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Iへの手紙
ピリオドを手紙に託し弥生終わる
孫のIが4年間通った幼稚園を卒園した。
3歳から6歳までの4年間、Iは朝晩片道約1時間かけて幼稚園に通った。
Ⅰは、朝7時20分には家を出て、夕方5時ごろ幼稚園バスに揺られながら帰ってくる。
そして、その幼稚園バスには、同乗していつもIの面倒を見てくれたH先生がいた。
年の頃60代後半、優しいお婆ちゃん先生である。
Iの迎えのほとんどを爺と婆、つまりワシと家内が担当した。
3月28日(木)はワシが迎えた。
ワシの最後の担当の日だ。
H先生もおられた。
ワシは4年間の感謝をH先生に伝えた。
すると、H先生が言われた。
「明日が最後ですね。私手紙を書こうと思っているんです。」
帰ってそのことを家内に伝えた。
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3月 29日(金)、家内はH先生に渡すお礼の品を買ってきていた。
いつもながらよく気が利く女だ、とワシは感心した。
そして、家内はIを迎えに行った。
家内のことだからずい分と丁寧に感謝の気持ちを伝えたことだろう。
そして、家内はH先生からの手紙を持って帰ったきた。
その手紙には便箋5枚、Iと両親、そして私達にあてて書かれていた。
案の定Iの良いことが書き連ねてあった。
長い時間をかけて書かれたことであろう。
目が止まったのは、「私も今日で園とお別れすることになりました。」という一文。
長年園に携わって来られた最後の4年間をIと過ごしてくださったのだった。
最後が迫って来るこの数日をどのような思いで過ごされてきたのだろうか。
カウントダウンの中でIとの思い出が浮かんでは消え浮かんでは消えしていたことであろう。
人はなぜ手紙を書くのだろうか。
ありがとうございます、H先生。
感謝しかない。
いつかはだれでもピリオドを打たなければならない時が来る。
区切りの3月31日だ。
そして、私も、今日、長年の仕事にピリオドを打った。
Iよ、いつか必ず手紙を読むんだよ。
手紙は羅針盤だよ、宝物だよ。
人を想い、素直で優しい大人になってほしいと願っている。
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♪ 手紙 作詞・作曲・歌手 アンジェラ・アキ ♪
拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら きっと素直に打ち明けられるだろう
今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ひとつしかないこと胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている 今を生きている
拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと 夢の舟よ進め
今 負けないで泣かないで 消えてしまいそうなときは 自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど 苦くて甘い今を生きている
人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて Keep on beliebing
負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは 自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど 笑顔を見せて
今を生きていこう 今を生きていこう
拝啓 この手紙読んでいるあなたが 幸せなことを願います