを表した字。「飛び立つ」「いきおいがよい」「いきおいをふるう」「ありったけの力を出してがんばる」という意味に使います。
奮 フン ふる・う
① 興奮の奮は、 大いなるイーテンチョウーサンが田で奮う。
② 奮起の奮は、 ダイ、フルトリータ(大隹田)。 ※ スペイン語の歌のように読むと楽しいよ。
発奮 奮発 奮闘
延 エン の・びる の・べる の・ばす 東書p142 光村p97
足の意味の「止」と足の前のじゃまなものを意味の「ノ」と道をゆっくり進む意味の「廴」を組み合わせた字。「足もとにじゃまなものがあって、ゆっくりと進む」ことを表しました。そのやめに「時間がのびる」「時間をのばす」意味で使われます。「時間をのばす・時間がのびる」ときにはこの「延」を使います。
延 エン の・びる の・べる の・ばす
① 延期の延は、 ノに止めてフフっとはらい延期する。
② 順延の延は、 ノに止める?それでえんにょう?
延長 雨天順延
銭 セン ぜに 東書p142 光村p67
お金の意味の「金」とわずかという意味の9~14画目を組み合わせた字。「わずかなお金」「円の百分の一の単位」「お金」の意味に使われます。
銭 セン ぜに
① 古銭の銭は、 銭をとる、金さん(三)のめしノつぶ。
② 金銭の銭も、 金さんのめしのつぶ。
銭湯 無銭飲食
【漢字を使おう 5】
鋼 コウ はがね 東書p149 光村p171
けものをとらえるために山にしかけるあみの形を表した「岡(コウ)」と「金(キン)」を組み合わせた字。「山にしかけるあみのようにしなやかで強い金属」を表した字。「はがね」のように鉄をよく鍛錬(たんれん)して「しなやかで強くした金属」という意味に使われます。
鋼 コウ はがね
① 鋼鉄の鋼は、 金の桃岡山の、食べた~い。でも、歯がねえ(鋼)。
② 鉄鋼の鋼は、 カネオカ(金岡)さん、はがね~。 ※ 金岡さんごめんなさい。
製鋼 鋼材
批 ヒ 東書p149 光村p128
手を表した「扌(てへん」と比べることを表した「比(ヒ)」を組み合わせた字。「よい所と悪い所を比べて、悪い所に手を加えること」を表しました。今は「良い悪いなどの意見を述べる」意味に使われます。
批 ヒ
① 批判の批は、 てーへんだ!ヒーヒー批判する意見。
② 批評の批は、 テーヘンヒーヒー。
批判的 批評家 ※ 比の一画目は左から右。三画目は右から左へはらう。
操 ソウ あや・つる みさお 東書p149 光村p222
木の上で小鳥がさわがしく鳴くことを表した「喿(ソウ)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をあわただしく動かす」ことを表した字。「手をうまくあやつる(操作)」「心を動かす、心をあやつる(情操)」また「みさお」という意味に使います。
操 ソウ あや・つる みさお
① 体操の操は、 手(扌)品の木、操る
② 操業の操は、 手(扌)品の木
③ 操作の操は、 テロロロ木。
操縦 操縦
【「永遠のごみ」プラスチック】
困 コン こま・る 東書p154 光村p153
まわりを取り囲む意味の「囗(くにがまえ)」と「木」を組み合わせた字。しゅういをとりかこまれて木がのびられなくて「こまる」ことを表した字。「こまる」「くるしみなやむ」意味に使われます。
困 コン こま・る
① 困難の困は、 ふたに木を閉じ込めちゃったら困ります。
② 困苦の困は、 ハコキイチ(冂木一)。
貧困 困惑
収 シュウ おさ・める おさ・まる 東書p154 光村p67
ひもがからまった形の「丩(キュウ」と手を表した「又」を組み合わせた字。「稲などをひもでからめる、たばねる」ことを表しました。「取り入れる」「ちぢまる」の意味に使います。
収 シュウ おさ・める おさ・まる
① 収納の収は、 ボーレイの又に収めよう。
② 収入の収は、 たてぼうレ、また(又)収めよう。
領収書 収穫
捨 シャ す・てる 東書p159 光村p33
解き放つという意味を持った「舎(シャ)」と手の意味の「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手から物を解き放つ、捨てる」という意味に使われます。
捨 シャ す・てる
① 取捨の捨は、 オボエタロウ、手でヤネのドロ捨てようよ。
② 喜捨の捨は、 てへんにヤネドロ。
捨て身の覚悟 四捨五入
装 ソウ ショウ よそお・う 東書p159 光p86
大きくて立派という意味の「壮」と「衣」を組み合わせ「立派な衣服」という意味を表しました。「着かざる、よそおう(装飾)」「衣服(服装)」「備えつける(装備)」「書物の体裁(装丁)」の意味に使われます。
装 ソウ ショウ よそお・う
① 衣装の装は、 ダテ(タテ、|)はンの、武士には寒き衣かな。
② 服装の装は、 もうタテン武士の衣の衣装かな。
③ 正装の装は、 ターテン、シころも。
装備 装置
源 ゲン みなもと 東書p159 光村p105
がけ「厂」からでる「泉」を表した「原」が「はら」という意味に使われるようになったので、「氵(さんずい)」をつけて、水のもと「水(み)なもと」(今でいう「水のもと」の意味)を表しました。「水流の始まるところ」「物事の始まり」「もと」「起こり」という意味に使われます。
源 ゲン みなもと
① 源氏の源は、 シってるの?がけ(厂)のいずみ(泉)が源よ。
② 資源の源は、 シがんだれノ日、小さいね。
電源 源流
律 リツ リチ 東書p159 光村p45
ふでを持った形で書くことを意味した「聿」と道や行いを意味する「彳」を組み合わせた字。「人の行うべき道を書いたもの」「きまり」「正す」という意味に使われます。「聿」は、「ふで・ふでづくり」。
律 リツ リチ
① 規律の律は、 ノろイのふでから法律守る。
② 音律の律は、 ノろイふで(聿)。
法律 一律
従 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える 東書p160 光村p45
もとの字は「從」。人が人に従っていく形の「从」と人が行く道を表した「彳」と足を表す8~11画を組み合わせた字。「したがう」という意味に使われます。
従 ジュウ ショウ ジュ したが・う したが・える
① 従来の従は、 ノろイソう、正(タダシ)のはらいに従おう。
② 従順の従は、 ノろイソう、正(ただし)のはらい。
意見に従う 従業員
済 サイ ザイ す・む す・ます 東書p163 光村p243
りっぱにきちんとととのえる意味の「斉(サイ)」と川の意味の「氵(さんずい)」を組み合わせた字。 「川が洪水にならないようにととのえる、水をおさめる」ことを表した字。「すくう(救済)」「うまくすます、すむ(完済)」という意味に使います。
済 サイ ザイ す・む す・ます
① 経済の済は、 シずかに文ノ二にたてぼう、宿題済ませゲームする。
② 救済の済は、 シブンノニターテ(シ文ノ二ー)。
返済
【情報の信頼性と著作権】
著 チョ あらわ・す いちじる・しい 東書p168 光村p77
容器からものがいっぱいはみ出した形を表した「者」と草を表した「艹」を組み合わせた字。「いちじるしく」草がはびこった様子を表した字。今は「いちじるしい」「いちじるしく目立つ」「本を世に出す」の意味に使われます。
著 チョ あらわ・す いちじる・しい
① 著者の著は、 『サーシャ』この本の著者はだれ?
② 著名の著は、 サに者。
③ 名著の著は、 サーシャ。
著書 著しい 著す
権 ケン ゴン 東書p168 光村p77
「木」と気をつけて見る意味の5~15画目を組み合わせた字。「さおばかり」を表した字で、はかるときにはさおのめもりをよく見てはからないといけません。今は「はかりの重り」の意味に変わり「重い力」「強い力」の意味に使われます。また「本物でない、仮の」の意味もあります。
権 ケン ゴン
① 権利の権は、 木ノ二、イーテンチョウサンの権利です。
② 権限の権は、 木ノ二ふるとり。
著作権 権力 人権 権威
【発信しよう、私たちのSDGs】
冊 サツ サク 東書p173 光村p88
紙のない時代は竹を細長く割ったものをうすくけずり字を書きました。こっを竹簡(ちくかん)と言います。昔はこの竹簡を革(かわ)のひもでつなぎ合わせて書物にしました。「冊」はこの書物を表した字です。「書物」「竹簡のように細長い紙(短冊・たんざく)」「本の数え方」の意味に使われます。
冊 サツ サク
① 冊子の冊は、 どうがまえたてたてよこに十二冊。
② 短冊の冊は、 ふたはねてたてたて貫く一文字。 ※ 「短冊(たんざく)」の読み、覚えてね。
一冊二冊 別冊
【漢字を使おう 6】
腹 フク はら 東書p183 光村p27
体や肉を表す「月(にくづき)」と「複雑に物が重なる」意味の「ノ一日夂」を組み合わせた字。体の中で内臓が一番重なっている所が「腹」ですよね。部首の「月」はお月様ではなく、体や肉を表す「月(にくづき)」です。
腹 フク はら
① 空腹の腹は、 月ノ一日、タ(た)にすべり台腹へった。 ※ 13画目を「すべり台」と読ませています。
③ 腹痛の腹は、 にくづき(月)ノ、一日歩いたナツアーシ。 ※ ここでは、漢字の「かんむり」の部分は「ふゆがしら」、「あし」の部分は「なつあし」と読んでいます。
満腹 ケーキは別腹
縦 ジュウ たて 東書p183 光村p136
人がたてに並んでいる姿を表した「従(ジュウ)」と糸を表す「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「たてに並んでいる糸」「織物を織るときのたて糸」を表します。今は単に「たて」の意味に使われます。
縦 ジュウ たて
① 縦列の縦は、 糸に従う縦の列。
② 縦断の縦は、 糸のノロイゾ(ソ)止はらう。
縦横無尽 中国縦貫道
納 ノウ おさ・める 東書p183 光村p67
家の入口を表し中に入れるという意味の「内」とまゆからとった糸を表した「糸」を組み合わせた字。「まゆからとった糸を家の中に入れ、おさめる」ことを意味しました。「おさめておく」「差し出す」「理解し受け入れる(心の中におさめる)」意味に使われます。
納 ノウ おさ・める
① 収納の納は、 いとない。
② 納税の納は、 いとうち。
滞納 納得
秘 ヒ ひ・める 東書p183 光村p170
神の意味を表した「ネ(しめすへん)」があやまって書かれた「禾(のぎへん)」と「必(ヒツ)」を組み合わせた字。「神は必ず存在する、しかし、人知(じんち)ではとてもはかり知ることはできない」という意味を表した字。「人知ではとてもはかり知ることができないこと(神秘)」「かくれたこと」「かくす(秘密)」という意味に使われます。
秘 ヒ ひ・める
① 秘密の秘は、 ノギさん、ソレいっちゃだめ、秘密でしょ。
② 秘書の秘は、 ノ木ソレい。
秘境 神秘的
密 ミツ 東書p183 光村p54
家をとじてひっそりとしていることを表した1~8画目と「山」を組み合わせた字。「ひっそりとした山」「人がめったに行かない山奥」を表します。今は「すきまがない」「こっそりと、ひそかに」という意味に使われます。
密 ミツ
① 密度の密は、 ウマは必ず山にいる、秘密だぞ。
② 密接の密は、 ウヒツヤマ(ウ必山)。
精密機械 密林
派 ハ 東書p183 光村p67
川が分かれたり一つになったりすることを表した「𠂢(ハイ)」と水や川を表す「氵」を組み合わせた字。「分かれる」「分かれたもの」「分かれて送り出す(派出)」の意味に使われます。 参考「脈(5年)」
派 ハ
① 流派の派は、 シずかにくくく立派です。
② 宗派の派は、 シーくくく。
派閥 派遣
泉 セン いずみ 東書p183 光村p136
岩穴からわき水が流れ出る形を表した字。「白」と「水」という字をつなぎ合わせた形ににていますので「泉」と書くようになりました。「出(い)づ水(み)」のこと、つまり「わき水」「きよらかな水」また「温泉」「死の世界(黄泉)」の意味に使われます。
泉 セン いずみ
① 源泉の泉は、 白き水出る泉なり。
② 泉水の泉は、 ハクスイ(白水)。
別府温泉 泉
【複合語】
訪 ホウ おとずれる 東書p184 光村p43
言葉の意味の「言」と方角の意味の「方」を組み合わせた字。「方々声をかけながらたずねること」を意味します。「家を訪れる(訪問)」「探し求める(探訪)」の意味に使われます。
訪 ホウ たず・ねる おとず・れる
① 訪問の訪は、 言う方を訪ねます。
② 来訪の訪は、 ゲンポウ(言方)。
歴訪 外国を訪ねる
絹 ケン きぬ 東書p184 光村p171
円満で美しい女性を表した7~13画目と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「ふっくらとして美しい糸である絹糸」を表した字。「きぬ」「きぬ糸」という意味に使われます。
絹 ケン きぬ
① 絹糸の絹は、 糸のロク月、絹の雨。
② 絹の字は、 イトロゲツ(糸口月)。
絹の道 絹糸(訓読み)
除 ジョ のぞ・く 東書p184 光村p136
階段の意味の「阝(こざとへん)」と余裕をもってゆっくり行くことを表した「徐」の「余(ヨ)」を組み合わせた字。「ゆっくりと登れる宮殿の階段」を表しました。「宮殿の階段」はいつも掃き清められていますので「汚れを取り除く」という意味に使われます。また算数の「割り算(除法)」の意味にも使われます。
除 ジョ のぞ・く
① 除外の除は、 はた(阝)が余分だ取り除こう。 ※ 「阝(こざとへん)」を「はた」と読ませています。
② 除雪の除は、 阝余(こざとへんよ)。
③ 除去の除は、 こざとへん、やねニは小さい除夜の鐘
除草剤 掃除 解除
宅 タク 東書p184 光村p147
植物が大地に根付いて目を出した形を表した「乇(タク)」と「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「わが身をよせる家」を表した字です。「住居」の意味に使います。
宅 タク
① 自宅の宅は、 ウれしいノ、七人自宅に来てくれて。
② 帰宅の宅は ウノ七人、自宅で楽しむオボエタロウ
住宅 宅配便
蒸 ジョウ む・す む・れる む・らす 東書p184 光村p44
水の入った容器を意味する「丞(ジョウ)」を下から火「灬」で熱した形が「烝」。蒸らしているのは草「艹」。「草を蒸らす」様子を表した字です。本当にそのように見えますよね。「むらす」「蒸気を立てる」意味に使われます。
蒸 ジョウ む・す む・れる む・らす
① 蒸気の蒸は、 サーフロの、水イー(一)てんし(灬)蒸気風呂。 ※ ここでは「一」を中国語のように「イー」と読ませています。
② 蒸発の蒸は、 サリョウ(了)フーくーイー(一)てんし(サ了フく一灬)。
蒸気船 水蒸気
聖 セイ 東書p185 光村p171
「耳」と「口」と「王」を組み合わせた字。「耳と口とにもっとも優れた人」を表した字です。「人類の手本となる人(聖人)」「ある方面で最高の人(楽聖)」という意味に使われます。
聖 セイ
① 聖人の聖は、 聖人は、耳と口が王のよう。
② 神聖の聖は、 ミミクチオウ(耳口王)。
聖地 聖火ランナー
【参考】希望の望は、ボウツキオウ(亡月王)
【海の命】
針 シン はり 東書p190 光村p235
針の形を表し針の意味だった「十」が数の「十」の意味に使われるようになったため、区別するために「金」を加えた字。「針」「針のようにとんがったもの(時計や磁石の針)」「針のように細いもの(針金)」という意味に使います。
針 シン はり
① 方針の針は、 お金で十本針を買う。
② 秒針の針は、 キンジュウ(金十)。 ※ 「釘(くぎ)」も「針」と同じ出来方。はじめは「丁」、金を加えて「釘」。「キンチョウ」やね。
針小棒大 方位磁針
宝 ホウ たから 東書p195 光村p157
宝石の意味の「玉(ギョク)」と家を表す「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「家の中にある宝石がある」ことを表しました。「貴重な宝(宝石)」「値打ちの高い品物(家宝)」「大事なもの(子宝)」「有益なもの(宝典)」の意味に使います。
宝 ホウ たから
① 宝石の宝は、 ウ王のテンは宝やねん 。
② 国宝の宝は、 ウオウテン(ウ王丶)。
国宝 宝庫
灰 カイ はい 東書p195 光村p241
手の形をした「ナ」と「火」を組み合わせた字。「火の上に手をのせている形」を表した字。つまり、火が消えて灰になっていることを表しています。今は「厂(がんだれ)」です。
灰 カイ はい
① 灰色の灰は、 一ノ火は灰かい?「はい。灰です。」
② 灰皿の灰は、 一つノ火。
石灰 火山灰
優 ユウ やさ・しい すぐ・れる 東書p195 光村p105
愛の心をもち、たえず人のことを心配する意味の「憂(ユウ)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「心のやさしい人」のことを表しました。「心がやさしい」「すぐれる、すぐれた」また「役者」の意味に使われます。
優 ユウ やさ・しい すぐ・れる
① 優勝の優は、 イーね、イチノ目とじてワ心のク、はらう優しいオボエタロウ。
② 優位の優は、 にんべんにイチノ目だすワ、心は優しいナツアーシ
優勢 優柔不断 優秀
【漢字を使おう 7】
乱 ラン みだ・れる みだ・す 東書p201 光村p36
話の意味の「舌」と物事がまっすぐに進まないことをもともとは意味していた「乚(おつにょう)」を組み合わせた字。「話がこじれて正しく進まないこと」を意味しています。「乙(おつ)、乚(おつにょう)」は、今ではほとんど意味はなく使われています。小学校で「乙(おつ)、乚(おつにょう)」が使われる漢字は4つあります。「九」(1年)」「丸(2年)」「乳、乱(6年)」の4つです。
乱 ラン みだ・れる みだ・す
① 乱暴の乱は、センコーしずかに乱れます。
② 散乱の乱は、 舌にし。
乱雑 乱れる
染 セン そ・める そ・まる し・みる し・み 東書p201 光村p67
水や汁(しる)を表した「氵」と数の多いことを表した「九」と「木」を組み合わせた字。昔は何度も何度も(九)木の汁につけて色をつけました。「そめる」「そまる」「病気がうつる」「「影響(えいきょう)を受ける」意味に使われます。
染 セン そ・める そ・まる し・みる し・み
① 感染の染は、 シミ(染み)が九つ木に染まる。
② 染色の染は、 シキュウキ(シ九木)。
染め粉 染め物 汚染 染み
預 ヨ あず・ける あず・かる 東書p201 光村p171
あらかじめという意味の「予(ヨ)」と頭の形を表した「頁」を組み合わせた字。「あらかじめ頭を使って用意しておくこと」を表した字。「あずける(預金)」「あらかじめ、前もって(預言)」という意味に使われます。
預 ヨ あず・ける あず・かる
① 預金の預は、 マア、はねてオオガイ預けます。
② 預金の預は、 マア、オオガイ(マア頁)。
③ 預金の預は、 マア、一ノ貝。
預かり物 普通預金 鍵を預ける
退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける 東書p201 光村p105
前を見ることを表した「見」に対し、「艮」は後ろを見ることを表した。この「艮」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「後ろ見て道を進む」という意味で「しりぞく(後退)」「しりぞける(退治)」「仕事をやめる(退職)」「悪くなる(退廃)」の意味に使われます。
退 タイ しりぞ・く しりぞ・ける
① 退出の退は、 ヨレヨレでくたくた道を後退す。
② 退場の退は、 とめこん(とめるこんづくり)の道 ※ ここでは、「艮」を「とめこん」「とめるこん」とも読ませています。
退院 鬼退治
寸 スン 東書p201 光村p125
手の形を表した1~2画めに脈をはかる場所を表した「`」を加えた字。「手首から脈をはかる所までの長さ」を表した字。「長さ(寸法)」「ごくわずか(寸暇)」の意味に使われます。
寸 スン
① 寸法の寸は、 寸法が十点一寸(ちょっと)違います。
② 寸断の寸は、 ジッテン(十丶)。
原寸 一寸法師
射 シャ い・る 東書p201 光村p32
体の意味の「身」と手を表す「寸」。弓の形と「身」という字がよく似ていたため「身」が使われたそうです。「弓を射る、打つ、的に当てる、光や熱を出す」意味に使われます。
射 シャ い・る
① 発射の射は、 身軽に十点(、)的を射る。
② 発射の射は、 シンスン(身寸)。
注射 放射線
磁 ジ 東書p201 光村p216
草がしげり、ふえる」という意味の「茲(ジ)」と「石」を組み合わせた字。「ふえる石、磁鉄鉱」という意味の字。「磁力で仲間の石を引き寄せ吸いつける石」「磁石」という意味に使います。
磁 ジ
① 磁石の磁は、 いしソイチ、くムくム磁石棒磁石。
② 磁器の磁は、 セキソイチくムくム。
磁力 磁極 磁気
【参考】 滋賀県の「滋」は、「シソイチくムくム」
【漢字を使おう 8】
皇 コウ オウ 東書p208 光村p216
親指の形を表し大きいという意味を表した「白」と「王」を組み合わせた字。 「王様の中でもとりわけ偉大な王様、大王」という意味の字。「天子の称号」「天皇」という意味に使います。
皇 コウ オウ
① 皇居の皇は、 白き王、天皇。
② 皇族の皇は、 ハクオウ(白王)天皇。
皇太子 皇帝
后 コウ ゴウ 東書p208 光村p216
天子が諸侯に辞令をさずける形を表した1~3画目と天子の意味の「皇(コウ)」の音を表した「口」を組み合わせた字。「天子」という意味の字だったが、今は「きさき、天子の妻」という意味に使います。
后 コウ ゴウ
① 皇后の后は、 ノーノー一口皇后陛下。
② 皇后の后は、 ノノイチロー。
皇后様 皇太后 ※ 発音 「天皇」は、「テンオウ」ではなく→「テンノウ」。「皇后」は、「コウコウ」ではなく→「コウゴウ」
陛 ヘイ 東書p208 光村p216
「階段」の「階」の「白」の部分が「土」になっている字で「土の階段」という意味の字です。「天皇、皇后、皇太后につける敬称」として使います。
陛 ヘイ
① 陛下の陛は、 フフっとボウ(阝)で、比べて土見る陛下かな。
② 陛下の陛は、 コザトヘン、ヒヒドー。 ※ この字が小学校で使われるのは「陛下」だけ。
天皇陛下 皇后陛下
【参考】 階段の「階」(三年)は「コザトヘン、ヒヒパーク(白)。「陛・階」どちらも階段の意味
党 トウ 東書p208 光村p216
「堂」の意味の「尚」と人を表す「儿(ひとあし)」を組み合わせた字。「一堂に集まった人」という意味の字。「同じ目的をもったなかま(政党)」「政党」という意味に使います。
党 トウ
① 与党の党は、 イッソう(1走)ワ兄。党の代表、こけました。
② 政党の党は、 イチソワアーニー(1ソワ兄)
党首 野党
閣 カク 東書p208 光村p216
すべり止めの石を表した「各」と「門」を組み合わせた字。「門が行きすぎなようにするためにもうけたとびら止め」を表した字。そのようなりっぱな門がある建物「宮殿」「役所の建物」また国の政治を行う最高の行政機関である「内閣」という意味に使います。
閣 カク
① 組閣の閣は、 モンカク(門各)、内閣、天守閣ー。
② 組閣の組は、 モンカーク(門各)。
閣僚 閣議
庁 チョウ 東書p208 光村p80
片方が開いた家、自由に出入りできる家を表す「广」とよく聴くという意味の「聴」の意味を借りた「丁」を組み合わせた字。「自由に出入り、人の言うことをよく聞く役所」のことを表しました。「役所」の意味で使われます。
庁 チョウ
① 県庁の庁は、 フタ(亠)りノる車は丁度県庁よ。
② 庁舎の庁は、 マダレチョー(广丁)。東
東京都庁 気象庁
裁 サイ た・つ さば・く 東書p208 光村p45
切る意味の「七」ここでは「十」、この「十」と衣服の意味の「衣」と裁断する道具の「戈(ほこづくり)」を組み合わせた字。「衣服を作るために布を裁断する」意味。布は一度裁ったら元に戻すことはできませんよね、そのように「二度と変えることのない権威ある決定をすること」「さばく」の意味に使われます。
裁 サイ た・つ さば・く
① 裁判の裁は、 土色の衣にめしノつぶ裁く。
② 裁断の裁は、 土色の衣についためしノつぶ。
③ 裁縫の裁は、 ドイ(土衣)めしノつぶ。
決裁 裁決 仲裁
憲 ケン 東書p208 光村p216
「害」の意味の「宔」と「目」と「心」を組み合わせた字。「害になる行いを、目で見て心にいましめる」ことを表した字。これは、人間としてだれもが心がけなければいけない大切なことなので「だれもが守らなければならないおきて、きまり」という意味に使います。
憲 ケン
① 憲法の憲は、 ウれしい十二のアミ心、みなで憲法考えよう。
② 合憲の憲は、 ウジューニ、アミゴコロ(ウ十二罒心)
違憲 児童憲章
己 コ キ おのれ 東書p208 光村p136
糸まきから糸口を引き出した形を表した字で「糸口」という意味の字です。「糸口」は「物ごとの初め」の意味に使われるようになり、今ではあらゆるものごとの初めである「自分」「おのれ」を表すようになりました。
己 コ キ おのれ
① 自己の己は、 己(おのれ)!コしを斬りやがったな! ※ この場合の己は、「お前」「貴様」の意。
② 利己の己は、 コし。
克己心 自己流 ※ この「己」は三画。一筆書きはあきまへ~ん。
【参考】 ※ 覚えておくと便利です。
巳(み)は上に、
己(おのれ)己(つちのと)下につき、
半(なか)ば開ければ已(すで)に已(や)む已(のみ)
※ 巳(み)は十二支の六番目。へび。
翌 ヨク 東書p208 光村p130
翼(翼)を省略した「羽」と飛び立つ意味の「立(リツ)」を組み合わせた字。「羽ばたいて鳥が飛び立つこと」表しました。今は「日が立つ」「日が立った次の日・週・月など」の意味に使われます。
翌 ヨク
① 翌日の翌は、 羽(はね)が立つ、翌日に。
② 翌週の翌は、 ウタツ(羽立つ)。
③ 翌月の翌は、 フーン、フーンと立っている。
翌年 翌朝
頂 チョウ いただ・く いただき 東書p208 光村p136
人の顔の形を表した「頁(おおがい)」と頭のてっぺんをたたく釘(くぎ)を表した「丁(チョウ)」を組み合わせた字。「頭のてっぺん」「いただき」という意味を表します。今は「物の一番上」「一番高い所」の意味に使われます。また、目上の人から物を受け取るときには、頭のいただきの高さにまで手をあげて受け取りますので、これを「いあただく」と言うようになりました。
頂 チョウ いただ・く いただき
① 頂上の頂は、 頂上丁度一ノ貝。
② 頂点の頂は、 チョウ、おおがい(丁頁)。
富士山頂 絶頂
※ 「頁」の部首名は「おおがい」。「貝」と区別するために「一ノ貝(いちのかい)」ともいう。
至 シ いた・る 東書p208 光村p147
空を飛んでいる鳥が地上に降りようとして「いたりつく」すがたを表した字です。「いたる(必至)」「いたりきわまる(至宝)」「いたって、とても(至難)」の意味に使われます。
至 シ いた・る
① 至急の至は、 一つのムシが土至る。
② 冬至の至は、 イームード(一ムー土)。 ※ 「一」を「イー」と読ませています。
至難の業(わざ) 冬至(とうじ)に至る
【古典芸能への招待状】
劇 ゲキ 東書p210 光村p206
虎(とら)の形をした「虍(とらがしら」といのししを表した「豕(いのこ)」と「力」を組み合わせた字。「力」は「刀」となり今は「刂」になっている。「とらといのししが力をつくしてはげしく戦う」ことを表した字。今は「はげしい(激務)」「はげしく戦うしばい、げき(演劇)」という意味に使います。
劇 ゲキ
① 劇場の劇は、 トノフなな(七)一つイノノクリスの劇。
② 劇団の劇は、 とらがしら、いのこリっぱな小劇場。
演劇 劇的なホームラン
【参考】 虍(とらかんむり・とらがしら・とら) ここでは「トノフ七」と読ませています。豕(いのこ・ぶた) ここでは「一つイノノク」と読ませています。
奏 ソウ かな・でる 東書p210 光村p150
両手に玉ぐし(神前にそなえるサカキの木)をささげもつ形を表した1~5画目と「天」を組み合わせた字。「天の神にささげる」ことを表した字です。「もうしあげる(奏上)」また「天の神に音楽をささげる」ことから「音楽をかなでる(演奏)」という意味に使われます。
奏 ソウ かな・でる
① 演奏の奏は、 三人が二人をとめて奏でます。
② 合奏の奏は、 三人二人止めるけど。
ピアノを奏でる 独奏
揮 キ 東書p212 光村p126
軍隊を表す「軍」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手をふるって軍隊を指図(さしず)すること」を表しました。「手をふるう」「ふるい起こす(発揮)」「指図する(指揮)」の意味に使われます。
揮 キ
① 発揮の揮は、 テだけでワ、車は発揮できません。
② 指揮の揮は、 テワーシャ(扌ワ車)。
揮発油 指揮棒
衆 シュウ 東書p214 光村p171
目が変化した「血」と「人」が三つ集まった形の「乑(ギン)」を組み合わせた字。「おおぜいの人、おおぜいの人が目に入る(大衆)」「多くの(合衆国)」の意味に使います。
衆 シュウ
① 民衆の衆は、 血はイやだ、ノーノーくるしむ民衆が。
② 大衆の衆は、 チーイーノーノーくー ※ 中国語風に読んで楽しんでね。
合衆国 衆議院
承 ショウ うけたまわ・る 東書p214 光村p44
中の「了と三」を合わせた形は、天子から命令と一緒にうけたまわる「割り符(わりふ)」を表しています。その「割り符」を両手「フとく」で承っている形の字です。「うけたまわる」は「うける」の尊敬語です。「割り符」は二つに切り割って印とするものです。「卩(ふしづくり)」も「割り符」を意味します。「うけたまわる」「うけつぐ(伝承)」という意味で使われます。
承 ショウ うけたまわ・る
② 承知の承は、 リョウさん(了三)フー、くやしいけれど承知する。
④ 承服の承は、 リョウサンフークー(了三フく)。 ※ 中国語のように読むと面白いよ。
伝承 承認
【宇宙への思い】
将 ショウ 東書p222 光村p206
肉の塊を表した「月(にくづき)」と手の意味を表した「寸」と発音を表した「丬(ショウ)」を組み合わせた字。「肉をうまく調理する」ことを表した字。今は「軍隊をうまく統率(とうそつ)する、統率(とうそつ)する人(将軍)」の意味に使います。また、「これから~しようとする(将来)」という意味に使います。
将 ショウ
① 将棋の将は、 タテン(丬)ノよッ。ああ、一寸法師の将来は?
② 将軍の将は、 ターテン、ノーツースン(ーンノツ寸) ※ 中国語のように読んで楽しんでね。
大将 武将
否 ヒ いな 東書p222 光村p146
鳥が飛び去る形を表し、そうではないという意味を表した「不」と「口」を組み合わせた字。「そうではないと口で言う」ことを表した字です。「そうではない(否定)」「~かどうか」という意味に使われます。
否 ヒ いな
① 否定の否は、 一つノトグチこわすの否定。
② 可否の否は、 ブクチ(不口)。
否決 安否
認 ニン みと・める 東書p222 光村p30
がまんする意味の「忍(ニン)」と「よろしい」と言って「みとめる」意味の「言」を組み合わせた字。「がまんしがたいけれど相手をゆるす」意味です。「はっきりと見分ける」という意味もあります。
認 ニン みと・める
① 確認の認は、 言うならば、やいば(刃)の心を認めるよ。
② 誤認の認は、 ゲンパシン(言刃心)。
承認 認める 認知症
尊 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ 東書p223光村p77
酒の壺(壺)を表した「酉」と開けるを意味した「八」、手を意味した「寸」を組み合わせた字。「酒の壺を開けて貴人をもてなす」ことを表します。「貴人をたっとぶ」「たっとい」「尊敬する人、尊敬する人に関するもの」の意味に使われます。
尊 ソン たっと・い たっと・ぶ とうと・い とうと・ぶ
① 尊敬の尊は、 ソっと西に一たして一寸法師は尊(とうと)いぜ。
② 尊厳の尊は、 ソイチ(一)ふた、ノして二寸とオボエタロー。 ※ オボエタローは特に意味はありません。
③ 自尊の尊は、 ソトリスン(ソ酉寸)。
尊い命 尊重 自尊感情 ※ 酉(とり):十二支の十番目 の意味もあります。
難 ナン むずか・しい 東書p226 光村p61
黄色や黄金色(こがねいろ)を意味した1~10画目と鳥の形を表した「隹」を組み合わせた字。「黄金の鳥」は手に入れるのが難(むずか)しいですよね。「むずかしい」の意味に使われます。
難 ナン むずか・しい
① 難問の難は、 サロンの二人ふるとり(隹)書けず難しい。
② 災難の難は、 サーロふたーり(二人)ふるとーり。
難解 難しい
我 ガ われ わ 東書p227 光村p44
武器を表す「戈(ほこづくり)」と手を表す「扌(てへん)」を組み合わせた字。「自分(我)を守るために武器を持つ」ことで「我(われ)」を表しました。
我 ガ われ わ
① 我慢の我は、 ノー、手をのばし、めしノつぶとる我慢せえ。
② 我らの我は、 ノーテのばしてめしノつぶ。
我先に 我々
貴 キ たっと・い たっと・ぶ とうと・い 東書p228 光村p106
「中」と「一」とお金の意味の「貝」を組み合わせた字。 「家の中がお金でいっぱい」という「身分の高い人」を表した字。 「たっとい」「価値の高いもの」の意味に使われます。また「手紙の中で、相手に敬意を表す言葉」として使われます。
貴 キ たっと・い たっと・ぶ とうと・い
① 貴重の貴は、 中一の貝、貴(たっと)いね。
② 高貴の貴は、 チューイチのカイ(中一の貝)。
貴金属 貴族
諸 ショ 東書p233 光村p67
多くの、物がとても多いことを表す「者」と言葉の意味の「言」を組み合わせた字。「ことばがとても多いこと、さわがしいこと」→「人が多いこと」の意味を表します。「人が多い」「多くの」の意味に使われます。
諸 ショ
① 諸君の諸は、 うそを言う者が諸悪の根源よ。
② 諸説の諸は、 ごんべんシャー(言者)。
諸君 諸国
孝 コウ 東書p233 光村p171
「老」の意味を表した「耂(おいかんむり)」と「子」を組み合わせた字。「子どもが年老いた親によりそっている姿」を表した字。「子が親をいたわる」「子が親を大切にする」「親孝行」の意味に使います。
孝 コウ
① 孝行の孝は、 ツチノ子、親孝行。
② 孝養の孝は、 ツチノコ(土ノ子)。
親不孝 孝行のしたいときには親は無し
干 カン ほす 東書p233 光村p171
先がふたまたに分かれた武器のほこの形を表した字。「武器を使って侵(おか)すこと」「ほす、ひる(干物)」「かかわる(干渉)」という意味に使われます。
干 カン ほす
① 干満の干は、 一人で十枚イカを干す。
② 干潮の干は、 イチジュー(一十)。
梅干し 干し草
晩 バン 東書p233 光村p95
お「日」様とまぬがれる意味の「免(メン)」を組み合わせた字。「太陽が明るく照らす仕事から免(まぬが)れる」ことを表しました。「暗い夜」「時期的におそい」の意味に使われます。
晩 バン
① 今晩の晩は、 日クれてまど(7~10画目)ノした。 ※7~10画目を「まど」と読ませています。
② 晩年の晩は、 ヒーメン(日免)。 ※ 免れる(まぬがれる、メン)
毎晩 晩秋
幕 マク バク 東書p233 光村p95
日が草原にしずんで見えなくなったことを表す「莫」と布を表す「巾」を組み合わせた字。「外から見えなくするための布で覆うこと」を表しました。「見えなくするための大きなぬの」「物事が終わること」の意味で使われます。
幕 マク バク
① 幕府の幕は、 サあむい日、一か八かでかさ(巾)をさす。
② 開幕の幕は、 サーヒーイーパーキン。 ※ 中国語風に読むと面白いよ
③ 幕間の幕は、 幕はってサむい日一台パーキング。
暗幕 字幕
【参考】
サーヒーイーパーキン 幕 サーヒーイーパードー 墓
サーヒーイーパーヒー 暮 サーヒーイーパーショーテン 慕
サーヒーイーパーチュー 蟇(ひきがえる)
垂 スイ た・れる た・らす 東書p233 光村p216
どちらが覚えやすいかな? A:ふじだなからふじの花がたれて咲いている形 B:人が両手にかざりをたらして立っている形 覚えやすい方で覚えるといいですね。「たれる」「たらす」という意味に使います。
垂 スイ た・れる た・らす
① 垂直の垂は、 ノイチ(一)サん、土に水を垂らします。
② 垂線の垂は、 ノイチサドー(ノ一サ土ー)、垂れるんさー ※ 沖縄の曲のように読むと面白いよね。
垂れ幕 雨垂れ
【どう立ち向かう?もしもの世界】
討 トウ う・つ 東書p236 光村p228
長さの基準を表した「寸(スン)」と言葉に意味の「言」を組み合わせた字。「基準にしたがって言葉を発する」ことをことを表した字。「真理を求めて、たがいに論じ合う(討論)」「不正を正す」「武力で不正の者を打つ(討伐)」という意味に使います。
討 トウ う・つ
① 検討の討は、 討論で言えば十点(寸)満点やあ!
② 討議の討は、 ゲンスン(言寸)。
討論 討伐
手の意味の「扌(てへん)」と広げる意味の「広」を組み合わせた字。「手を使ってものを広げる」意味です。「ひろげる」「ひろめる」という意味に使われます。
拡 カク
② 拡張の拡は、 手(扌)広く。
拡声器 拡散
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「像」 TとCの交互読み
T:ゾウ C:ゾウ
T:想像の像は、 C:想像の像は、
T:イーゾウ。 C:イーゾウ。
T:画像の像は、 C:画像の像は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。