作文指導
T小学校で、二つの時間を利用して短作文指導を実践することになりました。
一つは、15分間のスキルタイムを利用した実践です。
もう一つは、45分の授業での実践です。
この1年間の実践をご報告していきたいと考えます。
全国の先生方、どうぞ、ご参考になさってください。
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【第1回 ナンバリング】
第1回目は、5月13日(月)のスキルタイムの実践です。対象は、何と1~6年生30名です。
一番初めに指導したいと考えていたのは「ナンバリング」です。
私は「いくつ作文」とか「なんこ作文」という言い方で呼ぶこともあります。
とにかく、生きている限り使える有益な作文の型です。
【コラム】 校長試験でナンバリングを使う
ある年の校長試験で次のような課題が午前中の最後に出されました。「あなたが校長になったらどんな学校をつくりますか?2分以内で答えなさい。」昼休憩に考え午後の集団面接にそなえるのです。この時使ったのがナンバリングです。
皆さんは、1分間に言えるご自身の言葉の量を把握しておられますか?私はA4版で4行弱と把握していましたので、8行弱の原稿をつくればよいわけです。昼休憩に書き午後にそなえました。
「私は校長になりましたら、次の四つのことを・・・一つ目は ~ 。二つ目は ~ 。三・・・。四・・・。以上のように・・・ます。」言い終えたと瞬間に「チーン。」気持ちよかったですね。β-エンドルフィンがあふれ出ました(笑)。このように使うのがナンバリングです。各種の面接試験や常日頃の回答時に大きな力を発揮することでしょう。遺言や喪主挨拶(笑)にも使えることでしょう。
是非、皆さん、このナンバリングの名手になってください。
先生方も是非子どもたちに指導してください。子どもたちはすぐに覚えます。
あまりにも使いやすいために「この作文にはナンバリングは使いません」と言わないといけないほどになってしまいます。
では、1回目の実践をご報告します。
【① スキルタイムでの実践 ナンバリング、いくつ作文、なんこ作文】
事前にプリントS1を配布。児童に事前に構成を考えてくるように指示をする。
事前に配布したプリントは下記の通り。↓ 是非参考にしてください。
1 ナンバリング 2024513.docx.pdf (0.04MB)
自主学習や日記、作文などに書いてきてもよいことにするが、当日はその書いてきたものは見させないことが重要。
※ 見てもよいことにした場合、書く時間が写す時間となり失敗した経験あり。以来、一度も見させていない。
当日
今日のねらいの「ナンバリングを使って書くこと」をおさえる。
作文の時間は5分、俳句は2分の時間を与えた。ただし、1年生には別のプリントを用意させた。
書き終えた児童から提出させた。
時間が許す限り、作文を読みほめてやった。
次時の予告をして終わる。
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【第2回 感情の選択作文 自由作文 100マス作文】
第2回目は、感情の選択をして書く自由作文です。100マス作文の発展形として、先ず感情の選択をしてから始めるこの形に行きつきました。
題材の選択に関して言えば、従来の100マス作文では不十分と考えていました。もっと「あっ、この題材なら書ける!」とすぐに気づける子どもをつくりたかったからです。
そして、ビジネスの世界でよく言われる「選択」を使うことにしたのです。とても良い方法として皆様にお伝えできる自信作です(笑)。
是非、参考にしてみてください。
方法は、下記のPDFを参考にしてください。感情のAとBは、模造紙を書いたり大判印刷等をしたりして教室に掲示しておくとよいでしょう。
意識させながら4回~5回も実践すれば、子どもたちは感情の選択を考えながら題材を探せるようになると考えます。是非、先生方、実践してみてください。日記指導、作文指導にも大きく寄与できると考えています。
2 感情の選択から100マス作文 先生用.pdf (0.21MB)
2 100マス作文(自由作文) 感情の選択 2024528.pdf (0.11MB)
なお、「選択」の技法は作文だけでなく、全教科領域で使える見事な方法であると考えます。皆さん、教育実践を楽しみながら子どもたちの力を思いっきり伸ばしてあげてください。
因みに、この時の授業形態は、45分授業。3校時1~3年14名、4校時4~6年16名、で実践しました。