光村5年 前期分 音読で漢字を覚えよう 銀色の裏地 モモ たずねびと 他
全国の先生方へ
皆さん、漢字の指導に悩まれていませんか。どうして覚えてくれないのかな?教え方が悪いのかな?そのようにお悩みの先生はきっとたくさんおられることでしょう。実は私もそうでした。
この漢字音読集を考えるきっかけになったのは、ある一人の女の子のからかいのような言葉からでした。
「先生、バラって漢字で書ける?」
「よう書かんなあ、自信ない。」
するとその女の子は得意げに、
「くさつちジンジンカーイ、くさビーイー。」
と声高らかに黒板に薔薇という漢字を書いたのでした。
私は、これは面白いと思いました。以来3年間、試行錯誤を繰り返しながら漢字音読集を充実させてきました。
ここでは、漢字を分解し、訓読みや音読み、部首名の読みや語呂合わせなどを使って、子どもたちが楽しく漢字が覚えられるように唱えさせてきました。私は、この覚え方を「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせてきました。先生がいなくても読み始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。3か月、半年と続けるうちに確実に漢字の力が身についていくことが実感できます。
なお、漢字の成り立ちと意味、指導のポイントなども載せていますのでご活用ください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くまず3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様には、ご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。漢字を苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
5年生の皆さんへ
皆さん、漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。思考し行動するその源になるものですからね。やるしかないね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。家庭での予習、自主学習としての復習などに活用してみてください。自分なりの漢字音読集を作ってみるのも力になると思います。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、やっていきますと得点が20~30点アップしていきます。また、中学校に進んでからも漢字が楽しく覚えられます。この漢字音読集は必ず君の力になると信じています。「継続は力なり」です。さあ、やってみましょう!
【漢字音読の方法】
さて、以下、漢字は次のように覚えましょう。
青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
【授業での実践】 例「像」 TとCの交互読み
T:ゾウ C:ゾウ
T:想像の像は、 C:想像の像は、
T:イーゾウ。 C:イーゾウ。
T:画像の像は、 C:画像の像は、
: :
このように、熟語まで(アンダーラインの部分を)一斉読みをしていきます。
毎時間、授業開始5~8分程度で読める範囲を音読。(慣れてきたら、T役は児童でも可。臨機応変に。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように、どうぞ加工してください。
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【かんがえるっておもしろい】
像 ゾウ
この字は、人を表すイ(にんべん)に、「かたどる」を意味する「象」を組み合わせた字です。「象」は四年生で習ったよね。昔、中国には耳の大きい象がいたんだね。神聖なたっとい動物で漢字にも使われのだと思われます。「象」は象形文字。「ク」が鼻と顔、二つの窓のような形が耳、そしてブタやイノシシを表す「豕(いのこ、いのこへん)の一をのぞいた字」は「イノノく」と覚えよう。「イノノく」はよく出てきます。
この字は次のように覚えましょう。青い字のアンダーラインの部分を繰り返し音読します。①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。覚え方は書き順どおりになっています。以下この部分は省略します。
像 ゾウ
① 想像の像は、 イーゾウ(象)。
② 画像の像は、 にんべん(イ)に、はなかお(ク)パオパオ(耳、窓の形の所)イノノく(豕、ただし一はのぞく)よ。
銅像 肖像 石像
経 ケイ た・つ へ・る
織機(ショッキ、はたおり)のたて糸を表す「圣」と「糸」を組み合わせた字。たて糸が基本、だから地図や地球儀のたての線が経線(横は緯線)。横糸をとおして布がつくられ生活が営まれるようになるので経営、経済。だんだんに布ができていく様子から経過。時間が経(た)つ、時間が経(へ)る。
経 ケイ た・つ へ・る
① 経済の経は、 経済は、糸にヌる土、経験し。 ただし八画目ははらう
② 経度の経は、 糸にマタツチ(又土)。
経営 経線
【銀色の裏地】
情 ジョウ なさ・け
心を表す「忄(りっしんべん)」と清らかさを表す「青」を組み合わせた字。清らかな心という意味です。ここでは「忄(りっしんべん)」を書き順どおりに「ハボウ(ハ❘)」また意味から「真心(まごころ)」とも読ませています。
情 ジョウ なさ・け
① 感情の情は、 ハにたてぼう、青に情けの風情(ふぜい)あり
② 同情の情は、 りっしんべん、アオ!
情熱 心情
象 ショウ ゾウ
三つ前の「像」でも書きましたが、昔中国には象がいたんだね。神聖な動物で漢字にも使われのでしょう。「象」は象形文字。「ク」が鼻と顔、二つの窓のような形が耳、パオパオと読んでね。そしてブタやイノシシを表す「豕(いのこ、いのこへん)の一をのぞいた字」は「イノノく」と覚えよう。これも象形文字。「イ」が頭と胴体としっぽ。「ノノく」が四本の足。絵を描いて楽しくおぼえよう。
「象」は、ゾウの象形。形、ありのままの姿や形。「像」は、人や動物の形に使われる。実際にかたどったもの。
象 ショウ ゾウ
① 印象の象は、 はなかお(ク)パオパオ(3~6画、耳の形)イノノくゾウ(象)。
② 気象の象は、 クワたてとめてイノノくゾウ(象)。
現象 対象 具象 抽象 ※ 熟語の読みが難しければ、うすくふりがなをふっておくといいよ。
絶 ゼツ た・える た・やす た・つ
もとの字は「絕」(糸+刀+巴)。この字では「巴」は人を意味しています。その人が刀で糸を断(た)つという意味の字です。今は「色」になっていますし、「糸」に関係なく使っています。断つ、絶える、かけはなれて優れている意味に使います。
絶 ゼツ た・える た・やす た・つ
① 絶対の絶は、 糸にクフーし、たてよこし。
② 絶好の絶は、 イトイロ(糸色)。
絶景 絶体絶命(体も命も絶体絶命とおぼえよう。絶対絶命は×)
厚 コウ あつ・い
「厂」は、がんだれ。土地がくずれてがけができるので、書き順は「イチノ(一ノ)」。鳥の雁(ガン)の略字が「厂」、ですから、がんだれ。ただし「雁」の部首は「隹(ふるとり)」。小学校で習う部首ががんだれの字は、「原(2ねん)」と「厚(5年)」の二文字。がけの「厂」と「高」をさかさまにした字を組み合わせた字。高いがけを表しています。高いがけは土が厚く積み重なっていますよね。
厚 コウ あつ・い
① 厚意の厚は、 がけの日かげの子厚着。
② 厚生の厚は、 一ノ日の子。
③ 厚着の厚は、 がんだれ!日の子。
厚い心 厚紙
賞 ショウ
「尚+貝」。「尚」には「りっぱな家だとほめる」意味があるそうです。「貝」は「お金」。そこから、「りっぱな行いをほめてほうびのお金」を表した字です。間違えやすいのは3画目までの筆順。「ツ」ではなく「小の2・3画目を内によせた形。しょうがしら、なおがしら」ですので、まん中のたての画が1画目になります。
賞 ショウ
① 入賞の賞は、 1人ソワソワ口に貝、賞金賞状もらおうよ。
② 金賞の賞は、 イチ(1)ソ、ワローカイ(貝)。
③ 銀賞の賞は、 ショウワのクチカイ。
賞品 銅賞
状 ジョウ
形の意味の「象」と同じ発音の「爿」と「犬」を組み合わせた字。「爿(ショウ)」は今は簡略化された「たてぼうとンの形」。もとは犬の形を表していましたが、今は「物の形」で、形状、球状。「物事のようす」で、状態、状況、病状、症状。「言い表す」の意味で、白状。「書き表したもの」の意味で、書状、礼状、賞状、年賀状。
状 ジョウ
① 現状の状は、 電柱(|)に、ションベンをする犬状態。
② 状態の状は、 ターテンの犬。 3画目までを、たてぼうとンで「ターテン」と読ませています。
症状 病状
喜 キ よろこ・ぶ
神様のお供え物をのせる「豆(トウ)」に十分なお供え物が乗った形と「口」を組み合わせた字。お供え物はあとで下げて人々の口に入りますのでみんなは喜びます。この字は「士+口+ソ+一+口」で覚えましょう。
喜 キ よろこ・ぶ
① 喜劇の喜は、 大吉だあ!ソうイチローは喜んだ。
② 喜色の喜は、 サムライがローソク一口かじってる。ボキッ。
③ 喜劇の喜は、 シーロソイチロー。
悲喜こもごも 喜色満面 一喜一憂 「士」が「土」にならないように。「シー」は「士」です。
解 カイ ゲ と・く と・かす と・ける
子どものころ「牛の角を刀でバラバラにする」と覚えさせられました。でも、それでは書き順どおりではありません。ですから「角までも刀で牛を解体す」と覚えましょう。
解答:問題を解いて答えを出すこと。 回答:質問や要求などに答えること。返答。
解 カイ ゲ と・く と・かす と・ける
① 解答の解は、 角(つの)までも、刀で牛を解体す。
② 解決の解決は、 カクトウギュウ(角刀牛)。
理解 解説
【図書館を使いこなそう】
容 ヨウ
入浴の「浴」の意味の「谷」と家の意味の「ウ」を組み合わせた字。浴室の意味です。おふろに入るので「入る、入れる」の意味で、容器、内容、容量、容積。「受け入れる」の意味で、寛容、包容、容認、許容。「すがた」の意味で、容姿、美容。
容 ヨウ
① 容器の容は、 ウ谷君のだじゃれ、「内容がないよう」サブ!
② 美容の容は、 ウ谷さんの容姿、カワイイ!t
容積 容量
技 ギ
支える「支」の「又」は手を表します。手の先でやじろべえを支えている様子をイメージしてください。それが支える。それに手を表す「扌(てへん)」がついた字です。「ものごとをよくコントロールできる手」「すぐれた手」「わざ」を意味します。
技 ギ
① 競技の技は、 てへん(扌)で支える見事な技術。
② 技能の技は、 てへんにジューまた(扌十又)
匠(たくみ)の技 技巧 技術
術 ジュツ すべ
「行」は十字路の交差点の意味。イメージしてね。この「行」の間に、「ことば」を意味する「朮(ジュツ)」が入りました。今は「術」は「道、必要な方法や技」の意味に使われています。
楽しくおぼえられるように「彳(ぎょうにんべん)」を「ノろイ」と読ませています。また「朮(ジュツ)」を「ホーテン」と読ませています。
術 ジュツ すべ
① 手術の術は、 ノろイのホーテン一丁目。
② 芸術の術は、 ギョウ(行)にはさまるホーテンさん、抜け出る術(すべ)なし。 ※書き順注意
美術 技術
※ 「美術室技術室手術室」3回続けて言えるかな?10秒で5回言えるかな?挑戦してごらん。
適 テキ
皇帝の「帝」と「口」で「皇帝の命令」を表した「啇(テキ)」に、道を表す「之(しんにょう)」を組み合わせた字。「皇帝の命令だから目的通りに進む」→「うまく行く、かなう」の意味に使われます。
ここでは、「亠(なべぶた)」を「ふた」、「冂(どうがまえ、けいがまえ)」を「ふた」とも読ませています。また「しんにょう」は、活字の関係で「之」になっています。皆さんは、「、フフへ」の形で書いてね。しんにょうは3画ですよ。
適 テキ
① 適切の適は、 ふた(亠)りはソッとフタ(冂)をして古い道(之)を歩きます。
② 適度の適は、 フタのソコどうかまえても古い道(之)。
適当 快適
許 キョ ゆる・す
「言(ごんべん)」と午後の「午」を組み合わせた字。「午」は十二支(じゅうにし)の七番目の「午(うま)」のこと。1日の七番目の時間は「正午」。「正午」を境に、前が「午前」跡が「午後」。また、「午」はもちをつく「午(きね)」の意味もある。「午(うま)」と区別するために今は「杵(きね)」。「杵(きね)を振り下ろしてもいいよと言ってゆるす」のが「許」。
杵と言っても、中国の杵は、両側から二人で持つ形のものらしいです。半分ずつで正午の午になったのかもしれません。
許 キョ ゆる・す
① 許可の許は、 言ってね、きね(午)振りおろす許可の声。
② 特許の許は、 ごんべんにノイチジュー(ノ一十)。
③ 許容の許は、 ごんべんに午後の午。
免許 許す 特許
可 カ
「口」と「丂(コウ)を組み合わせた字。「丂」は「ものが自然にたれ下がる」意味。「可」は「よろしいと自然に口から出る」意味を表します。「よろしい、よい、できる」の意味で使われます。「可」はとにかく書き順に注意しましょう。「イチロー」が先ですよ。
可 カ
① 可能の可は、 イチロ-(一口)はねぼう可決する。
② 可決の可は、 イチローが、たてぼうはねて許可します。
不可 可燃物
複 フク
ダブルの意味の「複」です。ものを重ねる意味の「ノ一日」と服の「衤(ころもへん)」、それと足を表す「夂(なつあし)でできた字です。「重ねて作った着物」→「重なる、重ねる、二つ以上、たくさん」等の意味で使われます。「衤(ころもへん)」を「ネ(しめすへん)」と書かないように。重ねた着物ですから「衤(ころもへん)」ですよ。書き順にも注意を。
「夂」の形には「すいにょう」「ちにょう」と呼ばれるものがあり、区別されていたようですが、今では同じ形になっています。ここでは「冬」のように上にくる場合は「ふゆがしら」、「夏」のように下にくる場合は「なつあし」と呼んでいます。
複 フク
① 複数の複は、 ころもへん、ノイ(一)ヒーターのすべり台、複雑や。
② 複式の複は、 ころもへんノ、一日ナツアーシ(衤ノ一日夊)。
複合 複写 複雑
青字のアンダーラインの部分を繰り返し音読しましょう。
また、青字をコピーして、先生なりの、また家族用、自分用の漢字音読集を作ってみてください。
皆さんのお役に立てることを祈っています。
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今や、防災グッズは必需品。命の次は生活。大切な人へどうぞ。
保護者の皆様へ
家庭での漢字学習、特に自主学習に使っていただくと効果があると考えています。漢字を覚えることが少し苦手なお子様も、粘り強くせめて3か月は続けさせてみてください。興味の向かないお子様にはご家族が寄り添って、せめて3か月続けてみてください。苦手にしているお子様は、授業の漢字指導だけでは絶対的な学習量が足りないと考えています。家族の協力で繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。家族で楽しく覚え方をマスターできるといいですね。
全国の先生方へ
漢字指導に悩まれている先生も多いことでしょう。ここでは漢字の意味と指導のポイントを載せています。漢字指導の一助になれば幸いです。また、漢字の覚え方を、漢字を分解したり語呂で唱えたりして示しました。私は、この覚え方を漢字音読集を活用した「漢字音読」と称して授業の最初に一斉音読をさせていました。先生がいなくても始めるように指導しました。皆さんも、是非実践してみてください。効果ありです。音読で授業のリズムを作るのです。
さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。
「漢字音読集」とは、青い字のアンダーラインの部分です。ここを繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。
5年生の皆さんへ
漢字を覚えるのは楽しいですか?苦しいですか?何でやらんといけんの?なんて思っているんでしょうね。まあ、日本人だから漢字やりましょう。自分の人生で使っていく国語の基礎基本ですからね。でも、どうせやるなら楽しくやりましょう。授業で漢字を教わった後、家庭での自主学習や予習として活用してみてください。3か月は続けてみようね。すぐには結果は出ないかもしれないけれど、必ず君の力になると信じている。さあ、やってみよう!
【漢字の成り立ち】
構 コウ かま・える かま・う
「木」と「冓(コウ)」を組み合わせた字。「冓」は、材木を組み合わせた形です。「組み立てる、構える、構う」の意味に使われます。「冓」は井戸の「井」と再(ふたた)びの「再」と覚えればいいでしょう。
構 コウ かま・う かま・える
① 構想の構は、 木かげでサ、一つ再び構えます。
② 構図の構は、 キサはイッサイ。(木サは一再)。
③ 構造の構は、 キイサイ(木井再)。
構成
桜 オウ
もとの字は「櫻」。しかし、この字は「さくら」を表した字ではありませんでした。中国には「さくら」がなかったから当然な話。「嬰」は桜貝で作った女性が身につける首飾りのこと。桜貝のような花びらをもった木なので「桜」が作られました。
桜 オウ
① 桜花の桜は、 木のそばでツキ見る女性は桜好き。
② 観桜の桜は、 キーツージョ(木ツ女)。
夜桜 山桜
銅 ドウ
金属の意味の「金」と同じという意味の「同」を組み合わせた字。金よりも赤みがあるけれども、金に一番良くにた金属ということで「銅」と言いました。
金:黄金(こがね、オウゴン) 銀:白金(しろがね) 銅:赤金(あかがね)、赤銅(シャクドウ) 鉄:黒金(くろがね)
銅 ドウ
① 銅像の銅は、 かね(金)に同。
② 銅線の銅は、 キンドー(金同)。
金銀銅 銅貨
破 ハ やぶ・る やぶ・れる
石が当たって皮が破れることを表した字。「やぶれる、こわれる」の意味で使われます。
破 ハ やぶ・る やぶ・れる
① 破産の破は、 石投げて皮を破るよ石破君。
② 読破の破は、 いしかわ~(石皮)。
型破り 破る
修 シュウ シュ おさ・める おさ・まる
人の背中を洗い流す「攸(ユウ)」と美しいという意味の「彡」を組み合わせた字。「背中のあかを洗い流して体を美しく整える」「こわれた機械をなおして使えるように整える」「学問や技芸をおさめて立派な人になる」などの意味に使われます。のぶんは「攵」。 ぼくにょう、ぼくづくり、とも。「彡」はさんづくり。
修 シュウ シュ おさ・める おさ・まる
① 修理の修は、 イタテのぶん、ノーノーノー。
② 修行の修は、 イタテのぶんに、さんづくり。
修飾 修繕 修了式
復 フク
道を表す「彳」と重ねる意味の4~9画目の「ノ一日」と足の形の「夂(なつあし)」を組み合わせた字。「かさねて道を行く」ことを表し「行った道を再び帰ること」「ふたたび」の意味に使われます。ここでは「彳(ぎょうにんべん)」を「ノろイ」とも読ませています。「一(イチ)」を中国語のように「イ」「イー」とも読ませています。
復 フク
① 回復の復は、 ぎょうにんべん、ノイ(一)ヒーターのすべり台、往復や。
② 復習の復は、 ノろイノ一日、ナツアーシ。
修復 復活
眼 ガン ゲン まなこ
前を見る「見」に対し、後ろを見るのが「艮(コン)」。この「艮」と「目」を組み合わせた字です。「見る働きをもった物としての目、大切な所」の意味に使われます。
「艮」は、「コン、ゴン、うしとら、ねづくり、こんづくり」。「うしとら」は「丑寅(うしとら)」「艮」、午前三時のことです。ここでは、「艮」の最後をはらっているので、「はらうこん」とも読ませています。はらうこんの漢字には、良、根があります。
眼 ガン ゲン まなこ
① 眼球の眼は、 目ヨレヨレでくぼんだ眼。
② 眼科の眼は、 目ヨ、レ-く。
③ 眼球の眼は、 目にはらうこん。
方眼紙 眼帯 眼力
停 テイ
旅人がとまる宿屋を表す「亭」と人を表す「イ」を組み合わせた字。「人が宿屋にとまる」「とまる」「やめる」ことを意味します。「亭」の「丁」、「高」の「口」をのぞいた部分は、高い建物の形を表しています。「高」の古い字は「髙」ですが、昔の(めぐらせた城壁にたっている)高い建物をイメージすると分かりやすいと思います。ここでは「亠(なべぶた)」を「ふた」、「口」を「とうふ」とも読ませています。
停 テイ
① 停止の停は、 イーフタにとうふ(口)ワ一丁停車して。
② 停車の停は、 イーフータロー、ワチョー(イ亠口ワ丁)。
停留所 停電
祖 ソ
神様の意味に使われる「ネ(しめすへん)」と物が積み重なる意味の「且(カツ)」を組み合わせた字。何代も何代も積み重なる「先祖」のことを表しました。「ネ(しめすへん)」は、神様に供えるものを置く台「示」→神様の意味。
祖 ソ
① 祖先の祖は、 しめすへん、目の下でぇる先祖様。
② 祖父の祖は、 ネ目デール。
準 ジュン
速くすばやく飛ぶ「隼(はやぶさ)」と水の「シ」を組み合わせた字。水もすばやく水平に戻ります。「水平であるかどうかを測る道具(水準器)」「物を測るもと(基準)」「基準に従う」「あとに従う(準優勝)」などの意味に使われます。「隹(ふるとり)」は、書き順どおり「イーテンチョウサン(イ、丁三)」と読ませています。ここでは、「シ」と合わせて「シらイのテンチョウサン」と読ませています。
準 ジュン
① 準備の準は、 シらイのテンチョウさん、十分間で準備する。 弾むように読むと楽しいよ。
② 基準の準は、 シッ、ふるとりジュー(シ隹十)。
標準 水準
備 ビ そな・える そな・わる
人を表す「イ」と人がよろいを着たすがたを表した右側のつくりの部分を組み合わせた字。「人がよろいを着て敵にそらえること」「前もって用意しておくこと」「そなえ」という意味に使われます。
備 ビ そな・える そな・わる
① 整備の備は、 イザ、一つノ用事すませて準備。
② 備蓄の備は、 イサイチノヨウ(イサ一ノ用)。
備える 備品
貿 ボウ
交換し合うことを表した「卯」とお金を表した「貝」を組み合わせた字。「物と物とを交換したり、お金で売ったり買ったりすること」を意味します。この「貿」は、「貿易」という熟語だけに使われるようです。他に使われていたら教えてね。
貿 ボウ
① 貿易の貿は、 ノムよ、刀と貝の貿易を。 貿は貿易だけ
② 貿易の貿は、 ノムトウカイ。
貿易港 貿易風
易 エキ イ やさ・しい
実は、この「易」はある爬虫類動物の象形文字なのです。体の色を容易く(たやすく)変える動物。「体の色を変えるのはやさしいよ。」と言っている動物?答えはカメレオン。カメレオンの絵をかいて楽しくおぼえよう。「うらない」の意味にも使われます。
易 エキ イ やさ・しい
① 容易の易は、 日ノフノノ、易者は安易に交易す。 ※ フははねてね。
② 貿易の易は、 日ノフノーノ。
易しい 平易 易者
際 サイ きわ
人が神様と交わるのはお祭りの時だけ、その交わるの意味の「祭」と崖(がけ)を表す「阝(こざとへん)」を組み合わせた字。「崖と崖が交わる所→さかいめ(水際)」「果て(際限)」「すぐそば(壁際)」「交わる(交際)」の意味に使われます。
際 サイ きわ
① 国際の際は、 はた(阝)ふって、月又示す国際人。
② 交際の際は、 はたつきまたジ(阝月又示)。 ※ こざとへん阝は、ここでははたとも読ませています。
③ 際限の際は、 こざとへん、つきまたしめーす。
際立つ 実際
潔 ケツ いさぎよ・い
神にお祈りをするときにそなえる糸を表した「契(ケイ)」と清い水を表した「氵」を組み合わせた字。「潔(いさぎよ)く清らかな心」「すっきりしている様子」を意味します。
潔 ケツ いさぎよ・い
① 清潔の潔は、 シろい色十二の刀に糸のくず、不潔!
② 潔白の潔は、 シジューニかたないと(シ十二刀糸)。
高潔 潔白
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今や、防災グッズは必需品。命の次は生活。大切な人へどうぞ。
さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。
「漢字音読集」とは、青い字のアンダーラインの部分です。ここを繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。
【きいて、きいて、きいてみよう】
質 シツ しち
物を切る斧(おの)を表した「斤」二つと「貝」を組み合わせた字。「貝」を二つに斧で割り、貝の中身を確かめることを表した字です。「中身(実質、本質)」「確かめる(質問、質疑)」「約束の補償として預けておくもの(質屋)この場合は「シチ」と読む。」の意味に使われます。「斤」は「キン、おのづくり、はかリ」。
質 シツ しち
① 物質の質は、 ノケノケー、貝の質が落ちるよ~。
② 水質の質は、 キンキン(斤)の貝。
品質
報 ホウ むく・いる
罪人を逆さづりにした形、手かせをした形を表す「幸」と人をとらえる形を表した「𠬝(フク)」を組み合わせた字。人がとらえられ逆さづりにされるのは犯した罪の「報(むく)い」によるもの。また、見せしめにして罪の重さを人々に「知らせ」ました。「報い(報恩)」「知らせ(報告、警報)」の意味に使われます。九画目は必ずはねます。幸せの幸は、「ツチソイチジュー」。
報 ホウ むく・いる
① 予報の報は、 幸せをフぼうまたに報告す。 九画目の「フ」は必ずはねます
② 時報の報は、 つちソイチジュー、フぼうまた(土ソ一十、フー又)。
予報
告 コク つ・げる
昔は、大事なことは神に「牛」をささげてから人々に告(つ)げました。「牛」とつげる、知らせるの意味の「口」を組み合わせた字です。「告げる」「知らせる」の意味に使われます。
告 コク つ・げる
① 告知の告は、 「ノー、ドローはいやや」と告げました。
② 広告の告は、 ノドグロ(ノ土ぐロ)。
③ 告白の告は、 ノドグチ(ノ土口)。
告げる
属 ゾク
中国の最初の帝国は「夏(カ)」の王は「禹(ウ)」。この「禹」と人を表す「尸」を組み合わせた字。えらい王には人がつきしたがっていきますよね。「つきしたがう」「いっしょの仲間」の意味に使われます。
属 ゾク
① 付属の属は、 コノノロいフタしてムしを追い払う。
② 所属の属は、 しかばね(尸)ノ、口にフタして、最後にム。 フタ(冂)ははねます。
配属 金属
確 カク たし・かめる たし・か
かたい意味の「石」と空高く飛ぶ意味の「隺(カク)」を組み合わせた字。「人の心が高くかたいこと」を表した字で「物事がしっかりとしている」意味に使われます。「たしかめる」の意味にも使われます。「確か」はよく読みがためされます。「たし」と「かめる」ですので、「たす(+)かめる」と覚えるとよいでしょう。
確 カク たし・かめる たし・か
① 確実の確は、 かめ石ワ、イテン?Tさん、たす(+)かめる。
この「確」は、送り仮名がよく問われます。ですから、最初に「かめ、たす(+)かめる」をもってきました。
② 正確の確は、 石ワらイテンチョー(丁)さん(石ワらイ﹅丁三)。
丁ははねません。「てん」は、右向き・左向き・まっすぐな点、いずれも許容範囲です。
③ 確証の確は、 石ワふるとり(隹)。
確かめる
識 シキ
口から出る言葉の意味の「音」としるしの意味の「弋(しきがまえ)」との組み合わせで「戠(ショク)」。これに「言(ごんべん)」をつけて、意味のある言葉を言う「物知り」の意味に使われます。「よく知っている(博識)」「はっきりわかる(認識)」「知識」の意味に使われます。
識 シキ
① 知識の識は、 言うならば、音を伸ばしてめしノつぶ。
② 認識の識は、 ゲンオンにめしノつぶ(言音に戈の一を除いた形)。
識別
【参考】「(め)しのつぶ」は「(め)しノ﹅」「戈の一を除いた形」。何回も出てきます。覚えてね。
「戈」は、「ほこ、ほこづくり、ほこがまえ」と言います。
「弋」は「しきがまえ、よく」と言います。「式」の「弋」ですね。
【見立てる 言葉の意味が分かること 原因と結果】
因 イン ちな・む ちな・みに
ベッドやふとんに人が大の字で安心して寝ている形を表しています。人が安眠できるのは、頼りになることがあるからですよね。「よりどころ」「~による」「原因」「古くからの」という意味に使われます。
因 イン ちな・む ちな・みに
① 原因の因は、 中に大きく国がまえ。 書き順注意。
② 起因の因は、 フタがダイイチ(冂大一)。
勝因
造 ゾウ つく・る
牛を犠牲(ぎせい)にしてささげ、祈りの言葉を告げる「告」と進むという意味の「之」を組み合わせた字。「大きな建物を造る」という意味があります。「建物を造る」「大きなものを造る」意味に使います。
造 ゾウ つく・る
① 造花の造は、 ノの土で登山の口に道造る。
② 創造の造は、 告げる道。
③ 木造の造は、 ノドグチの道。
造形活動
似 ジ にる
人がくわを持って働いている形を表した「以」と人を表した「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「レ」はくわの形。人がならんでくわを使っている姿はとても良く似ていますよね。「にる」「にせる」の意味に使われます。
似 ジ にる
① 類似の似は、 イレソテン。
② 似るの似も、 イレソテン。 「以上の以」は「レソテン」。ただし、レは二画で。
似合う 似顔絵
限 ゲン かぎ・る かぎ・り
「退(しりぞ)く」意味の「艮(コン)」とがけを表す「阝(こざとへん)」を組み合わせた字。「がけのきわまでしりぞく」意味ですが、これ以上はしりぞけませんので「かぎること」「ここまでというさかい、日、時」の意味に使います。
限 ゲン かぎ・る かぎ・り
① 限界の限は、 はた(阝)ヨレてくたびれ果てて限界だ。
② 期限の限は、 コザトヘンにハラウコン。
制限
【参考】 注:艮は、「こんづくり、ねづくり、こん、うしとら」。
ここでは、退の「艮」は6画目を止めているので「とめるこん」。
限の「艮」は6画目をはらっているので「はらうこん」とも読ませている。
「阝」の形にはこざとへんとおおざとがある。画数は三画。
左にあれば「こざとへん」 成り立ちは「阜」。「丘」の意味。 限、防、降、除、険 など
右にあれば「おおざと」 成り立ちは「邑」。「村」の意味。 都、郷、郡、部、郊 など
留 リュウ ル とま・る とめ・る とど・める
川の流れがせき止められて、田に水があふれとどまっている姿を表した「卯」と「田」を組み合わせた字。「とどまる」「とどめる」「心にとめる、とまる」の意味に使います。
留 リュウ ル とま・る とめ・る とど・める
① 留学の留は、 たノムよ刀田に立てて、留(とど)めて戦う宮本武蔵。
② 留意の留は、 ノムトウタ(ノム刀田)。
保留
現 ゲン あらわ・れる あらわ・す
「王」は王様ではなく「玉」、この字と「見」を組み合わせた字。「玉」は暗い所でもよく「見」えますよね。「よく見える」「あらわれる」「今」「実際に」という意味に使われます。
現 ゲン あらわ・れる あらわ・す
① 出現の現は、 王を見たくて現れる。
② 表現の現は、 オーケン(王見)。 おうへんの王は王ではなく玉。
実現
接 セツ つ・ぐ
立ちはたらく女の人の意味の「妾(ショウ)」と「扌(てへん)」を組み合わせた字。「手にふれる(接触)」「手と物をつながる、つぐ(接続)」「近づく(接近)」「もてなす(接待」の意味を表します。
接 セツ つ・ぐ
① 直接の接は、 てへんに立つジョ(女)。
② 接着の接は、 テ、リツジョ。
接近
さて、この「漢字音読集」を活用して漢字は次のように覚えましょう。
「漢字音読集」とは、青い字のアンダーラインの部分です。ここを繰り返し音読します。
①や②は覚え方の例です。覚えやすい方を覚えるといいでしょう。
覚え方は書き順どおりになっています。(ちがう場合はただし書きあり。)
先生方、保護者の皆様、コピー加除訂正等をして、使いやすように加工してください。
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【敬語】
応 オウ こた・える
この「广」は「广(まだれ)」ではなく心を表す「應」のこと、この字と「心」を組み合わせた字で「心と心が通じ合う」意味を表します。「こたえる」「ふさわしい」の意味に使われます。
応 オウ こた・える
① 応用の応は、 ふた(亠)りノこころ(心)に応じます。
② 対応の応は、 マダレシン(广心)。 まだれの意味ではありませんが、まだれと読ませています。
応じる 応答 臨機応変
勢 セイ いきお・い
人が土いじりをしている意味の「埶(ゲイ)」と「力」を組み合わせた字。人が土いじりに力を入れると草木のいきおいがよくなりますよね。「いきおい(攻勢)」「ようす(時勢)」「人数(大勢)」の意味に使われます。
勢 セイ いきお・い
① 勢力の勢は、 土ハ土丸力の勢い。
② 大勢の勢は、 ツチハツチマルリョク(土ハ土丸力)。
情勢 優勢
この「勢」の覚え方は、子どもたちにとても人気がありました。
河 カ ガ かわ
川を表す「氵(さんずい)」と「カ」と発音する「可」を組み合わせた字。今でいう黄河のこと。昔は黄河のことを単に「河」と呼んでいたそうです。「大きな川」の意味に使われます。
河 カ ガ かわ
① 河川の河は、 シまった!可決されたよ、河口の工事。 河川(カセン)と読みます。
② 銀河の河は、 シイチロはねぼう。
運河 大河
歴 レキ
もとは「歷」。がけ「厂」に稲「禾」を並べた形、これに足を表す「止」を組み合わせた字。歩いては次々に稲の束を並べていくので「次々と移っていく」「準を追っていく(歴訪)」「世のうつり」「物事のうつり変わり(歴史)」「はっきりとしている様子(歴然)」の意味に使われます。
歴 レキ
① 歴史の歴は、 歴史ある一つノ林に止まります。
② 歴然の歴は、 イチノリントメール(一ノ林止)。
歴戦
史 シ ふみ
もともとは中正な立場で物事を書く「史(ふびと)」の意味。中正を意味する「中」と手を表す「又」を組み合わせた字。「えこひいきなく、中正な立場で出来事を書いたもの」の意味に使われます。
史 シ ふみ
① 歴史の史は、 ロシア人ちょっと出ている歴史の本。
② 史実の史は、 ロシア人ちょっと出~る。
日本史 世界史
幹 カン みき
もとの字は「榦」。みきにのぼりを付けた1~10画目までの形と「木」を組み合わせた字。のぼりをささえるのが木のみきなので「木の幹(みき)」を表しました。今は「木」ではなく音を表す「干」。「木の幹」「物事の中心となる物」という意味で使われます。
幹 カン みき
① 根幹の幹は、 十分早く屋根(𠆢)に干すなり幹の皮。
② 幹部の幹は、 ジューヒジュー、ヤネにカン。
新幹線 幹事
招 ショウ まね・く
手を意味する「扌(てへん)」と、「召(め)す、よびよせる」意味の「召」を組みませた字。「まねく(招待)」「おいで下さい」という意味に使われます。
招 ショウ まね・く
① 招待の招は、 手(扌)刀で口を切ったる招き猫
② 招集の招は、 てへんにかたなくち(扌刀口)
オリンピックを招致する 手招き 招き猫
【参考】
招集 一般的 人を招き集めること 運動会の招集係
召集 限定的・命令的 国として集めること 召集礼状 国会を召集する ※ 地方議会は招集
【日常を十七音で】
句 ク
言葉の意味の「口」を包んだ「勹(つつみがまえ)」形。ひとまとまりの言葉、ひと口で言える言葉を表します。文章の区切りの意味にも。句点。
句 ク
① 俳句の句は、 ノんきにフロで一句読む。
② 句集の句は、 ノーフーロ。
句読点
常 ジョウ つね とこ
同じ音の「上(ジョウ)」と意味を借りた「尚(ジョウ)」と布(ぬの)を表した「巾」を組み合わせた字。服の上に腰に巻き付けた布、つまり「スカート」を表しました。このスカートがふだん着だったので、「ふだん」「つね」「あたりまえ」「かわらない」の意味に使われるようになりました。
常 ジョウ つね とこ
① 非常の常は、 1年生ソワそわロシアのカサほしい。
② 常識の常は、 しょうがしら、ワローキン(小ワ口巾)。
常体
序 ジョ
片方があいている広い家の形の「广(まだれ)」と「まえもって、あらかじめ」の意味の「予」を組み合わせた字。広い家の奥の間に行くには、はじめに通らないといけない広間があります。その広間を表した字。「はじめ」「順序」という意味に使われます。
序 ジョ
① 順序の序は、 フタりノる?マア、順序を守ってね。
② 序幕の序は、 まだれマア。
序文
【古典の世界(一)】
武 ブ
武器や戦(いくさ)を表した「戈(ほこづくり)」と止める意味の「止」を組み合わせた字。「戦(いくさ)を止める」意味です。戦を止めさせるのは「強力な武器」「強大な武力」という意味に使われます。武器の武に、「止」が入っているのは、戦いを止めたり止(や)めさせたりするのが武器だと考えていたことが分かりますね。
武 ブ ム
① 武士の武は、 イチイチ止めるなレイテンの武士。
② 武道の武は、 イチイチ戦争止めレまセン(﹅)。
武者震い 武器
士 シ
数のはじめの「一」と終わりの「十」を組み合わせた字。「一から十までよく知っている人」という意味で「よく学問にはげむ人、学問をおさめた人(学士)」「役所につとめる人(士官)」「りっぱな人(紳士)」「たんに人(兵士)」の意味に使われます。
士 シ
① 兵士の士は、 十一人の士。
② 同士の士は、 ジュウイチ。 ※ 土にしないでね。
運転士
【目的に応じて引用するとき】
資 シ
「次」という字とお金を表す「貝」を組み合わせた字。「お金(貝)の次に大切なもの」の意味で、「資本、物資」などを表します。「元手(もとで)」「材料」「もとになるもの(資格)」という意味で使われます。
資 シ
① 資料の資は、 次の貝の資料を見せて。
② 資本の資は、 ツギカイ(次貝)。
資産
査 サ
紙の代わりの木の札を表す「木」と物を積み重ねた形の「且」を組み合わせた字。「たくさん積み重ねた文書を調べること」を意味ししました。「調べる」という意味に使われます。
査 サ
① 調査の査は、 古い木を月に一回調査する。
② 検査の査は、 キメダース(木且)。 ※ 目を出してね。
③ 査定の査は、 キカツ(木且)、キカツハムニダ。
審査
【みんなが使いやすいデザイン】
性 セイ ショウ
生まれるという意味の「生」と心を表す「忄(りっしんべん)」を組み合わせた字。 「生まれたときの心」「生まれつき」「物の性質」「男性女性の性」の意味に使われます。
ここでは、「忄(りっしんべん)」を「まごころ」と読ませています。
性 セイ ショウ
② 女性の性も、 真心(忄)に生きる性格春の風。
共通性
非 ヒ
鳥のつばさの形を表しました。つばさは左右反対に開きますので「反対」の意味に使われます。また、「・・・でない。(非常)」「よくない(非行)」「そしる(非難)」の意味にも使われます。
非 ヒ
① 非行の非は、 ノー三たて三、非常識。
② 非礼の非は、 ノーサンたてサン。
非公式 非売品
総 ソウ
公明正大の「公」と「心」と「糸」を組み合わせた字。糸へんには、(糸が)もつれないように一つに「まとめる」という意味があります。「組織や集団を一つにまとめる」という意味に使われます。
総 ソウ
① 総理の総は、 糸ハム心の総理かな。
② 総合の総は、 糸へんにハム心。 ※ そう言えば昔からこう言われていましたね。
総数
【同じ読み方の漢字】
測 ソク はか・る
はかる基準の意味の「則」と水を表す「氵(さんずい)」を組み合わせた字。「水の深さをはかる」ことを表しました。今は水に限らず、「深さ、広さ、長さ、高さ、温度」などをはかることに使います。「心でおしはかる(推測)」意味にも使います。
測 ソク はか・る
① 測定の測は、 シってるカイ?リっぱに測る測量士。
② 推測の測は、 シーカイリー(氵貝刂)。 ※ 中国語風に読むと楽しいよ。
観測
【参考 はかる】
測る…深さ、長さ、広さ、温度などを測る。
計る…数、時間、程度を計る。
量る…重さ、容積を量る。
舎 シャ
大きな家を表した字です。「役所や学校の建物」を表しました。
舎 シャ
① 校舎の舎は、 田舎(いなか)のヤネは土だロー。
② 庁舎の舎は、 ヤネキチ。 ※ 「𠆢」は、「ひとやね、やね」。
宿舎
往 オウ
行く意味の「彳(ぎょうにんべん)」と、同じく行く意味の「、」と発音を表す「王」を組み合わせた字。「主(シュ)」とは関係はありません。「道を行く」意味を表します。
往 オウ
① 往来の往は、 ノロイの主(あるじ)往復す。
② 往復の往は、 ノロイヌシ。
往路
演 エン
演 エン
① 演奏の演は、 シずかに寅さん演じます。 ※ 「寅」は「とら」と読みます。干支(えと)の「とら」ですね。
② 演技の演は、 シーウーテイ―ヒーパー(氵宀T日八)
講演
刊 カン
突きさす武器を表した「干(カン)」と刀の意味の「刂(りっとう)」を組み合わせた字。「版木(はんぎ)に刀を突きさしたりけずったりして文字や絵をほること」を表しました。昔は、こうして作った版木で印刷をしました。「書物を出版する」意味に使われます。
刊 カン
① 刊行の刊は、 濡れたので、干すよリっぱに週刊誌。
② 新刊の刊は、 先生、刊ニャ心経読んで!「干リー新刊週刊誌ー、朝刊月刊週刊誌―」
③ 日刊の刊は、 カンリ、カンリハムニダ。 ※ 韓国語のように読むとおもしろいよ。
日刊
肥 ヒ こ・える こえ こ・やす
肥(こ)えた人を表した「巴」と体の意味の「月(にくづき)」を組み合わせた字。「体や土地が肥えている」意味に使われます。
肥 ヒ こ・える こえ こ・やす
① 肥料の肥は、 月にフるたてしよこしの肥料かな。
② 肥大の肥は、 にくづきさんとともえさん。
追肥
【参考】 「巴」は、「ともえ」と読みます。水の渦巻きのような形。
柔道の技の「巴投げ」、相撲の「巴戦」、「三つ巴」などに使う。パリを「巴里」と書く。
製 セイ
切ってほどよく整える意味の「制(セイ)」と衣服の「衣(ころも)」を組み合わせた字。「布を切って衣服をつくる(製造)」ことを表した字です。「物を作る」の意味に使われます。
製 セイ
① 製作の製は、 ノニカサさして、リっぱな衣服日本製。
② 製鉄の製は、 ノニカサリーイー製作す。
中国製 製造
【参考】
製作の製は、実用的 一般的 道具を使って作る場合
制作の制は、独創的 芸術的 例:卒業制作
謝 シャ あやま・る
矢を発射する意味の「射(シャ)」と言葉の意味の「言(ごんべん)」を組みわせた字。「ことばを発する」意味を表します。「お礼の言葉を言う(感謝)」「おわびの言葉を言う(謝罪)」「ことわりの言葉を言う(謝絶)」「代わる(代謝)」の意味に使われます。
謝 シャ あやま・る
① 感謝の謝は、 感謝言う身長一寸法師かな。
② 謝礼の謝は、 ゲンシンスン(言身寸)
謝辞
【参考】 「感謝」の中国語は「謝謝(シェシェ)」
罪 ザイ つみ
非行を表す「非」と鳥や魚をとる網(あみ)を表した「罒(モウ)」を組み合わせた字。「非行の人をとらえて罰すること」を表した字です。「悪い行い」の意味で使われます。
罪 ザイ つみ
① 無罪の罪は、 あみかけてノーサンタテサン無罪です。
② 謝罪の罪は、 アミヒ (罒非)。 ※ 「罒」は「あみがしら、あみ」「四」と書かない!
有罪
暴 ボウ バク あば・く あば・れる
「日」と供(そな)える意味の「共」と米という字が変化した「氺(したみずの形)」を組み合わせた字。「米を日にさらしてそなえる」という意味の字。今は「人目にさらす」「あばく」「あばれる」「あらあらしい」「度が外れる」という意味に使われます。ここでは「氺(したみずの形)」を「たーてンくー 」と読ませています。最後は止めてね。
暴 ボウ バク あば・く あば・れる
① 暴力の暴は、 日にサらす一か八(ばち)かのたーてンくー。
② 暴言の暴は、 ヒーサーイーパーたーてンくー 。
暴れる
防 ボウ ふせ・ぐ
がけの意味の「阝(こざとへん)」と四方の意味の「方」を組み合わせた字。四方をがけのようなかべをめぐらせて、敵の侵入を「ふせぐ」という意味を表します。「ふせぐ」の意味に使われます。
防 ボウ ふせ・ぐ
① 防止の防は、 はた(阝)ふる方を防ぎます。
② 防音の防は、 こざとへん、ホーウ(方)。
防水 予防 防寒 消防車
鉱 コウ
金属の「金」と広い意味の「広」を組み合わせた字。「広い意味での金属」を表します。石炭も炭鉱と言います。
鉱 コウ
① 鉱物の鉱は、 鉱山に金は広く埋(う)まってる。
② 金鉱の鉱は、 かねひろ。
③ 鉱石の鉱は、 キンコウ。
銀鉱 鉄鉱石
績 セキ
まゆから糸を取り出す意味の「糸」と責めるいみの「責」を組み合わせた字。昔は「まゆから糸を取り出しよりをかけて紡(つむ)ぐことがとても大切な仕事」でした。次から次に責め立てられるように紡(つむ)ぐ様子を表した字です。今は「仕事」「仕事の成果」の意味に使われます。
績 セキ
① 成績の績は、 いとへんに十二の貝を繰り返そう。
② 実績の績は、 イトジュウニカイ。
功績
志 シ こころざ・す こころざし
りっぱな男性を表す「士」と心を表す「心」を組み合わせた字。「立派な男になろうと心に決めること」を表しました。「こころざし」「こころざすこと」の意味に使われます。
志 シ こころざ・す こころざし
① 志望の志は、 十一人心からの志。
② 志願の志は、 十一の心。 ※ 十一歳の頃の志が大切ですよ。
③ 意志の志は、 士(さむらい)の心。
志 志す 少年よ、大志を抱け
航 コウ
ふねを表す「舟」と抵抗することを表した「亢(コウ)」を組み合わせた字。「川の流れに抵抗しながらも舟を進める」ことを表しました。今は「船を進めること」「飛行機を進めること」の意味に使われます。
航 コウ
① 航路の航は、 小さき舟ふたりがノッて航海す。
② 航海の航は、 ノノーフはねててんたてはねる、ふたノせて。
③ 航行の航は、 ふねコウ(舟亢)。
航空写真
【作家で広げるわたしたちの読書 モモ】
夢 ム ゆめ
由来には諸説あり。ですから、5年生に私が教えるなら、「昔だからね。草をしき(艹)横になって目をつむり(罒)ふとんをかけて(ワ)寝る夜(夕)になったよ。いい夢見ようね。」って教えるかな。
夢 ム ゆめ
① 悪夢の夢は、 夢はサあ、あみ(罒)でワタ雲取ることさ。
② 夢中の夢は、 サああみ(罒)でワタがしを取る夢を見よ。
③ 夢想の夢は、 サアミワタ。
夢心地
編 ヘン あ・む
竹や木で編んだ網戸を表した「扁(へん)」と「糸」を組み合わせた字。昔は竹や木の札を編んで本を作っていました。「糸で編む(編み物)」「書物を作る(編集)」「書物の一部(前編)」「書物の数え方(一編)」などの意味に使われます。
編 ヘン あ・む
① 編集の編は、 編むのはね、糸で戸にふたしてからサ
② 編曲の編は、 イトト(糸戸)ふたサー(冂サ)
編成
険 ケン けわ・しい
屋根を表す「𠆢一」と「口」と「人」の組み合わせは「家の中で人が話し合い選ばれた意見」を表します。「阝(こざとへん)」はがけを表す。人々が話し合って険しいがけを選んだのです。今では「険しい」「あぶない」「きつく、とげとげしい」などの意味に使われます。
険 ケン けわ・しい
① 冒険の険は、 ハタ(阝)のヤネ、イチロ行くヒト険しいぞ。 ※ 「こざとへん」を「はた」と読ませています。
② 危険の険は、 こざとへん、ヤネに一人のロシア人。
保険
断 ダン た・つ ことわ・る
もとの字は「斷」。1~7画目は糸がバラバラになった形を表します。これとおのの意味の「斤」を組み合わせた字。「糸をばらばらにたち切ること」「きっぱりとたつこと」「はっきりと決めること」「はっきりと断ること」などの意味に使われます。
断 ダン た・つ ことわ・る
① 判断の断は、 コメール(L)、ノッケる?お断り。
② 無断の断は、 米エル(L)、ノノティー(T)。
断面
境 キョウ ケイ さかい
「音と儿(人)」は人が音楽を演奏し終えることを表します。これに「土」を組み合わせました。「土地が終わる所」「土地のさかい」「場所」「状態」などの意味に使われます。
境 キョウ ケイ さかい
① 境界の境は、 土に立ち見る境目を。
② 国境の境は、 ツチオトハシール(土音儿)。 ※ 「儿(にんにょう、ひとあし)」を「はしる」と読ませています。
境港
態 タイ
可能を表す「能」と「心」を組み合わせた字。これはできると思うと、その思いは「姿」や「ふるまい」にあらわれるものです。「すがた」「ふるまい」「態度」の意味に使われます。
態 タイ
① 態度の態は、 ム月ヒヒ心。 ※ ただし、漢字のヒは右から左へ。かたかなのヒは左から右上へ。
② 事態の態は、 ノーシン(能心)。
実態
※ 熊は、「ム月ヒヒテンシ(灬)」あるいは、「ム月ヒヒれっか(れんが)」、能は、「ム月ヒヒ」
逆 ギャク さか さか・らう
人がさかさになった形を表した「屰(ゲキ)」と道を進むことを表した「之」を組み合わせた字。さかさの方向に進むことを表しました。「さからう」「さかさ」「反対」の意味に使われます。
逆 ギャク さか さか・らう
① 逆転の逆は、 ソの一つはこ(凵)を背負ってノ道(之)ゆく。
② 逆風の逆は、 ソイチ、はこ(凵)ノ道。
逆立ち
判 ハン バン
半分を表す「半」と刀で切ることを表した「刂(りっとう)」を組み合わせた字で「わりふ」を表します。「わりふ」とは、重大な約束の文書を二つに切り分けそれを互いに所持して後日の証拠としたもの。のちに「わりふ」に代わって印章が作られましたが、これを「印判」とか「判子」というようになりました。「はっきりさせる」「見分ける」の意味に使われます。
判 ハン バン
① 裁判の判は、 半分リっぱな判決だ。
② 評判の判は、 ハンリ(半リ)。
③ 小判の判は、 ハンリー判事。
批判 判定 判断
圧 アツ
がけの形を表した「厂(がんだれ)」と「土」を組み合わせた字。がけは、平らな土地よりも土が厚くなり土が上から下へ押さえつけています。そこから「おさえつける」「おしたおす」「圧力」の意味に使います。
圧 アツ
① 圧力の圧は、 一ノ土、圧力すご~い。
② 圧縮の圧は、 イチノツチ(一ノ土)。
③ 血圧の圧は、 がけノ土見れば血圧180。
圧迫 圧勝 圧政
※ 厂は、がけ。がけは平地がくずれてできるので、筆順は上から「一ノ」
得 トク え・る う・る
金の意味の「貝」が変化した「旦(タン)」と手の意味の「寸(スン)」と行く意味の「彳(ぎょうにんべん)」を組み合わせた字。出かけて行ってお金を手に入れる意味です。「える、手に入れる」「もうける」「心にえる」の意味に使われます。
得 トク え・る う・る
① 得点の得は、 ノろイの日ちょっと(一寸)得して得意顔。
② 得意の得は、 ノろイの日、一寸(いっすん)。
得失点 説得
比 ヒ くら・べる
人がならんですわっている姿を表した字です。人がならんですわっていると、たいていくらべるものです。「くらべる」「ならぶ」意味に使われます。
比 ヒ くら・べる
① 比例の比は、 ヒとヒを比べる。
② 対比の比は、 ヒヒ。
③ 比重の比は、 一レノし
比較 背比べ 比重 ※ 一画目:左から右 三画目:右から左
【新聞を読もう】
政 セイ ショウ まつりごと
手にむちを持ち教える意味を表した「攵(のぶん)」と正しいを意味する「正」を組み合わせた字。「人々を教えみちびき、世の中を正しく治めるための仕事」の「まつりごと」を表しましたが、今は「政治」という意味に使われます。
政 セイ ショウ まつりごと
① 政治の政は、 正しいノ、ブンに誓って政治する。
② 政策の政は、 正しいノ、一つはらうよ左右。
③ 行政の政は、 セイノブン(正攵)。
政見放送
興 キョウ コウ おこ・す おこ・る
「興」から「同」を抜いた形は四つの手の形を表します。この字と「同」を組み合わせた字です。「多くの人が心を同じにして、手を働かせて仕事をする」ことを表しました。そうすれば、成功して仕事が盛んになるところから「盛んになる(興隆)」「盛んにする(振興)」また「おもしろい(興味)」の意味に使われます。
興 キョウ コウ おこ・す おこ・る
① 興味の興は、 くニ同じ、ヨに出て一人ハ興奮す。
② 余興の興は、 く二は同じ ※ ヨのたてぼうは少し出します。
振興
示 シ ジ しめ・す
神様にお供えをする物をのせる台の形を表した字です。「神様の考えをしめしてもらう」ことを表しました。今は単に「しめす」意味に使われます。
示 シ ジ しめ・す
① 指示の示は、 指示受ける〇〇第二小学校。 ※ 〇〇には自分の学校の名前を入れるといいね。
② 暗示の示は、 二つ小さな指示を出す。
③ 掲示の示は、 二小。
表示 例示 手本を示す
【文章に説得力をもたせるには】
張 チョウ は・る
弓の形を表した「弓」と長いを表した「長」を組み合わせた字。「弓に長いつるを張ること」を表しました。弓を張ると弓がぴんとひきしまります。そこから「気がはる(緊張)」また「ひろげる(拡張)」「大きくする(伸張)」の意味に使われます。
張 チョウ は・る
① 出張の張は、 弓長く張る弓長君。
② 主張の張は、 ユミナガ(弓長)。
張る
個 コ
かたまりの意味の「固(コ)」と人の意味の「イ(にんべん)」を組み合わせた字。「独立したひとりの人」を表しました。今では「物を数える」のに使っています。
個 コ
① 個人の個は、 イーふた古いが一個あり。
② 個別の個は、 イーね固い石一個。
個室 個数
支 シ ささ・える
数の多い意味を表した「十」と手の意味を表した「又」とを組み合わせた字。「たくさんの物を一点でささえる」ということで「ささえる(支持)」という意味に使います。また「助ける(支援)」「分かれる(支流)」意味にも使われます。
支 シ ささ・える
① 支持の支は、 十人でまた(又)支えよう、支店長。
② 支局の支は、 ジュウにマタ(十又)。 ※ 「支」は、一点で支える、または、一点から分かれること
支離滅裂
【たずねびと】
迷 メイ まよ・う
八方に道が分かれていることを表した「米」と道を行く意味の「之(しんにょう)を組み合わせた字。「分かれ道が多く迷ってしまうこと」を表した字です。「まよう」意味に使われます。
迷 メイ まよ・う
① 迷惑の迷は、 米の道、迷い道。
② 迷路の迷は、 ソキノミチ(ソ木の道(しんにょう))。
③ 迷信の迷は、 八十八の道?迷うわ!
迷い犬
【クイズ】
米を作るには八十八の手間がかかると昔から言われる。
長寿を祝って、八十八歳のことを( )という。
米国とはどこの国( )。
亜米利加をかたかなで書くと、( )。
在 ザイ あ・る
地中の種がわずかに根をのばし芽を出した形を表した「才(サイ)」と「土」を組み合わせた字。「土の上にわずかではあるがあること」を表しました。「存在する意味のある」という意味に使います。
在 ザイ あ・る
① 存在の在は、 ナエ1本土に植えてよ、オボエタロウ。
② 在学の在は、 一つイー土。
所在
※ 土の中の芽がちょっと地面から顔を出した形
三画目ちょっと出します。種と思ってください。
種から上に芽が、下に根がのびます。
独 ドク ひと・り
もとの字は「獨」。「蜀(ショク)」という虫を表した「虫」と犬を表した「犭(けものへん)」を組み合わせた字。蜀はまゆの中にひとりでいます、犬もたくさんの羊の群れをひとりで守っています。それで、組み合わせて「ひとり」という意味を表しました。また「自分だけ(独善)」「ただ一つ(単独)」の意味にも使われます。
独 ドク ひと・り
① 独自の独は、 イーノ虫は独りでも。
② 独特の独は、 イノ虫。
③ 独立の独は、 けものへんに虫。
独善的
【意味】 独立独歩 独立して(一人で)、他の人に頼らないで自分の力で何かを行うこと。
独善的 自分一人で正しいと思っていること 独りよがり
唯我独尊 自分一人が尊いと思うこと。「あの人は唯我独尊で感じが悪い。」などと使います。
弁 ベン
かんむりの形を表した「ム」と両手を表した「廾」を組み合わせた字。「冠(かんむり)」の意味に使われていましたが、今は同じ音の「辨」の「わきまえる(弁別)」という意味、「辯」の「たくみな言葉(弁論)」という意味、また「瓣」の「うりの中身の果肉」という意味から変化した「花びら(花弁)」「花弁の形のもの(安全弁)」という意味に使われます。
弁 ベン
① 弁明の弁は、 ムー(一)ミンノほたて(―)弁当。
② 花弁の弁は、 ムイチ、ノタテボー。
③ 弁慶の弁は、 ムニジューアシ。 ※ 廾=にじゅうあし
弁天饅頭
検 ケン
人々の意見をよく調べて正しい意見を選ぶことを表した5~12画目と文字を書いた木の札を表した「木」を組み合わせた字。「多くの文章を調べて正しい事実を選び出すこと」を表しました。「調べる」という意味に使われます。
検 ケン
① 検査の検は、 木を合わせ、人検査する、オボエタロウ。
② 検定の検は、 キゴウジン(木合人)。
点検
【参考】 「探検」は、危険を伴いますので「探険」と書きたくなりますが 、未知の世界に入りこんで探り調べるのが「探検」ですので、木へんの「探検」と書きます。
日の運行のように正しいという意味の「是(ゼ)」と手を表す「扌(てへん」を組み合わせた字。「正しくりっぱなものを手にする」という意味を表しました。今は「たずさえる(手提げ)」「さしだす(提出)」という意味に使われます。
提 テイ さ・げる
① 提示の提は、 手(扌)の平やお日様いつも正しいよ。
② 提案の提は、 手(扌)で日光、正しくはらって提供す。
③ 提出の提は、 テーゼ(扌是)。
提出
寄 キ よ・る よ・せる
めずらしいという意味の「奇(キ)」と家を表す「宀(うかんむり)」を組み合わせた字。「めずらしい家」ということで「家に人がよりつく」という意味を表しました。「人が身をよせる(寄宿)」「物をよせる・おくる(寄贈)」「立ちよる(寄港)」の意味に使われます。
寄 キ よ・る よ・せる
① 寄付の寄は、 ウルトラマンは大きい可?円谷(つぶらや)プロに寄ってみよう。
② 寄宿の寄は、 ウーダイカ(ウ大可)。
寄生虫 寄進
余 ヨ あま・る あま・す
家の形の1~3画目の「亼」と十分の意味の「十」と分けることを表した「ハ」を組み合わせた字。「家に十分にあるものを分ける」という意味で「ありあまる」「あまる」「のこる」という意味に使われます。
余 ヨ あま・る あま・す
① 余分の余は、 やね二小さな余りあり。
② 余白の余は、 ヤネイチホ(𠆢一ホ)。
余力 余り物
仏 ブツ ほとけ
鼻の形を表し「私」の意味の「ム」人を表す「イ(にんべん)」を組み合わせた字。仏教で「真に私(吾・自分)を知る」ことを「悟(さと)る」と言い、「悟った人」のことを「仏」と言いますが、ふつう「お釈迦(しゃか)さま」の意味で使います。
仏 ブツ ほとけ
① 仏像の仏は、 イムぼとけ(イム仏)。
② 仏教の仏は、 イム。 イムニハムニダ。 ※ 韓国語風に読むと面白いよ
大仏
【方言と共通語】
貸 タイ か・す
代わるの意味の「代(タイ)」と、お金の意味の「貝(カイ)」を組み合わせた字。お金のない人に代わってお金を払ってやること、つまり「お金をかす」意味に使われます。
貸 タイ か・す
① 賃貸の貸は、 代わりの貝を貸しますよ。
② 貸与の貸は、 イ(イ)ーイ(一)ーレイテンカイ。 ※ 中国語のように読むと楽しいよ。
貸し出し
効 コウ き・く
交わるという意味を表す「交(コウ)」と努力する意味の「力」を組み合わせた字。「交わろうと努力する」ことを表した字。今では「ききめがある」「きく」という意味に使われます。
効 コウ き・く
① 効果の効は、 ムッツのメヂカラ効果あり。
② 有効の効は、 六メカ(六メ力)。
よく効く薬