三谷祐児の国語工房

長年培ってきた国語の指導方法を公開しています。
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皆様のお役に立てば幸いです。

光村4年 後期分 音読で漢字を覚えよう ごんぎつね 熟語の意味 他

全国の先生方へ

皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。

この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。

「先生、バラって漢字で書ける?」

「よう書かんなあ、自信ない。」

するとその女の子は得意げに、

「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」

と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。

私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。

ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。

なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。

 

保護者の皆様へ

家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。 

 

 

 年生の皆さんへ

皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう! 

 

【漢字音読の方法】

 

さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。

青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。

①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。

覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)

 

 

 【授業での実践】 例「変」 TとCの交互読み

 T:ヘン か・わる か・える       C:ヘン か・わる か・える

 T:変化の変は、             C:変化の変は、

 T:ふたノハネボウハクをはらって変化する C:ふたノハネボウハクをはらって変化する

 T:変動の変は、             C:変動の変は、

     :            :

 このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。

 毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可)

   

 

先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。 

 

 

【ごんぎつね】

 

 ヘン か・わる か・える

 赤が変わった形の「亦(また)」と下向きの足の形を表した「夂(なつあし)」を組み合わせた字。色は時がたつにつれてあせていきます。「亦」は変化する赤色を表したと見ることが出来ます。「夂(なつあし)」は時がたっていくことです。そこから「かわる」「ふつうと変わっている(変人)」「異常な出来事(異変)」という意味に使われます。  

 

 ヘン か・わる か・える

① 化のは、 フタ(亠)ノハネボウ(亅)、ハクをはらって(夂)変化する。

② 動のは、 マタナツアシ  ※ 亦は、「また」と読みます。         

 人 異 

 

 

 マツ すえ

 木という字のこずえに当たる所に「一」の印をつけて「木のすえ」を表しました。「こずえ」「すえ(あとの方)(末っ子)」また「つまらないもの(粗末)」の意味に使われます。この字の反対を表すのが「本」。  

 

 マツ すえ   

① は、 長い一木は大木。

② は、 長いイチボク(一木)。                       

 行く末 末 末っ子    未:短い一本の木の未来(四年上)

 

 

 シュ たね  

 稲を表す「禾(のぎ)」と「重い」を組み合わせた字。取れた稲の中で、一番実っていて重いつぶを選んで種にします。そこから「たね」を表しました。「たね」「同じものの仲間(種族)」の意味に使われます。

 

 シュ たね

 類のは、 ノギ(木)ノ一日タテニ種まく。                

 目のは、 ノギジュウ(禾重)。                          

 をまく 雑

 

 

 ゾク つづ・く つづ・ける 

 「読む」のつくりの「売」と「糸(いとへん)」を組み合わせた字。「読」が言葉がずっと続くように、「続」は糸が長く続くことを表しました。「つづく」「つづける」という意味に使われます。

 

 ゾク つづ・く つづ・ける   

① は、 来週も、糸売る場面、きます。                 

② は、 イト(糸)、サムライ(士)ワハシリ(儿)続ける。      

 投のは、 イトウリ(糸売)。                       

 続 きは来週 的な雨

 

 

 セツ お・る おり お・れる 

 木を切る「斧(おの)」の形を表した「斤(キン)」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手でおのを持ち木を切る」ことを表しました。「おる」「くじく」また「まげる」「まがる(右折)」意味にも使われます。 

 

 セツ お・る おり お・れる

① は、 君タオル(手折る)ノ(野)ノティー(お茶)の昼下がり。   

② は、 テヘンノノティー(ノノT)。                

 折 紆余曲

 

 

 セキ つ・む つ・もる

 稲の意味の「禾(のぎへん)」と責任を意味する「責」を組み合わせた字。昔は国の費用にあてるために取れた稲の一部を役所におさめる責任がありました。この「責任としておさめる稲」を「積」と言いました。後に「税」。その稲は別の所に積まれていて、いつ見ても積まれてるだけでしたので「積む」という使われるようになり、その代わりに「税」という字が作られました。「積む」「かさ」「おおきさ」「広さ」の意味に使われます。

 

 セキ つ・む つ・もる   

① は、 ノキジュウニカイむ。                    

② は、 ノギジュウニカイ(禾十二貝)。

③ は、 ノギセキ(禾責)。

  積 積年の恨み

 

 

 ショウ まつ

 ほめたたえる意味の「頌(ショウ)」を意味する「公」と「木」を組み合わせた字。松の木は冬になっても青々とした葉をつけて、めでたい木としてほめたたえられてきました。「頌(ショウ)の木」ということで「松」という字になりました。

 

 ショウ まつ        

 風のは、 キコウ、松の風の音。                      

 原のは、        ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。                  

 竹梅 明(特別な読み)    

 

 

 フ ブ

 鳥が空に向かって飛び去っていく形を表した字。飛び去ってしまって「いない」「ない」「~でない」という意味に使われます。   

 

 

 フ ブ         

 安のは、 イチ(一)イテンでも合格。                

 幸のは、 イチイテン(一イの丶)。                  

 良のは、 一ノト。                            

 可能 燃物 

 

 

 ギ 

 正義を意味する「義」と言論を意味する「言」を組み合わせた字。「正義を求めて論じ合う」ことを表します。「相談すること」「話し合いに出た意見」「会議」の意味に使われます。  

 

       

① は、 っていい?ソ王ノにめしノつぶ。              

 長のは、 ゴンベンソオウガ(言ソ王我)。               

 題 不思

  

 

 サ 

   

 

 サ      

 差別のは、 ソ王ノエにはがあるよ                   

② 格の、 ソ王ノエ                           

 交点 し込む

 

 

 ネン

 「今(いま)」と「心(こころ)」を組み合わせた字。「今、心の中にあること」を表しています。「心に思う」こと、特に「深い思い」の意味に使われます。   

 

 ネン    

 仏のは、 今、心の中でお仏。                   

② は、 コンシン(今心)のお仏。                    

 のために 

 

 

固 コ かた・める かた・まる かた・い

 おもちの形を表した「囗(くにがまえ)」と「古い(ふるい)」を組みあわせた字。おもちは古くなると「固く」なりますよね。「かたい(強固)」「かたくてしっかりしている(確固)」「かたくな(頑固)」「かたまる(凝固)」「かためる」「本来の(固有)」の意味に使われます。 

 

固 コ かた・める かた・まる かた・い  

 形のは、 ホッチキス、とじて固めます。              

② は、 フタフルイー(冂古一)。                      

 定  

 

 

便 ベン ビン たよ・り 

 テーブルを表した3~8画目と手を表した「又(また)」と人を表す「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「更」はテーブルを新しいものに取りかえることを表し「新しいものに変える(変更)」の意味です。新しいものに変えることは人にとって「都合のいいこと」です。「都合(つごう)がよい(便利)」「手紙(郵便)」「大小便」の意味に使われます。 

 

便 ベン ビン たよ・り   

 便利の便は、 イー一日、人ちょっと出る便所かな。              

② 便乗の便は、 ーねサラニ(に)便利な郵便に。

③ 便箋の便は、 イコウ(イ更)。  ※ 更は「コウ」。「さらに」という意味です。          

 便 風の便り 便乗値上げ

 

 

 ハク バク 

 田に苗を植える形を表した「専に`を加えた形」と一から十まですべての意味の「十」を組みわせた字。「全ての田にひろく苗を植えること」を表した字。「物事が広く行きわたる」意味に使われます。 

 

 ハク バク     

 士のは、 電柱(十)立って(丨)ん(丶)法師、識でしょ。 

 識のは、 十一日、立って点(丨丶)打つ一法師。      

 学 万国覧会 博士(特別な読み方)

 

【参考・重要】

 「博識」の「博」と「専門」の「専」とはよく似ていますがちがいますよね。「博」には「`」がありますが、「専」には「`」がありません。漢字の成り立ちがちがうからです。区別するための「`」、あるいは「博」の場合広く植えていく「苗」を表していると覚えるとよいでしょう。

 また、「博識」の「博」と専門の「専」のちがいは、次のように覚えるとよいでしょう。

 

     「専門」の「専」の形は、糸巻にもっぱら(そのことだけに集中して)糸を巻く形だよ。

専門のセンには点はありまセン。もちろん口もありません。

センと読むとき、点(、)はなし。

これを覚えておけばいいですよ。

「博識」の「博」のつくりは苗を手で広く田植えをする形だよ。

 

「博識」の「博」には点がありますよ。

ハク・バクと読むとき点がつきますよ。

  

 

 セン あさ・い 

 武器である「戈(ほこ)」を交えて戦い力が弱くなることを表した4~9画目と川を表す「氵(さんずい)」を組み合わせた字。「川の流れが弱くなり水があさい」ことを表しました。いまは「水があさいこと(浅瀬)」「水に関係なくあさいこと(浅学」「色がうすいこと(浅緑)」「程度が軽いこと(浅手)」の意味に使われます。

 

 

 セン あさ・い   

① は、 ずかにつぶめしノつぶ、つぶつぶ光る野君。     

 瀬のは、 シーサンのめしノつぶ 。                      

 はか ねむりが

 

 

【漢字を正しく使おう】

 

 

 倉 ソウ くら

  租税(ソゼイ)としておさめられた米を入れておくためのお倉の形を表した字です。「物を入れておくためのたてもの」「物を入れておくための場所」の意味に使われます。  

 

倉 ソウ くら  

 庫のは、 屋根(𠆢)、ヒトヨノクチ(一ヨノ口)に忍び込む。 

② は、 ヤネ、ヒトヨノクーチ、くらっくら。  ※ 「𠆢」は、「ひとがしら、やね、ひとやね」              

 倉                           

 

 

 札 サツ ふだ

 神様の前にすわって礼拝をする形を表した「乚(イン)」と「木」を組み合わせた字です。神様からいただく「お札」を表します。「おふだ」「字の書いてあるもの」また「おさつ」「きっぷ」の意味に使われます。 

 

札 サツ ふだ   

① は、 キシ(木し)の持つ、おはきっと木のさ。   ※ 「木し」は、騎士や棋士のイメージで読もう。 

② は、 キッシー、は?

 束 表札 一万円

 

 

 ソン まご

 つながりの意味の「系(ケイ)」と「子」を組み合わせた字です。「子につながった子」という意味で「まご」のことを表しました。「まご」「血を引いた人(子孫)」また「間を一つおいてつながりのある関係(孫弟子)」の意味に使います。

 

 ソン まご    

① は、 コ(子)ノ(ノ)イト(糸)のセーター秋の夜。       

② は、 コノイト(子ノ糸)。                        

 の手 孫 孫引き 

 

 

功 コウ ク

 努力を意味する「力」と工作の意味の「工」を組み合わせた字です。「努力して工作にはげみりっぱに作り上げること」を表しました。「りっぱなできばえ(成功)」「てがら」「大きな働き(年功)」という意味に使われます。

 

功 コウ ク    

 労のは、 エヂカラで成しようぜ、オボエタロウ。            

② は、 エカ。                                  

 績 

 

 

 カ くわ・える くわ・わる

 力の意味の「力」と「口」を組み合わせた字です。よく働く人は力だけでなく、口も加えて働かせますよね。ここから「くわえる」という意味に使われます。  

 

 カ くわ・える くわ・わる

 入のは、 カローわる。

② 工のは、 カロ 。                                           

 加 

 

 

牧 ボク まき)

 「牛(うしへん)」と手にぼうをもった形を表した「攵(のぶん)」を組み合わせた字です。「牛を飼う」ことを表しました。今は、「馬や羊」にも使います。また「人を教えみちびく人(牧師)」の意味に使います。  

 

牧 ボク まき  

 場のは、 ウシノブン(攵)校、放場。

② は、 うしへんノブン。                           

 草 

 

 

 シャク か・りる

 昔を表した「昔(シャク)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「昔の人」という意味ですが「かりる」という意味に使います。それは、世の中のものはたいてい「昔の人」が作ったものだからです。わたしたちはそれを「かりた」ようなものだからです。  

 

 シャク か・りる 

 用のは、 一日借りよう。                

 家のは、 イーサーイッピ(イサ一日)。            

 本をりる 貸しり(貸

【参考】「一日」は「イッピ」とも読みます。例(五月一日:ごがついっぴ)

 

【クラスみんなで決めるには】

 

 キョ あげ・る あ・がる 

 たくさんの物を一つにまとめる意味の1~6画目と「手」を組み合わせた字です。「みんながそろって手をあげる」ことを表しました。「みんながそろってする」「あげる(挙手)」「高い地位にあげる(推挙)」「行動(挙動)」の意味に使います。

 

 キョ あげ・る あ・がる  

 手のは、 まりさあ、かでげろ!いやです。      

② は、 ツーイーパーシュー(ツ一八手)。             

 式 手をげる

 

 

 キョウ  

 四方に道が一つにまとまった形の「十」とたくさんの人の力を表した「劦(キョウ)」を組み合わせた字。「たくさんの人の力を一つにまとめること」「力を合わせること」の意味に使います。

 

 キョウ         

 力のは、 たす(+)カカカ、協力しよう、たすカカカった~。     

 議のは、 タスカカカ(+カカカ)。                

 定 日本相撲

 

 

 極 キョク ゴク きわ・める きわ・まる きわ・み

 人が頭のつかえるような所ににげこんでつかまりそうになって「たすけてくれ」と声を出している様子、進退きわまった様子を表した「亟(キョク)」と「木」を組み合わせた字。「亟」は、「二九口又」の組み合わせです。そのように覚えると覚えやすいですね。家の一番の極みに使われる「棟木(むなぎ)」を表した字ですが、今は単に「きわみ」「物事の果て」の意味に使われます。

 

極 キョク ゴク きわ・める きわ・まる きわ・み

① は、 めるは、木一くをはね口―ヌ川(ローヌ一)。  ※ 最後の「一」を「川」と読ませています。     

② は、 キ(木)イチ(一)くのばしてはねてローヌ川(一)。 

 度のは、 木一くんろいいヌ一匹。

 的 極力 

 

 

求 キュウ もと・む もと・める

 動物の皮ははいだ形を表した字で、皮ごろも(皮で作った着物)を表した字です。皮ごろもはじょうぶであたたかいのでみんなが「ほしがり」「もとめ」ました。そこで「ほしがる」「もとめる」意味に使われます。

 

求 キュウ もと・む もと・める

① は、 つだけ、ターテンクーテン(亅ンく`)、求めます。 

② は、 よこいち(一)に、ターテンクーテン。

 求 求 求

 

 

【未来につなぐ工芸品】

 

 

 ミ 

 木に若い新しい枝が出た形を表した字です。「まだ十分に生長していない」枝ですから「まだ・・・ない」という意味を表す時に使います。  

 

   

 来のは、 短い一本来。 

 定のは、 みじかいちき(一木)。                         

 知 完成                 

考】 末 長い一木、末は大木

     未 短い一本の木の未来

 

 

 ゲイ 

 草の意味の「艹(くさかんむり)」と雲を表す「云(ウン)」を組み合わせた字。雲が自由に空を飛ぶように、草や木を好きな所に移しかえ「草木を栽培すること」を表しますが、それには技術がいります。今は「技術」「わざ」「遊芸」の意味に使います。

 

 ゲイ           

 人のは、 ブ!人のリなお笑い人。                

② は、 サニム、サニムハムニダ。  ※ 韓国語風に読むとおもしろいよ。          

 芸  

 

 

  カク おのおの 

 降りる足の形を表した「夂(ふゆがしら)」と石を表した「口」を組み合わせた字。「坂を降りるときにすべらないように一つ一つおかれた石」を表しました。「一つ一つ」「それぞれ」「おのおの」という意味に使います。 

 

 カク おのおの

 地のは、 はらうクチ(口)。                    

 各自は、 冬がしら口。                            

 世界国 

 

 

 

料 リョウ  

 米の量をはかる斗升(とます)を表した「斗(と)」と「米(こめ)」を組み合わせた字。「斗升で米をはかること」を表した字です。「はかる」「心におしはかる」「はかられるもの(食料)」「料金」の意味に使います。 

 

料 リョウ 

 理のは、 つぶ人で理。                       

② は、 米テンテン十。                             

 金 資

 

 

 ゼン ネン

 「犬(いぬ)」と肉の意味の「月(にくづき)」と火が燃える意味の「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「犬の肉を焼く」ことを表しました。昔は野犬を見たら必ず食用にしていたらしいです。そこで「必ずそうする、そうなる(必然)」意味に使います。また「ある文字につけてその意味を助ける(雑然)」ために使います。

 

 ゼン ネン   

① は、 にほえる犬、ワンワンワンワン(、自です。      

② は、 月の犬テンシ()。

③ は、 にくづきケンテンシ(月犬  ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。                       

 当然 然 平然     ※ にくづきは少ねかせてかきます。中の三・四画目の角度に注意。

 

 

【慣用句】

 

 チュウ なか

 「中」と「イ」を組み合わせた字。「兄弟の中でまん中の人」のことを表した字。今は「人と人との中」の意味に使います。  

 

 チュウ なか   

 間のは、 イナカ(イ中)間、がいい。             

② は、 イチュウ。     実力伯仲=力が同じぐらい。まさりおとりがないこと。    

 直り 立ち

 

 

労 ロウ いた・わる

 家の外で火を燃やし、夜を明るくする意味の1~5画目「ツワ」と「力(ちから)」を組み合わせた字。「寝て体を休ませるはずの夜も力を出して働く」ことを表した字。「骨を折って働く」という意味に使います。 

 

労 ロウ いた・わる  

① は、 苦するのは、ツーワリョク(通話力)。            

 力のは、 ツーワリョク。                           

 働 徒 

 

【参考】 1~5画目の「ツワ」には2つの系統ある。

     一つは、「榮(栄)、螢(蛍)、營(営)、勞(労)」などの「火」2つの系統。「火を燃やす、明るくする、勢いがいい」などの意味。

     もう一つは、「學(学)、覺(覚)」の系統。1~11画目は、「先生と子どもがまじわる」ことにを表しています。

 

 

  ショウ や・く や・ける

 「卉」は「世」と同じ意味で、「尭(ギョウ)」は「世」と「儿(ひとあし)」を組み合わせた字で「この世を明るく照らす徳の高い人」を表した字です。この「尭」に「火」を加えて「火でこの世を明るく照らす」ということを表しました。今は「焼く」「焼ける」という意味に使います。 

  

 ショウ や・く や・ける    

① は、 分、らにひとのあしけて火傷のアッチッチッチー。 

 失のは、 ヒージューサーイーひとのあし。   ※ 燃やすは「燃」、照らすは「照」。            

 き魚 世話を

 

 

冷 レイ つめ・たい ひ・や ひ・える ひ・やす さ・める さ・ます ひ・やかす

 命令の「令」はきびしくつめたいものです。この「令」と氷のすじ目を表す「冫(にすい)」を組み合わせた字。「令や氷のように、つめたい」という意味を表します。「つめたい」「ひやす」「ひやかす」「ひえる」「さめる」などの意味に使います。 

 

冷 レイ つめ・たい ひ・や ひ・える ひ・やす さ・める さ・ます ひ・やかす 

 気のは、 うン、令和の風もたいね。                   

 静の冷は、 うン、ヤネテンマ(ン𠆢﹅マ)。                  

③ は、 にすいに、ヤネテンマ。                     

 水(音読み) え  

 

 

【短歌・俳句に親しもう(二】

 

 

照 ショウ て・る て・れる

 日の光を招き入れると意味の「昭」と火が燃えることを表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「火を燃やして明るく照らす」ことを表しました。「明るくてらす」「てらし合わせる(照合)」「くらべ合わせる」意味に使います。 

 

照 ショウ て・る て・れる 

 明のは、 和をてんしらします。                  

 合のは、 ひがたなくち(日刀口)てんし。                             

③ は、 ショウテンシ(昭灬)。  ※ 「灬」は、「れっか、れんが」。ここでは「てんし」と読ませています。             

 り 会  

                  

【友情のかべ新聞】

  

好 コウ この・む す・く

 母の意味を表した「女」と「子」を組み合わせた字。「母親は子どもが大すき、子どもは母親が大すき」です。ここから「すき」という意味を表しました。「すき」「よい」「「うまい」「たくみである」という意味に使います。

 

好 コウ この・む す・く  

 意のは、 、おみ焼きが大きよ。                 

 物のは、 女子。                                 

 調 奇心 

 

 

 サイ もっと・も

 ぼうしの意味の「日」と取る意味の「取」を組み合わせた字。「ぼうしを取る」ことを表した字。「一番高い所、最高」という意味に使われます。また「一番」「もっとも」という意味にも使われます。取るという意味は「最」に「扌(てへん」を加えて、写真などをとるときの「撮」が作られました。

 

 サイ もっと・も  

 後のは、 曜日、耳のび又悪だ。                    

 高のは、 ヒトリ(日取)。                              

 中のは、 みみまーた(日耳又)。                     

 近 善  

 

【クイズ】 最中(サイチュウ)の他の読み二つは?(    )と(    )

 

 

 セイ ショウ はぶ・く 

 少ないという意味の「少」と「目」を組み合わせた字。「目に入るものを、はぶいて少なくする」ということを表しました。「はぶく」「よく見てよく考える意味のかえりみる(反省)」「故郷に帰り良心の様子を見る(帰省)」「国の役所の名前(財務省)」の意味に使われます。 

 

 

 セイ ショウ はぶ・く    

① は、 なくも今日の当てを反す。          

② は、 ショウモク(少目)。                      

③ は、 目。

 手間をく 力化 

 

 

 

 カ

 果たす、やりとげる意味の「果」と「言」を組み合わせた字。「果たすべき仕事を言いつける」ことを表しました。「仕事を割り当てる」「割り当てられた仕事」「仕事の種類によって区分された組織の名前」という意味に使われます。  

 

            

 題のは、 何のカ(果)わぬか(果)、はてかかか。    

 長のは、 果。                             

③ は、 ごんべん木。                      

 課 後 外活動

 

 

 

 ム ブ 

 人がかざりを手にさげて、舞(まい)を舞(ま)うすがたを表した1~8画目と火が燃える形を表した「灬(れんが・れっか)」を組み合わせた字。「火が物をやきつくして後には何もない」ことを表しました。「ない」の意味に使われます。

           

 ム ブ

 事のは、 ノニタテ四本ヨコイチ、テンテンテンテーン。理解理。  

 礼のは、 ノニタテシ、イチテンシ(ノ二たて四一)。         

 料 関係

 

 

側 ソク かわ

 ものごとのより所、手本という意味の「則(ソク)」と「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「人はいつも自分のわきに手本をおいて生活している」ところから「わき」「そば」という意味に使われます。また「もののへり(反対側)」という意味にも使われますが、この場合は「かわ」と訓で読みます。  

 

側 ソク かわ  

 面のは、 貝リっぱこちら側、よくない貝はあちら側。     

 転のは、 イーカイリー。   ※ 中国語の様に読むと楽しいよ。          

 側  

 

 

 

改 カイ あらた・める

 糸巻きから糸を取り出す形を表し自分のことを意味した「己」手にむちをもった形で攻める意味を表した「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「あやまちをおかした人が、自分を責めて、あやまちをあらためる」ことを表しました。「あらためる」「なおす」「変える」という意味に使います。 

 

改 カイ あらた・める  

① 行のは、 コしのぶん、あらたあらたとめる。               

② 定のは、 コしのぶん。                             

 良 

 

 

 シュウ まわ・り

 用いるという意味の「用」と「口」を組み合わせた字。「口をもちいる」という意味を表します。よく口をもちいて話をすれば、まわりの人の理解を得て、物事がうまく行き届きますよね。ここから「行き届く(周到)」「広く行きわたる(周知)」また「まわり(周囲)」の意味に使われます。

 

 シュウ まわ・り

 囲のは、 どうがまえ(冂)ドーロ(土口)りを回ります。     

 知のは、 ドウガマエツチロー(冂土ロ)。           

 周 率は3.14 

 

 

【もしものときにそなえよう】

 

 

害 ガイ

 家を表した「ウ(うかんむり)」とぼうにきざみめをつけた形できずつける意味の「丰」と「口」を組み合わせた字。「家の中で悪口を言ってきずつける」ことを表しました。「人をきずつけそこなう」という意味、また「わざわい(災害)」「さまたげ(妨害)」の意味に使います。

 

害 ガイ            

① は、 そでしょう?十二のうそつく害。  

 虫のは、 ウジュウニクチ(ウ十二口)。                    

 害 

 

 

【自分だけの詩集をつくろう】

 

 

 キョウ とも

 大きなうつわの形を表した「廿」と両手の形を表した4~6画を組み合わせた字。「両手をいっしょにそろえて大きなうつわをささげ、そなえる」ことを表しました。「いっしょにする、ともにする」という意味に使います。「そなえる」という意味は「イ(にんべん)」を加えて「供」という字が作られました。  

 

 キョウ とも  

① 通のは、 いごの一ハ(一葉)に読もうよ、オーヘンリー。      

② 感のは、 サーイーパ(サ一八)。                       

 共通              ※ オーヘンリーの作品『最後の一葉』『賢者の贈り物』など、是非読んでくださいね。  

 

 

【言葉から連想を広げて】

 

 

 レン つら・なる つら・ねる つ・れる

 天子の乗る車を表した「輦(レン)」と道を進む意味の「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「輦の車が道を進む」の意味ですが、このときには前にも後ろにもおともの車がたくさん連なります。ここから「つらなりつづく(連続)」「つらねる(連名)」の意味、また「引き続き(連日)」「つれる(連行)」「つれ、なかま(常連)」の意味に使われます。

 

 レン つら・なる つら・ねる つ・れる   

 休のは、 道(しんにょう)なるよ。              

 合のは、  クルマミチ(車道)。                     

 絡 

 

 【熟語の意味】

 

 

 ガン ねが・う

 広い野原を表した「原(ゲン)」と頭を表した「頁(おおがい)」を組み合わせた字。人が頭の中で考え願うことは広い野原のようにはてもなく広がっています。ここから、「原」と「頭」とで「ねがう」という意味を表しました。「ねがう」という意味に使われます。  

 

 ガン ねが・う 

 望のは、 っぱにノ貝いです。                  

② は、 ゲン一ノ目ハ。                           

 書 

 

 

 ボウ モウ のぞ・む

 人が立っている姿を表した「壬」と「月」と読み方の音を表した「亡(ボウ)」を組み合わせた字。「亡」は意味はありません。「人が月をのぞみ見る」ことを表しました。「のぞみ見る(展望)」「心に深く願い思う(希望)」「十五夜の月(望月)」という意味に使います。 

 

 ボウ モウ のぞ・む

① は、 ふた(亠)をしろ!見るの希だぞ。              

② は、 ボウツキオウ(亡月王)。                        

 望 

 

 

失 シツ うしな・う

 「手」にぬけおちるという意味の「逸(イツ)」と同じ音の「乙(イツ)」を加えて作った字。「手からぬけおちる」という意味を表しました。「物をなくすこと、うしなう(紛失)」「しくじり、あやまち(失敗)」という意味に使います。  

 

失 シツ うしな・う      

 失敗のは、 ノ二人を見ってる、オボエタロー              

 失礼のは、 ノニ人(ノ二人)

 失意 

※ 失の四画目までが手の形、五画目が手に持っていたものを表す。

  手に持ていたものがなくなって「失う」。    

  人の上の部分が突き出ているのが中指と覚えるとよい。 

  弓矢の「矢」は、「ノニ人出ないヤ(矢)」と覚えるとよい。

 

 

 ヘン ベ あた・り 

 「刀」と道を行くことを表した「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「身を守るために刀を持って行かなくてはならない土地」を表しました。「人里とおくはなれた土地、かたいなか(辺境)」「あたり、その近く(身辺)」また「へり(四辺)」の意味に使います。 

  

 ヘン ベ あた・り 

 境のは、 小が落ちたの道(しんにょう)のこのり。        

② は、 カタナミチ。                         

 辺 整理

 

 

低 テイ ひく・い 

 ひくくて底の意味の「氐(テイ)」と人を表す「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「せの低い人」を表しました。今は人に関係なく「ひくい(低温)」「程度や状態が悪い(低迷)」「頭を下げる(低頭)」意味に使います。 

  

低 テイ ひく・い      

 音のは、 イノレイレイ(イノレ一レ一)は、低いです。         

② は、 イノレイレイ。                            

 学年 最                           

【参考】 海底の底は、「マダレノレイレイ」

  

 

 ハイ やぶ・れる 

 「貝」と手にぼうをもった形の「攵(のぶん)」を組み合わせた字。「手にもったぼうで貝をたたいている形」で「貝がらがやぶれる」ことを表しました。今は「やぶれる」「こわれる」「だめになる(腐敗)」また「いくさでまける(敗戦)」「しくじり(失敗)」という意味に使います。老 ロウ おいる 

 

 ハイ やぶ・れる   

① は、 貝ノブン(攵、のぶん)、失でしたよ、オボエタロウ。     

 北の、 カイノブン(貝攵)。                     

 戦 者復活戦

 

 

 ロウ おいる

 「毛」と「人」と変わる意味の「化」の「ヒ」を組み合わせた字。「人の髪の毛が白く変わったお年より」を表しました。「年より」「年を取る、おいる」「経験をつんで熟達する(老練)」という意味に使います。

 

老 ロウ お・いる   

 老人のは、 ノヒ、老人に吹くいの風              

 老後の老は、 土ノヒ                              

 老化現象 敬の日              孝行の孝は、「ツチノ子」  思考の考は、「土ノノくつ」       

 

 

 テイ そこ 

 何代にもわたってすみ、古びてかたむいた家の形を表した「氏」にささえのぼうを床下に加えた「氐(テイ)」と家の形を表した「广(まだれ)」を組み合わせた字。「家の床下」を表した字。今は、「物の一番下のところ、そこ」という意味に使います。 

 

 テイ そこ   

① は、 まだれノレイレ底イチ一)。                     

② は、 まだれノレイレイ。  ※ 「一」を「イ」と読ませています。                   

 力 奈落の

               

 

 ヒョウ

 大事なかなめの意味の1~6画目と示すという意味の「示」を組み合わせた字。「大事なことを示すもの」を表した字。「大事なことを書き入れる紙切れ、カード(伝票)」「せんきょに使う、せんきょ人の名を書き入れる紙切れ(投票)」の意味に使います。 

 

 ヒョウ     

① は、 まっすぐ西へ、す選挙の投所。               

② は、 西示す。  ※ ただし、西の四五画目はまっすぐですよ。           

 票 

 

 

 

  リク

 土が高く重なっている意味の「坴(リク)」がけをあらわした「阝(こざとへん)」を組み合わせた字。海に対してがけから先の土の重なった土地のことを表した字。「りく」という意味に使います。   

  

  リク  

 上のは、 はた(立てる土ハ土曜日、の風。              

② は、 こざとへん土ハ土。    ただし、ハは少し曲げてね。           

 陸  

 

 

 

 カン くだ

 つらぬく「ツラヌ(カン)」と同じ音なので、その意味を借りた「官(カン)」と「竹」を組み合わせた字。「竹のふしをつらぬいてつくったくだ」を表した字。今は、竹のくだに限らず「くだ」「つかさどる(管理)」という意味に使います。 

 

 カン くだ   

① は、 竹かんむりに、ウタテココ。きちんと理しましょうね。  ※ 子どもたちに人気のあった覚え方です。

 理のは、 タケカン(竹官)。                           

 管 

 

 

 

 イ ころも

 着物の形を表した字です。昔は、着物のことを「ころも」と言いました。  

 

 イ ころも 

 服のは、 ぼうし(亠)ノレるしい服。              

 類の衣は、 なべぶたノ、レーく。                        

 食住 料品 

 

 

 

 【風船でうちゅうへ】

 

 

 カン

 人の頭という意味から「もと」という意味に使われている「元(ガン)」と家の意味の「ウ(うかんむり)」を組み合わせた字。「もとができあがっている家」という意味で、そういう家は「終わりをまっとうできる」ことから「まっとうする、終わりまでりっぱにやりとげる(完成)」意味に使います。また「すっかり終わる(完了)」という意味にも使います。  

 

 カン    

 全のは、 れしいな、からぼくは、璧(かんぺき)だ。 

 

 

 成のは、 ウ元。                                    

 走  

 

 

 ケン ゲン

 家に人が集まって話し合い良い意見を選ぶ11~18画目と「馬」を組み合わせた字。「多くの馬の中からよい馬を選ぶ」ことを表します。よい馬かどうかは乗って「ためす」必要がありますので「試す(試験)」という意味、また「ききめ(霊験)」という意味に使います。 

 

 ケン ゲン       

① は、 ヤネ(𠆢)一つを直すシア、体しますか?    

② は、 馬ヤネ(𠆢)一つロシア人                     

 験      ※  「𠆢」は、「ひとがしら」とも読む。

 

 

 ベツ わか・れる

 骨の形を表した1~5画目と「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「料理のとき、肉を骨から切りはなす」ことを表した字。切って分けることから「分かれる」という意味に使われ、今は「人と別れる」という意味に使われます。また「他の」「ちがった」「特別」という意味にも使われます。

 

 ベツ わか・れる     

① は、 ーソンで、くにノリつけれたよ。               

② は、 ふたマンリー(ふた万リ)   二画目までを「ふた」と読ませています。       

 々 

 

 

 ザン のこ・る

 死体の意味の「歹(いちたへん)」とほこをまじえて戦う意味の5~10画目を組み合わせた字。「戦いの後に残った死体」という意味です。「のこる、のこす(残金)」「むごい(残酷)」という意味に使います。

 

 ザン のこ・る    

 金のは、 イチタさん、めしノつぶ二個ってるわよ。      

 暑のは、 イチタさんのめしノつぶ。                    

 り 

 

 

 

 

 キ

 布の形を表し、布を表した「巾(キン)」とししゅうのもようを表した「メ(本来はメを二つ重ねた形)」を組み合わせた字。「ししゅうのあるりっぱな布」「だれもが手に入れたいとのぞむ品物」を表しました。「めったにない、まれ(希少)」「のぞむ(希望)」また「うすい(希薄)」という意味に使います。

 

     

 望のは、 ロンはつのかさ(巾)望する。              

② 少のは、 メノイーキン(メノ一巾)  ※ 「一」を「イー」と読ませています。                      

 少 

 

 

努 ド つと・める

 手を使ってはたらく女という意味の「奴(ド)」と力いっぱいがんばるいみの「力(ちから)」を組み合わせた字。「手を使って力いっぱいはたらいている女性のようにがんばる」という意味。「つとめる、努力する」という意味に使います。 

 

努 ド つと・める  

 力のは、 子がまた(又)力を入れて力する。            

 力のは、 ヤツカ(奴カ)、ジョマタカ(女又カ)、ジョマタヂカラか。   

 める 力賞

 

 

【つながりに気をつけよう】 

 

 

 ソク たば

 まき、たき木の意味の「木」になわで束ねることを表した「口」を加えて作った字。「たき木のたば」を表した字。今は木にかぎらず、何かの「たば(札束)」の意味に使われます。「しばる、しばって動けないようにする(束縛)」「一つにまとまる(結束)」という意味に使います。  

 

 ソク たば   

① は、 イチロー(一口)バット(Ⅰ)ではらう左右。          

② は、 イチロータテヤー(一口|八)。                       

 束 

 

 

 

巣 ソウ 

 木の上の鳥のすの中に、ひな鳥が三羽いるすがたを表した字。「鳥のす」を表した字。「す(巣箱)」「人の住むところ(空き巣)」「病気になっている所(病巣)」という意味に使います。

 

巣 ソウ   

① 箱のは、 まりだねえ、のあたるに巣をつくる。          

② は、 ツヒキ、ツ日木ハムニダ。  ※ 韓国語のように読むと楽しいよ。 

 巣 立ち

 

                      

 サン う・む う・まれる うぶ

 りっぱな男の子という意味の「彦(ひこ)」と生むという意味の「生」を組み合わせた字。「りっぱな男の子を生む」という意味の字です。今は、男女を問わず「赤ちゃんをうむ(出産)」「生活にひつようなものをつくり出す(生産)」という意味に使います。

 

 サン う・む う・まれる うぶ  

① は、 たつ(立)ノきて赤ちゃんをむ。   ※ 岡山県にたつの市があるよ。          

 地のは、 タツノセイ。                           

 業 

 

 

候 コウ

 がけの上から矢を人にあてようとようすをうかがうことを表した字。3~5画目は、がけの上でようすをうかがう人の姿を表しています。「ようすをうかがう」「ようす(天候)」「天候(季候)」「“あります”の意味に当たる昔の“そうろう”」の意味に使います。

 

候 コウ   

① は、 「天について、イタテユーヤがお送りしました。」       

② は、 イタテボウユーヤ。  ※ 「伊立坊裕也」の感じで読んでね。         

 補 時

                        ちなみに、「喉(のど)」は、ロイユーヤ。

 

 

察 サツ

 家の形の「ウ(うかんむり)」とお祭りの意味の「祭」を組み合わせた字。家の先祖をまつることは大切な行事なので「注意して調べる」ことが当たり前です。ここから「家」と「祭」を組み合わせて「注意して調べる」という意味を表しました。また「深く考える(察知)」「思いやる(推察)」という意味にも使います。

 

察 サツ   

① は、 ウニクヅキ、マタ示してる警官。   ※ 「お肉好き、又示してる警察官」のように読んでね。              

② は、 うかんむりに、月又シメース                       

 知 する

                      ※ 「祭」は、「ツキマタシメース」 

 

 

 トク 

 役所の意味の「寺」と「牛」を組み合わせた字。「役所で飼っている神にささげる特別な牛」の意味です。「ふつうではない、特別」という意味に使います。

    

 トク

 集のは、 別に。                           

 長のは、 ウシデラ(牛寺)。                                    

 特 

            【参考】  特 ―     ウシデラ   特別

                  待 ま・つ  ノろイデラ  期待

                  持 も・つ    テデラ   所持   

 

 

兆 チョウ きざ・し

 昔、中国では大事なことはうらなって決めましたが、そのときかめのこうらを焼いてそのわれめのもようでうらないました。「兆」はそのもようを表した字。このもようにきざしが表れると考えられていたので「きざし」という意味を表しました。「きざし」「前ぶれ」「億の一万倍」「とても多いこと」の意味に使います。   

 

兆 チョウ きざ・し

 候のは、 チョンチョンチョンチョンで一円!           

② は、 ノンしく、ノンしくハムニダ。    韓国語のように読んでね。「く」は離します。                        

 兆 

 

 

 

億 オク

 人が心の中で思う意味を表した「意」と人の意味の「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「心の中だけで思う数」の意味。今は「億」も「兆」もじっさいに使われていますよね。「万の一万倍にあたる数」という意味に使います。  

 

億 オク   

 万のは、 寄付をする、イオン(音)、一億円!          

 兆のは、 イオンのこころ。                         

 人 万長者 

 

 

鏡 キョウ かがみ

 境(さかい)の意味を表した「竟(キョウ)」と「金」を組み合わせた字。昔の鏡(かがみ)は金属でできていました。鏡にうつったものは本物のように見えますが、じっさいは、鏡が境(さかい)となって、その先には入れないしうつっているものはありません。境となっている「かがみ」という意味に使います。また「レンズ(眼鏡)」の意味にも使います。  

 

鏡 キョウ かがみ 

 台のは、 かねおと(金音)、鏡に映る、ヒトノアシ(儿)     

② は、 キンオンヒトアーシ(金音儿)。                 

 三面鏡 望遠

 

 

【スワンレイクのほとりで】

 

 

 サン ち・る ち・らかる ち・らかす

 手にぼうをもった形の「攵(のぶん)」と肉を表した「月(にくづき)」とサンという音を表した1~4画目を組み合わせた字。肉を食べやすくするためにぼうでたたいて「ばらばらにすること」を表した字です。「ばらばらにする、ばらばらになる(解散)」「ちる、ちらす、ちらかす、ちらかる(散乱)」「自由でとらわれない(散歩)」という意味に使います。 

 

 サン ち・る ち・らかる ち・らかす 

 歩のは、 サー一月ケをはら歩をしよう。              

② は、 サイチつきのぶん(サ一月攵)。                   

 水 分

 

 

 

 ミン たみ   

 「氏」と同じように古くなってかたむいている家の形を表した字。りっぱな家ではなく、古くなってかたむいている家に住んでいる「ふつうの人、たみ」の意味に使います。また「官(役所)に対する言葉(民営)」として使われます。

 

 ミン たみ

① は、 コレ一モンください衆に。                    

 家のは、 コレイーレ(コレ一レ)。                         

 民 

 

 

覚 カク おぼ・える さ・ます  

 「学」ぶという字の「子」をはぶき「見」を組み合わせた字。「見て学ぶ」という意味で「見たものごとをおぼえる」ことを表しました。「よく見ておぼえる」「さとる(覚悟」「さめる(覚醒)」「感覚(かんかく)(視覚)」という意味に使います。

 

覚 カク おぼ・える さ・ます  

① は、 コツワ見えよう。

② は、 ツワ見。    「学」ぶの「子」の所に「見」るが入った形。文字通り見て覚えること。                  

 覚 

 

 

 ユウ いさ・む 

 涌(わ)くという意味の「甬(ユウ)」と「力」を組み合わせた字。「心のおくそこからわき出てくる力」のことを表した字。「こんなんにあってもおそれずにやりぬく力(勇気)」「いさましいこと」「こころがいさむこと(勇敢)」「思いきりがよい(勇退)」という意味に使います。

 

 ユウ いさ・む 

 気のは、 じでましい。                       

 士のは、 マ田力。                                  

 猛果敢 

 

 

 ショウ エ わら・う

 もとの字は「笑」の左側に「口」が加わった形の字。首をかしげたチャーミングな女性を表した「夭(ヨウ)」としなやかな竹の意味の「竹」と「口」を組み合わせた字。「しなやかでチャーミングな女の人がほほえむ」ことを表した字。「ほほえむ」「えむ」「わらう」という意味に使います。  

 

 ショウ エ わら・う  

① うという字は、 オボエタロウ、穴で笑い。           

② 顔のは、 タケノダイ(竹ノ大)              

 い声 う門には福来る 

2024.10.19 Saturday